2月11日(金)

 IOCがCASに訴えるなんて状況があり得るんだな…。

 いかなごの塾の面談。事前にもらった報告書に「理解力と思考力はあるが、基礎知識が抜けまくり」と明記されていた(知ってた!!)。そして面談では「お母様から暗記ができないと伺っていましたが、正直他の人と比べて、という意味かと思っていました。ですが、いかなごさん、本当に単純暗記ができませんね」知ってた!!!

 『アルゲリッチ 私こそ、音楽!』(2012年、フランス・スイス)を見た。末娘が母アルゲリッチを追ったドキュメンタリー。訳の分からないことを言う美人の老女が出てきて、ピアノ弾き出したらアルゲリッチ、という凄い映画。髪の色が違う3人娘(全員美人、全員父親が違う)とアルゲリッチが集う場面が凄過ぎる。

 久しぶりにオンライン飲み会に参加して「努力は報われないことを知った」話とか、「退職時には有給消化するべき」話とかして楽しかった。

2月12日(土)

いかなご「ママさん」
私「はい、何でしょうか」
いかなご「よろしい」
私「はあっ。こんな上から目線の子に育ってしまったのは、やはり生後2日目に空を見せて『見よ、これがお前の世界だ』と言ってしまったからなのか…(悔)」

 『ブラックホーク・ダウン』(2001年、アメリカ)を見た。…「ブラック・ホーク墜落」の方がずっと分かりやすくね?英雄的に描かれてるけど(「仲間を救うために戦う」とか)そもそも行かなきゃ良かったわけで、その割にはアメリカ側の反体制派黒人達が喜ぶシーンは幻想のように描かれていて、どうも微妙。個人的好みで顔No.1俳優のニコライ・コスター=ワルドー(ジェイミー・ラニスター)が出ていたのは嬉しかったが、活躍時間が短くすぐに死んだのが残念。

2月13日(日)

 五十肩が痛い。

 明日はバレンタインデーなので、いかなごが作る予定だったアップルパイに急遽私も参入してチョコカスタードアップルパイを作ることに。リンゴキャラメリゼとパイシート切り抜くのが私の主な仕事だったが、ナイフで生地くり抜くのは難しいけど、メスだと思うと急に簡単になるのが笑える。

 出来上がりは、パイシートで作った割に美味しくて、伊達にいかなご、毎日youtubeでレシピ検索してないな、と思った。

 『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン世界一優雅な野獣』(2016年、イギリス・アメリカ)を見た。野獣要素は特になかった。若くしてロイヤル・バレエ団のプリンシパルを辞め、ロシアに拠点を移した人なのね。で、このセルゲイ・ポルーニンの妻がイリニフだと思い到って、衝撃を受けた。どうでもいいけど、昔カツラがシニツィナの方が美人だし、みたいなこと言ってたよね(ポルーニンの方が美形だよね…)。

2月14日(月)

 CASは元々役立たずという印象だったが、やはり。出場していい理由が「16才未満だから」は酷過ぎるでしょ。いつも理不尽なほど厳しくて、そもそもROCの選手なんだからより厳しくても不思議はないのに。これだから五輪は嫌いだよ、ってたぶん毎回言ってるな。

 ソルトレイク五輪の時は、SPの成績無視とか、二回目の表彰式に出席させるとか、やたらロシアに厳しい印象だったが、今回は開催国が中国だからロシアに甘いのかと邪推。

 IOCは予選通過を25人にして、ワリエワが3位以内に入ったら表彰式なし、ってなんか凄いことになってきたな。

いかなご「なんで保護対象だとドーピング陽性でも出られるの???」

私(そもそもロシアは検体をすり替えてた過去があり…)
いかなご「気付けよ」
私(それが国ぐるみで壁に穴を開けて…)
いかなご「気付いて」

 ムラルチク 『カティンの森』を読み終わった。映画の原作ということで、風景や動作の描写が多め。父親がおそらくカティンの森で殺され、夫の死の真相を突き止めることに熱中して、過去に没入している母親に不満を持つ娘が主人公。AKの残党の彼氏ができるが、母親からカティンの森の証拠写真を現像するように頼まれたことがきっかけで、彼氏はソ連側に捕まっておそらく収容所送りとなり、娘は母と同じ立場に立つことになる、という暗いお話。

2月15日(火)

 もぐの塾から電話かかってきて何事かと思ったら、「こないだの模試、採点ミスがあって、もぐ君の点数が2点上がりました」ははっ、うちの子レベルだと正直どーでもいいですが、さすが事務がしっかりしてますな。

