5月11日(土)
疲労がポンと取れてほしい。午前中に木乃を病院に連れて行って狂犬病ワクチン打ってもらい、昼はS君と王将行って皿うどん食べてきた。
ピンクの人速過ぎ。
5月12日(日)
いかなごがモスを食べてみたいというので、uberママしてみた。子供達は特に感銘を受けなかった模様。モスはハンバーガーにしては美味しいと毎回思うんだけど、わざわざ手間をかけて買いに行くほどでもないと、これも毎回思う。
スピーゲルマン『マウス―アウシュヴィッツを生きのびた父親の物語』を読み終わった。アメリカ人のアメコミ作家の著者が、ポーランド系ユダヤ人の父親から戦前の話を聞き取る話。ユダヤ人はネズミ、ポーランド人はブタの顔で描かれる。最初はコマ割りの一定さや、美人の妻のポートレートが当たり前だがネズミだったりするのにのけぞっていたが、ユダヤ人がポーランド人のフリをする時は、ご丁寧にブタの仮面をかぶっているのに気づいた頃から内容に引き込まれていく。
中小企業経営者だった著者の父親は、典型的な金持ちユダヤ人女性と結婚して、義理父の支援を受けて商売も軌道に乗ったところでドイツに侵攻され、戦争捕虜からゲットー生活に。次々と収容所への移送が行われ、隠れ場所を作って何とか移送から逃れようとするが、ユダヤ人密告者がいたり、お金やコネがあっても、若くなければ収容所送りになる現実が描かれる。父親と母親はゲットーを抜け出し、ポーランド人の家にお金を出して匿ってもらうが、安定を求めてその頃はまだ安全だったハンガリーに脱出しようとして捕まる。この1巻の時点ではアウシュヴィッツは出てこない。
普通の体験談と異なるのは、戦前の話だけではなく、息子が話を聞いている時点での父親の姿も描かれているところ。この父親、絵に描いたような(描いてるが)吝嗇なユダヤ人で、後妻との仲も悪く、ウザイ老人そのもの。実は息子の方も、ホロコーストは生き延びたが後に自殺した母親の葬式で、チベットの死者の書を読み上げるようなパンク息子らしく、続きが非常に気になる。
5月13日(月)
今時のゲームちょっとやってみてるんだけど、キャラのランクがよく分からない(その前にゲームそのものもよく分からないが)と愚痴ったら、いかなごがキャラが出る確率を見ればいいんだよ、と教えてくれた。URが一番上っぽいのだが、回転不足にしか見えなくて困る。
いかなご「明日体育なくならないかなあ」「なんで体育なんてあるんだよ」「百害あって一利なし」などと1時間以上ブツブツ言ってる。往生際が悪い。
5月14日(火)
朝の更衣室。
アラサー同僚「あ、書類忘れた」
アラフィフ私「何か忘れてるけど、何を忘れてるのか思い出せない」
アラ還同僚「時が解決しますよ。自分と子供が無事なら、あとは忘れていいんです」
なるほど。
5月15日(水)
えええ、キダ・タロー亡くなったの…キダ・タローだけは死なない気してたのに。
S君は花の新婚カンピュータは知ってるらしい。「小小小小」(ノンストップゲー厶という正式名称がなかなか出てこない)は知らなかったが。
ターンブル『ブリンジ・ヌガグ―食うものをくれ』を読み終わった。衝撃の本。初版1972年。人類学者がアフリカの少数部族イク族の集落に住み込んだら、全員最低最悪だった、という話。
ひたすら「タバコをくれ」というだけで、こちらの質問にはほとんど返事をしない、お互いに会話も滅多にしないが嘘はつく、なるべく隠し事をしようとする、人の嫌がることをして(他人の戸口でわざわざ排泄する)、自分の得にならないことをしている人がいると笑う、人が転けたり、子供が助けを求めると笑う、子供は3歳過ぎると家から追い出す、雨の日だけ屋内に入れるが、寝っ転がるのは禁止する(子供はグループを作って食べ物を探して何とか生き残る)、動けなくなった年寄りは家から追い出して野垂れ死にさせる、排泄と風呂と洗濯と家畜の水が同じ水溜り…。
そのうち、この部族には飢餓が蔓延していることが分かってくるが、餓死者が続々、という感じでもなく、慢性的に食糧が足りてない感じ。40代の著者が一番元気そうで、イク族は20代で老化していく。何か遺伝的素因でもあるのか?と読み進めるに従って湧き上がるホラー感が凄い。
最初はいくら何でも著者の創作入っているのでは?とさえ思ったが、周囲で生活している別の部族は親切だったり、普通の対応をしていると書かれており、以前にフィールドワークをした別部族のことも本にしているが、そちらはサゲてもいないらしい。
子供に追い出された老人が、昔はこうではなかったようなことを語ったり、夫を亡くした村の女性が、残った家族を連れて転居したところ、転居先では家族仲良く和気あいあいと狩猟生活を送りはじめた、という話もあり、武器作りが得意な部族として知られていて、実際に請負もしていたり、離婚の手順としてまず妻を殴るなどの慣習があったりもするので、こういう状況になったのはここ数十年っぽい。
でもまあ、よく考えたら、相手のことを信用しないことがベースになってる社会はよくあるし、スラムでもあるように、ネグレクトされた世代が大人になって、集団ネグレクト再生産が常態化し、慢性的飢餓が加われば、ひたすらメシウマのみを楽しみに生きる部族となるのは、当然なのかもしれない。
なのかもしれないが、私も昔、怪我をした子供を救急外来に連れてきた一家が、その子供をドジだとみんなで嘲笑っている光景を目にして、どんよりしたことがあるが、それが一族全体に及んでいると想像するともう…。
ちょっと調べたら、今もイク族はたくさんいて、ここで書かれているように、もともと遊牧民だったのを、やめさせられて飢餓に陥った、というのは今は定説ではないらしい(もともと農耕民という説も)。あと、最早どうでもいいが、イク族の口癖は「ブリンジ・ヌガグ」じゃないし、原題の『山の民』という良い題名を変えるのはどうかと(繰り言)。とにかく衝撃的過ぎるのでおすすめ。
5月16日(木)
スロバキア首相暗殺未遂ニュース「五発の弾丸を…」
いかなご「念入りに撃ったね」
元首相は二発だったからね。
5月17日(金)
こないだ救急でみた患者さん、一人目1歳、二人目101歳が連続で来て、看護師さん達が「一世紀違い」ってウケてた。
5月18日(土)
もぐ、膝から下が長くて、そこだけ長さがS君と変わらない。足が長いだけなのか、これからかなり伸びるのか。
5月19日(日)
一日ダラダラ雨。小ぶりになったところで、木乃を散歩に連れ出したが、濡れるのがイヤらしく、5分も経たないうちに自ら帰宅。そのまま風呂に入れたら、凄く白くなった…。
ポガチャルが強い、だけやったね。キンタナ頑張ってて嬉しかったけれども。
5月20日(月)
久しぶりに移動でドキドキした。
最近やってる今時のゲームで、ついに強盗を働いてしまった。どうなん、こういうシステム。