８月１日（月）
朝の会話。
Ｓ君「君、陽性だったら帰って来るの？」
私「他にどういう選択肢があるんだよ」
結局、濃厚接触者と陽性者だらけで医局も代診を出せないそうなので、早めに職場に行って抗原チェック→陰性だったので普通に仕事。今後も陽性出たらいきなり休診なので、可能な人は事前指示出したり頭グルグル。職場も濃厚接触者と陽性者だらけで、もう大変。
もぐは熱もなく元気だが、ちょっと勉強すると、ストレスが溜まる、と言って外に走りに行くようなイキモノを、10日間も一室に隔離できるのか不安。
セルビア、やっぱりヤバい。
８月２日（火）
2日目も抗原陰性だったので、意外にいけるやん、大丈夫大丈夫と調子乗っている。が、昨日の朝元気に話してた同僚の先生が、今日陽性判明して休みになってたり、とにかく急に来る、とみんな戦々恐々。上司とスタッフからは「お前は代わりが来ないから、とにかく発症するな」と言われている。
レジメンタルストライプ、という言葉を知った。それで、どうも体調が悪いので、布を4m買った。
「台湾に降りたらしいよ。いかなご、ほら戦争始まる前に風呂入ってきなさい」
８月３日（水）
って、訪台したペロシ、82歳なんだ（驚。
『アミナの運命』（2018年、ガーナ）を見た。子供が都会（スラム）に出て、売春婦になって妊娠、というありがちな話にオチつけた感じ。道徳教育映画風だが、予算が少ないとそうなりがちなんだろうか。とはいえ、日本ではあり得ない極彩色の服を次から次へと着替えてるのが凄い。
８月４日（木）
もぐは自室に隔離され、食事は盆に載せて運んだものを自分の勉強机で食べているが、お盆に載せると食事が立派そうに見える（たとえ朝食の「半分に切った菓子パン、四つ切ヨーグルト、バナナ１本」でも）と盆の評価が上がっている。
『ジャンゴ 繋がれざる者』（2012年、アメリカ）を見た。滅茶苦茶面白くて、凄いなと思った。歯医者馬車と袋の穴コントが良かった。色々と元ネタありそうだが、分からなくても楽しめる。
８月５日（金）
結局5日間抗原陰性で乗り切った（勝利）。
いかなご先生に「先生、先生が一番的確で短時間で楽になるんですよ！」と拝み倒して、肩揉んでもらった。
『私の親友、アンネ・フランク』（2021年、オランダ）を見た。アンネ役が写真と似ていない上に、イジメもする嫌な性格に描かれており（こういうヤツいるいる）、しかもハンナ役の方がかなり美人という…これでいいのか、オランダ。とはいえ、収容所での2人の会話は、ハンナのインタビューで読んだことと一致していたし、ハンナの家のメズサも描写されていた。あと、ユダヤ教では近親者が死ぬと襟元を破る風習があるのね。
８月６日（土）
ずっと使ってるランチョンマット（うちの親に貰った高級そうなやつ）が汚れてきたので、マリメッコのミニウ二ッコ生地の色違いをちまちまとメルカリで買って、新しいのを9枚作ったら「片付ける場所がない」とＳ君に言われた。
もぐ「医者の真似をします。『これからオペを始める。メス！』」
私「まず患者の確認して」
もぐ「患者の名前は田中賢治。43才男性。患者番号は1035。交通事故にあったので、骨を取ります」
私「右なの、左なの？」
もぐ「右の肩甲骨と左の大腿骨を取ります」
…取るなよ。
８月７日（日）
いかなご「こら、犬！」
私「木乃が何したっていうの」
いかなご「物欲しそうにゴミ箱を見てた！」
私「見てただけやん」
いかなご「李下に冠を正さず！瓜田に履を納れず！」
統一教会に興味を抱いたいかなごが、youtubeでカルト解説動画など見始め、「ねえ、ママが大学生の時、友達で宗教に入った人とかいなかった？」と聞かれてしまった。「と、友達ではいなかったかなあ」と言葉を濁したが、「パパに聞いてみたら？」と言うべきだったか。
ちなみに私の父親は、詳しくは知らんが、大学闘争は馬鹿らしいと言って参加せず、創価学会にはまって１年留年したらしい。昔から池田大作の悪口言ってた。
８月８日（月）
上司が同時多発テロみたいなもんやからな、と言っていたが、もうほんとそんな感じ。あらゆる部署で患者さんや職員が陽性出て、接触者の検査したら無症状の陽性者が出て、そこら中濃厚接触者だらけで、てんやわんやで入院取れるのかどうかも不明、みたいな。
夜、十日ぶりに接触禁止を解除された姉弟、早速闘いを始めた。実は仲良かった（？
）のか、この姉弟。
「俺は骨格ではないのか」って、血肉だったのか＞萩生田。
８月９日（火）
数日前にＳ君といかなごがカントの爪を切って毛を抜いたところ、ペレットを食べなくなった（草は食べる）らしい。心配したＳ君が今日病院に連れて行ったが、太り気味、と言われたらしい。
塾帰りのもぐに「（やーいコロナって）いじめられなかった？」と聞いたら「（塾）行ったら（7月末は半分ぐらいしか出席していなかったのに）満杯だった」…みんな罹患し終わったらしい…。
チンクワンタが死亡していたことに今頃気付いた。
８月１０日（水）
抗原チェック用の細い綿棒が枯渇したらしく、「職員は太い綿棒で」「太いので両方の鼻腔でチェック」なんてことになってる。嫌だ。
五十肩体操をやってみた。「ちょっとマシになってからやる体操」を試しにやってみたら激痛で、まさしく五十肩なことを実感できた。
もぐがＳ君が見せたTAROMANを気に入っている。あの主題歌はちょっと廻る。
鈴木『古代マヤ文明-栄華と衰亡の3000年』を読み終わった。マヤ文字は音節文字と表意文字の混合で、新しい文字を作ることもでき、ちょうど日本語みたいなものなのね。日本語も伝える人がいなくなれば解読が大変かも。あと、赤子の頃に頭を板で挟んで形を整える頭蓋変形と歯牙象嵌が面白かった。