9月1日(土)
私の大会時の日記中の「21世紀のSF翻訳」企画に関する記述に関して、内田昌之さんのお知らせ中で、事実関係の補足をいただきました。内田さんが、ホーガンやバクスターの作品に関して、内容の批判をされたかのように誤解を招く書き方をしたことを深くお詫びし、訂正します。
夕方何とか大学に行った以外は、生理痛で動けず。本当にこの頃、薬の効きが悪くなってきたように感じられる。
夜は「タイタニック」の後編をぼーっと見ていた。今まで見たことなかったのだが、こんなに突っ込みどころ満載の面白い映画だったとは。
島田荘司『涙流れるままに』をようやく手に入れて読んだ。吉敷の妻、加納通子の秘密がついに明かされるこの作品、とても面白かった。特に上巻、小学2年で、自分の過ちから同級生を死なせてしまった通子が日々味わう恐怖、中学生になってから、そのことをネタに、死んだ同級生の兄達から無理矢理キスされたり、触られたりする嫌悪感などが実に生々しい。
長い分、吉敷の思いが延々と書かれていてややげんなりしたり、通子の行動に疑問を持ったりすることがないとはいえないが、オチもいつも通りしっかりしていて、読んだページ数分しっかり楽しめた。
唯一悲しかったのは、直接関係のある『北の夕鶴2/3の殺人』を読み直そうと思ったら、どうやらあれは実家の本棚に元々あったのを読んだらしく、家になかったことだ。どんな話かほとんど覚えてないよう。気になる…。それに『龍臥亭事件』も禄に覚えてないし(←こっちも借りて読んだので家にはない)。
9月2日(日)
いろいろと気がかりなことがあるのだが、それは置いといて大学へ。ううむ、挿管したい。挿管したいよー。
家に帰ってきて、旅行の準備。明後日から夏休みを取って旅行に行くのだ。まるで、まともな社会人か大学生のようではないか。ふふ。
ところで、ヤグディンは体重を落としてジャンプの調子も良く、FPはやはり「仮面の男」で練習しているらしい。「仮面の男」でのりにのって滑っている様子が容易に想像できるだけに、非常に不安だ。プルシェンコの新FPはまだ秘密らしいし…。ああああ。
一方クリムキンは、こないだ行われたロシアのスケートテストで、「オレンジイエローの袖なしジャケット」なるものを着用してSPを披露したらしい。何だそれは〜。
9月3日(月)
ばたばたと実験を片付けて、夕方から当直。初めて行く病院で、当直室の設備がわからないので色々不安。洗面所はついているか、トイレは患者さんと共同か、TVはあるか、等々。
例によって眠れず、アリー・my・ラブの再放送を見終わり、さらに1時間以上経って、ようやく入眠。
9月4日(火)
午前中は外来バイト。患者さん多し。
12時にバイト先を飛び出し、京都駅から関空へ。
9月10日(月)
夕方6時前に家にたどり着き、大学へ。久しぶりにネズと再会。
で、オーストラリア旅行の感想。
オージーイングリッシュは思っていたより恐ろしかった。ワイタミニッツなんて言われてもわかりません(泣)。
一生分のコアラを見た。奈良公園の鹿のごとく、うろうろしてるカンガルーも見た。カンガルー、睫毛長し。区別つかないくらい柴犬に似てるけど、子供を噛み殺したりするらしいディンゴも見た。
期待と失望と喜び(特に鯱)に溢れた旅でした。
9月11日(火)
午前中は外来バイト。これが終わって、やっと旅行のために張り詰めていた気を抜くことができたような気が。翌日のバイトが終わるまでが遠足です。
約2ヶ月かかって作ったプラスミドベクターが発現していないことを知った。私は人生に絶望しました。
ということで、10時過ぎに早退して家に帰り、TVをつけると…。私がはじめて見たときは、second plane が貿易センタービルに突っ込んだところで、なんじゃsecond ってのは??と思っているうちに、あれよあれよと…。恐い。とても恐い。
9月12日(水)
はっ、と気付いたら昼前だった。気緩みすぎ。
今日も悪い結果が2つ。まともなデータが出る日など一生来んわ。
昔とは違い、アメリカには知合いやメル友もいれば、アメリカを本拠地とするスケーターもおり、安否が気遣われる。ヤグディンとタラソワ、モスクビナ達は無事らしい。さらに、影響が予想される来年2月のソルトレイク五輪が心配だ。
多くの人が亡くなったばかりだというのに、さらに今後アメリカによって、多数の民間人が殺される事態になる可能性が高いことを考えると、暗鬱たる気分にならざるを得ない。特に、湾岸戦争の時と同じ顔がTV演説をしているのを見ると。
9月13日(木)
今日も失敗が明らかになったため、とうとう撤退することに。転進、転進。いいの、ラットは好きじゃないから。
小泉首相の発言、非常に不愉快だ。
毎日毎日とても忙しいのはなぜか…ETV特集の再放送などを見ているせいか。「ロシア 徴兵に揺れる若者たち」を見た。内容はどうもまとまりがない気がしたが、なんと舞台がヴォルゴグラード(プルシェンコの故郷、旧スターリングラード)で、たくさん町の映像が出てくる上、今年徴兵年齢に達した若者(つまり18歳)がわらわら登場していた。
しかし、インタビューで「今はロシアに敵はいません」と答える若者を見ると、アメリカの状況を思い出して暗い気分に。
9月14日(金)
最悪なことに、実験が失敗している理由は全く不明だったりして。ああ泥沼。
アメリカ在住の先輩の友人によると、周りのアメリカ人(医学系研究者)はみんな、戦争だ、やれ、やれ、と大興奮しているらしい…。アメリカが憎まれている一因に、今まで自分達がやりたい放題やってきたことがある、という認識を、全世界の未来のために、ほんの少しでも持って欲しいものじゃ。
9月15日(土)
夕方大学に行った以外は、家でいろいろと片付けもの。目が痛い。
9月29、30日に、横浜でフィリップ・キャンデローロツアーの日本公演が行われる。長野銅メダリストのキャンデローロを初めとして、日本選手も(こないだ行われたグッドウィルゲームズで、世界2位、1位の選手に続いて3位に入った村主選手も含め)参加するショーだが、関東に住んでいるわけではない私には、やや縁遠い。
その代わり、同じ日程で滋賀県で開かれるプリンスアイスワールドのショーに、親の誕生日が近いことを口実に、親と行こうかと企んでいる。レオノーワ・コワルコ組が出るんだよな。楽しみ〜。
9月16日(日)
はっと時計を見たら3時、いくら何でもそれは寝すぎでは、と思いながら慌てて起きてTVをつけると、9時だった…。だからアナログはいやなんだよっ。寝ぼけてると間違うじゃないか。
しかし一旦起きてしまえば眠れず、結局4時間睡眠で一日過ごす。ま、部屋の片付けとか洗濯とかが進んでよかったのかも。