11月21日(木)
87歳の患者さんと「名前は読めるのが一番」だと、またしても同意した。皆さん、子には読める名前をつけましょう(定期)。
もぐのお下がりの制服とコートが見当たらない、ということで私が探したが、当然のように見つからず、S君が探し始めたら一瞬で発見された。冬コート、去年試着した時は肩幅が合わな過ぎて1年後は無理じゃないかと思ったが、大きくはあるが全然着られた。
11月22日(金)
いかなご「勤労感謝の日って何に感謝するの?」
私「勤労にじゃね?勤労させていただいて、ありがとうございます」
いかなご「そうはならんやろ」
「なんかジロに出ることになってるから、出るのかも」って発言から、「ジロに出る」「ジロに出ない」って両パターンの記事書かれてるのの面白い。あと、オフィスの中、走ってくれるのは楽しそう。
もう一ヶ月も↓これ書いてるのに、全然終わらない。まだグランツールに出てさえいない。
11月23日(土)
20年以上前「東京三菱銀行、泥棒銀行」とシュプレヒコールを上げるおじさんが河原町今出川にいたそうだが、予言者だったか。
小泉悠氏(今は電燈さん)のNFの講演会聴いてきた。3時間弱、小休憩のみで立ったまま話しっ放しで凄かった。安定的に社会に馴染めない人を輩出するのは、東は早稲田で西は京大らしい。早稲田って私学なのに、そういう感じなのか。
ウクライナの話では「クリミア侵攻を世界は一致して止めるべきだった」というのと、兵力はある程度推定できても「政治指導者と国民の考えは読めない」「ザルジニーは、プーチンは15万人兵隊が死んだら諦めるだろう、と思っていたがそうではなかった」「プーチンはゼレンシキーの出方を、ウクライナはプーチンのロシア兵の死亡数に対する許容度を見誤った」というのが印象的。
講演後の質疑応答で出た質問は、的を射たものが多かったが、質問者がSNSいつも見てます、と言う度にドカンドカン観客がウケるのが面白かった。全体的に全裸中年男性の力というか、人徳が目立っていた感じ。
それにしても、法経の中に入ったの、たぶん麻原彰晃の講演の時以来だわ。もう30年以上前やん。今でも掲示板に色々なチラシ貼ってあって、懐かしかった。
一方、もぐも小学校の友達とNF廻っていて、コスプレイヤーのダンスを見たり、水泳部の人にお湯風船を投げたりしたらしい。
11月24日(日)
留め袖分解した布でサーキュラースカート作るのに、扇形に内接した二等辺三角形の底辺の長さ(S君「弦ね」…そんな言葉あったなあ)知りたくなったんだけど、ちゃんと値出してくれるサイトあるのねえ…世の中便利だわ(感謝)。
悪魔おじさんは東ドイツ出身なのか。
若宮『イランの地下世界』を読み終わった。イラン大好きな著者が語るイラン人論。イランって、アラブ人は一部なのね(イラクはアラブ人主体らしい)。一番びっくりしたのは、ホームパーティに行くと、他人がいても普通に女性が露出度の高い格好をしており、世界で最も世俗的なイスラム教徒と言われている、ということ。酒が流通しているイスラム教国は珍しいらしい(一応ムスリムだけど、元々ゾロアスターだし、みたいな)。
著者が言うように私的には「アラブの北朝鮮」というイメージだったが、イラン人は国内メディアではなく、衛星放送を見ているため、イスラム革命はオワコン、世俗主義で発展したトルコやアラブ諸国を見て、自国の没落ぶりに溜息、という感じらしい。でも、失業率が高く、経済制裁下のイスラム独裁でも、中間層が多いのはさすがオイルマネー。
イスラム独裁は崩れていないのは(最近のデモ後は、女性がベールを被っていなくても、取り締まらなくなったらしい)、信仰心はないが今の政権の既得権益で生きている人々が必死に政権を擁護しているから、らしい。検閲はしているが、たくさん本も出版されているし、美容整形も流行ってるし、統制具合も微妙なのね。
