10月21日(月)

 唐突にニコライ・コスター=ワルドー(my 最も顔が好きな俳優)がデンマーク人だと認識してビックリ。なぜかアイルランド人だと思いこんでいた。たぶん、ナショナル・シアターで教育うけて、ハムレットの舞台やってた、からの連想。

 最近右五十肩に苦しんでいるS君が、左手用マウスを買っていた。

 石川『写真報告 大虐殺』を読み終わった。1978年にポル・ポト政権に侵攻されて住民を虐殺されたベトナムの村、1979年5月のカンボジアの様子と、79年の中越戦争(これがメイン)のルポと写真集。著者が撮ったベトナム戦争の写真集のベトナム語版を作って寄贈したら、ベトナムで引っ張りだこだったとか、ベトナム人は色が白くて小さく、カンボジア人は色黒で骨太の傾向があるとか、ポル・ポト政権下では以前からいる華僑は悪い人だが、新しく来た中国人は良い人と言われていたとか、中越戦争での国境での捕虜交換の様子(どちらの捕虜も、今まで着ていた敵国にもらった服を脱ぎ、わざわざ持たされた土産を捨てる)が面白かった。

10月22日(火)

 京響の公演に行ってきた。平日はたぶん初めて。
・春の海は正直おばあちゃん(S君母)でも弾けそうな感じでどうなん、と思ったが、二曲目のオリジナル曲は今時の聞きやすい曲で、さらにアンコールのオリジナル曲琴ソロはとても良かった。オケとのコラボより、独奏の方が良さそう。
・さんざん(おばあちゃんの)琴の音を聞いているS君は、全然音が違う!と言っていた。

・珍しく前の方の席が空いていたので、オケの直下で聞いたら、音の圧が凄い。
・コンマスが客演の人で、以前シェへラの時に弾いていた人だった。
・今日はなんでこの人なんだろうと思ったら、ブラームス1番の2楽章ってバイオリンソロがあるのね。

・しかし、そもそもソロでなくても、第一バイオリン一人ソロ状態で、凄い音が出ていた。
・4楽章のクライマックスとか、いっちゃってて凄まじかった。いいもん見たわ。
・客演コンマスは石田組の組長らしい。京都にいて、この人の演奏が聞けるのは、とてもお得な気がする。

10月23日(水)

 北朝鮮兵のウクライナ戦派遣は色々転換点になりそう。ヨーロッパが大騒ぎしてるのは、モンゴル侵攻のトラウマがある説はちょっと面白かった。

 こないだいかなごが買ってきた服、トップスがなぜか巨大で、S君でも着れないレベルで謎だったのだが、分解して理由が分かった。首周りはゴムが入っていて、そのゴムが劣化して伸び切っていたのだった。ずっと外に置かれていたとはいえ、新品なのにゴムが完全に伸び切るとは、何年売れていなかったのか。

10月24日(木)

S君「玉砕の対義語は?」
私「犬死」
いかなご「完勝」
 正解は「瓦全」らしい。北斉書の「大丈夫寧可玉碎不能瓦全」が由来なんだって。我々は1400年前の言葉を使ってるのか。瓦のまま生を全うするの、凄いな。

10月25日(金)

 本日の職場での雑談(娘と息子持ち4人)「息子なんて、優しくて可愛いだけで、何の役にも立たない」

 もぐが声変わりしてる。「裏声じゃないと今までの声が出なくなった」

 私「今日は乾癬と大量虐殺の予防策と自転車選手とフリルカットソーの型紙について調べました」
 いかなご「多趣味だね」

10月26日(土)

 祝 ”in a good place, mentally and physically”。

 コーチの証言しか出てこない人もいれば、リスの尻尾振りながら歌う人もいる。

 橋本・沢山編『保護と遺棄の子ども史』を読み終わった。さまざまな時代、地域をテーマにした論文集。近世では乳の確保が大変で、乳が出ないから捨て子まであるし、赤ちゃんポストに入れられた子は、田舎に分散させて乳を確保し、行政が乳代を支出。イギリスにあった捨て子院は、ほぼ未婚の母の子供なんだけど、受け入れには母が書いた申請書(要読み書き能力)と母の人格調査が必須(救済に値しないとダメ)で受け入れ率20%。オーストリアは奉公人が多く、1860年代の婚外子率27%で、捨て子院には毎年何千人も収容されていた。一方で少し大きくなった捨て子は田舎に里子に出されて、農家の児童労働の供給源に。古代ローマでも、捨て子は拾って育てて奴隷にしていた、などなど。

10月27日(日)

 S君「今日は選挙だし、オケも聞きに行かないといけないから忙しい」
 選挙オタク以外の人は、選挙の日は選挙に行くだけで、最後の1議席決まるまで特番見たりしないから、特に忙しくないんですよ。

 てことで、選挙に行って「初選挙に向かう娘」「初投票を終えた娘」「初出口調査に協力する娘」の写真をS君と撮りまくった(満足)。

 いかなごさん初投票「候補者なら誰でもよかった」

 もぐの服は、男女兼用だろうがXSで良いことが分かった。ちなみに、体重45kg。

 大阪フィルの公演を見てきた。
・三重奏の人、上手かった。特にヴァイオリン。
・しかし、ソロ三人とオケと両方要る曲というのは面倒なのでは>ベートーヴェン。

・初の生田園、あんなにチェロが鳴ってる曲だとは。
・最近聞いている曲のせいもあるが、ベートーヴェンはさすがに古い、と思った。

10月28日(月)

私「パンツ高木、落ちたってよ」
いかなご「よかったよかった。これも仏の思し召し」

 うーん、イリヤ、バックフリップは怪我の危険が危ないと思うなあ…。

 R.I.P.せなけいこ。『いやだいやだ』の「それなら母さんだって いやだっていうわ」「いくらよんでも だっこしない」を何千回唱えたことか!

10月29日(火)

 あ、頭悪そうなプロフィール。早速I'm deadとか、60kmで誰かがアタックするとか言われてて、人気の高さがうかがわれる。

10月30日(水)

 半休取る→カントの草採り→買い物→図書館→おでんの仕込み→塾の面談→木乃の散歩→疲労。

 岩城『森のうた』を読み終わった。岩城宏之が山本直純との芸大時代の話を書いたものだが、ちょっとさすがに昭和過ぎて。そばの出前を食い逃げ、勉強する女の子はブス、ブスとコンチェルトは振りたくない、無賃乗車にコンサートへのもぐり…。学生オケで、ショスタコの『森のうた』を演奏したら、美大生達がスターリン讃歌を聞きに来た、というのも時代。で、初めて森の歌を聞いてみたけど(屈辱の曲、というイメージだった)確かに凄く聞きやすい。

10月31日(木)

 職場のロッカーで、子の大学受験について愚痴っていたら、済の人が「あの時の事は思い出したくない」「今は借金だけが残っている」と言っていた。

 ククル・ティハール可愛い。

 S君が「デンマークに行くことを渡丁という」と言うので調べたら、ニュージーランドに行くことを渡乳ということを知ってしまった。



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