10月1日(土)

 『バビ・ヤール』(2021年、オランダ・ウクライナ)見てきたけど、全然「バビ・ヤール」じゃなかった。「独ソ戦捕虜」だと思う。

 映像は当時のもののみを使って、音を足したっぽい(迫力ある)が、とにかくひたすら延々と捕虜の映像が続いて、どんだけたくさん捕虜になったんだと。映像の説明はないので、ドイツ軍占領後のキーウで建物が爆発している映像がよく分からなかったが、パンフの芝先生解説によると、ソ連軍が撤退時に爆弾仕掛けていったらしい。リビウで裸足で溝を掘っている女性達の映像が謎だったな。ユダヤ人ではなさそうだったし。

 リビウのソ連撤退後のユダヤ人リンチ映像は珍しかったが、バビ・ヤールの映像は勿論ないし、代わりに残っている映像を繋げて、有名だからバビ・ヤールって題名つけたんじゃないかとさえ思った。ソ連の蛮行は描かれていないので、ウクライナ人もナチに加担してたやん、と言いたいとか。何にしろ、説明もないまま、現地の人以外がこれを見ても、どっちがどっちで、今どこの何の話かも分からず、パンフの養老猛司になってしまうのもやむを得ないかと。

 今ウクライナでまたこんなことやってるのか、というどんより感と、監督の意図の分からなさと、独ソ戦捕虜の多さが印象に残る映画だった。

 庭の金木犀始まった。

 夕方、受診した病院で4人がかりで保定された木乃は、エリザベスカラー生活に。しかしあまりにも不便そうで可哀想なので、カラーはずしたら、私がみんなに怒られた。

 リマン奪還されたんだ。はや。

10月2日(日)

 塾の先生がもぐのノートに「もぐ君の強みである愚直さを武器に頑張って下さい」なるメッセージを寄せていた。…いやたしかに愚直であることは間違いないのだけれど(微妙。

 エリザベスカラー生活は、水も飲めないし、トイレもできないし、ソファに上がれないし、丸くなれないし…と大変不便そうだったので、ペット用おむつを買いに行って装着した。おむつ着けてたら傷は舐めないので、しばらくこれでいこう。

10月3日(月)

 おおお、ペーボ博士おめでとうございます!親子揃ってノーベル賞とは!

 今の女子高生の弟妹は、姉のことを名前で呼ぶものらしい(いかなご調べ)。しかし、「お前は姉、あ!ね!」などと煽ってくる弟は珍しいらしい。

 いかなご「うちってテレビのチャンネル権争いってないよね」
 私「想像してみよう。家族でyoutubeが1つしか見れないとしたら…」
 いかなご「なんて恐ろしい…履歴が混ざる!」

10月4日(火)

 こないだS君ともぐが見学に行ってきた学校、S君がリア充養成学校だったと、いたく感心していた。しかしもぐは「天井が低い」とイマイチだった模様。そういや昔私といかなごが見学に行って、私が「お嬢様養成学校だ」と感心した学校、いかなごが「校舎の色が気に入らない」と嫌がってたな。

 もぐ「リンゴと梨の区別がやっと分かった!」…人類というのは、この二種の区別を習得するのに12年もかかるものなのか…。

10月5日(水)

 ウォルヴィン『奴隷制を生きた男たち』を読み終わった。1700年代に生きた奴隷商人、奴隷所有者、誘拐された奴隷の3人の男の生涯を描いた話。最初のアメージング・グレースを作詞した奴隷商人の話が面白かった。船乗りとして不真面目な生活を送っていた男が、暴風雨で生き残ったことで、改心して信仰に目覚め、奴隷商人になるという。改心してからなるんかい。アメージング・グレースの詞の意味が何となく分かった。

10月6日(木)

 遠藤『犬神家の戸籍:「血」と「家」の近代日本』を読み終わった。横溝映画が大好きな著者が(古谷一行が素晴らしい点で一致)書いた戸籍制度の勉強本。何と言っても、1976年まで戸籍は公開されていた、というのにビックリ。マジで!あと、複写はあるにしても現地保存なので、沖縄の戸籍はほとんど消失したとか。横溝自身の戸籍については、歌名雄は正史のお兄さんの名前とか、正史の父親は不倫して前妻は自殺しており、正史は連れ子だらけの複雑な家庭で育ったとか。お兄さんの名前を異母妹だらけの登場人物につけるというのが何とも凄い。

10月7日(金)

 ミ、ミシン買ってもらった…今の子に不満があるわけじゃないんだけど…上糸かけるフック折れてるし、オックス重ねて縫うとガタガタだし…15年使ってるし…。

 いかなご「塾から帰って来た後のご飯は美味しいかい?」
 もぐ「最高だよ、最高」(最近夜食を覚えた。昨日はたこ焼き十個ぐらい食べてた)

10月8日(土)

 もぐの塾の面談。素直に勉強しているとまた誉められる。…愚直さだけでもあって良かったわ…。

 今までの倍の値段のミシンが届いた。これから先のことを考えて、フットスイッチと自動糸通しを練習。普段胡座でミシンかけてるので、その状態でフットスイッチの微調整するの、難しい。

 昨夜寝る前に1時間夜寝して、今朝2時間朝寝して、午後から3時間昼寝したのにまだ眠い。

10月9日(日)

 今日も出町ふたばの前にみっちり並んでたけど、雨の中大丈夫だったろうか。

 S君「なんで君の子供たちは風呂に本を持ち込むのかね?」
 私「…遺伝…?」

 S君が九州物産展でトビウオを買ってきた。
私「…ほ、本州の人間にはトビウオは食べられないことが分かった」
いかなご「お母様がトビウオ嫌いなことが分かった、でしょ」
 察しのいいガキは嫌いだよ…。

10月10日(月)

 いかなごの昔の動画をみんなで見た。
2歳児「いやいや」
S君「いやいや言ってるところ、デジタルで永久保存だぞ」
2歳児「いやいや」

私「TBAだって」
2歳児「いやいや」
私「うん、TBAはいやだな」

 って、いかなごにイヤイヤ期ってあったかな、とか思ってたけど、すべての発言が「いやいや」だった時代があった模様。


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