8月22日(水)
久しぶりにゆっくり寝た。大学に行く前に、近所の皮膚科の医院へ。吹き出物が次から次へと出てきて全然治らないので、たまりかねて受診することにしたのだ。
先生、開口一番「便秘してますか?」…はい。わかってます、でも治らないんです…。で、ローションを出してもらった後、抗生剤の選択。便秘してるなら、ホスミシンがいいでしょう(←お腹がゆるくなることがある)とのこと。なるほど。しかし、ホスミシンごときが私の便秘に打ち勝てるのか。頑張れ、ホスミシン!とりあえず菌だけでも殺しておくれ。
実験は日がな一日DNAを切ったり削ったり貼ったり。それと、エライザ、オマエなんか大嫌いだっ。
8月23日(木)
ケアレスミスで、最後の最後に実験失敗。ショックから立ち直れなかったので、10時前に早退。
秋田で開催されているワールドゲームズなる大会の、ローラースケーティング・アーティスティックが放映されていたので見てみる。ちょっと因縁があったので、どんな競技なのか知りたいと思っていたのだ。
ローラースケートを履いて、アイスリンクより一回り小さそうな平面を滑るこの競技、思った以上にフィギュアスケートにそっくりで、ジャンプもスピンもリフトも大体同じだったが、とにかくスピードが遅い。生で見たら違うのかもしれないけど、TVで見ている限りでは全然迫力が違う。
特殊な技はあるにしても、わざわざ地上でやる意味は…。いや、氷張らなくていいから安上がりだとか、暑いところでもできる、とかあるのだろうけど。
8月24日(金)
先輩がマイケル・ジャクソンのDVDを買ったそうで、研究室に持ってきてくれた。なんと目的の4曲が全て入っている(嬉)。
早速みんなで鑑賞会。他の人が "Thriller" や "Beat it" に満足したあと、かっさらって "Billy Jean" "Earth Song" "Childhood" "They don't care about us" を予習。年代順に見ると、マイコーの外見の変化がより恐ろしい。ジェーニャがこんなになってしまったらどーしよー。
ちゃんと踊っているのは "Billy Jean" だけだったが、なかなか格好よかった。この曲でのステップは、きっと素晴らしいことだろう(どきどき)。
しかし、マイコーが腰を振れば、結構素敵なんだよな。ジェーニャの腰振りは何かが根本的に間違っている気がしてならない。
島田荘司『夜は千の鈴を鳴らす』を読んだ。叙述トリックはともかく、「恐怖で死んだ」理由が納得できるのは素晴らしい。それにしても、吉敷シリーズの最大の問題点は、どれを読んだかわからなくなることのような気が。
カウンタが30000を廻った。
8月25日(土)
色々買物(靴、電気器具、本)した後、大丸で開かれている「ミニチュアの世界展」に行き、それから「千と千尋の神隠し」を見た。
「ミニチュアの世界展」凄かったっす。ドールハウスとかそーいう問題では最早なく、そこまでできるのか、という驚異の物体が多数。2mm四方くらいのサイコロとか、南無阿弥陀仏と書いてある胡麻(米粒じゃ大きすぎるのか?)、小さすぎて肉眼では人の姿もよくわからない百人一首とか(勿論側に歌も書いてあるのだ、見えないけど)。全長1cmくらいなのに、関節が動く人形も凄かったな。
で、「千と千尋の神隠し」。ま、私にはこういう話は無理なのね。ファンタジー回路がないし。メタファーであろうがお約束であろうが、飢えてるわけでもない両親が、突然意地汚く物を食いだしたり、千がもらった饅頭を、何の根拠もなく薬だと信じ切って人に投与したりするのを見ると、大人気ないと思いながらも、気になって仕方がない。
それにしても、あの冒頭部はとてもとても恐かった。両親が突然、店の人がいない屋台で無断飲食をはじめるなんて、10歳児にとってこれほど恐ろしいことがあろうか。