イラン人は、一時期イラン人労働者がたくさん来日していたため、基本的に親日で、人とすぐ打ち解けて親切ではあるが、嫉妬深く(チャドルをかぶったイスラム宣伝局の女性民兵が私怨で密告したり)、特に内容がなくても喋ることがマナーとされており、裏付けのない自信を持ち(ツアーガイドの説明に、自分の考えを口々に喋りだすって嫌すぎ)、みんなが個人事業主になりたがる(客よりも店の方が上)。これがイランが昔から今に至るまで独裁者に支配され、遵法精神が低く、優しくない政治や社会になっている遠因と著者は考える。
11月25日(月)
そういえば、小泉悠氏が言っていた、ロシアが民間人を大量殺戮するが、トップを暗殺したりしないのは、そういうことはよろしくない、という発想があるんじゃないか、という話が興味深かった。独裁者神授説的な。
11月26日(火)
この時期よくある「喪中はがき失踪の謎」が発生(困)。
足の指の怪我の感染で学校を休んだもぐが、幼児の頃のように、どうでもいいことを延々と喋っていてうるさい。「だって今日学校行かなかったから」なるほど、学校にはそういう効果があったのか。
11月27日(水)
最近、朝起きると、S君が除皮質硬直体勢で寝てるので、毎回ビビる(初めて見た時は叩き起こした)。他の寝方はできんのか。
卵を買うのを忘れて、いかなごに依頼したら、いかなごも忘れたので、オムライスの予定が錦糸卵(1個だけ卵残ってた)乗せチキンライスになった。いかなご「これはこれで新しいな。SNSに乗せたらバズるかもよ」
いかなご「どうしてお母様はそんなに犬に甘いの!いつか酷い目に遭うよ!」
私「酷い目ってどんなの?」
いかなご「一生犬に顔を舐められたり」
…別によくない?
11月28日(木)
「◯◯のわからず屋」って死語じゃない?
もぐが友達と遊んでて、学校の備品を壊したらしい…。
11月29日(金)
たぶん今日が最後のいかなご弁当。
最近、木乃は受験生のストレス発散に使われており「何もしないで寝てばかりいやがって」だの「汚らわしい」だの言われているが、S君が「(犬を)目に入れたら負け」と言っていることを職場で言ったら、どんな家庭やねん、と心配された。
シャー『人類五〇万年の闘い』を読み終わった。失敗の歴史を繰り返し、根絶に至っていないマラリア対策の話。戦争(兵士の移動でマラリア原虫が持ち込まれ、塹壕に水が溜まって蚊が増殖)、奴隷貿易(熱帯熱マラリアを持ったアフリカ人がアメリカに移動)、人口増、旅行、気候変動に開発など、さまざまな要因でマラリアは突発的に増える。
初期のサウスカロライナ州で生まれたヨーロッパ系アメリカ人は20歳になるまでに86%が死んでいたとか、キニーネはイエズス会によってヨーロッパにもたらされたので、当初は馬鹿にされていた、キナはもともと高地に生えるので、栽培が大変で貴重、効能にはムラがあり、当初の使用容量は少な過ぎた、DDTは昆虫の数を劇的に減らし、一時スリランカの平均寿命が12歳伸び、インドネシアの米生産量が10倍になった、クロロキン添加食卓塩が供給されていた、アフリカに薬剤添付蚊帳を配布したが、使用すると不妊になるとか子供が死ぬとかいう噂が流れ、実際に使われたのは17%以下だった(蚊帳だろうがワクチンだろうが一緒なのねえ)、ビル&メリンダ財団が効果の薄いマラリア対策を金の力で実行しようとして大変など、色々興味深かったが、一番驚いたのは、パナマ地峡のかの蚊対策は(マラリア耐性のない黒人労働者もいるのに)白人労働者のみが対象だった、という話。
11月30日(土)
もぐ、休んだ日のノートを、同じ部活の友達にねだって、ラインで写真送ってもらってた。便利過ぎる。
いかなごの担任、この期に及んで、どうでもいい校内ルールをきちんと実行することの大切さについて延々と語ったらしく、「あの先生、頑張る方向が間違ってるんだよね」「もちろん(その話)聞いてなかったけど」と言っていた。大人だな。
もぐの足の指の怪我、家だとギャーギャーうるさいので、病院まで来させて処置したが(ギャラリーがいると静かだった)、その後は数日であっさり治って、さすが子供は違うと感心。
記事まとめ、長いので、最初の方はこちらにまとめた。まだまだ続く。