5月1日(日)

 いかなご「ママさんの顔って、前は劣化した女の人、って感じだったけど、最近は貫禄のあるおばさん、て感じだね」うん、君の顔も、前は信じられないほどすべすべだったけど、最近はピチピチの若者、って感じだよ。

 『世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ』(2018年、アルゼンチン・ウルグアイ・セルビア合作)を見た。若い頃は極左組織でゲリラとして活動し、軍事政権が倒れるまで13年も収監され、その後75歳でウルグアイの大統領になったホセ・ムヒカを追った映画。若い頃の写真はそれほどでもないのに、今はもうひたすら可愛くて、「美しい女」を見るための映画があるとしたら、これは「可愛いおじいさん」を見るための映画として最高だと思う。ちなみに妻も可愛い。

5月2日(月)

 なんと言いますか、連休で暇だから医療機関を受診するの、マジやめた方がいいですよ。

 『ライフ・イズ・ビューティフル』(1997年、イタリア)を見た。あらすじを聞いて今まで恐くてなかなか見られなかった(2回目)が、最初から最後までご都合主義のお調子者のコントで、小ずるい感じが凄い。同じホロコーストを題材にしたフィクションでも、『サラの鍵』とは大違い。突っ込むのも馬鹿らしいが、あの夫婦がうまくやっていけるとは到底思えない。この映画が称賛されているというのが、なんか凄いな。

5月3日(火)

 一家で滋賀に行ったら、庭はコバンソウで覆われていた。抜きやすいので、草むしりは楽。

 しかし、なんでこんなに寒いんだ。石油ストーブつけてたよ。

5月4日(水)

 GWの休日は、毎日クローゼットの布と服の整理をしているが、毎回最低一袋分のゴミを作り出しながら、未だ終わらず。

 一方、いかなごはリングフィットをはじめた。運動のために散歩に連れ出されるよりは、リングフィットの方が良いらしい。

 もぐ、いかなごを見た瞬間「よう、よう、お前はあね、あ!ね!」とかいう自作煽りラップを歌い始め、速攻で締め上げられていた。なぜ酷い目に合わされる(押さえつけられるとか、肩を揉まれるとか)と分かってて、煽り続けるのか。

5月5日(木)

 イナ・バウアー警察久しぶりに出動。S君「ママはイナ・バウアーゲシュタポやろ」(警察より厳しいらしい)

 中国の高齢者がワクチン忌避で接種率低いって、強制一斉PCRや強制隔離はするのに、強制ワクチンはしないのは何なんだ。

5月6日(金)

 子供扱いに詳しい某氏からのアドバイスで合言葉を設定したところ、毎日のように合言葉を言わせ、どうやらママはニセモノではなさそうだと納得し始めたもぐ「もしかしたらパパがニセモノ?」

 吉村『間宮林蔵』を読み終わった。それまで探検したヨーロッパ人達が半島だと報告していた樺太が、中国大陸とは繋がっていないことを報告した間宮林蔵の一代記。北海道、ロシア船に襲われ過ぎ。間宮林蔵、政府の犬過ぎ(若い頃に樺太から中国大陸まで渡った後は、政府のスパイとして地方の情勢視察をしていたらしい)。シーボルト、最低過ぎ(でも、この男のおかげで「間宮海峡」という名前が残ったのね)。

5月7日(土)

 ずっと布を切ってる。ひたすら切ってる。なぜ布を切るのはこれほど中毒性があるのだろう。おかげで常に200を越えていた未視聴のyoutube動画が100まで減った。

 欧陽『穴にかくれて14年―中国人俘虜劉連仁の記録』を読み終わった。1944年に山東省で強制徴集され、北海道の炭鉱で強制労働させられた劉さんの話。翌年、強制収容所並みの炭鉱から逃亡した劉さんは、北海道の山で13年間ほぼ1人で暮らし、58年に住民に発見されて帰国する。同じく強制連行された中国人労働者が秋田で蜂起し、100人以上が死亡した花岡事件の概要つき。

 ジュヴナイル並みに分かりやすく書いてあり、当時の岸首相(戦前も商工大臣だったので、強制連行に責任もあった)と入管の酷さ(昔も今も変わらないのね)と、帰国できたのも、帰国したら貧しい故郷の村が富裕になっていたのも、「すべて毛主席と共産党のおかげ」(まあ、誰のおかげかはともかく、『中国農村からの報告』を読んだ後では、そういう見方も分かる)なことが強調されている。

 後に劉さんが書いた文章も載っていたが、たぶん毛沢東思想の素晴らしさを語る慣用句があるんだろうな。日本人民を独占資本や米日反動派から救ってあげたい、革命を起こして欲しいとも書かれていた。寒い北海道の野山で野草を食べ、冬は穴を掘って座ったまま春を待つ暮らしを送った劉さんのその後の人生が幸せであったことを祈る。

 強制連行した華人労務者の取り扱いについての通達も掲載されていて、文書上は割合まともなことが書いてあったが、実際はちょっと怪我しただけで殺してるし、6人に1人ぐらい死んでるし、ほんととんでもない。

5月8日(日)

 ついに、だいたい魔窟の片づけが終わった。つまり、ウォークインクローゼットにやっとウォークインできるようになった。

 ハサミの使い過ぎで手が痛い。

5月9日(月)

 もぐはまだラップにハマっていて「有明海!干拓されてどうせお前は干からびるんだよ!」などと日々歌っていてうるさい。

 木乃を洗ったらボディソープの匂いしかしなくなって満足できない。早く犬臭くなれ。

5月10日(火)

 もぐが模試で国語最低偏差値を更新していた。静かに落ち込むもぐに、姉「もぐ、テスト悪かったんだって(ワクテカ)。傷口に塩を塗り込んで来よう♪」やめなさい。



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