10月1日(火)

 朝、いかなごさん、長袖制服を着て現れる。
いかなご「今日から長袖なの」
私「偉い!」
S君「凄い!」
いかなご「昨日アイツが、明日から長袖なんて暑い、と騒いでたから」
 塾でいかなごをからかい続けていた子の私の評価が2上がった。

10月2日(水)

 朝起きてからずーっっっと無駄吠えしてるもぐに耐えかねて「うるさい!!!!」と怒鳴ったら、静かになった。怒鳴らなくても黙ってくれ…。ちなみにこんな感じ→「なになになに」「りゅうび、そうそう、しゅうゆ」「あいうえお」「ママママママ」

 へえ、桃山って伏見城のことなんだ(これでも日本史選択京都府在住)。

私「昨日処置見てた看護学生さんが何度も倒れて大変だった」
S君「昨日当てた学生が何人も答えられなくて大変だった」

10月3日(木)

 いかなご「我が家には犬が3匹います。1匹は無駄吠えしまくりです。もう1匹は興奮すると無駄吠えします。残り1匹は無駄吠えしません。さて、本物の犬はどれでしょう?」

 もぐに、台風○号ってどうやって決まるの?って聞かれ、昔は38号とか来たけど、今はそんなに来ないねえ、という話をしたら驚かれ、よく聞いてみると、大きさや強さで号数が決まると思っていたことが判明。ケーキと同じか。

 いかなごの部活の様子を聞くと、「週2回集まって、ただ駄弁ってるだけ」らしい。両親が大学でやってたことを既に中1からやってるとは…恐ろしい子!(遺伝か?!親の因果か?!)

10月4日(金)

いかなご「今日、同級生にピアノ何やってるのって聞かれた。ポリフォニーと子供のハノンとチェルニーさんとソナチネ、って言ったら、チェルニー何番って聞かれたから、5番って言った」
両親「(どうも適当らしい同級生に対してはそれでいいかもしれないが、一般的には)たぶんそれは100番か30番か40番かを答えるのではないかと…」

 そういえば、こないだ子宮頸癌ワクチン打たせにいかなごを連れて行ったら、先生「これで親が打たせるワクチンは最後で(母子手帳を見る)あれ?…DPTの最後が…」

 …がーん、無料期間は13歳未満だった…ということがあったので、関係者の方はお気をつけ遊ばせ(うちは手遅れorz)。

 木乃はよくその辺の床に足を投げ出して横たわって寝ている。
私「犬が死んだように寝ていることを何と言いますか?」
いかなご「犬死に」

 近所のアパートがうるさいんだけど、ラグビーって中国出てるの?それとも陸上?いやバレー?

10月5日(土)

 気温が下がる→服を作らねばならん気がする→生地を探す(ノムラテーラー行ってきたけど、ウール混は高いので、糸とファスナーと30cm欲しいサテンだけ買ってきた)→生地注文(0.5mmじゃ厚いかなあ…ドキドキ)。ちなみに秋冬生地はいつも船場ひかり屋さん。激安な上に、丈夫でしっかりした生地ばかり。

 もぐが「世界で一番小さな国はどこ?」と聞く→いかなごが「シーランド公国が一番小さい!」と主張→シーランド公国は爵位を売っているらしい→「デュークは本当は偉い爵位のに、デューク東郷のために、せっせと働いている印象がある」という話に。

 近所の犬の鳴き声に反応して木乃が吠えると「まあ、静かなワンワンどすなあ」などとS君が言うようになった(恨)。

 深緑野分『ベルリンは晴れているか』を読み終わった。戦後直後のドイツが舞台のたぶんミステリ。全体主義政党が政権取ったらどうなるのか、近所のDQNが権力を持ち、たとえ自分の家族が殺されたとしても、政府の暴走を止められなかった責任を問われるという、非常に身に詰まされる雰囲気は素晴らしいが(参考文献が凄い)、ミステリ部分は凡庸で、話の進み方も強引。主人公が17歳なのも、仕方ないのだが、賢過ぎて違和感が。「物語部分だけ島田荘司」という感じ。

10月6日(日)

 モノトーンじゃないネイサンなんて…。

 玉入れして、読みかけの本読み終えて、作りかけのドレスとスカートの型紙作り終えて、ピアノの練習して、木乃風呂に入れて爪も切ったので、何となく気分がいい。

 夕方、木乃は私の腹の上でいびきかいて寝ていた。疲れたらしい。

 なんで日曜夜になると、みんな「いだてん」なるドラマの話をするのかと思っていたら、大河ドラマなのか(なるほど)。

 なんと、さら嬢、もういかなごより背が高いのか。

 メリデール『イワンの戦争』を読み終わった。イギリス兵はトミー、ドイツ兵はフリッツ、ということで、独ソ戦のソ連兵の話。大テロルの後な上、スターリンがドイツ侵攻を全く予期していなかったため、開始直後の第一世代イワンはほぼ絶滅。第二世代イワンが如何にして戦いに熟練し、軍備も十分に整えられたのかはよく分からないが(広大な国の底力?アメリカは食糧と輸送の援助をしたっぽいが…)元々の領土を取り戻し、ドイツに進んだイワン達は、戦利品を故郷に送り、レイプ殺人しまくる(エレンブルグがせっせと敵意を煽っていたのね…)。

