以下には、京都SFフェスティバル2003の感想が書いてありますが、例年にもましてただの日記であることをご了承下さい。
 ちなみに、私は京都SFフェスティバル2003のスタッフではありません。

11月8日(土)

 S君(同居人)も私も眠さに勝てず、かつ渋滞に引っかかったため、第一企画までに到着することかなわず。今まで朝起きて原付直進5分で会場着などという環境に住んでいたのも敗因の一つと言えよう。スタージョン企画聞きたかったのに。会場についたら、トキオ君が2歳児オーラを発しているところにいきなり遭遇する。

 私の下の名前を苗字と思っていた後輩(何人目だろう…)に受付してもらい、第二・第三企画を途中から聞く。
 第二企画:おお、野尻さんが喋ってる。小川一水さんはいいキャラクター(企画の途中にトイレに行ったパネラーは初めてでは)。
 第三企画:冲方さんは作品から想像するよりずっと凄い人のようだ。キリスト教と闘っているらしい。バウリンガルの話(欧米では何年も前から開発しようとしていたが、犬の声だけ識別することができず、商品化できなかった。日本人は犬の声以外の全ての音をデータにして除外するようなシステムを作った)が面白かった。本人も外見が素敵だが奥さんがとても美人だ。
 ぐらいの感想しかないが、レポはきっと他に出るのでいいだろう。

 本会が終わると、石山さん、後藤さん、田中さん達と一緒に、A号館が取り壊されたという噂の京大見物に出かける。時計台の周囲に怪しい丸屋根の建物が建ってるわ、情報センターなるピカピカの建物が警備員室の横に併設されてるわ、共通教育棟なる洗脳されそうな建物が造られてるわ…京大が立派な大学ちっくになっているのに驚愕。京大というのは、崩れそうで汚くて寒くて、ヘルメットかぶったおじさん(工事の人ではない)が散見される場所だったのに…。

 すっかり衝撃を受けて、さわやに到着。荷物を置いて、売る本のセッティングをして、ご飯を食べに行く。ウロウロしたあげく、さわやの近くのアジア風料理を出す飲み屋に入ったら、とても料理が美味しいところで驚く。来年も行くので、つぶれないでいて欲しいものだ(場所があまりよくないからなあ)。

 オープニング。大澤君が結構偉そうになっているのに感心。すごいぞ。小浜さんは自己紹介をしないで参加者紹介をはじめるので、初参加者にはナゾが多いに違いない。相変わらず、初対面の参加者が来ると、紹介せずにまず営業しておられた。あと、(塩)さんは髪を切った方がいいと思います。

 オープニングが終わるとサイン会タイム。これで大広間に人が集まってきているのを幸い、ディーラーズでダブリ本を売る。ダブリ本ゆえに大した本がないにもかかわらず(なぜか3冊ある本とかあったが)結構売れた。最終的にダンボール箱2つ分の本がなくなり、売上げは7000円ぐらいだったかな。買っていただいた方、ありがとうございました。可愛がってやって下さい。

 合宿企画がはじまったので、売り子はS君にまかせて、G研(ジェンダー研)お茶会へ。事前にみいめさんに、参加してSF研の話や男女のSFの読み方の違いの話をしましょう、と言われていたので、田中さん、しおしおと共に最初から参加。いつものG研企画より、やや女子率が高い気がした。
 結果的には、SFの読み方の話は全くせず、京大SF研での生活の話がほとんどになってしまい、参加した他の人々がそんな話を聞いて面白かったのか、というのが心残り。個人的には、京大には女性が多いと思われていたことや(女子率低いです。工学部の人数が多いから)、田中さんやokkoさんがヒートアップしていた、グレープフルーツ(昔の漫画雑誌でSFがよく掲載されていて、SF読みの男は格好よいことになっていたらしい)の話が興味深かった。
 あとは、最後に女子参加者が一渡り語った女子SF踏み入れ道が面白かった。漫画から入った人、児童向けSFから入った人、偶然ひきずりこまれた人などなど。こちらをメインにした方が面白かったのかも。

