3月1日(月)

 いかなごが技術の授業で作ったラジオを持って帰ってきたが、USBでも手回しでも充電できて、ライトもつくし、実用的過ぎる。S君「え?FMも入るの?」

 クノップ『ホロコースト全証言』を読み終わった。副題にあるように、ナチ虐殺戦の全体像を述べた本。2004年初版だけあってか、この種の本の中で一番まとまっており、経緯が分かりやすく、写真も多く、それゆえにえぐくて続けて読めないほど。ヒトラーが1937年に「口頭で伝えられることは書面で行ってはならない」と言っていたこと、あの男の子が手を挙げている有名な写真が、ワルシャワのゲットー蜂起後の写真だと初めて知った。ホロコーストについて知りたい場合は、最初にこれを読むのがお勧めかも。

3月2日(火)

もぐ「ひな祭りって何食べるんだっけ?」
私「小学校で三色ゼリー出るでしょ、あれ何を真似てるの?」
もぐ「三色団子!」
私「…(大晦日やクリスマスイヴが何月何日か分からないもぐには難し過ぎたか…)」

 ウォー『ながい眠り』を読み終わった。身元不明の死体の謎を追ったミステリだが、犯人が分かりやす過ぎるのがちょっと。1959年の作品なだけあって「伝票もレジもない金物屋」とか出てくるのが衝撃だった。あと著者は、ファーストネームがヒラリーだけど、男なのね。そういえば男女どちらでも行ける名前だったな。

 逆ギレなんじゃないでしょうか

3月3日(水)

 新しい黒パン屋に行ってみた。なんとその場でスライスしてくれるし、冷凍保存して食べる時に焼いて食べられるし、しかもこないだのドイツ人が作るものと違い、日本人が作っているせいもあるのか、味も超絶美味しい。

 いかなごさん、ずーーっと買いたいと悩んでいた最寄り駅前でトラックで売っている石焼き芋をついに購入。ひとカケラもらったけど、ナチュラル和菓子かってぐらい甘かった。娘が成長して私も嬉しい。

3月4日(木)

 S君が唐突に3mぐらいのモップを買い、以前から懸案だった居間の吹き抜けのシーリングライトと高窓、壁の掃除をはじめた。この落ちてきた埃、いかなごより年上だぜ。

 何年か前に掃除しようと梯子を購入したら、使用1回目で折れて、壁と家具に傷はつくわ、S君転落するわで挫折したのだが、その時には今日使ったような性能が高くて安いモップは売っていなかったらしい。これで毎年綺麗にできる(嬉)。

3月5日(金)

 もぐが「今日は最悪な時間割。社会が2時間もある」というので、時間割表を見たら、社会は2時間宮津市についてやるらしい。何なの、京都市は宮津推しなの?

 いかなごが制服のスカートを破って帰って来た。縫い代を切り取って修復したが、あと1年持つのか、これ。

 学会のURLが分からなくてバタバタしていたら、いかなごが大変だねと同情してくれた。

3月6日(土)

 シンジ君14歳なんやね。んなもん、いきなりいかなごをエヴァに載せたら、「え?え?」とパニくって、一歩も歩けずにアンビリカルケーブルに躓いて転けるわ。

3月7日(日)

 最近年齢を感じる。死ぬ準備しとかないと。

 私の墓には『犬を可愛がるだけの人生だった。無駄な一生だが、幸せだった』と書いてね、とS君に頼んだら「日本には墓碑銘を書く習慣ないからな。そういう意味の戒名用意しといて」

3月8日(月)

 先生、お誕生日おめでとうございます。

 月曜日なのに、もう組織用ハサミありませんって忙し過ぎ。明日は大きいハサミで頑張れってか…orz。

 もぐが塾弁当を持って行き忘れたので、S君と車で届けに行くついでに、見てきたS君からシンエヴァの話を聞く。映画版も一作ぐらいは見た覚えがあるが、基本的に田中邸と京フェスでテレビ版を見たぐらいなので、ちんぷんかんぷん。

3月9日(火)

 もぐ、早朝めそめそ泣きながら居間へ出てくる→足痛いと泣きながらコタツへ→二度寝後「筋肉痛だったわ」と起きる。

 津村『黒い潮』を読み終わった。島流しになった元吉原の遊女の八丈島での生活を描いた小説。吉村昭ばかり読んでいたせいか、初めて読んだ津村節子のこの作品が、吉村昭の形式に非常に似ていて驚いた(いや、どっちがどっちに似ているのかは分からないが)。夫婦の作品とはこれほど相互に似るものなのか。

3月10日(水)

 同志社の桜(←毎年一番早い)が咲いてた。

 いかなごが「大阪メトロから降りてくる小池知事を見た」としきりに主張するのだが、そんなに似てる人いる?



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