2月11日(月)

 朝から鳥がうるさい。

 ソンテウに乗って、チェンマイ一の観光地らしい、山の上にあるドイステープ寺院へ。両端が竜になった石段をせっせと上ると、わりと金色な寺院があり(建物はおおむね金色で、造形が適当な仏様がたくさんいるのがデフォルトなので、そろそろ慣れてきた)靴を脱いで見て回る。ここの仏様は生まれた曜日ごとに担当が決まっているそうで、火曜のいかなごは立ってる仏様、木曜のもぐは座ってる仏様、土曜のS君と私はヘビに取り囲まれた派手な仏様らしい。ここでお布施を出して仏塔の周りを覆う布に願い事を書いたのに、もぐが落書きしたので、私怒り心頭(ちなみに、もぐが謝るまでこの後1日を要した)。山の上から見たチェンマイは非常に霞んでいた。大気汚染のせいなのか。

 石段を下りると土産物屋が集まった場所があったので物色。S君と子供たちは、棒で背中を撫でるとケロケロ音が出るカエルの置物に夢中で、大小2つ買っていた。象の重りつきの天秤が可愛かったが、使い道ゼロなのでスルーして、超気になった手だけの仏像を購入。ピカピカした装身具の類がたくさん売られていて、光物好きの私はかなり引き付けられたが、そのたびに子供たちに「要らないでしょ」「使わないでしょ」と却下された(悲)。

 ちなみに、屋台が出ているところには大概野良犬がいて、普通にペットとして買われている犬も色々いた。シーズーもいた(暑そうだった)。そういえば、猫は見なかったな。

 昼ご飯は旧市街のおしゃれカフェで。タイナイズされた洋食で、いかなごによれば「ここが一番美味しかった」らしい(←シンプルなオムライスを食した)。私は不気味な色合いのコーヒー系飲料を頼んでみたが、とても美味しかった。

 カフェで少し休んだ後、観光客から一般人まで訪れるワロロット市場へ。問屋街みたいな感じで、ほぼ同種同値段の品物を並べた店が固まって並んでいる。屋根もあるので涼しくて快適。ここで土産物を探したり(よく分からない様々なドライフルーツを色々買った)見て回ったり(英語説明はないので、用途不明なものも多し)。

 途中で布屋があったので、大急ぎで見て回り(そろそろいかなごが限界だった)、半額セール中の柄入りサテン生地を、いかなごに顔映りがいい色と無難な色を2mずつ購入。店内はぎっしり布が縦置きされていて、どこで切るのかと思っていたら、店員さんがやってきて、その場で立ったまま切ってくれた。

 ホテル近くまで戻り、薬局で洗剤を買って、部屋に帰って休む。タイのテレビは「今日の死体」とまではいかなかったが「今日の銃撃事件」「今日の暴れた象さん」的なものを延々と流していてつまらなかったが、皇室アルバム的な番組は面白かった。ケーブルテレビ的なチャンネルでは、台湾ドラマやパーマンもやっていた。

 夜はホテル近くのレストランで(中国人観光客が宴会していた)。私は肉卵麺炒めのようなナゾのものを食べたが、基本的に米系の方がハズレがない気がした。その後、周りを少し散歩など。

 チェンマイの道は、大体30年前の新世界ぐらいの汚さ。市場ではネズミも走っていたとか。私やS君なら覚えがある感じで、それほど違和感はないが、もぐにはなかなか衝撃だった模様。

2月12日(火)

 朝ホテルを出て、ソンテウで空港→バンコク乗り継ぎなので国内線かと思ったら、国際線の手続きして、トランジットシールを胸に貼られて、出国手続き。トランク1つ置き忘れて慌てたり(取り戻した)、空港で買った土産を機内に置き忘れたり(諦めた)、バンコクのドン・ムアン空港で昼ご飯食べようとしたら、エリアが限られていて、バカ高い(日本より高い)店しかない上に、持ちバーツがほとんどなくて難儀したりした。幸い、昔親にもらったドルをいくらか持って行っていたので、ドルが使える店で食べ物をゲットしたが、なぜ国内線エリアの店は英語が通じたのに、国際線エリアのマクドではカケラも通じなくて、しかもポテトが切れているのか。

 関空→バス→タクシーで、23時過ぎに家に到着。タイはとにかく交通量が多くて、信号が少ないせいか、車もずっと動いていて、細い道渡るだけでも毎回命がけだったので、日本の道路が凄く平和に思える。

2月13日(水)

 代診頼まなくていい日なので、旅行の翌日も休んでみた。子供ら学校に行かせて、買い物して、木乃引き取って、即風呂入れて(やっぱりよく喋る犬になっていた)、荷物4分の3片付けて、洗濯して、昼寝したら、子供たち帰って来た。ちなみに、S君は熱出して倒れてる。

 もぐが塾に着いているか確認のために電話をかけたら、いかなごのことでしばしばお世話になった事務の人に笑いを含んだ声で対応された。

 今日は全国の女の子持ちの母の疲弊の元凶、友チョコデー前日。今年はタイで大人買いしてきたドライフルーツのチョコがけにしてみた。セッティングさえしておけば、勝手にやってくれるので割に楽。

 いかなご、チョコが足りなくなったら、一人で買い足しに行った。成長してる!母感激!

