9月11日(火)

 みんなそんなに7歳児があの異常な乳を見て気持ち悪いと言ったのが気に食わないのか、とここ数日謎だったが、あれが「豊満な美少女」に見えているのか(私には「男が好むように改造された女(というか奴隷)」にしか見えないけど)。

 ナイジェリアの元大統領、ファーストネームがグッドラックらしい。

 ウーリー・オルレブ『走れ、走って逃げろ』を読み終わった。8歳の時にゲットーから抜け出し、農村で雇ってもらったり、森で暮らしたり、ドイツ軍に見逃してもらったりして、終戦まで生き延びた少年の話。田舎だと食糧も子供ができる仕事も隠れ場所もあるから、何とか生きていけるのね。「貧しい人を探せ(助けてくれる可能性が高い)」という教訓大事。戦後、ユダヤ人救済組織が引き取って、学校に行かせようとするのを必死に拒む様子は、ユンボギや少年兵とかぶる。

9月12日(水)

 丸くなった木乃が、ソファーの私にぴったりくっついて離れない。気温が下がったからだと思う。

 白戸圭一『ボコ・ハラム』を読み終わった。ナイジェリア北部のイスラム過激派組織「ボコ・ハラム」が女生徒集団誘拐事件で世界的に有名になった経緯(ルワンダの時に国際社会が何もしなかった後悔もあったっぽい)やその周辺事情(ナイジェリアはキリスト教徒とイスラム教徒が半々らしい)をまとめた本。

 よく分かっていない組織だが、1年で6000人殺害したこともあったとか。驚いたのが、ナイジェリアは現人口が2億人で、30年後には4億人に達する見込み、周囲の国々でも人口増えまくりということ。羨ましい限りだが、経済は急速に発展中でも、未だ原油依存なため不安定だそう。いかに日本でアフリカのことがニュースソースにならないかがしきりに書かれていたが、アフリカのことを知りたくても、なかなか日本語資料がないので、白戸さんにはこれからも色々本を出して欲しい。

9月13日(木)

 こ、こええ。全く他国事じゃない。

 いかなごの理科に付き合うの巻。
私「はい、(3)の7は何?」
いかなご「アヤメ」
私「いやアヤメはこれよ(ぐぐって見せる)。これはユリ」
いかなご「違う!ユリはチューリップみたいな形!」
 …それはチューリップなんじゃないのか…。
 というか、小学生ユリが絵で判別できないのか…。

 小学生、化学式教えてもらってないのに、水溶液電気通すかとか、空気より重いかとか聞かれるし、目の模式図出されて「カメラのフィルムの働きしてるのはどこ?」とか聞かれるし(そもそもフィルム知らんのでは?)、色々と大変そうである。

 担任の先生から「いかなごさん、組体操の練習(腕プルプルさせながら)凄く頑張ってるんですけど、そのせいか(以前から座ってる時はよく寝ていたが)今日は音楽の時間に立ちながら寝てたんです」というマジで「コイツ大丈夫か?!」風味の電話を頂いたので、今日はいかなご1時間早く強制就寝。

9月14日(金)

私「ああ、もう生きていくのしんどい」
もぐ「南無阿弥陀仏」

 なんか−4って精神的にダメージ来るな>プロトコール。

 今の良浜は「うちの子世界一可愛い、私世界一幸せなパンダ」状態だと写真から推察します(知らんけど)。

 ナイツェル&ヴェルツァー『兵士というもの―ドイツ兵捕虜盗聴記録に見る戦争の心理』を読み終わった。第二次大戦中に主にドイツ人捕虜の日常会話を盗聴して文書化していた記録が、最近公開されていることに気づいたので、心理学者と一緒に分析してみた、という書物。ただ会話を書き出しているのではなく、一般的な「兵士」というものの考え方や行動を分析推測しているのが特徴。

 空軍の飛行機乗りは、民間人をばんばん撃ち殺したことを狩りをしていたかのように平気で話し、ユダヤ人を大量虐殺したり、それを目撃した兵士達は、殺害行為自体は特に問題だとは思っておらず、「兵士として仕事をした」だけであり(つまりホロコーストではなく「戦時暴力」)、問題を感じている人々も「ユダヤ人を国から追い出すことは必要だが、やり方が気にくわない」という感じだったり、とにかく勲章大好きで、勲章をもらえたりもらえなかったりの話ばかりしてたり。

 さらに著者は、第二次大戦だけでなく、ベトナム戦争やイラク戦争も例に出しながら、兵士は暴力をふるうのが任務、仕事で、そうした参照枠組みに従って行動しており、兵士個人のイデオロギーや信念は重要ではない、としている。もし自分が兵士として従軍したら、と考えると、この考えにはある程度納得がいく。お勧め。

9月15日(土)

 いかなご「木乃はSAN値回復用で、SAN値は体力だからな、ママの場合」…名言かもしれない。。

 いかなごpick up→ファミレスで勉強させる→塾まで送る→四条をうろつく→職場の宴会→いかなごpick up。

 四条では膝丈ストッキングを買って(最近パンストだと疲れるのよね…このために裸足でうろついてた)、ラプラスレイドして取れず、そしてなんと1年以上探していた理想のレース(片側だけが鋭角のなみなみで、幅広の花柄ではない白レース)を手に入れた!

