7月1日(月)

 r=92cmとr=32cmの円弧、手作業で書いたぜ|  ̄∀ ̄ |ドヤァ

 最近もぐに『ドリトル先生航海記』井伏鱒二版を読み聞かせているが(目が浮腫った時に、目を使わせないでいると暇そうで可哀想そうだったので、読んだら気に入ったらしい)放送禁止用語が多過ぎて大変。これは今は使わない言葉で〜と意味を説明してたら、分からない言葉が出てくる度に「それ禁止用語?」と聞かれるようになってしまった。

 モディアノ『1941年。パリの尋ね人』を読み終わった。ふと目に留まった尋ね人の新聞記事を調べてみた話。モディアノという人の素性(父は妻子を捨てた後ろ暗い商売のユダヤ人、母も育児放棄、弟は幼くして病気で亡くなる)を知っていて、パリの地元民であれば、興味深いのかもしれないなあ、という感じ。読み物としては、これに影響を受けた『私にはいなかった祖父母の歴史』の方が面白いし、これを書くきっかけになったというクラルスフェルトの『フランスから強制移送されたユダヤ人の記録名簿』(列車別)が凄い。

7月2日(火)

 いかなご「きっとママさんの前世はトラだったんだよ。で、殺生を繰り返したから『来世はお前に成績の不安定な娘を与えよう。おまけにお前の息子は等差数列の問題が理解できぬ』『ちょっと可哀想だな。夫はマシにしておこう』」そうだったのか…(((( ;゚д゚)))

7月3日(水)

 真夏に弁当も温かい食事も嫌なのでわ。

 そういえば、こないだ来た後輩に「女子校みたいな外来」と言われた。そりゃまあ、40代・50代の女4人でワイワイ廻してるからな…しかしその発想はなかった。

 もぐが風呂からインタホンを鳴らした。「タオルがありません」タオル持って行って帰ろうとしたら「帰るな〜見守れ〜!」いまだに一人で風呂に入るのが恐い小3。

7月4日(木)

 期末テスト中のいかなごが、今までのテスト悪かったらどうしよう、帰ってくるのが恐い…とグダグダ言ってる。え?なんで?終わったらテストなんてどうでもよくない?派の私が悩んでいたら、S君曰く「テストというものは、常に自分が期待するよりも低い点しか取れず、結果をみて落ち込むもの」らしい。そこで分かったこと→私は常に悲観的なので、テストの点も低く見積もり、多くの場合、事前予想より点が高い。

 ということで、いかなごさんに聞いてみた。「『ママと同じ位人生悲観的だけど、テストの点は思っているより高いことが多い』のと、『人生楽観的だけど、テストの点には常に満足できない』のと、どっちがいい?」いかなご即答「後者」。…S君派として、人生楽しく生きていってくれ。

7月5日(金)

 S君がもぐ連れて七夕祭りに出かけた。よく考えたら子供ら毎年行ってるのに、私は行ったことないわ(楽ちん)。

 例の記述式センター、採点に疑問があったら、訴訟起こせるのかしら。

 いかなごが友人に「うちのお母さん、ホロコーストの本いっぱい持ってるよ」と言ったところ(なぜそんなことを言うのか…)「ホロコースト?それってユ虐?」と返されたらしい(ゆっくり動画にそういう用語があるらしい…)。それはともかく、ホロコーストじゃなくて、あれはスーパーポグロム、というのは分かりやすい気がする。

7月6日(土)

 前のウサギは換毛期になると私が毛を抜いていたが、カントは最初からいかなごが毛を抜いてる。思ったより大胆に抜いてる(…何かに向いてるかも)。

 友人と夏祭りに行くもぐにS君が「いいですか。たくさん人がいるんだから、外では大人しくする。ふざけない」と無駄な注意を与えていた。一方、いかなごは直前にラインで連絡を取った友人と、バタバタと夏祭りに出発。