 北京五輪女子SP。
・リザルトページにqualifyのルール明記という…。
・ワリエワの演技って、正直好みなのよね。シェルバコワよりずっと好き。シェルさんは手足が常に曲がってるのが気になる。
・つくづくドーピング陽性が惜しい。
・トゥルさん、全体的に身体ががっしりしてきたよね。3Aはちょっと難しそうだけど、かくかくしなくなってきて素晴らしい。
・花織ちゃん、素敵どした。

2月16日(水)

 いかなごの塾、ラインで先生とやり取りするんだけど、いかなごが塾の先生の返答をbotみたいと言い出して、もうbotにしか見えなくなってしまい、我が家では「botなんて言ってた?」「botに送っといて」などと会話されるように…いや先生すみません。毎日botみたいな返答できるなんて、尊敬してます。

いかなご「なんか微分したんだけど、あれどういうこと?何のためにするの?」
両親「そのうち分かるから(いや母は分からんが)、とりあえずできるようになっとけ」

 『パリ・オペラ座のすべて』(2009年、フランス・アメリカ)を見た。モダンバレエの映像がたくさん出てきたが、恐過ぎた。

2月17日(木)

 発熱外来をやっていなくても、Nやらエプロンの重装備で診察しなきゃいけないことはよくあり、普通の外来の最中に着替えないといけないからバタバタするんだけど、Nつけながら「この速さじゃネイサンに負けてる!」と最近良く言ってる。

 北京五輪女子FS。
・クラコワ凄かった。
・トゥルソワ凄かった。TESも凄い。そして、これを目の当たりにした直後に、あれだけの滑りをする花織ちゃんも凄い。
・表彰式おめでとう。
・ワリエワはドーピング騒動がなかったとしても、ユーリャもそうだったし、崩れることもあり得なくもないか(なさそうだけど)。しかし直後のエテリにはドン引き。

・何より衝撃だったのは、大泣きブチギレのトゥルソワ。それが「私だけ金メダルがない」という理由だったと知って、いや、そうこなくっちゃ、とある意味安心。
・3人いるんだから、団体戦に2人出してやれよ、と思わなくもない。
・冷静に考えれば、数年前まで5クワド跳んだら、そりゃ優勝よね。それで繋ぎがないだの、フリップアテンションだの、ショート2Aにしといた方が良かっただの言われても、と思うのも分からなくはない。
・まあ、でもほら「最初は銀メダルがいい」って言うしさ。

2月18日(金)

 某湖傍の病院事件、とばっちりを食いそうでドキドキ。

 いかなごは常にyoutube2倍視聴なので、授業動画も当然2倍視聴しているが、私は1.75倍以上は厳しい。

 『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』(2015年、ドイツ)を見た。火サスみたいな音楽が謎だが、ドイツも50年代はナチスの残党が幅を利かせていて大変だったのね。ユダヤ人なのに戦後ドイツで検事になるフリッツ・バウアー、凄過ぎ。あと、男娼難しくて二度見した。

2月19日(土)

 私ぐらいの世代でも、普段は東西対立って何?って感じだけど(まあ数ヶ月前から違うけど…始まりそうだし)、冬季五輪のたびに、ああまだまだあるのね、って思わされる。

 いかなごが性格についてのアンケートを学校からもらってきて、一緒にやって欲しいというので、両親で参加してみたら、S君といかなごに口を揃えて「ママは引っ込み思案」だと言われた。そうだったのか!私は引っ込み思案だったのか!

 北京五輪ペアFS。
・お疲れボイコズ。
・ミーガリ、古き良き禁止曲をお繋げしました、みたいなプログラム。
・タラモロ、トランコフがマスクしてても目立ち過ぎて…。

・スイハン、招待客のみでもあの大歓声の中、地元最終滑走で4Tw決めるって、さすが尋常じゃないわ。
・キスクラの雪ちゃん達のハグを直前でブチ切ったの誰。
・ここでプロトコル見に行って、4TwのBVとGOE確認してホォとか言ってると、「専門家」「一般人じゃない」とか言われてしまうんだな(やるけど)。

 『花と兵隊』(2009年、日本)を見た。戦後離隊して、そのままタイやビルマで暮らした日本人へのインタビュー映画。みんな口が重いのか、日本語を思い出すのが大変なのか。

2月20日(日)

 もぐ、5分で作った朝昼ご飯に感動するのやめてくれ…(目玉焼きと適当金平とインスタントスープ春雨だ)。

 いかなごが「リンゴ1個を使って作るアップルティー」を作ったので、結果できた「紅茶煮林檎」を食べてる。渋い。

『顔のないヒトラーたち』(2014年、ドイツ)を見た。フランクフルト・アウシュヴィッツ裁判を起訴した検事が主人公。検事局内でも冷たい目で見られながら裁判の準備をするうちに、一定年齢以上の男性は誰も彼もナチスに見えるようになってしまった1930年生まれの主人公の姿がリアル。こっちに出てくるフリッツ・バウアーは綺麗系。



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