 で、チョコ十人分完成して、ラッピングと宛名書き終了。「人狼仲間」の男の子もいて、その子達にもあげるらしい。

 もぐ、塾帰りに別のバス停で降りたらしく、すぐに気づいて一駅分走ったが間に合わず、私に電話をかけたが繋がらず(電話番号が間違って登録されていたらしい…すまぬ)、仕方ないのでそのまま真直ぐ歩き、私が迎えに行っていた正しいバス停に無事到着。

2月14日(木)

 「お願いだから『利己的な遺伝子』だけ読ませて」といかなごが懇願して学校に持って行ったが…私は対象年齢外の読書はお勧めしない派なのよねえ…。

 タイの市場でおばちゃんに試食させられて、美味しかったので買って、お土産として職場に持って行ったものが、おそらく「豚の皮の唐揚げ」であることが判明したでござる。エビ入りアラレ系かと思っていたら。

 木乃、手足の毛が黄色っぽくなってるし(ストレスで舐めたか)下痢もしてるし、次からペットホテル替えた方がいいかも。

 そうそう、ガーンとか、アチャーの代わりに、もぐはチーンって言う。

 余華『血を売る男』を読み終わった。人生の節目節目で売血してお金を得る主人公の一生のお話。売血して結婚し、飢饉で売血に行くが、血を売って得たお金だから、自分の子ではない長男にはうどんを食べさせないことにしたが、長男が家出したのでやっぱり食べさせ、下放中に肝炎になった長男のために売血しながら旅をし…綺麗にまとまった話だった。大好き。何かあると、敷居で大声で泣き喚いて近所の人を集めるところがさすが。

2月15日(金)

 1週間教え続けて、ついにもぐが万以上の漢字で書かれた数を数字で書けるようになった。いかなごには教えた記憶が全くないというか、勝手にできるようになったのに、もぐは練習させ続けないとできないことが多過ぎる。前途多難。

2月16日(土)

 風邪から復活したS君が、いかなごが友達からもらってきたチョコをせっせと食べている。良かったな、娘がいて。

 S君が私の中高時代のブツを発掘してきたので、いかなごに予習として与えた(先輩とお呼び)。いかなご「私、こんな変な学校に行くの?」私「散々警告したでしょうが」

 旅行前にS君が、いつから持ってるか不明の古い机をいかなご部屋に移したが、いかなごが今の机(もぐにお下がり予定)から私物をなかなか移動させないので、強制お手伝い。ガラクタ1つを捨てるか取っておくかで延々悩むので、いかなごに任せておいたら、1年経っても片付きそうにない。

 えええ、例の嫌がらせ村、まだ医者がいて、しかもまだ嫌がらせ続いてるんだ。

 カード『神の熱い眠り ワーシング年代記』を読み終わった。初めてkindle&スマホで長編読んだけど、読みやす過ぎてヤバい。最近ハードカバーの本が重くなってきて…。で、ものすごーくカードっぽいなと思ったら(特に、命の危機と疼痛で罪悪感を払拭する、という発想が)これの原型が処女作なのね。久しぶりにカードを味わってとても満足した。

2月17日(日)

 朝から免許試験場に送ってもらい、免許更新してきた。京都マラソンのおかげで空いていたらしい。

 しかし京都マラソンのおかげで夕方まで家に帰れないので、免許試験場の近くの家具屋でいかなごのベッド選び→滋賀の家へ(いかなごは1年ぶりぐらい)。

 免許を更新して、家具屋でベッドを選んでいたいかなごと合流したら、えらくグッタリして気分が悪いというので、何があったのかと思ったら、柔らかいマットレスのベッドが気に入って、ずっと座っていたらしい。そのマットレスで酔ったんじゃないか(私なら絶対酔う)と、S君お勧めの見切り品現品限りの固いマットレスのベッドを買い、超久しぶりのフォルクス(まだ残っていたのね)で昼ご飯を食べて、滋賀へ移動。

 主な目的は、いかなごの塾の資料や大量の本の移動(初回)。今日の子供らはよく働いていた。二階への荷物運び・児童書の本棚への配置・S君が切った松の葉の片付け。マジ役に立つ。

2月18日(月)

 看板にあげてるけど、その科のことが分からない、とある近所の開業医が、しばしば丸投げしてくるのだが、今回の紹介状「全くお手上げです」って、問診ぐらいしてくれよ…送るべき相手はうちじゃなくて前医じゃ、前医!

 よしお兄ついに引退か。お疲れ様でした。って、りさお姉も引退なのか。

2月19日(火)

 通勤中に、雨の中傘差してない女子高生を見かけ、躊躇わず傘を差しかけて、一緒にバス停まで行った、おばさん力が向上した私。おばさんは人生楽。

 島津亜矢さんにsomebody to loveを歌って欲しかった。歌上手い!

2月20日(水)

 あのさ、研修医の残業規制しない話、マジどうにかしてくれないかな。不足してるとか言ってる医者壊してどうすんの。集中的に学ぶことより、長持ちさせる方が重要でしょうが。

 「科捜研」なる機関が雑過ぎてびっくり。

 いやあ、もぐ、よく平均点より30点も下の点数が取れるな…。



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