 反攻の途中で絶滅収容所を複数解放するが、ソ連兵が大層酷い目に遭ったのに、ユダヤ人だけが殺されているのは具合が悪い、とのことで公開せず(マイダネクは、収容されていたのがユダヤ人だけが主ではなかったために公開されたらしい)、ザクセンハウゼンはそのままソ連の収容所として使われたとか。

10月7日(月)

 寒いからもう無理(白旗)。

 眼力が強い木乃の写真が撮れたので、壁紙にしたら、可愛すぎて壁紙ばっかり見てる(ヤバい)。

 仁科邦夫『犬たちの江戸時代』を読み終わった。題名から江戸時代の犬の話かと思ったら、「江戸に多いもの、伊勢屋稲荷に犬の糞」という言い廻しの話と「犬の糞」の話ばかりで、あとで調べたら『伊勢屋稲荷に犬の糞』の文庫化らしい。ひどい(←読む前に帯を読め)。

 生類憐みの令の時の犬収容施設の犬は、環境が悪いせいか一年で半分近く死んだとか(味噌汁あげてたらしい)、平安時代に内裏で犬の糞が見つかる度に、何かの啓示だとみなされて大騒ぎになっていたとか、犬が鷹狩の鷹の餌になっていたり、鷹狩の獲物を追って邪魔なので「犬はどこか遠くに捨てなさい」というお触れが度々出されたり(どうでもいいが「犬は遠くに捨てなさい」というフレーズは「置かれた場所で咲きなさい」に似てる)、明治時代の洋犬は外国人が「come here」と呼ぶので「カメ」と総称されていた、というのは面白かった。

10月8日(火)

 大学にいる後輩が、あんなところに2年もいるなんて耐えられないと言っていた。病棟の看護師に嫌がらせされたりもしているらしい(ラベル1枚貼りに呼び出されたりするヤツ)。未だに何も変わってないのね。

もぐ「まあまあ美味しそうな匂いがする」
私「そんな子は食べなくてよろしい」
もぐ「凄く美味しそうな匂いがする、ママ」
私「よろしい」
もぐ「上から目線だな」

 ちなみに、今日の晩御飯はオムライスと昨日S君が多めに作ってくれたシチューの煮込み足し。もぐが社会見学でもらってきた柴漬けをオムライスに添えたら「全く合わない」「色が同じ赤だからというのは、理由にならない」と言われた。

 定家本が今頃見つかるなんて(凄)。しかも若紫。

10月9日(水)

 京フェス中止の可能性とは前代未聞(大森望AMI事件と双璧か)。事前申し込み制だから合宿は何人くらい来れそうか分かるだろうけど…学生さんお疲れ様です。

 いかなごに「ママとパパの勉強についての考え方は両極端で、私はどっちも一理あると思うけど、極端過ぎるから、なるべく真ん中を行くつもり」と言われた(笑)。

 寒気がして気分が悪いと言ったら、子供らが寄ってたかって毛布だのクッションだの持って来て埋めてくれた。

 私「寒気が止まらない」→S君「もぐ、風呂洗って欲しいってよ」→もぐ「よっしゃー!久しぶり!」いそいそと紙に何か書き始める→請求書キタ-(なんか道徳の授業で請求書を書く話があったんだって)

 ちなみに、風呂洗いは10円で、別途「じゅくにいったごほうび」5円が追加請求されていた。

 夜いかなごが「ママの私の撫で方は、犬の撫で方と比べて心がこもっていない」と私のベッドに乗り込んできて睡眠を妨害したので、「クレーマーオポッサム」と呼ぶことにした。昼は職場で、夜は自宅で、クレーマーの対応である(もう嫌)。

10月10日(木)

 朝左京区に出たくまさんが見つからないから、もぐ集団下校だってさ。

 で、昼に北区にも出たらしく、左京区とは別熊か?!とみんな悩み中。くまって言われて注意してたら北区にもいた「本当はいつも出てるくまー」説と、くまって言われて見間違えた「空熊」説が。

 録画してもらっていたいぶし銀列伝の逆鉾回見た。やくみつるが逆鉾に双差しおねだりして、さらに「できれば巻き変えて」ってやってもらっていて爆笑。私も巻き変えて双差しされる夢とか見てたわ(中二病時)。

 で、いかなごにお願いして、巻き変えて双差しした!持つべきものは娘だ(?)(いかなご「ああ、推しと人狼ゲームして殺されたい、とかそういうヤツね」)

 最近思うんだけど「どんな人でも生まれながらに人権がある」んじゃなくて(そう言うと揉めるし)「どんな人でも自分以外の人の権利を否定してはいけない」んじゃないかと。



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