9月1日(日)

 床に伏せて、絵に描いたように可愛い顔でこっち見ている木乃、私が無言でニコッとしただけで、両耳をぴくっと上げるのが凄い。

 引き続き昔のRPG。手書きで地図作りながら(しかも間違う)地下迷宮で1日彷徨ってた…何この苦行。

 山崎『サンダカンまで』を読み終わった。『サンダカン八番娼館』の著者の自伝。農地改革で貧しくなった田舎の旧家出身で、父は事故で死亡、毒親の母に育てられ、因習的な北陸から上京して、朝鮮総連の前身団体の活動家と知合い結婚するが、日本人妻排斥の風潮があり別れ(その直前に強姦未遂に遭い)、前科者のストーカーに顔を刺され、児童文学研究者の夫と結婚して、『サンダカン八番娼館』を出版するまでの話。

 年子の妹と差をつけられて育ったのは、自分が母の子ではないせいではないかと疑っているが、実子でもこういう酷いことする親いるよなあ。別れた活動家(金正恩の母の義親族らしい)は、自ら望んでかどうかはともかく、後に北朝鮮のスパイになったようだから、別れていなかったら、えらいことになっていただろうな。あと、女性史の研究をしたいと志して、大学に行こうとしたら、夫に自分でやれと言われて、研究会を立ち上げて雑誌作ることから始めた、というのがなんか凄い。

9月2日(月)

 の真偽はともかく、ラマヌジャン級ティーンエイジャーが世の中にいたらどうするか、という話をS君として、結局とりあえずパトロン募っとくぐらいしかすることないんじゃね、という結論に。今まで、ラマヌジャンて凄い人なのにちゃんと世話してもらえなくて気の毒、と思っていたが、いざ同じ位凄い人がいたら、対応難しいかも。

 子供たち、どっちが先にピアノの練習するかで、毎晩抗争を繰り広げるのやめて欲しい。

9月3日(火)

 人間慣れれば何でも早くなるもんやねえ、と朝起きて15分後に弁当を完成させる身体になって思う。

 ついに靴下までamazonで買ってしまった。

 いかなごさん、試験が終わったら、クラス行事について色々ストレスを感じている模様。そうそう、そうやってクラスメイトと喧嘩して育っていくのよねえ(他人事)。文化祭の準備についてもいやに心配していて、どうしたのかと思ったら、クラス委員らしい。結構責任感あるのね。

 いかなご「ママ分が足りない〜追いママ分をくれ〜」人をカツオみたいに言うな。

9月4日(水)

 ジョン・W・キャンベル新人賞の改名に際しての『冷たい方程式』問題。高校の時、友達に読ませたら「結局『女子供』だから『可哀想』ってことでしょ」と言われて、当時そういう発想のなかった私はなるほど、と思ったことを思い出した。

 ユニクロ行って、消耗品と部屋着を買ったら、セルフレジになっていた。カゴに入れたままで、一瞬ですべての商品判別されてびびった。

 いかなごの文化祭に向けての部活動を聞くと超楽しそうだ(羨)。

9月5日(木)

 コケモモがつるつるだなんて…いやいやフワフワした小さなモモだと思うやん?!

 いかなごさんが工作を持ち帰ってきた。紙粘土で作った卓上ライト、題して『事故現場の雪うさぎ』。いかなごが制服に赤い絵の具をつけて帰って来て、私が「あれ、血ついたの?」と言ったことがヒントになったらしい(?)。雪が積もって、雪ウサギを作ったところに、事故が発生して、血で染まったリボンが飛んできた情景なんだって。

 …なんだか知りませんが、ブレないところだけは評価しよう。それはともかく、こっそりいかなごの造形物ファンの母は(←全くもって上手いというわけではないが)、貰えてベッドサイドに置けたので嬉しい。

9月6日(金)

