6月1日(木)

 明日午後から運休の可能性って、早めに決めてくれないかな。いかなご行ったら帰れないかもしれないし。午後4時から時間27mm予想ってなんじゃそりゃ。

 整形じゃなくても、「鍼の先生に○○するように言われた」と日々訳の分からない言説に対応させられて迷惑してるので、好感度は低い。

6月2日(金)

 弟の方は早朝から連絡来てさっさと休校、姉の方は連絡もない上、警報が出てやっと途中下校という…母校がイケてない学校のは知ってたけど、比較対象ができると際立つわ…。

 平井『ソ連兵へ差し出された娘たち』を読み終わった。地元住民の襲撃から守ってもらうために、ソ連兵に組織的に未婚女性を派遣していた満州の開拓団の当事者の話をまとめたもの。満州の話を読むたびに思うのが、普通に耕作していた地元民を追い出して、いきなり家も土地も乗っ取った開拓政策の非道さ。この開拓団は引き上げ途中に八路軍にも未婚女性を差出し、集団帰国を果たしたが、後に性病で亡くなった女性もいたとか。強姦された姉に面倒をみてもらって帰国したのに、帰国後できた恋人が満州で強姦されていたことを知って拒否する弟も酷いが、開拓団の幹部としてソ連兵に団員を差し出し、集団引き上げの先遣隊として都市に出たのに、報告にも戻らずに自分と家族だけ楽な生活を送り、挙句の果てに帰国後、犠牲になった女性に面と向かってロスケ好き呼ばわりをする「三郎」が最悪だった。それにしても、こういう時に未婚女性だけを強姦用に差し出すのが謎だったんだけど、既婚女性は夫という所有者がいるからなのか。その発想はなかったわ(白目)。

6月3日(土)

 ウッドデッキに平置きで布団干したら、木乃が喜んで幸せそうに一緒に干されていたが、どう考えても暑そう。焼き犬だけど大丈夫?と何回か声をかけたが、目を細めて尻尾振ってる。と思ったら、突然ハァハァ言い出した。単に感覚鈍いだけだった。

 昔のヒッチコックの映画、3本ほど見たが、二転三転して結構面白い。昔のもぐそっくりのウルサイ子供が出てきて(「ねえねえママ、大きい犬がいたよ」)「1880年の写真だって。今から50年以上も前だよ」とか言ってるのも面白い。

 スマホで白黒映画見てたからか、そばを通ったいかなご「違法視聴?」いえ、アマゾンプライムです。

6月4日(日)

 木乃、引き続きウッドデッキに出たがるが、私がついていかないと出ないので、必然的に私もウッドデッキに出てないといけない。私はミシンかけたいんですが…。

 もぐが学校行事でもらってきた種をプランターに植えたら、トウモロコシが2本育ったので、庭に地植えしようと掘り返したら、巨大な石が出てきた。この庭、昔からS君がマイナー改造を加えているので、元の構造が良く分からなくなってるの、忘れてたわ。

 埋まってた石を取り除くようにもぐに言ったが、全く進む様子がない。途中から姉も加勢し始めたがやはり進まない。ティーンエイジャーには石を掘り返すというミッションを順序立てて進める能力はないのか?(謎)

 結局親が介入し、最終的にはS君が石を掘り出して、トウモロコシ2本と、私が近所で「ご自由にお持ち帰り下さい」になっていたのでもらってきた大葉の苗と、10年以上前に買ったまま放置していたマメの種を植えた。今回は木も切った後だし、肥料も入れたし、ちょっとは育つといいな(うちの庭はジャガイモすら育たない日の当たらない荒地)。

 冷凍庫に凍らせたこんにゃくゼリーが入っていた。
私「誰だよ、凶器作ってるの?」
S君「それは僕が食べる用」
私「ダメです。君が30歳の時だったらいいけど、もう50だからダメ」
S君「まだ40代だからいいな」
いかなご&もぐ「ダメだよ!」
私「それで救急搬送されて、S先生の旦那さん、凍らせたこんにゃくゼリー喉に詰めたんですよって言われたら、さすがに私でも恥ずかしいから、お願いだからやめて」

