7月1日(月)
木乃でオオカミと七匹の子ヤギごっこができることに気づいた。もともと手が白い。
ということで、木乃の手を持って「お母さんだよ、ドアを開けておくれ」といかなごに言ったら「ヤギの手は二つに割れてるんだよ」と言われた。子ヤギはそんなに賢くねえよ。
しかしよく考えたら、家の中に侵入できたとしても、後で腹の中に石詰め込まれて井戸で溺死するんだから、木乃入れなくて良かったわ。
7月2日(火)
私が通ってた中高の保健室、基本入っていったら怒られるのがデフォで、昔、膝から血流して行ったら「どうしてもっと早く来なかった」、真夏に爪怪我して保健室内で脳貧血おこしたら「こんな事ぐらいで倒れて」って感じだったが、いかなご曰く「今はそんなに酷くないよ。入ったら、冷たい視線を向けられるくらい」
エリトリアって「アフリカの北朝鮮」だよね。一党独裁で徴兵が無期限の。調べたら面積もほぼ同じ。
7月3日(水)
もぐ「母親ってのは同じこと何回も言うものなのかねえ」
私「お前が何回言ってもピアノしなかったり、風呂入らないからでしょうが」
ウィリス『ハマータウンの野郎ども』を読み終わった。私的有名だけど読んでなかったシリーズ(『アラバマ物語』とか『テヘランでロリータを読む』とか)。小説だと思いこんでいたら全然違った。70年代のイギリスで、卒業目前の不良中学生が自ら望んで労働者になるのはなぜか、という話。答えは大ざっぱに言うと、学校での不良文化と労働者の文化が共通しているから。
仕事中に工具にいたずらしたり、横流しやちょろまかしが尊敬されたり、当てこすりや威嚇的な物言い、いじめがあったり、教師や上司という反抗対象がいたり(「教師は同じ人間なんだから偉くないぜ」)、自治意識が強かったり。
理論的知識への不信感を持ち(「理論は実践に繋がるなら意味がある」「現実に事を行うのはずっと簡単」「優等生が資格を必要とするのは、物事を実行する別の方法を察知する想像力も機知もないから」)、労働の内容は問わず、労働に生きがいを求めることを最小限に抑制しようとし、周辺の仲間の文化に意味を見出す。
権力が上方に偏在する事実を受け入れてはいるが、「自分たち自身を抑圧することになる教育のメカニズムへの加担を少年たちは拒絶している」。男尊女卑の精神が強く、男にしかできない力仕事をやってることに誇りを持ち、女性を見下すことで自分の劣勢を補い、座業は女がやること、と中流階級の男性を卑しむ。
なるほど、という感じだが、他にも何だかよく分からない難しいことを色々語っていた。
7月4日(木)
李『囚われの楽園-脱北医師が見たありのままの北朝鮮』を読み終わった。子供の時に北送事業で北朝鮮に渡った在日の著者が脱北後に書いた手記。高度成長期の日本から北朝鮮に着くと、食事も住宅も臭いが酷かった、というのがリアル過ぎて。新潟に迎えに来た北朝鮮政府の男がヨレヨレの服を着ていたとか、隠しきれていない感がある中、北送事業で北朝鮮に渡った人、9万人もいたのね。
苦難の行軍の時、比較的肉付きのよい女性から血を取って、栄養失調の子供に30gずつ輸血していた(それが一番効果があった)とか、上向きに置いたビール瓶を点滴ボトルにしている写真とか、海外からの支援物資の9割は軍に納めるのが党の方針だったとか、中国経由で脱北し、ミャンマーに出て入れられた刑務所の虫の多さも凄い。
ちなみに初版2023年、著者は1952年生まれなので、まだ72歳よ。文在寅を北のスパイと断言しているのも興味深かった。そりゃ恐いよね。
7月5日(金)
受験生が「昨日からイライラが止まらない」「お母様を叩いて発散しよう」と肩を押してくれた。痛みにウギャーと悲鳴を上げ続けていたら「悲鳴聞いたらちょっとスッとした」と納得して去っていった。共存共栄?
7月6日(土)
メルカリで買った弾性ストッキング届いたー!これでミシン踏めるー!!
S君がタコキャベツカツなるものを買って来た。いかなごは即座に「揚げたこ焼きじゃん」と見抜いていたが、私は食べるまで気づかなかった。
7月7日(日)
友達と七夕まつりに行って来たもぐ。
「いかなご、スーパーボール2個あげる」
いかなご「いらないよ」
もぐ「いるでしょ」
いかなご「いらないよ!私には別に自分の大事なスーパーボールあるもの」
グラベル面白かった。ヴィンゲゴーが回らないのをballなし呼ばわりしてるのも面白かった。回るわけないだろ。
7月8日(月)
20時半から散歩に行った。日も照ってないのに、熱中症になるかと思った。
凄えな>「やっぱり男がしっかりすれば、必ず女性は子どもをこしらえてくれる。頼まなくても、わが愛する主人のために子どもを産もうとなる。お金の問題ではない。」。さすが笹川良一の妾の子。
7月9日(火)
細川・井川『カンボジアの戦慄』を読み終わった。クメール・ルージュ侵攻時にカンボジアにいた日本人女性(夫はカンボジア人)の体験記。効果的な恐怖支配の徹底ぶりが凄い。プノンペンから都市住民が追い出された時、渋滞していたので本を読もうとした子供が即座に射殺される、農村に配置されると、旧人民に新人民を憎ませるように仕向けられ、お互い話ができないように小屋は5m置きに建てるように指示される、オンカーの決めたルール「一緒に行動するのは3-5人(2人だと何を話しているのか分からない、6人以上だと謀議)」「常に微笑していないといけない」。
ルールを破ると畑に生き埋めにされる、77年後半から無差別処刑がはじまるが、処刑したとはあからさまに言わず、ただ人が連れて行かれて帰って来ないだけ、写真と紙の存在を忌み嫌う(記録を残せないのは効果的よね)、若年男性は土木工事や兵隊として動員されるが、ダムを造った後全員殺害されたりも(もちろんそのダムは強度が足りないので役には立たない)。
やっていることは効率が悪いし(わざわざ水田を平らに四角くさせたり)、教育も全くしないが、恐怖支配という点では非常に成功している気がする。ベトナムに侵攻しなければ、支配を維持できて、北朝鮮になっていた可能性もあるのでは…。
言葉が硬い言い方や古語を使うようになった、というのや、侵攻してきたベトナム軍が誰も襲わず、家も覗かなかった、というのも凄い。国立国会図書館デジタルコレクションに入っているので、登録さえすれば誰でもすぐに読める。
7月10日(水)
いやいや、追いつくんかい。
(それはまあ、あるとしても)スプリントで勝つんかい。
というか気胸後3ヶ月で、向かうところ敵なしのポガチャルをスプリントで負かして、めそめそ泣くんかい。と突っ込みが止まらない。