6月21日(日)

もぐ「灯台って、刑務所にあるやつだよね」
私「???」
もぐ「刑務所から人が逃げると、ウィーンウィーンって光が出て」
私「それは監視塔」

 朝から必死に日食眼鏡を探すS君。前回の大規模日食は11年前だからなあ。亀岡まで見に行ったのに、今日聞いたら、いかなご記憶ゼロだった(当時3歳)。散々探してやっと見つけていたが、次の日食はまた10年後だ。

 で、みんなで見てみたが、盛大に曇っていて、まあ確かに欠けてるかな、ぐらいしか分からなかった。

6月22日(月)

 弁当不眠症対策として、職場の人がやっているという「夜におかず作って、朝は詰めるだけ」をやり始めたら、かなり有効。無駄に早く起きていたのが、安心してギリギリまで寝ていられるので、睡眠時間40分ぐらい増えた(嬉)。

 鎌田慧『ドキュメント追われゆく労働者』を読み終わった。1970年代の主に農村漁村からの出稼ぎ工場労働者の実態を描いたもの。出稼ぎ期間中に効率良く稼ぐため、どれだけ残業させてくれるかで仕事先を選ぶ人がいたり(36時間労働を繰り返す人もいれば、過労死する人もいる)、長男ではないため出稼ぎというより実質非正規工場労働者な人もいたり。作業は違えど、労働環境は今も昔も変わらない印象だが、多少なりともこの時代から改善されている点はあるのだろうか。ハタハタは時化の時に一気に大量に獲る魚なのね。

6月23日(火)

 学校で七夕の短冊を書いたいかなご。「空を飛べますように。もしくは毎晩空を飛ぶ夢を見れますように」と書いたらしい。クラスメイトには「次元を越えたい」と書いた人がいたとか。さすが。

いかなご「ママは本当にあんなもぐでも可愛いの?」
私「小学生男子が何より嫌いだったのに、我ながら不思議なんだけど、もぐは可愛い」
いかなご「もぐが可愛いのは寝顔だけだよ!(寝ているもぐを見に行く)…うーん、やっぱり寝顔は結構可愛い」
私「同じ穴の狢じゃねえか」

6月24日(水)

 木乃の散歩中に、ザ・仔犬な感じのレトリーバーがいて(サイズ木乃の約2倍)「大人しいですねえ」と老夫婦の飼主さんに言ったら「そんなことないです。スイッチ入っちゃうと大変で」と言われた。散歩後、買い物行ったら、さっきの仔犬がまだ散歩してた。スイッチ入ってた。大変そうだった。

 磯田『日本史の内幕』を読み終わった。一世代前のオヤジ的な語り口が好きになれないが、古文書読みたくてやってるうちに読めるようになって、全国で出てくる古文書を読み歩いているというのは夢があって面白い。

6月25日(木)

 職場で夜のお店の種類の違いについて話していたら、看護師さんがソープとは「女の人が男の人を綺麗に洗ってあげるところ」だと言うので、デイサービスみたいだと思ってしまった。なんか洗った後に薬も塗ってあげてそう。

 ボーナスはちょっと下がっただけで良かったが、勤務先の売り上げは盛大に下がってる(それでも同業他社の噂を聞く限りでは平均ぐらい)。それより、久しぶりに部署別単価を見てしまって落ち込んでる。いいなあ単価が高い科は(ちなみに値段はお国が勝手に決める)。こっちの方が数見てても、売り上げは半分やがな。

6月26日(金)

 学校行事があって午後から早帰りする予定だったのに、外来が超忙しくて疲弊。

 「女医さんの話を聞いてみよう」的イベントがあったいかなごに「『女医は少数派で大変だけど、頑張ればなれる』『仕事は楽しい』って言ってた」「ママがいつも言ってる事と違う」とクレームを受けた。「ママは適当にやってれば医者になれるって言ってたし、仕事楽しいなんて言ったことない」…そりゃ他所様のお子様相手なら、ママだってそれぐらいの事は…。

6月27日(土)

 昨日の外来しんどすぎたせいか、外来中に気付いたら寝てた夢を見た。

 夕方「まだしんどいんだけど、栄養足りてないのかなあ」と言ったら、S君「よく寝て、よく食べたらいいんじゃないか。太るよ」

 大文字今年は5点なのか、と思ったら、5点なのは大文字だけで、あとは1点らしい。火付け人の人々、高齢者が多いしね。

 階層さまざま、中卒でトラック野郎になります!な子もいた(小学校)→親は中流サラリーマンか公務員がほとんど、たまに金持ちの子がいる(私立中高)→私立じゃないのに、半分以上金持ちの子。苦学生が数人いる(大学)。

6月28日(日)

 コリャダが親父移籍と聞いて違和感がないのは、私の頭の中ではルターイとコリャダがもともと同一カテゴリに入ってるから(別にスケアメ後に捕まると言っている訳では…)。

 もぐ、勉強する時は、ひたすら喋っていて、超うるさいのだが、「だからここは直角でしょ。よく分かったね。もぐ君天才!」と、自分で自分の機嫌を取る点だけは評価したい。

 デ・スワーン『殺人区画 大量虐殺の精神性』を読み終わった。社会学者が大量虐殺について考察した本。何といっても、序論のまとまりっぷりが素晴らしい。「大量虐殺に手を染めるのはどういう人なのか」論には、私はさして興味がないが(作者は、アイヒマンが積極的にユダヤ人虐殺に手を染めたのは明らかとして、アーレントには否定的)、大量虐殺を「征服者の逆上」「恐怖による支配」「敗北者の勝利」「メガポグロム」の4つに分類しているのは、非常に興味深かった。メガポグロムの定義は今いちよく分からないし、カンボジア虐殺は敗北者の勝利なのか?(前半は恐怖による支配では?)など色々疑問に思う点もあるが、なぜジェノサイドが起こるのかを考える上で、分かりやすい土台になると思う。題名となっている「killing compartment」については、さして深く語られていないのが少し残念。いずれにせよ、超おすすめ。

6月29日(月)

 数ヶ月ごとに交代するバイトの後輩達の恋愛話聞く度に「その彼氏要る?」と言ってたら、看護師さんに危険人物扱いされるようになってきた。

 うちの子らの出身保育園の七夕の短冊見たら、「おかあさんがコロナになりませんように」て書いてあった。切実やわ(場所柄、両親の半分以上が医療関係者)。

 いかなごは今日「どうでもいい特別授業の感想を適当に書く」ことに成功したらしい。小学生の頃から「適当に感想を書く」ことができず、ギャーギャー言っていたが、数ヶ月前からできるようになってきた。創作活動が役に立っているのか、はたまたついに遺伝が発現したか。

6月30日(火)

 もぐ「学校行くの面倒くさい」とよく言うので、その度に「病院行くの面倒くさい。代わりに外来してきて」と言っていたら、「学校行くの面倒。言っとくけど、もぐ君外来できないからね」と先回りされるようになってしまった(チッ。

 藤井七段、高校生で乾杯の音頭だの、高級旅館に宿泊だの、将棋以外が大変だな。



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