8月11日(木)

 早起きして、一家で琵琶湖へ。今年は駐車場に入れたので、草地にシートをひけて、蟻にも襲われずに済んだ。

 もぐは(友達に教わったらしく)バタフライっぽいものができるようになっていた。あと、いかなごに教唆された木乃が自ら湖水に飛び込んでいた。周りには幼児連れが何組もいたが、ライフジャケットの普及率が凄い。

 昼過ぎには切り上げて、滋賀の家でご飯食べて(スイカ美味しかった)夕方には帰宅。景色の綺麗な湖岸で半日座ってただけなのに(しかも思ったより涼しくて、木乃を膝に載せたまま椅子でうたた寝)激しんどくてヤバい。日光恐るべし。

8月12日(金)

 いかなごが突然「年の差婚」について興味を示し、色々聞いてきた。父「む、これは布石を打ってるのか?」母「26歳の彼氏できたの?とりあえず子供産んどく?」

 ハイマース効いてるのね。

 アマプラで『13人の命』(2022年、イギリス)を見た。タイの洞窟少年救出事件の映画化。データないのに、ケタミン打って運ぶの凄いわ。洞窟の外で、水を周囲に流してたのは効果あったのかなと思ったが、最後に残ったダイバーが出てくる時に、水位が上がって水流が強くなって溺れそうになってたし、あれはあれで必要だったのかも。

8月13日(土)

 ブチャで虐殺した部隊を東部戦線の激戦地に送ってたって、それナチスもやってたやつ。

 アメリカのドキュメンタリー「ワタシが"私"を見つけるまで」を見た。中国の一人っ子政策で捨てられ、アメリカ人に養女に貰われて、アメリカで育ったティーンエイジャー達が、DNA解析で同じ境遇の親戚を見つけ、親探しと孤児院を訪ねに中国に行く話。色々といびつ。

8月14日(日)

 S君がウサギ健康管理用にベビースケールを買った。ウサギは逃げるので、とりあえず犬乗れ→木乃は天才なので、お座りと言うとスケールの上で座る→5.7kg→ヤバい、増え過ぎた(春に痩せ過ぎだったので、ご飯増量キャンペーン中だった)→今日からご飯減らそう。…完全にトバッチリの木乃であった。

 ボタンホール押さえついに発見!ミシン糸収納箱の1つにしらっと入ってた。道理で絶対見覚えがあると思っていたはずだ。

 いかなごさん、夕ご飯のご飯のお代わりと、夕ご飯後のアイスを禁にして、数ヶ月で3kgの減量に成功した模様。「いやー、結構減るもんだな」

 ビクトル・ハラのドキュメンタリーを見た。全然知らない人だったが、1973年チリのピノチェトのクーデターの時に殺された左翼活動をしていた歌手。めちゃ声綺麗。この虐殺の首謀者はその後アメリカに逃げ、「無罪だからポリグラフにかけてくれ」と主張して、受けたポリグラフを見た専門家が、100%ウソついてるわ、みたいなこと言うところがひどい。

8月15日(月)

 久しぶりに全点火の明日の送り火を前に
S君「大文字以外も見たいなら屋根登る?」
いかなご「じゃあ昼間に下見を」
私「あんた達、何のために今日真っ赤っかの声明が出たと思ってんの?怪我してもどこも取ってくれないよ?!」

 うわ、近藤誠死亡。パターナルな世界でEBMと患者の意思の尊重を提唱した人とは言っても、治せるものを治さずに死亡した人が大量に出たこと、無駄な仕事を増やして医療関係者の心労を増大させたことに、結果的に責任があることは否めない。今後の犠牲者の減少を祈る。

8月16日(火)

 19時頃に雷鳴ってたので、傘持ってもぐを迎えに行ったが、秒で全身濡れた。上からじゃなくて横から豪雨に襲われたので傘無意味。木乃も一瞬でずぶ濡れになったうえ、洪水みたいに水が流れてるので溺れそうに。送り火の日は、たいがい土砂降り来る気がする。

 直前の豪雨にもめげず、頑張って綺麗に燃えてた>大文字。

 『E-TEAM』(2014年、アメリカ)を見た。NGO団体ヒューマン・ライツ・ウォッチの緊急対応チームの密着取材。チームは人権侵害(爆撃とか殺人とか)が起きた箇所(主に紛争地)に、できるだけ直後に入って、周囲の人に話を聞いて、何が起こったかを調査して発表する。主人公の1人がスルツカヤに似たロシア人アーニャ。ロシアでシリアの残虐行為について発表したりもする。実家が本棚ハウス。ヒューマン・ライツ・ウォッチのロシア事務所閉鎖されてたし、こんなことになった今、元気で仕事しているだろうか。

