4月21日(金)
今日は御所に散歩に行ってみた。中国人団体観光客がまだいないせいか、白人観光客だらけだったが、広いので快適。木乃はなぜか、御所の水路の溝ギリギリを歩くのが好きなので、落ちないかとひやひやする。
最近のいかなご、図書室で古い学校の雑誌をひっくり返して、その変遷を調べてる。大正とか昭和初期の発行なのだが、今の子供らって「戦前」の感覚ないよね。「昭和って戦前なの?」とか言ってる。
4月22日(土)
ミン『レッドアザレア』を読み終わった。紅衛兵として育った著者が、農場暮らしでの恋人関係と、江青の自伝的映画『レッドアザレア』に主演する女優候補として引き抜かれた後の暮らしを綴ったもの。文化大革命下で強制的に集団農場に送られ、毛沢東のお題目、自己批判と密告の中での激しい労働の毎日。「私達の将来は親と同じくあてがわれたもので、一生仕事をして革命のための釘になるのだ」というのが嫌過ぎる。映画女優候補として引き抜かれた後、夜の公園にこっそりデートに行ったら、暗闇のあちこにカップルと、カップルを見ながら自慰してる人がいたというのも恐い(これはブルジョワ的所業だから、捕まったら銃殺)。後にアメリカに移住した著者の写真を見たら、うちの母親に顔が似てるのも衝撃だった。
4月23日(日)
生まれて初めて複数の卵を床に落として割った。。
ダークダックスの若い頃って凄い声だな。我々の世代の感覚だと、懐メロに出てくるおじさん4人組で、確かに渋い声だけど特別上手いイメージはなかったが、なるほどねえ。だからずっと出てたのねえ。
4月24日(月)
明日の学校行事に弁当が要るかを問い合わせろともぐに言ったら、問い合わせた結果をオペラのように歌いながら返答された。「先生は言った〜問い合わせが相次いてるので〜後ほどメールで解答すると♪」
4月25日(火)
今日は皿を割った。明日は何を割るのか…。
宮川『「アキラさん」は音楽を楽しむ天才』を読み終わった。宮川彬良と言えば、私にはまずクインテットの人なのだが(あのオープニングを初めて聞いた時は衝撃だった)、父親がヤマトの人で、白色彗星のパイプオルガンを弾いていたのが高校生の時の宮川彬良という話を聞いて、この本を読んでみた。僕は「演劇の音楽を作る人になる」と天啓を受けたこと(「私、SFが好き」みたい)、ピアノ弾けるようになるまでスパルタ教育な先生についたこと、音大の作曲科に入学するために二浪したこと、父の音楽葬を『真っ赤なスカーフ』からの『宇宙戦艦ヤマト』にしたのは、暗い曲で埋葬まで進み、そこから『聖者の行進』で華々しく戻って来るアメリカ黒人の葬式を真似たものであること、クインテットの登場人物の裏設定(アキラさんが喋らないことに気づいてなかったわ)、マツケンサンバUが大流行した時、本当に自分が作った曲かどうか疑ったことなど、色々と面白かったが、コンサートの最後は『美しき青きドナウ』で締めたのに、アンコールが(父が作曲した)ラデツキーで会場が盛り上がり、シュトラウス2世はぐぬぬだっただろう、という小噺をアキラさんが語るのが最高だった。
4月26日(水)
そういえば、最近の京都はタクシーが捉まらないらしい。患者さんが病院に来たくてもなかなか来れない、とよく嘆いている。車椅子押して、歩いて家族を連れてきた人とかもいた。
4月27日(木)
こないだ、8年ぐらいあけて3人目(現在2歳)を産んだ後輩が「私イヤイヤ期の記憶を美化してました…」と遠い目で語っていた。
藤野『民衆暴力―一揆・暴動・虐殺の日本近代』を読み終わった。明治維新の後の新政反対一揆が被差別部落を襲い「平民様とは格別の違いがある」なんて言わせていたとか、関東大震災後の朝鮮人虐殺具合が酷過ぎとか。どこの国でも同じだと思った。
4月28日(金)
最近22時前に居間で寝落ちする習慣がついてしまった…なんか眠い、と思った瞬間に寝てる。
4月29日(土)
もぐが明日友達を家に連れて来たいとか言うので少し掃除。
最近の木乃さん、帰らないと言い張ってあちこち歩いた末、もう歩けないと座り込みして、抱っこで帰ることを多し。1歳児か。
4月30日(日)
いかなごさんご要望の茶系のシュシュ2つと、古いうさぎ布をリメイクしたポーチできた。
木乃の毛刈りしたら、耳を短くし過ぎて、おかっぱ短過ぎみたいになっている。