8月1日(火)

 誰がblueskyにいるのか分からないので、フォローしてる人のフォローを辿って、twitterでフォローしていた人を見つけるのが地味に楽しい。なんでフォローし始めたのか、さっぱり分からない人もたくさんいるのも面白い。ということで、皆さんblueskyにはよ。

 XのおすすめTLは、もう昔の新聞みたいな感じだわ。

 職場で良く行動を共にしている人がCOVID陽性になった、と言ったら、夕食の食卓での発言を禁じられたので、恒例の「あたし、ねこ」の名前だけ見て、何色の猫かを各自予想して答える、という苦行を免除された(「うちには、こんなのがいます」の名前だけ見て、何の動物かを答えるバージョンもあり)。

8月2日(水)

 もぐが学校のロッカーに宿題を忘れてきたというので、通勤と同時に学校まで送って行った。S君「ママと一緒に行けば、ジュース2本分節約できるぞ」。

 しかし、帰りに病院に寄らせるのを忘れた…。

8月3日(木)

 昨夜から喉がおかしく、夜中眠れず、寝たり起きたり。熱はないが、明らかにしんどいので、朝4時に抗原キットを使ったら陰性。しかし朝になってキットを見たら、うっすら線が出ていた。

 早めに病院行って、PCRしたら、CT値低っ!そのまま1週間出勤差し止めと相成った。上気道症状でしんどいと言えばしんどいが、今の程度だったら、普段はひいひい言いながら仕事してるわけで、それが家で休めるというのは、有り難いと言わざるを得ない。今日は休診にしたが、明日以降の代診の手配でバタバタ。

 後で知ったが、私の感染元と思われる人は私よりさらにCT値低くて、こりゃダメだわ、という感じ。ちなみに、職場の医者は既に大方やられていて、私は遅い方。

 アッシュ『ファイル―秘密警察(シュタージ)とぼくの同時代史 』を読み終わった。パブリックスクール出身のイギリス人著者が、東ベルリンの実態について研究するため、東西ベルリンを行き来していたところ、シュタージに個人ファイルを作られており、ドイツ統一後公開された自分のファイルを見て、当時の密告者に会いに行ったりする話。読みにくいし、とりとめがないし、特に面白くもないのだが、当時の左翼の生活や、ポーランドの連帯が凄い組織だったこと、密告者は昔のことを聞かれると「私じゃない」「私の部署じゃない」と自己正当化すること、イギリスのいいとこの子でなければ自分も密告者になっていたかも、と考えるところなど、興味深かった。

 本読むのは結構しんどいので、映画を見ることにした。『シャトーブリアンからの手紙』(2011年、フランス・ドイツ)を見た。ドイツ占領下のフランスで、レジスタンスによるドイツ人将校暗殺の報復として、共産党員など反ドイツ運動で収容所に入れられていたフランス人が集団処刑されたという話を、最年少で処刑された17才の少年を中心に描いている。収容所とはいえ、釈放される人もおり、扱いは良さそう。処刑前に手紙も書かせてもらえるし。結局150人処刑されたのかどうかよく分からないのと、処刑時に心臓の位置をマーキングするのが左過ぎるのが気になった。ヒトラー最期の12日間でゲッべルスだった人が演っていたフランス駐在ドイツ軍将校のエルンスト・ユンガーが凄い作家なことと、サルコジが17才の少年の遺書を高校で強制的に読ませて問題になったことを後で知った。

8月4日(金)

 他の3人は元気なので、私は部屋に引きこもり。木乃は、ずっと私と一緒にベッドの上(←いつもと違うので不審気)。猫じゃなくて良かったわ。丸くならずに延々と伸びて寝ていたので、ちょっと心配だったが、夜になってやっと丸くなった(安心)。

 臥位だと大丈夫だが、座位10分以上はしんどい。

 夕方からS君が、熱がある感じがする、と言い始めた。「でも大丈夫。早めのパブロン飲んだから」君はコロナにパブロンで立ち向かうのか。

 『ヒトラーに盗られたうさぎ』(2019年、ドイツ)を見た。1933年ヒトラーが政権を取るのと同時に、ドイツから亡命した劇批評家とその家族を描いた映画なのだが、半分過ぎてもまだ一家はフランスにいて、ヤバい、とドキドキした。後で調べたら、亡命したお父さん、何と当時66歳!30代の妻と13歳、10歳の子供を連れて、スイス→フランス→イギリスまで、数年かけて仕事を探しながら逃げていて凄過ぎた。どんな体力してるんだ。題名は、当時10歳の女の子が成長して美大に入り、絵本作家になって描いた自伝的児童書の題名からとったもので、原題も同じ。「とりあえずヒトラーつけとけ邦題」とは異なる模様。

8月5日(土)

 療養3日目。S君発熱。私は仰臥位に飽きてきた(というより腰が痛い)。というか、仕事してないと、風邪症状治るの、めちゃ速いな(まだロキソニン飲んでるけど)。 私が起きるようになったので、木乃が非常に満足気。規則的生活を重んじる犬にとっては、不審な数日であっただろう。

 S君は倒れてるし、私はまだ外出無理だし(洗濯物は干せた)、ということで、マクドモバイル注文して、唯一完全無傷のもぐを取りに行かせた。誰も消化器系をやられてないのは幸い。

