12月11日(水)

 もぐ「これ、ひろゆきでも知らないよ」Z世代にとってはひろゆきは全知全能の神的存在らしい。

 自分が受験生だった時は、友達が推薦で受かっても、別に羨ましくも何ともなかったが、娘の同学年が推薦で受かると、何となく羨ましい>悠仁さま。

12月12日(木)

 患者さんのお母さんが、オペ来年って聞いたんですけど、信用できないんで、先生に確認してもいいですか、と外来にやってきた。気持ちはよく分かるけど、30越えても何言ってるか分からんのか男子は…(絶望)。

12月13日(金)

 もぐって、マジうざ可愛いだけ(返答しようもないギャグを延々と仕掛けてくる)のイキモノなんだけど、この先大丈夫か。

 エドヴァルドソン『ユダヤの星を背負いて』を読み終わった。私生児の娘として生まれた半ユダヤ人のエキセントリックな作家の母のもとに、私生児として生まれた著者は、幼い頃から他の人とは違うと感じながら育つ。母は4分の3ユダヤ人の娘に、移送を逃れるためにスペイン国籍を用意するが、役人にスペイン国籍を用意した母の違法性を問う、と言われて頓挫。14歳の時にテレージエンシュタット→アウシュヴィッツに移送され、著者は生き延びたが、母に捨てられたという蟠りがずっと残る。異父兄弟もいて、半ユダヤ人の母には動きようがないんだけど、まあ、そうなるよねえ…。

12月14日(土)

 久しぶりにインスタで演技みたら、サーニャ上手になってるねえ。年明けたら、もう12歳か。

 S君がもぐに買ったクリスマスプレゼントを収納する袋を作ったら、と言うので、布買いに行って選んで、10cmぐらいの巾着袋をめっちゃ真剣に作ったら疲れた。S君「あんなに家に布たくさんあるのに、わざわざ買いに行くのか」しかしまあ、中身が壊れにくいように分厚い内布つけて(S君の古いシャツだが)、モノに合わせてピッタリサイズの巾着作るの、それなりに面倒い。

 トーゴヴニク『ルワンダ ジェノサイドから生まれて』を読み終わった。ルワンダ虐殺の時に強姦された女性30人にインタビューし、フツ民兵に強姦されて生まれた子供との写真を載せた本。2006〜9年のインタビューだから、子供は中学生ぐらい。中途半端な大判で、端っこまで文字があり、読みにくいのが難点だが、写真展してたというだけあって、写真は綺麗。インタビューは1人1ページなのに、殺されるより悲惨な話ばかりで(自分の子供とはぐれたり、目の前で殺されたり、自分を長期間輪姦したり、性器に異物突っ込んだり、尿を飲ませたりした相手の子を妊娠したり、HIV感染して治療を受けられなかったり)、読みにくいがもっと読まれるべき本だと思った。

12月15日(日)

 もぐが週2で夕方からのワークショップみたいなのに行きたいと言い出して、S君に「行く前にお腹が空いてなくても何か食べること」という条件をつけられていた。このままだと、食べなさ過ぎて背が伸びない気がする(危機感)。

 吉田『消滅した国々』を読み終わった。第二次世界大戦後になくなった183カ国をひたすら紹介していく本。範囲が広過ぎるのに、読みやすくまとめてあるので、どこまで正しいのか疑問だが、特に注の小ネタが面白かった。

 シンガポールは朝起きたらいきなり独立してたとか、ミロシェビッチの兄はモンテネグロ人(モンテネグロかセルビアかは自己申告)、ヨルダンとイラクは王様が兄弟で、連邦になろうとしていた、今のチベット仏教が確立する前は宗派争いが盛んで、古くからあるボン教はお参りする方向や卍が逆、クルド人は複数の国にまたがって居住しているが、政府は自国のクルド人勢力を弾圧して、他国のクルド人勢力を支援するので、クルド人同士で争うことになる、ホームランド政策は、荒れ地に黒人を居住させて独立国とし、実際は白人居住地に来させて労働させるが、出稼ぎ労働者という形で権利を制限する鬼畜政策、宗主国のオランダに逃げたまま暮らしているモルッカ諸島出身者が10万人いる、アフリカの王様にアメリカに亡命して看護助手として働いていた人がいる、バヌアツのカーゴ・カルトでは、蔓で巻いた櫓を電波塔にして神と交信しようとしたり、エジンバラ公を神と崇めている、などなど。

 基本的に民主化すると、民族主義に走って争うし、資源が出ると、利権の分配方法で国内で揉める。そして何より凄いのが、これだけ各国の事情を読んだ後の、10年ぶりに日本にもどってみたら、故郷の大宮市が合併して、浦和の植民地と化していた、という著者あとがき。旧大宮市と旧浦和市は人口50万弱程度であまり変わらないのに、小学校の副読本では浦和中心の偏向教育って、この本では2万人だの5000人だので国作って争っているところもあるのに。私も高槻市と枚方市と茨木市が合併して、枚方偏向教育が行われたら怒るかも。

12月16日(月)

 え、なんかクリムキンって、最早ビールマンやイナ・バウアーやサルコウな感じになってる?

 って動画見直したら、五輪のこととか、ルサコフ先生のこととか思い出してしまった。

12月17日(火)

 ヴィスマとUAEの違いを語るベネットインタビュー、凄いな。一緒に食卓についてmake sure they finish their breakfastしなきゃいけなかったGC guyはどなたかな。

 mixi2入ってみたら、既に先輩も後輩もたくさんいた。みんなSNS好きなんだから>お前もやろ。

 mixi2、多機能twitterみたいで悪くはないんだけど、チェックして日常的に書き込めるのって2つぐらいまでだよねえ。Xもfacebookもブルスコもインスタもmixi2もなんて無理やろ(Threadsとtiktokもたまに見る)。こんなことになったも、すべてイーロン・マスクのせい(専ブラ禁止と時系列表示撤廃が致命的)。

12月18日(水)

 もぐ、五十肩のS君に代わり、夏タイヤを二階に運び上げた。あんなでかいもん、凄いな。

 うちの母親、ベタベタするのは好きじゃなかったらしく、私はさっぱりと育てられたんだけど、一番嬉しくて記憶に残ってるのは、小学校低学年の時、母親が自転車で手にソフトクリームを持って帰ってきて、マンションの中庭から、すぐ取りに来て食べるように言ってくれたことだな。あれ本当にあったことかな。

12月19日(木)

 ポルーニン、どういうことなんだろ。プーチンの顔の刺青入れてる人に好感は持てないが、シクリャロフのこともあるし、イリニフもどうなるのか気になる。

 昔、23時頃に職場から帰ろうとして、HCVからのHCCの70代男性、AMLの50代女性、MSの10代男子に声を揃えて挨拶された時には無常を感じたが、四半世紀経った今はHCVは治るし、AMLも型によれば治るし、MSにも薬あるし、治療は進歩してるよなあ。

12月20日(金)

 帝銀事件の恐い動画聞きながら、真っ暗な道を木乃と散歩してたら、すぐそばに立っている男がいて、ギョッとした。見たら、見覚えのある顔で、一瞬考えたが、私が産んだ息子だった。

 最初に行った全日本が、今年と同じなみはやで、その時織田君、中学生で初出場。中学の学区が同じなので「地元民だースピン上手だー」と思ったよ。え?23年前?

 織田君、袖引き出せないのと、ちいかわのタオルハンカチで涙拭いてるのがさすが過ぎた。



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