ま、ひよこ可愛いし、漢字いっぱいで面白かったし、それはそれでいいんだけど。結構期待していただけに、ちょっと悲しい。
10時過ぎの地震にびっくり。直下型の揺れで、かなり揺れた。被害はなかったけど、思わず実家に電話をかける。
8月26日(日)
うう。やってもやっても用事が終わらん〜。
稲垣吾郎、かわいそーに。
大会中の日記はここに置いています。この中にはフィギュアスケート関係の記述はありません。
8月27日(月)
一日孤独に動物室に篭っていた。しんどい。
間抜けなことに、宮部みゆき『レベル7』を再度買って読んでしまった。悲しい。
覚えがあるので、きっと途中まで読んで、何かの理由で止めたのだろうと思ったのだが(この確信はどこから来たのだろう…)最後の最後まで覚えがあったぞ。気付けよ。第一、本棚に並んでるじゃないか…(とほほ)。
誰かいります?>近所の人。面白いのは間違いないよ。
8月28日(火)
午前中はバイト。世の中で最も尊敬できる人は、糖尿病の専門医だと改めて思ったことであるよ。
午後からは、これじゃ生えない、死んでるよ〜、発色しない、希釈しそこねた、沈殿がない、と、ありとあらゆる実験が失敗。生きてく気力がもがれた。
8月29日(水)
一日中、DNAを切ったり削ったりくっつけたりしていた。好きでやってることとはいえ、暗い単純作業だな。ま、でもロボットや猫にはできるまい。ふふ。
打ち上がったそうで。めでたいことです。
読冊日記より、ついに研修医は労働者と認められたらしい。本気で労働基準法が適応されるらしいぞ!これですぐに何か変わるとはとても思えないけど、あ、でも最低賃金はどうにかしないといけないのか。
この亡くなった研修医のひと、元同僚の同級生だが、朝7時半から午後10時まで働く生活、土日も朝から出勤、2か月半で当直7回、となれば、残念ながら、さほど忙しいとはいえないため、私の周囲では同情されていなくて気の毒だった。死ぬっちゅう時点で問題だろうに。大部分が生き残ってるだけで、いつ誰が死んでもおかしくないと、いつも思ったものだが。これでちょっとでも変わるといいね。
なんか何の参考にもならないような気はしますが、少なくとも私の同期2人は小松左京の長編を読んでいますよ>のむのむさん。私は7、8冊しか読んでないし、読んだのは中学生の時なのでかなり忘れてますが。とりあえず、破滅したときはアマチュア無線が必須、という刷り込みを受けたかも。
8月30日(木)
だらだら実験して、さあ当直に行こう、と思ったら、外は大雨。寒さに震えながら当直に入った後、持ってきた本が読み終わった上巻だったことに気付いた(があああん)。
仕方がないので、NHKの内モンゴルを走るSLの話とか、ナゾのインド映画とかを見ていた。モンゴルのSLの鉄道員には、『パヴァーヌ』の信号手の雰囲気が。
8月31日(金)
まだ8月の末だというのに、秋のような気候。いいのか、こんなことで。
実家の親が新しい子犬を飼い、今の犬をペットホテルみたいなところに半永久的に預けてしまう、という実に恐ろしい夢を見た。年寄りにそんな仕打ちは酷すぎるよう。
で、不安になったので実家に電話してみたり。たあは元気そうだった(安心)。
森太郎氏が常々何を吹き込んでいるのかわかりませんが、私が中学の時に小松左京を読んだ理由は単純なものです。中学・高校の図書室には、小松左京がずらずらずら、その横に筒井康隆がずらずらずらと並んでいたのです。
なので、そこにある小松左京を読んでいただけで、「こいつの本をちゃんと読む」なんて意識は皆無、何か考えてたとすれば「おいしいものは全部食べたい」ぐらいのもの。しかも、その当時は自分がSFを読んでいるとは毛ほども思わず、「小松左京」(私の脳内ジャンルでは「昔の日本の小説」)を読んでるんだと思ってました。
でもって、そのうちその横の筒井康隆を読み出したので、中学の頃の私は、ありがちな筒井好きの子供でした。