 田中さんやしおしおが漫画から入ったのに対し、私は小松筒井・あかね書房派。そこで参加者実駒さんの『不死販売株式会社』発言から、一気にヒートアップ。ちょうど企画が終わったので、集まった児童向けSFな皆様の手首つかんで、そのまま大広間に移動。とりこさんや図書館員様のBANANAさん、そして発泡酒とバナナが嫌いで『不死販売株式会社』好きの我が心の友・実駒さんやしおしおと一緒に、車座であかねの話など。ペルシダーで池の中に入っていって乳房とられた女の人が衝撃的だったのは私だけじゃないのね〜。両棲人間はいい話だったよ、などと興奮して語っていたため、傍のタカアキラさんスズキトモユさんに呆れられていた気がしないでもない。
 そもそもG研の部屋で日本酒を飲んでいたので酔っていたのもあるが、あかねの話ができる同世代の女性がたくさんいた(7年間サークルでほぼ女子1人だった人間には、「1、2、たくさん」である。しかもソウルメイトまでみつかった日にゃ)ので完全に舞い上がり、訳が分からなくなっていたのだ。名札には本名を書いていたので、私だとわかって驚かれたが、それよりスズキトモユさんが部活で釣りをしていたことの方が驚きだと思いまする。

 そのうち、飲んでいたという林さん達が戻ってきた。そういえば、実駒さんのレポを読んで思い出したが、林さんのエクレアをしおしおと3人で奪い取ったような気もする(非道)。その後、林さんをちょっと突っついて、酒を飲ませると、実にあっさりと大広間で倒れ、意識不明になってしまった。いつもの悪者ぶりから考えるとやや物足りない。私が原因の一端のような気もしないではないが、何せ私も酔っていたので許していただきたい。美味しくて飲みやすいワインを、古沢さんが大広間に置いていって下さったのが原因ということで。明け方まで転がっていた林さんの傍に、松崎さんの本や「林へ、先に帰る」という実に用件のみなメモがお供えされていたのが、記憶に残る。

 こうして、林さんが準備していたミニ企画が、本人沈没のためできなくなったため、私が持っていたスケートビデオが上映されることに(詳しい経緯は記憶が定かではない)。大広間の人々から裏ビデオのようだと言われたが、それはプライベートビデオのダビングしまくり映像だったりするからでございます。

 いい加減夜も更けてから、のむのむさん達とともに輪になっていると、いつの間にか「いかに自分の労働環境が悪いかを語る会」になる。色々ひどい仕事場というのはあるものだ。そこへ、何年ぶりにお会いするかわからない同志社OPの東山さんが突如現れ、びっくり。お話を聞くと、それまでに出た話より、また一段と労働環境が悪い。あの東山さんが完璧な仕事人間になっているとは…(私も年を取るはずだ…)。それはともかく、こうして労働環境が悪い話を聞いていると、私も頑張ろう!と実に日本人的に元気になったのであった。
 しかし、こうも労働環境がズタボロだと、当初話していた男女の生活路線の違いの話はどうしようもないな。男がそんな環境なら、女が幼児を育てながらフルタイムで働くなんて、無理ありまくりだから。田中さんが言うとおり、今の状況では、子供を育てるために専従の女手がどこかに必要なのだ。それが祖母であろうが母であろうが。

 と、一通り仕事の話をしたところで、堺三保さんが登場。いかに糖尿病を発症し、いかにコントロールしたかの驚異の話をお聞きする(もちろん外見の豹変振りにはびっくり。運転免許の写真を見せてもらうと、そこには昔の記憶通りの堺さんの姿が)。食事のカロリーを把握している堺さんは、減量マニア、カロリーマニア、健康なおたくと申せましょう。A1C5台を保っている人なんて、最早普通の糖尿病患者ではない(断言)。ただ、痩せてからも、これから維持するのが大変でしょうから…頑張って下さいませ。
 この堺さんの体験談は来年の合宿企画にして、BMI(体重kg/(身長m)2)25以上の参加者は強制的参加とし、京フェス参加者の健康レベルを向上させるというのはどうだろう。

 そういえば、この頃、しおしおが小浜さんに200%勝利をおさめていた。相変わらず凄すぎるぞ>しおしお。と、この辺りで朝の7時。さすがに気が遠くなり、しおしおと女性寝部屋に空きがないか見に行くと、参加者の多くはもう起き出していた。仕方ないのでスタッフルームに乱入し、空いた布団にもぐりこんで1時間ほど寝る。エンディングを見なかったのは、今年が初めてかも。


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