8月17日(水)

 もぐが塾休みなので、私も夏休みにして、昼に外でご飯食べることにした。いかなご希望により焼肉屋に行ってみたが、お盆明けのせいか臨時休業だったので、久しぶりに進々堂へ。ここ数年外食してないのもあり、子供らが喜んでいて不憫だった。

 もっと色々連れて行かないと経験値が積めない、とは思うのだが、コロナ前の京都だと、休日の外食って、どこも混んでいて、よっぽど早い時間帯じゃないと並ばないと入れないし、結構気力が要るんだよな…。

 こないだの琵琶湖後に洗って、昨日も土砂降り後で洗ったら、なんか凄え白い犬になった>木乃。

 リンリンリンが鳴いてる

 祝・もぐ初ニキビ。本人は痛いから「たんこぶ」だと思ったらしい…。

 『12年の長い夜』(2018年、フランス・ドイツ・スペイン・アルゼンチン・ウルグアイ合作)を見た。ウルグアイで軍事政権の人質として収監された政治犯3人の話。その1人がペペこと「世界でいちばん貧しい大統領・愛と闘争の男」ムヒカ元大統領だが、まだ若いので全然可愛くない。本当の話かどうかは分からないが、長年1人で拘禁されて精神的におかしくなったペペに、いい加減にせえよ的なことを言うペペ母が凄過ぎる。

8月18日(木)

 夕方、仕事の最後に「偉いさんに電話連絡する」という業務が降ってきて「もうやだ…」と机に突っ伏したら、看護師さん2人に「先生、ポンポン作ってあげようか」(横でそれ持って応援してくれるらしい)と言われた。

 小2の頃の愛読書はその時点で60年前の本だったのか>百年前新聞社「『ドリトル先生航海記』が出版される (1922/08/18)」。

 『オロトゥーレ』(2020年、ナイジェリア)を見た。人身売買組織に潜入取材する上戸彩そっくりの女性記者が主人公の話。売春や暴力団は、日本でも世界でもよくある感じなのに、え?なんでそうなるの?という展開ばかり。終わり方も、途中で予算なくなったの?という感じで衝撃。あと、売春婦みんなウィッグかぶってる。

8月19日(金)

 娘に「ママはおたくに偏見持ち過ぎ。風呂に入らなかったり、服を着替えなかったり、カツサンド分け与えたりするのはキモいおたく。おたくにはキモいおたくとキモくないおたくがいるんです。ママもパパもおたくです。ちゃんと世間一般の用語を使って下さい」と説教された時の母の気持ちを述べよ(15点)。

 『ホワイト・ヘルメット』のドキュメンタリーを見た。シリアで爆撃された場所に救出に行く民間防衛隊の話。男しか出てこない。アラブな感じ。

8月20日(土)

 女子医マジ凄いな。8月末でICU崩壊するのに、外科に連絡なしって。

 ヘインズ、クレア『ヴェノナ―解読されたソ連の暗号とスパイ活動』を読み終わった。第二次大戦中からソ連はせっせとスパイ活動をしていたが、当時のアメリカは結構ガバガバで情報盗まれまくりで、ソ連の暗号ヴェノナを数年かけて解読してから、やっと色々分かるようになったらしい。ということが、最近やっとアメリカでも情報開示が行われて明らかになってきた、という本。ひたすら人名と事例が出てきて、ヴェノナを解読するのも、この研究をするのもさぞや大変だっただろうなとは思ったが、この本を読むのも眠くて大変だった。

 それはそうと、ローゼンバーグ夫妻は実は証拠あって、しっかり有罪だったんだ(ヴェノナ暗号を解読できていることはもちろん秘密なので、公にはできない)というのが一番の驚き。あと、イギリスの大学が共産主義者養成所みたいになっていて、アメリカの経済系の高官が共産主義者だったり、スターリンを礼賛していた人が重火器開発していたり、原爆の情報を「これはソ連にしか扱えないから」と自らソ連に提供する人がいたり、KGBはせっせとアメリカ共産党をコントロールしようとしているし、今までマッカーシズムを魔女狩りの一種みたく考えていたけど、この状態では理解できる気がしてきた。

 あと、トロツキーってメキシコで隠れていたわけではなく、シンパが集まっていたんだ。ピノチェトのクーデターで病状が悪化して死んだチリのネルーダが、トロツキー襲撃犯を逃がしていたのね。



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