6月5日(月)

 最近、いかなごが高校生物の話をしてくれるのだが、普通にsiRNAとか習っててスゲえってなる。
私「ママが学生の頃は、存在自体なかったよ」
いかなご「そんなこと言っても、もう10年以上前の話だから」
 …10年前から先はまとめて昔カテゴリに入れるの、やめてほしい。

 オリジナルロゴ入りボタンを作ってしまった。最小ロットで1000個だから、死ぬまでに使い切るのは難しそうだが、いかなこが「私も使うかもしれないし。売ってもいいし」と引き受けてくれそうなので安心。

 明るい地色に暗い色で文字を入れてくれるところが日本にはなく、中国に頼んだので、届かないかもしれないと危惧していたが、細かい要望にも対応してもらえ、20日で届いたので、結構満足。

6月6日(火)

私「ママといかなご、どっちが恐い?」
もぐ「ママはこれから恐くなるなって予測できるから、心構えができるけど、いかなごはすれ違った途端MAX恐いから、いかなごの方が恐い」

 いかなごより早く起きたら、後から起きてきたいかなご(平日朝は攻撃的)に出合い頭に怒鳴られ、それ以来恐くていかなごより早くは起きないように気をつけているらしい(哀)。

6月7日(水)

 妖怪(通常の目以外に余分な目が百個ある)女がヒトと子供を作った結果、子孫が目が余分にあることがほぼ分からなくなるまで8世代かかる、という話をいかなごとした。というか、妖怪百目女は手の平の面積に1個くらいの割合で体表に目があるので、妖怪百目百口女だと、目口が邪魔で生存に無理があるのでは、という話をいかなごとした。

6月8日(木)

 ラムル『中国の民衆殺戮』を読み終わった。日本軍や共産党がたくさん中国人民を殺したと思ってるでしょ?殺してるけど、国民党も大概だったよ、という本。その辺の人間を拉致して、強制的に兵隊にするが、扱いが酷過ぎて死者多数、兵舎はナチスの強制収容所と大差ない、とか。日本軍が拉致したタコ部屋中国人労働者も死亡率が高く、ソ連の収容所と変わらない。中国共産党の強制収容所は、50年代のソ連を手本にしていて、かなり酷いが、それでも30〜50年代のソ連のそれと比べれば死亡率は半分だとか。

 ラムルの本は、推計死者数の最大値と最小値を細かく算定し、推定のための資料も明示されてはいるのだが、「この数字は半分にして算定した」とか書いてあったりもして、どのみち正確な値など出しようもないのだが、どの程度信頼できるのかも不明で、もやもやはする。

 個人的にはパール・バックの『大地』の「革命党」が国民党だと分かったのがなかなか衝撃。

6月9日(金)

 食堂の時間までに外来が終わらなかったので食べそこねる(ここまではよくある)→貰い物の揚げ煎餅を昼食にする→油ものなので気分悪くなる→たくさんは食べられないので、帰宅直後の木乃の散歩中に低血糖になる→目眩冷汗手の震え→気がついたら寝てた。

6月10日(土)

 柴崎『古代インカ・アンデス不可思議大全』を読み終わった。最初は絵もセリフもそれほど惹かれないな、と思っていたが、遺跡に描かれた訳の分からない複雑な絵が再現されていたり、神話に骨なしが登場したり(日本と同じやん)、気候の差が激し過ぎたり、幻覚剤つき地下迷宮アトラクションがあったり、横幅6m(!)のキャラ満載の布で何十にも巻かれたミイラに、5,6000m級の山頂に捧げられた生贄、と出てくるものが凄過ぎて、すっかり引き込まれた。必需品は支給され、税は労働力で成人男子のみが支払う、という体制や、ピサロ隊のゴタゴタも面白かった。



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