4月11日(木)

 いかなごさん、朝の満員電車で降りる時に人にぶつかって眼鏡を落とし、眼鏡踏まれて壊れるの巻。いやもう、色々あるな。怪我しなかったのが幸い。

 帰りの駅でいかなごをピックアップして、そのまま一家で眼鏡屋へ。Zoff凄いわ。他店の壊れた眼鏡治してくれたし、1時間で新しい眼鏡2つ作ってくれたし、安いし。これで私も替え眼鏡ができたので、今の眼鏡修理に出せる(端が割れてズレやすくなっていたのだが、工場に送らないと治せないらしい)。

 そういえば、いかなごの入学式の時、他の新入生の襟カバーが軒並み中央に折れた線が入ったままで、みんなアイロンかけなかったのか!?と驚愕した。気になったのは私だけなのか>襟カバーの真ん中の線。

4月12日(金)

 80歳以上ぐらいの患者さんには時々「私は膿にくい質だから」と言われることがある。昔は膿みにくい質か、膿みやすい質かで、大人になれるかどうかも決まったんだろうなあ、と思う。

 もぐ、50m走8.9で学年トップだったらしい。4月生まれとはいえ、とても我が子とは思えん。

 いかなごさん、やっぱり例の塾一緒だった子に、嫌み言われ続けているらしい。参観日になんか直接言ってやろうかな。

 プレスラー『マルカの長い旅』を読み終わった。児童書の体裁だけど、これ児童書じゃない。ポーランドのユダヤ人一家がハンガリーに逃げ、その途中で預けてきた7歳の娘と母が再会するまでの話を描いた小説で、実話ではなくフィクション。だが、そのおかげで、作者の筆力がいかんなく発揮され過ぎ、そろそろ自立しようとする反抗期の16歳の娘と、まだまだ可愛い7歳の娘を持ち、医者という仕事以外に自分の支えとするものがない、そろそろ容色の衰えた母という設定が身につまされ過ぎる。

 預られた先からあっさり放り出され、ゲットーで何とか生き延びた7歳娘が、再会時には最早母とは心を通わせられなくなっていたのも、戦争や粛清の体験談ではよく見聞きすることで、こういう危機に直面した場合は、共倒れになる可能性が高くても我が子とは離れないべきか、生き残る可能性が少しでもあれば、たとえ二度と親子には戻れなくても別れる方がいいのか、とつい考えてしまう。

4月13日(土)

 いかなごは今日も学校だが、私は一日寝たり起きたり。

 つい3ヶ月前まで「短い鉛筆じゃないと書けない」と頑強に主張していたいかなごが、弟に文章題を教えながら「そんな短い鉛筆で書ける訳ないだろ!こっちを使え!」と長い鉛筆を渡していた(驚)。

 アイカー『死に山』を読み終わった。1959年にエカテリンブルグから出発して冬山に向かったウラル工科大学生トレッキングチーム9人が、テントから離れた場所で死亡していた事件を取材し、ソ連の秘密兵器や超常現象原因説が唱えられていたこの事件が、とある自然現象によるものではないかと結論づけたノンフィクション。山肌が超低周波が起こりやすい地形だったというのは面白いが、実際に超低周波が人体に与える影響については不明で、経験豊富な学生達がテントを内側から切り裂いて、靴を履かずに逃げ出すほどの何かが引き起こされたのかどうかについては疑問が残る。とはいえ、チームの出発から捜索活動まで時系列で追った書き方は分かりやすく、スターリン死後の一時的な雪融け時期のソ連の雰囲気も面白かった。

4月14日(日)

 もぐが模試に行ったり、いかなごが友達の家に行ったり。

 夕方から、こないだの入学式のリベンジに写真を撮りに行って来た。いかなごとS君は入学式と同じ格好、私はスーツ、もぐは現実に買うことはあり得ない(汚れるから)白スーツを借りた。いかなごの首の傾きと目つきが悪くて、写真選びには往生したが、とりあえず撮れた。それにしても、何回撮っても同じ顔のS君は凄い。

 帰りに、最近ことある度に見に行っているペットショップに行ったら、いかなごが一目惚れしたウサギがまだいて、やっぱりその子がいいというので、明日購入して、来週末の旅行後に引き取ることに。初めて見た時は全体的にオレンジ色だったが、毛が生え変わったようで、今はコミよりちょっと色が薄いネザーランド。既にいかなごが名前も決めている。

 その後、大雨の中送ってもらって職場の送別会に。新しく赴任してきた先生、(子供が)同じ保育園だった。

4月15日(月)

いかなご「今日学校で昼休みに、塾で同じ志望校別コースだった人達が集団で私のクラスにやって来て『キャー、いかなごちゃんだー』て言われた」
私「何なのソレ」
いかなご「さあ。マスコットみたいなもんじゃない?」
 …まあ女子校にはありがちかも。私も中1の時、突然教室に現れた見知らぬ中2にポラロイドカメラで写真撮られたことがある。

私「サム、なんでジョンの素性知ってるんだっけ?」
S君「なんか偉い人の日記読んで…」
S君「サムの父親と弟って、いつ死んでたの?」
私「ほら、ドラちゃんがドラカリスして…」
 記憶がイマイチの夫婦。

