12月21日(土)
木乃と散歩していたら、ナンパされてシーズー会に招待された。10年毎日ウロウロしていても、会ったことないシーズーがいるもんだねえ。うちの近くにいる他のシーズーのことも知らないみたいだったし。
優真君のキスクラを見たS君が「右にいるのがお父さんなんでしょ、じゃあ左にいる人はお母さん?」と言い出した。マリニンじゃねえんだよ。
「え、だってさっきの人のお母さんはイギリス人なんでしょ?じゃあこの人のお母さんも」
混ざるな混ざるな。
12月22日(日)
学校行事で朝7時前から学校に行って練習し、M1ギリギリで家に駆け込んできたもぐのお気に入りはトム・ブラウンらしい。
M1は令和ロマンがとても上手いと思ったが(去年はそんなに上手だと思わなかったが)、一番面白かったのは、真空ジェシカの1回目。「NHKを見る」と「憲法撤廃」でもうダメ。
阪野『徴兵体験百人百話』を読み終わった。2002年に110人に戦争体験を聞き取り、短くまとめた書。散々聞かされた奥さんや子供に、もうその話は聞きたくない、と言われているのに、物好きだなあ、と聞かせてくれたらしいが、「行った人じゃないと分からん」「その時の話は(とてもここでは)できない」「最近の政治は…」&割とどうでもいい自慢話が挟まる、個人名だらけの話を聞かされたら、そりゃ嫌になるわ、ということがよく分かった。
それはともかく、一旦数年中国に行って、帰ってきた後、終戦間際に再徴兵されたパターンが多く、その時に南の方に送られた人はほとんど死亡、終戦近くになると、繰り上げで19歳で徴兵検査、玉音放送の時に負けるとはカケラも思っていなかった人が多かった、戦後はシベリア送りだけでなく、国共内戦に参加してた人も結構いたり、シベリアから帰ってきたら、舞鶴港で天皇とスターリンの踏み絵させられた人がいたり…。生死も苦楽も、ほんとに運次第だということも、改めてよく分かった。
12月23日(月)
獨協の美容の人の投稿はドン引きにも程がある。世代的にもあまり変わらないから余計に。
開業医は集客のためにブログ書くことを勧められるらしいが、みんな料理や医者の集合写真挙げてるの、効果あるのか。
タルト生地(足りなかった)成型して、カスタードクリームとリンゴのコンポートとキャラメリゼナッツ作ったら疲れた。
12月24日(火)
もぐが学校行事の打ち上げとやらに出かけて行った。既に大学生みたいなことしとるな。S君曰く「あの学校出身者は大学で大きな顔してた」というのも納得。そりゃ中学からやってれば慣れるよな。
ということで、もぐ抜きのクリスマス。S君が隠し芸にこっそり練習していたバイオリンを披露し、動画をS君母に送ったら、音が出てる、と喜んでいた。
テレビでやっていた昭和歌謡を見たいかなご、UFOの時に懐かしいと言っていて(@妖怪ウォッチ)面白かった。
12月25日(水)
時流に乗った再生数稼ぎのYoutuberかと思いきや、満を持したポロリなの凄過ぎる。
Twitterにぴちょん君のぬいぐるみだらけのクリスマスツリーの写真が流れていたので、喜ぶかと思って、いかなごに見せたら「ぴちょん君?何それ?」と言われた。…あんなに好きだったのに…。
今年のクリスマスプレゼントは、なぜかS君がせっせとサンタでお届けしていた。もぐには、携帯ヒゲ剃りとぷよぷよと新しいパスケース(狼の顔ダイカット)。いかなごにはジャッカロープの剥製風(いかなご曰く「ぬいぐるみ」)、私からは水晶のウサギと蜂蜜。
解剖の都市伝説といえば「壁に耳あり」が有名だが、私の時は当然「川向うの学生が退学になった」ことになっていた。東大という話もあるし、全国でどこの学生がやったことになっているか調べたら面白そう。
センプルン『なんと美しい日曜日!』を読み終わった。『ブーヘンヴァルトの日曜日』(1994年)と同じ作者だが、こちらは初版1980年。ブーヘンヴァルトのある日曜日を中心に、色々な思い出や思考が、時代を行ったり来たりしながら時に幻想的に語られる。
著者はブルジョア出身フランス育ちのスペイン共産党員で、レジスタンスとして捕まり、ブーヘンヴァルトに移送されるが、すぐに収容所内の共産党組織にピックアップされて、死なない程度の生活を保障される。ブーヘンヴァルトから解放後は、スパイみたいなことをしつつ、スぺイン共産党の幹部になるが、スターリニズム批判を理由に除名される(個人崇拝を癌と表現したら問題視され、イボということにした、とか)。収容所への移送を描いた『大いなる旅』(1963年)を書いて有名になったらしいが、その本では自分がコミュニストで思想的背景があったことを明らかにしていなかった、ということでこの本が登場。
ナチスとスターリンの強制収容所を比較し「ナチスの収容所では自分は明らかに有罪であったが、コルイマに収容された人々は何もしていない」「ブーヘンヴァルトでもコルイマでも、ロシア人は春になると突発的に逃亡する」「ゴーリキーは、ソロフキは怠け者を矯正する予備校とみなすべき、と述べた」「ロシア人はブーヘンヴァルトでは、不正行為を行い、寛いでいた。自分らの国にいたのだ」
著者は『イワン・デニーソヴィチの一日』(←今もってmy best小説の一つ)のセンカ・クレフシンに注目する。ブーヘンヴァルトで三度逃亡し、帰国後はソ連の強制収容所に入れられたクレフシンのことを考えると「最早潔白はあり得ない。いわば仲間が入ったのだから」。そして 「コミュニズムは青春だった」著者が言うのだ。「ナチスの強制収容所は、資本主義的社会の歪んだ鏡ではなく、スターリン的社会の鏡であった」
