4月11日(木)

 外来に話の通じない人ばかり続々と来て疲れた。暖かくなってきたからかなあ。

4月12日(金)

 職場でドラマ『三体』をお勧めされた。
私『原作は読みましたけど、ドラマは…』
職場の人『ゲーム・オブ・スローンズの人が作ったんですよ!』
私『でしょ?ゲースロも原作部分過ぎてから目茶苦茶になったじゃないですか』
職場の人『え?ゲーム・オブ・スローンズも原作あるんですか?』
 …微妙な空気が流れた…。

 大塚「嫉妬と階級の『源氏物語』」を読み終わった。最後の浮舟自殺未遂時が源氏物語の執筆当時の現代で、物語の始まりは100年ぐらい前、執筆時点では既に更衣はいなかった、紫式部の曽祖父は従三位で、紫式部は没落貴族たる自分の身分の低さを嘆いていた(清少納言は元々受領階級)、宇治十帖の隠れ主人公は中将の君(浮舟の母)、つまり召人(貴族の愛人)目線。宇治十帖になると場末感が出るのは、紫式部の現在の身分(召人)から見た話だからで、前半は自分の祖先の時代の殿上人の話なのか。

 女三宮が降嫁した時に、紫の上に、ねえ、どんな気持ち?とお見舞いの手紙書いた人、確かに言われてみれば花散里と明石か。京都人っぽいな。六条院の明石の君の区画には蔵が並んでいた(入道大金持ちだから)というのも面白かった。この時代は「身分や顔が悪い人は、前世が悪いんだから自己責任、よそ様から笑われても当たり前だし恥じ入るべき」という考え方らしいが、身分制度が固定されている所はどこもそんな感じよね。それはともかく、凄く面白かったし、以前から『源氏物語』は私の「無人島に持っていく一冊」なのだが、その意をますます強くした。

4月13日(土)

 朝っぱっから何を歌うことがあるのか>もぐ。

 庭のデッキに布団敷きを敷いて、昼寝して本読んで、古い柑橘類をミキサーにかけてゼリー作った。外で昼寝するの、ほんと好きだわ。庭が程よくうらぶれているところがまた良い(貧乏性)。

 高村『レディ・ジョーカー』を読み終わった。長かった。出てくるの男ばかりだし、犯人団の動機が意味不明過ぎるし、警官同士話したこともないのに、考えてること分かり合い過ぎだし、義理兄弟は流れが微妙だし(クリスマスイブはないだろ)。グリコ森永事件だというのは、私世代には自明だが、アラフォー以下には事件自体もナゾだろうな、とも思った。

4月14日(日)

 今日も木乃は外部屋(庭のデッキ)で幸せそう。

 職場の宴会に行くためにワンピース着て、もぐにファスナー上げて、と頼んだ。
「なんで僕がこんなことしなきゃいけないんだよ」
「今練習しとかないと、彼女のファスナー上げられないでしょ」
「こんなの犬でもできるよ!ママ、どこ行くの?合コン?」

4月15日(月)

 学校で自分の机と椅子をクラスメイトに勝手に使われるのが大嫌いないかなごさん『他人の椅子に座るなんて、その時点で喧嘩を売ってるも同然。人間として駄目だと思う』とか言っていて、そのぶっ飛び過激思想に、遺伝を感じた。間違いなく私の娘だわ…。

 木乃が鯛の骨を拾い食いしてるところを発見したら、止めてもいないのに噛まれた。本犬もシマッタと思ったようで、その後素知らぬ顔をしているので「え?どういうこと?噛まなくてもよくね?」と詰めていたら、もぐ「ママって子供も犬も同じ詰め方するのね」

 もぐに額をすりすりされながら「ずっとココにシワを寄せてるから、シワが取れなくなったんだねえ。羅生門の老婆みたいだねえ」と言われた。あなたの母は死体の髪の毛抜く人ですか?

4月16日(火)

 昨日丸太町で飛び込みがあって、京阪止まったので、途中までいかなごを迎えに行ったのだが、飛び込んだの市内の高3女子だって…いかなごと同学年やん…。

 いかなごが自由英作文の宿題を出されて、初めて書いて提出したら、先生にブロック体で書いてとか、一文目から文法間違ってるとか言われてたけど、両親「とりあえず書いて出しただけでも偉い!無問題!」。

 バシール『悲しみのダルフール』を読み終わった。スーダンのダルフール地方に生まれた女性が医者になり、自分と同じ黒人の反体制派を治療したことで、政府側に目をつけられてレイプされ、実家に逃げたところをジャンジャウィードに村を焼かれ、イギリスに亡命する。多数派の黒人が、裕福なアラブ系に差別されているという基盤も、部族主義の強力さも、知識がないことを利用して1チャンネルしかないテレビでジハードを煽る地獄も良く分かった。イギリスの難民政策はアメリカよりはマシっぽい。ただ、著者はイギリスで一人暮らしの年寄りを見て、故郷なら老人に一人で寂しい思いはさせないし敬う、と語っているが、その結果がFGMを強要されたり、素人療法で耳にガソリン入れられたりする世界なのでは、とは思った。

4月17日(水)

『村木風海が「アカデミアの栗城史多」』というXの投稿を見て、コレだコレ、と思った。小保方さんと比べるむきもあるが、確信犯で剽窃したのであろう、自らの技能で世渡りしている人とは何か違う気がしていたので。

 スコーンの「海老のとりこ」味を食べたが、かっぱえびせんの味がする。

 もぐが品数が多いと食べられないと言うので、今日はドリアと自家栽培三つ葉入り卵とじ吸い物にしたら、吸い物残された…。

4月18日(木)

 そういえば、こないだ来た3年目の先生、生まれた時からロシアだし、昭和天皇はyoutubeでしか見たことない言うてた。

 また何か出たんだ、と思ったら「代々の当主が生涯で一度だけ開けることを許される箱」から出たのか(凄)>冷泉家。

 量子コンピュータの話、何がどうなったのかさっぱり分からないけど、大変そう。

4月19日(金)

 慶應の偉いぼんぼんの発言、自分でも意外なほど腹立つわ。

 S君母に母の日のプレゼントを選ぶ仕事、いかなごに手伝ってもらって終了。うちの母に送っていたので、結婚後は一緒に送り出したのが始りだが、S君は「あの人何送っても喜ぶから」と選ぶ戦力にならないので、最近は祖母の日になりつつある。

4月20日(土)

もぐ「学校で『ありがとう』と『ごめんなさい』を言いましょう、って言われた」
私「君、そこはできてるんだよ、その先だよ!」(小学生かよ…)



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