 ということで、先シーズンの壁越えドラちゃん捕獲からグダグダのGOT最終シーズン。初回から全員集合過ぎて何が何やら。ジョン・スノウのオーラというか、特技(燃えないとか、顔変えられるとか、無表情とか)のなさが、締まらない一番の原因のような気が…。

4月16日(火)

 いかなご、今日の物理の授業で「君は理系に向いている」と言われたらしく「そんなこと言われてもどうすればいいの、私、社会不得意なのに…」と悩んでいた(えーっと…)。

 いかなごの話を聞いていると、私立だからか、単に中学になったからかは分からないが、授業も色々とバリエーションがあって楽しそう。いかなごも「先生たち、まず英語と数学を優先しなさいって言ってくれるの」「今日は英語の先生がaの使い方を教えてくれた」などと言っていて、幸せそう。

 もぐ、国語のテストで、ひらがな指定をカタカナで書き、書き抜きの「体」を「休」と書いて計10点失っていた。これ、いかなごの遺伝だろ、おい。

 もぐの算数が壊滅的なので、塾の宿題にずっと付き添うことにした。目の前の数字に後先考えずに飛びつくのよね。身体だけじゃなく、頭の中も常にピョンピョン跳ねてるんだと思う。今は割り算の筆算をやっているが、私が横で見ていると、何も言わなくても解けるが、目を離すと途端に何もできなくなる。

 クイーンのDVDをまとめ買いしたら、クリアファイルがついてきたが、別に欲しいとも思ってなかったのに、ロジャー・フレディ・ブライアンときて、最後の1枚がまたロジャーだったのは、結構ショックだった。誰かジョンと交換して欲しい。

4月17日(水)

 本日のいかなごさん。
・英語のテストでほぼ0点を取る(スペル覚えておらず)。
・図書室で本を借りたと言ったら驚かれて(まだ借りられないはずらしい)みんなに借り方を説明させられる。
・校内でぼーっとしていて2年生にぶつかり、自己紹介する。
の3本立て。

 S君に「あなた、『女医と結婚するなんて』て思わなかったの?」て聞いてみたら「深く考えなかったんだよ」て言われた。職場の飲み会でも「女医の夫は物事を深く考えない」て話になってたしな。

 S君はその後慌てて「私は女医と結婚したんじゃない、君と結婚したんだ!」と付け足し、いかなごに「中年のおじさんがクサイこと言ってる」と片付けられていた。

 すぐ破れたり、行方不明になるもぐの靴下、同じものを3セットずつ注文した。さて効果は如何に。

 いかなごが明日も英語のテストがあると発狂してるけど、いきなりnice to meet youとhelloとhow are youとgood morning, evening, afternoonのスペル覚えるなんて、ああた、そりゃ無理ってもんよ。

4月18日(木)

 駅に送りだすだけでどっと疲れる毎日。結局、なぜか家族全員毎日6時前に起きている。

 散々文句言っても、後でラインでありがとうのスタンプ送ってくるのが、いかなごの可愛いところである(スタンプ1つで懐柔される私がチョロいとも言う)。

 ハシビロコウ恐い。

 もぐと国語の問題を読む。「哺乳類とは、母親が乳で子供を育てるのが特徴の動物です」いかなごを指差して「はい、あちらが母親の乳を飲んで育った哺乳類です」(もぐはミルク育ち)。いかなご手を挙げて「はーい、乳を飲んで育ちました」。かように、いかなごは可愛いのである。

 S君が、最近の学生は「一番〜なものは?」という問いに複数書いてくる…とブツブツ言ってる。『それが一番大事』の影響だな。

4月19日(金)

 S君がしばらく前から私のベッドの枕元周りの改造をしていたが、今まであった木の箱がプラスチックの台に変わり、木の箱は改造されてウサギハウスになっていた。激しくウサギに負けた感。

 反抗期になってもハグするようにと、もぐに私とハグをする習慣をつけていたら、毎日何度もハグを要求され、「ハグと抱っこは別腹」的なことを言われ…。

4月20日(土)

 うさぎ島一泊旅行に11時前に出発。まず木乃をこないだ転院した病院に預け、いかなごをピックアップしに学校へ。いやあ、学校付近に車で行ったことなんてなかったから驚いたわ。結構行けるもんやね(謎の感想)。

 近くのパン屋で昼ご飯を調達し(単価が安い!京都のパン屋高過ぎ)、追試は延期されたらしいいかなごを拾って一路広島へ。16時過ぎの船を逃すと、次の船が1時間半後なので、S君が必死に急いだが、ギリギリ間に合わないとの事前調べ通り、やっぱり間に合わなかった。4分早ければなあ。

 ちなみに、車内ではなぜかS君がヤマトのテレビシリーズを流していた。懐かしいねえ>やたら「それが男だ!」連呼、常に根性で勝負。いかなごに「ガミラスに下品な男は不要だ」を見せられたのは良かった。それにしても、最初の方ではデスラー、顔が白かったのね(謎)。

 で、18時過ぎに大久野島着→うさぎにエサ→晩御飯→うさぎにエサ→風呂。
・最近通学と英語スペリングでお疲れのいかなごさん「あーやっぱりウサギ島は癒されるわー」
・晩御飯はお刺身とステーキが供給式に変わっていた(バイキングではない)。相変わらず美味しいけど、酒の肴になるものばかり。
・旅館の部屋に入った途端、まずwifiのパスワードを探して机の上をガサガサする中1。
・うさぎ、数が減った気がする。



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