 シリュルニク『憎むのでもなく、許すのでもなく』を読み終わった。子供の時に、フランスで一斉検挙を逃れ、匿われて生き残ったユダヤ人である精神科医の著者が語った自叙伝。生き延びたユダヤ人の子供の人口は約20万人と書いてあったが、そんなにいたのか。青年期に共産党のシンパとなり、ルーマニア旅行に行ったが、その時の話も、第二次大戦中の話と同様に、周囲に信じてもらえなかったというのが何ともはや。

 ユダヤ人排斥論者に匿われたユダヤ人の子供、アルゼンチン軍政下で拷問していた兵士に引き取られた被害者の子供、拉致されてフランコ側に渡された共和派の子供の事例が挙げられていたのと、「ナチズムや人種差別は自然災害。防止しなければならない」という考えが興味深い。

7月7日(日)

 木乃のカットするのに、機械油なかったので、バリカンにサラダオイル差しまくったらなかなか回転がよかった。

 昼はタコ焼きにした。労力のほとんどを丸くすることに投入するとは、なんと無駄な料理、と毎回思う。

 期末テストが終わったいかなごが、私の寝てるソファの上でアイス食べながら動画見てるので、重い。

 山崎朋子『サンダカン八番娼館』を読み終わった。からゆきさんを取材しようと思った著者が、元からゆきさんの女性を見つけて、その家に住み込んで、騙されてマレーシアの娼館に売られた話を聞きだし、そこから次々と当時の南方での売春について取材してゆく話。今では許されない取材方法だし、聞き取った話は著者がまとめているため、誰の話でも文体が似通っているし、偶然が多過ぎて疑念を抱かせるし、著者はすぐ涙にくれるし、自身の価値観を押し付けがちな著者は、出版後色々と嫌われただろうと想像。

 でも、話を聞き出すために、ムカデが多数はい回る、腐った畳の数畳の家に住み込んだというのが凄過ぎるし、偶然知り合っただけの人から、タブーになっている売春の話を聞き出せたのは、美人で、人懐っこくて、信頼されやすい性格の著者であればこそで、著者がいなければこの話は外に出なかったかと思うと、本当に凄い本だと思う。

 元からゆきさんと著者のスナップ写真を撮ってくれた学校の先生の男性が、著者にこんなところにいてはいけない的なことを言うところが、フェミニズム的に面白かったのと、元からゆきさんといえど、若い頃の売春生活よりも、その後の人生の方が圧倒的に長いわけで、その辺りはどうなのかとちょっと思った。

7月8日(月)

 イカ嫌いのいかなごが、昨日の残りのタコ焼きをもぐが食べた残りの3個を食べたら(キャベツのみ)(キャベツのみ)(イカ)に当たったらしい。朝から運の悪いやつ。

 幼稚園の頃から貯めていた貯金箱を開けたもぐが「ママと一緒に貯めたから」という理由で100円分け前をくれた(謎)。

 そうそう『サンダカン八番娼館』を読んで、澤田愛子『夜の記憶―日本人が聴いたホロコースト生還者の証言』はこれを真似たかったのではないかと思った。

7月9日(火)

 ムンテラ中に迷走神経反射起こしかけるという新パターン。ヤバ過ぎる。

私「木乃は歳と共に段々可愛くなるねえ。偉いねえ」
S君「犬を飽きさせないための新作だな」
 犬褒め言葉評論家と化しているS君。

7月10日(水)

 祇園祭にやられた(泣)…40分立ち尽くす(腰痛)。

 いかなご、英語のテストが相変わらずボロボロで、平均点を大きく下回っているのだが、「兄弟は何人いますか?」「パンとケーキ、どっちがいい?」などの英作文を書かせるとスラスラ解答するので、3ヶ月前にはoneも書けなかった人間がこうなるとは、学校教育って凄い!とS君と感動中。

 フェリシモの卵→幼鳥→成鳥と変化するペンギン届いた。ペンギン好きぬいぐるみ好きのもぐにあげたら喜んでた。もぐ「じゃ、今から交流会してくるから」ぬいぐるみの新入りの挨拶があるらしい…。



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