12月26日(木)
ふと骨盤底筋を鍛えるEMSグッズが目に入り、誕生日プレゼントに欲しい、とS君に言ったら、今安くなってるから、とクリスマスプレゼントに買ってくれた。で、試してみたら、2日目にふくらはぎが攣った。両足同時に攣ったら溺れ死ぬかも(風呂で使うのだ)。でも、将来子宮脱になりそうな気がするから、続ける。
メスーディ『文化進化論』を読み終わった。生物学はミクロもマクロも進化論のもとに1940年代には統合されたのに、社会科学は未だ統合されておらず、他分野のことが分からずに、既に発見されたことを追い求めて時間を無駄にしている、文化も進化論のもとで統合しようぜ、という初版2011年の面白い本。
社会的な義務を果たすかどうかは、アメリカではどこからの移民かで度合いが違うので、文化により受け継がれている、宗教は母から受け継ぐ(父の宗教は影響しないらしい)、持参金と婚資なら、持参金が基本形態、複数人に写本(遺伝に似ている、ミスが変異に相当)をさせ、写本から系統樹を作り、実際と照らし合わせて正しいかどうかを見る実験がある、ヒトは有名人のゴシップは拡散するが、気候変動のニュースは拡散しない(社会的なネタを拡散するように進化している)、ヒトは今までの履歴を見て判断するのではなく、たった一人の個人的アドバイスで行動が変わる、ヒトは学習するよりも、真似をする(模倣の方が効果が高いので適応的)、最小限の反直感性をもつ概念が一番伝達されやすい、企業の社員は結構利他的で、報酬が少なくても働く(名声を持つトップの真似をするよう進化している)、他にも文化を持つ動物はいるが、人間だけが蓄積による文化の進化をみせる、などなど。
12月27日(金)
ブライアン・メイと小田和正は同い年(2ヶ月違い)。
もぐ「クリスマスに親にひげ剃り貰った」
友達「嘘やろ」
もぐ「ほら、動画(ひげ剃りブーン←スイッチ入れただけ」
友達「眉毛でも剃ってろ」
…両親「いや待て、剃るな」
夜、カニ食べた。
私「カニって全身ダシみたいだよね。なんでこんな美味しい生き物が絶滅しなかったんだろ」
いかなご「殻があったからじゃない?」
12月28日(土)
年末なので木乃を風呂に入れて、大掃除開始。ここ数年、正月休みが少なくてできなかった本棚の掃除と整理がやっとできた。
いきなり息子に「泥棒バンダナ」を要求される年の瀬。部活で使うらしいが、何のことかと思ったら、緑の唐草模様ってことね。ウチにある唐草模様の布は、9年前に作ったコマさんのスモックだが…と引き出してきてもぐに渡したら、衣装係に「家にあるとは思わんかった」と言われたらしい。てことで、スモックを切り貼りして大体正方形に改造。フェルトのコマさんついたままだけど、まあええやろ。
事故が起きた時、妊娠中の妻と娘が自分なしで生きていくことを考えた、って。ファン・ホーイドンクのこともあったしねえ。
12月29日(日)
S君とコメダの「のむ桔梗信玄餅」を食べに行ってきた(ついでに子供らにテイクアウトでトーストやカツサンド)。まさに筑紫餅食べてる感じで美味しかった(満足)。
風呂と玄関他を掃除。腰が痛い。
いい加減草臥れてきた木乃のハーネスの新しいのも注文。今までがPUPPIAなので同じものにしたが、マジックテープで止めるヤツとか(強度が不安)冬用素材が主になっていて(チベット原産のうちは、冬でも涼しい方がいいのだ)選択肢が少なかった。
12月30日(月)
昼にもぐに一人でインスタントラーメンを作らせる会が行われた。両親、姉が口だけゴチャゴチャ出す中で、大騒ぎしながら無事に出来上がり、初めて自分で火を使った、とドヤっていた。鍋に出して温めるだけやけどな。
飛行機事故があったし、今のうちに遺言言っとこうと、子供らに「2人仲良くするんだよ」と言ったら、もぐがママの遺産は年齢の逆比で分ける、と言い出した(どういう発想だよ)。私が長生きすればするほど、どんどん等分に近づくので(もぐが不利になるが)なかなか良いシステムかもしれない。
2人目妊娠中に3歳児かかえて、外国のどこにあるかも知らない病院目指して、即座に航空券の予約に動く妻、体力凄過ぎやろ。比べるのもおこがましいが、私なら絶対できない。家で電話でIC聞くの待つ。これだから、not able to do this without my familyなんだろうな。
12月31日(火)
毎年年末は掃除に追われて忙しくて何もできないのを、毎年忘れる。
テープ起こし文字起こしって面倒くさいのに、1時間以上のインタビューを起こして英訳までしてくれるという親切の化身みたいな人がいたおかげで、夫婦インタビューが読めた。トリーネが13歳の時に、突然父を失っている、というのが…そりゃ娘を同じ目に合わせたら、と思うよねえ。あと、ツールに間に合うかどうかは心配したけど、ツール中は勝てる可能性はある、とずっと思っていたよう。『今年のポガチャルだったら、たとえ落車がなくても倒すのは難しかっただろうから、そう思うと2位なのもある意味受け入れやすかった』てのも凄い。
今年も家族全員大きな病気や事件には見舞われず1年を過ごすことができた。私は日々寄る年波しか感じないが、いかなごは成人年齢に達し、もぐは10cm以上身長が伸びて暴言を吐かなくなった。
お世話になった皆様、ありがとうございました。どうぞ良いお年をお迎えください。