 もうね…だから市立だの県立だのの病院は嫌なんだよ。偉い人が「市民のため」て言えばいいと思ってる。

 アタマの沸いたもぐ「kmをmになおしたら、どっちが大きいの?」
 S君「同じだ(きっぱり)」

 いかなごさんが突然文化祭で浴衣が要ると言い出し、今まで着ていたものは如何にも安っぽいので、私の古い浴衣肩上げ裾上げするか、てか下駄がないから買って、着せ方と帯の締め方を復習…というか家から着ていくのか?とバタバタしていたら、「1年生は着ないことになった」という続報がきてほっ。着せるのはともかく、肩上げ裾上げをする気力がなくて…早く上げなくてもよい身長になって欲しい(あと10cmは欲しい)。

9月7日(土)

 もぐが悪い子過ぎて里子に出す、という夢を見た。いやいくら悪い子でも、それは無理。

 頭痛い。

 ああ…事故現場は私が生まれた町の隣で、私が夏にはよく入っていた場所のすぐ下流だわ…。。

 家族全員いない→戻ってきた時用に昨日S君が買ってきたメロン切っとくか→冷蔵庫に場所がない→残り野菜でミネストローネ作り始める。こういうことするから「ママは残り物料理しか作らない」という讒言が広まるのだ(柔らかいトマトと傷みかけたセロリがあったので致し方ない)。

 京都マラソンて、色々な申込枠があるのね。ノーベル賞受賞者枠とか作ったらいいのに(狙い撃ち)。

 宮尾『天璋院篤姫』を読み終わった。宮尾登美子好きだけど、歴史物になると面白くない。資料に基づくとダメなのかな。前半は分家→本家→将軍家と成り上がりで盛り上がるが、結局は「ちょっとハッキリ目にモノを言う女性だった」てだけのような。当時は情報伝達が激遅だし、おまけに女性は蚊帳の外だろうから、大変だっただろうな。慶喜と斉昭がここでもロクでなしとされていて、でもまあ慶喜が日和った人だったから、明治維新の死者は少なめで済んだのかも。

9月8日(日)

 いかなごさん「そういや、歴史の授業で石器時代の寸劇をするんだけど、私ウサギ役なの」…それウサギ役要る?

 ゲーテ「ドイツ人は三十年間ゲミュートという言葉を使うべきではない」 …どこかで聞き覚えがあるセリフだ…。

 ちょ、ヴォロノフさん、クイーンと聞いていたら、まさかのsomebody to loveの一点攻め。しかも「he works hard」のコーラスで3A降りるという神配置。頑張ってるぜ、って感じ?最後の銅鑼はあれだけボラプから流用かな。

 稲垣『世界史を大きく動かした植物』を読み終わった。繰り返しが多く、文末は「である」「なのである」ばかりで、内容もどこまで信頼できるのか、と思ってしまうものも(アメリカンコーヒーは紅茶に似せるために浅く焙煎している、とか)。とうもろこしのヒゲがめしべで、赤いのもある、というのは面白かった。あと、すぐ読める。

 去年の例の台風でやられて、まだ屋根がビニールシートの家もその辺にあるのよねえ。関東の無事を祈ります。

9月9日(月)

 受ける人も受けさせる人も望んでいない入試改革を強行しようとしている、Twitter炎上中の柴山大臣の政治話発言、東大理V出身の医者が「処方された薬を飲まないようにしたら症状が悪化した」というツイートに「それは好転反応です。今毒が出ています」と返信するぐらいのことかと思うんだけど、違うの?それとも、この大臣は法曹界では既に近藤誠として有名なの??

9月10日(火)

 もぐの模試の結果が出て、算数の偏差値が50を超える日はいつか来るのかなあ、夢のまた夢かなあ、と思っていたのに、いきなり高得点を叩き出したため、カンニングを疑い、もぐにもう一度同じ問題を解かせる両親(笑)。やり直し時には間違いが増えたらしいが、それでも偏差値50を超えていたので、どうやら本物らしい。

 結局、ほぼ毎日いかなごを朝晩送迎している。最寄駅まで私の足だと徒歩10分なので、暗くなければ歩けないことはないんだけど、木乃がバイク乗るの好き過ぎて、毎朝毎晩たとえ数分でも、乗っている時はお目々キラキラで幸せそうなので、ついつい(娘の福祉というより犬の福祉)。


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