1月21日(木)

 クレンペラー『私は証言する―ナチ時代の日記(1933‐1945年) 』を読み終わった。自分はドイツ人だという誇りを持って生きていた50代ユダヤ人言語学者の著者の、ナチスが政権を取ってから終戦までの日記。終戦後は東ドイツで暮らしていたため、日記が公開されたのは壁崩壊後で、これは一般向けに縮められたバージョンの翻訳。

 ヒトラーが首相になった瞬間から世の中野蛮になり、最初はみんないい加減にしろや的だったが、段々慣れていく→外交的勝利を獲得するに従って、みんなまあいいか、という感じになるが、職を奪われて年金暮らしの著者は貧しくて大変→著者のユダヤ人の友人・親戚は続々と国外脱出をはかるが(特に水晶の夜以後は必死)、妻がアーリア人で家を建てたばかりで、外国で職を得られる可能性が低い著者は諦めモード→そのうちポーランド侵攻が始まり、戦争で食料は不足するし、ユダヤ人は特定のアパートに集められる→そこからユダヤ人は次々と移送(もちろん死亡)、数日後には著者も移送というところで、居住していたドレスデンが空襲を受け、書類も焼けたため、他の都市に逃げて生き延びる(こないだの『戦禍の中で』と同じ)。

 今の日本の政治も大概だが、初期でもナチス政権とはやっぱりだいぶ違うな、とは思ったが、結局みんな文句は言っていても慣れてしまうのよね。

1月22日(金)

 納豆と豆腐を一緒に食べると美味しい。

 石原伸晃の「症状はないが不整脈の既往があるため入院」って、超絶ドン引き。ニュース目にするたびにマジで気分悪くなる。

1月23日(土)

 携帯見失って探しまくっていたら、いかなご「ママさん、たまにはスマホから離れた生活をしては…」うるさい、お前の母は四半世紀前からネットから離れたら生きていけないんだよ。

 面倒がるいかなごを拝み倒して試着してもらった結果、袖は重ねて、襟ぐりは見返しやめてパイピングにして、チューブトップを買え、という結論に至った。

 S君が『将棋の渡辺くん』の5巻を買ってくれたので、名人家にうちでも可愛がられてるナマケがいることを今さら知った。『渡辺くん』は来たら家族全員が読んでる。

 カナートの本屋に行って、いかなごとS君と英語の参考書を選んだ。棚2つぐらいに、有名なヤツは大抵置いてあった。買った単語帳に、いかなご希望のウサギ布で栞つきブックカバーを作ったら「すぐに出来ててびっくりした」。娘よ、この世にはアイロン接着芯というものがあるのだ。あと必要なのは、細かい出来には目をつぶる習慣だけだ。

1月24日(日)

 昨日姉と喧嘩したもぐ、いかなごのことを「赤の他人」と呼んでいたのだが(お互い「自分だけがママとパパの子である」と主張していた)、昨日今日とリンゴの皮をむいてもらったので、いかなごは「同居してる人」に格上げされたらしい。「金色の折り紙の手裏剣、同居してる人にあげようかな」とか言ってる。

1月25日(月)

 京都の病床利用率が異様に低かった理由を今さら知ってのけ反ったわ。行政馬鹿すぎる。

いかなご&私「冬眠したい」
S君「きっと学校から冬眠中の宿題が出る」

1月26日(火)

 いかなごの担任が「体温表の親のサインを偽造している人がいますが、それは詐欺と一緒です、やめなさい」と告知したらしい。
「ふーん、そーなんだ。あなたどうしてるの?」「え、偽造してるよ」
「もぐは?」「偽造してるよ」
「よろしい」

1月27日(水)

 チャンさんが面白おじさんみたくなってる…。

 もぐの名前を検索したら、どこかの社長さんの名前が出てきた(以前にはなかった)。それを見たいかなごが、私も同じ名前のえらい人が欲しかった、と。いやまあ、母は名前は「@読めるA検索した時に自分がすぐに出てこない」が一番大事だと思うんですよ。

1月28日(木)

 河野太郎がワクチン大臣って…つまりワクチンはろくに接種が進まないってこと?順調に進むと思ってるなら、人気上昇中の政敵を任命したりしないだろうし…。

 もぐはしばらく前から毎日うっせえうっせえ歌ってる。

1月29日(金)

 リビングに100年前の京都市は、最低気温が0℃以下の日が69日、と書いてあって、冬日になると著明に死にたくなる私は、昔なら絶対生きていけない、と思った。

 長年使っていた掛け布団のカバーが破れたので、布団カバーだけ買ったら、四隅のヒモがアメリカンホックになってた(感動)。

1月30日(土)

 もぐの弁当って、本人希望に合わせると、たいてい肉と適当な野菜焼いてご飯の上に載せるだけになるので、格段に楽。

 なんかドラマ見てたら、こないだ乳癌のオペしてた医者がなぜか
「これから大動脈弁の形成を行う」(え!?)
「患者は子供だ」(ええっ!?)
「麻酔の量は少なくしてある」(しかも当科麻酔!?!)

1月31日(日)

 もぐの塾は2月から学年が変わり、弁当が要るようになるので、いかなご用も含めた弁当作りのS君とのローテーションが今日から変更になった。

いかなご「私ね、赤穂浪士で一番悪いのは切りかかった人で、次は赤穂浪士だと思うの」
母「なるほど、体制側なんだな」
父「官僚になったらいいんじゃないか」
母「無理だよ。国会で絶対寝る」



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