 このクソ暑いのに、隣のギター男は元気に歌っている。

 プチ鹿島『ヤラセと情熱 水曜スペシャル『川口浩探検隊』の真実』を読み終わった。『川口浩探検隊』ってたぶんチラ見したことはあるが、うちの家では「ヤラセだから見てはいけない番組」だった気がする。川口浩探検隊スタッフに色々インタビューをして、「当時の撮影がいかに大変だったか」「ドキュメンタリーにもできるぐらいだった」(時間かけてないから無理だよね)と「やらせではあるが、やらせだけとも言えない」みたいな方向に持っていこうとしている感じ。だが、スタッフは当時としてもアウトローな人々の集団で、パワハラ上司に率いられ、酷いやらせをしている、という自覚があったらしい。最後だけ唐突に、目撃DQNとビッグダディを作った人が出てきて、インタビューではなく独白なのに笑った。「テレビなんて嫌なら見なきゃいいんだよ。タダだし」という方針で押し通した結果、今じゃみんな見なくなったわけね。ナレーションの人のインタビューがなかったのが残念だった。「川口浩探検隊」にも番組作りにも共感はできなかったが、著者と同世代なので、読んでいて面白かった。「A地点からB地点まで」ってそういう由来だったのね。意味が分からなくて面白くなかったけど、流行ってたよね。

 『破られた約束』(2009年、アメリカ・チェコ・スロバキア)を見た。スロバキアのユダヤ人の一族が集まり「来年も集まろう」と誓い合うという、死亡フラグからスタート。主人公の少年は何が起きているのかよく分からないまま労働キャンプに出頭し、病気で病院送りとなったために、強制収容所送りは逃れ、その後パルチザンに参加して生き残る。スロバキアのホロコーストを描いているところが珍しい。

8月6日(日)

 結局、家族全員感冒様症状。隔離失敗。全員、病気という程ではないが、本調子でもなく、外に出られるような気候でもないので、実に停滞した空気が家内に漂ってる。

 しんどいせいか、S君が短気。血管やられてないといいけど。

 ドイッチュクローン『黄色い星を背負って』を読み終わった。社会民主党員の家に生まれたドイツ系ユダヤ人の著者は、こないだ読んだ『ナチスに抗った障害者』のオットー・ヴァイトや複数のドイツ人協力者に匿ってもらい、母ともども終戦まで乗り切る。賄賂片手に活躍するオットー・ヴァイトの活動ぶりは、『ナチスに抗った障害者』よりよく分かる。ユダヤ人を迫害する法律ができても、お得意様には以前と同様に食糧をこっそり分けてくれていた商店主達も、黄色い星を着ける布告が出てからは、どうすることもできなくなったことが描かれており、改めて巧妙でとんでもない政策だと思った。

8月7日(月)

 私「今日も木乃は可愛いねえ(定期)」
 S君「その犬は静かなんだけどねえ。犬の飼い主がうるさいんだよな」

 もう上気道症状はほぼないので、もっと元気に休みを楽しめるかと思ったが、1時間ぐらい普通に活動するとスイッチ切れたみたいに寝てしまうので、全然楽しめぬ。これ休みが5日間だと、だいぶしんどいのでは。

 原田『痴漢外来』を読み終わった。性犯罪や不倫を繰り返す人向け認知行動療法をやっている著者が、痴漢について語った本。フロイトやロールシャッハテストをバシバシ切り捨てていて気持ちいい。性犯罪者の住所氏名公開やGPS監視は再発予防効果がないとか。あと「自分の彼女」が性被害に合うのが許せないっての、いつ聞いても最低。

8月8日(火)

 「もう外出ていいけど、身体弱い人とは接触しない方がいいから病院来んな」期間開始。でも、普通にしんどいけどな。って、元々夏だからしんどかったけれども。

 なぜかS君といかなごと「開国して下さい」のflashを見た。しかしJKには笑いのツボが分からない模様。面白いやん>茶筒開かない。

 夕ご飯を食べていたら、もぐが2階から変な音がする、強盗かもしれない、といつものように怯えだした。が、確かに変な音がする。S君と子供らが2階に見に行く間に、twitter(じゃなくてX)見て原因が分かった。それにしても、うるさ過ぎやろ、と思ったが、KBSつけたら盛大で納得。結構遅れて聞こえるな>琵琶湖花火。

8月9日(水)

 休み最後の日に何をしてるかと言うと、町内会長様の手下として、地蔵盆のおもちゃの手配。乳児幼児小学生に分けて考えねばなりません。

 ここ数日どうも元気が出なかったが、王将で五目そば食べたら、力がついた気がする。烏賊と豚肉と木耳は正義。

8月10日(木)

 一週間ぶりに出勤したら、病棟(入院患者さんの診察依頼)25人出された。容赦ない。あと、私がいないので、一週間誰もデブリされてなかった。傷綺麗にしようと思わんのかい…。

 明日行く予定の観光地、昔行ったことあるけど、いつだったっけ?もぐ生まれてたよなあ…と散々日記を漁って、やっと記述を見つけた。いかなご3歳だった。14年前!



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