 職場の宴会では、例のイグノーベル賞が「対面座位での(おい…)CFは痛くないのか」と話題沸騰だった。ただ、受賞者が勤務先で取り入れてなさそうなところが弱いかな(笑)。あと、術者と患者の顔が近くなる問題はどう解決するのかとか。

 0歳児の子をもつ同僚男性が「相手は育休中ですけど、もちろん育児は手伝ってますよ。でも、結局コレ(乳)がないとダメでしょ」と凹み気味だったので、大丈夫、あと1年もすればできることは山積み、と子持ち女医で励ますなど。いい人だ。

 あと、子供2人大学入れて、ようやく弁当作り(&世話)を卒業したと思った矢先に骨折した、と先輩が言っていて、明日は我が身、と思った。

9月16日(日)

 頭が痛い。ワイン3杯でこうなるとはさすがに弱過ぎ。

 おじさん、何をどうすればいいのか、さすがよく分かっていらっさる。

 いかなごが私がいかなご用に借りてきた本見て「わー、これとか面白そう!」と『DNAの98%は謎』という新書を手にとった。そうだろう、そうだろう、キミの考えることなんざ母はお見通しよ。中身が面白いかどうかは知らんが(おい

 青鬼オンラインとかいうゲームがどうとかで、いかなごは浮かれていたが、もう受験まで4ヶ月ないってのに、ゲームだの本だの言ってる余裕が、同じ立場の頃の私にあっただろうか(まあでも、風呂に水入れながら洗面所で勉強とかしてた気も。当時はボタン1つでは風呂沸かなかったしな)。

9月17日(月)

 気温も下がったし曇だしで、玄関先の枝が両端にはみ出して激しく近所迷惑だった木を、S君がついに糸鋸で切ってくれた。私は大鋏で枝葉を落としただけだけど、胸と腕が激しく筋肉痛。

 途中で切り落とした太い枝に蜂が数匹群れているのをS君が発見し、急遽殺虫剤を買いに走って殺してもらったが、10匹近くいたらしい(恐)。枝葉は袋に詰めて(もぐも少しだけお手伝い)終了。

 野良ラッキーが出て(もぐが発見)ビックリ。

 「遊びは役に立つ」ことに異を唱えるつもりは全くないけど、運動能力がないと、ボーリングもビリヤードもスキーもスノボも釣りも人並みにできないので「あれができないんだから、これもできないだろう」と劣等感が育ちまくると思う。しかし金持ちだな。

 布選びのため、いかなご連れて布屋に(塾に行く途中に寄ったが、いかなご即決すぎて2分もかからなかった…)。
いかなご「ママ、この布で何作る気?」
私「卒業式の服」
いかなご「えー、前ママが作ったドレスとか適当に着てけばいいんじゃ」
私「お前はサテンのドレスで卒業式に行く気か?!」

9月18日(火)

いかなご「今日、体育の後で授業中に寝ない自信がない…」
両親「いや、とりあえずお友達を落とさないで、自分も怪我しなければ、後は寝ようと何でもいいから!」

 『失われた時を求めて』って読んだことないんだけど、「マドレーヌを紅茶に浸す」って時点で受け入れられなかったんだよな(偏狭)。なんであんなしっとりしたものをさらに浸すんだよ。

 「労働条件を無視して奴隷のように働かせる医者が欲しい」→「女は結婚出産で離脱する」→「入試で不正して、そもそも大学に入れなきゃいい」という仕組みがよく分かる記事

 塾の先生から連絡事項のついでに「いかなごさん、ここに来て算数のスピードが上がってきてます」と言われた。

9月19日(水)

 バリヤードは来たけど、牛が来ない。

 ベーコンエッグとししゃもと豆腐とハズレのないしし唐煮、という豪華な晩御飯だったのに、お腹空いた。

 島田荘司『魔神の遊戯』を読み終わった。最初から最後まで細部まで島田荘司で楽しめた。なぜか優遇される酔っ払いが可愛い。

9月20日(木)

 組体操で二段目が多いらしいいかなご、首と背中が痛いとこぼすので、消炎鎮痛剤塗って(湿布は禁止されてるんだって)ハイペン飲ませた。

 木乃は律儀なわんわんで、私が居間から別の部屋に行くと、何があるわけでもないのに、必ずついてくる。

 ブアレム・サンサル『2084 世界の終わり』を読み終わった。『1984年』のイスラム版を作りたい、という意図は分かるのだが、メインストーリーがつまらないし、体制は穴だらけだし、イスラム文化について私が無知なために気づいていないポイントはたくさんあるのだろうが、今実際にあるイスラム国家と何か違いがあるの?という感じ。思い返せば『1984年』は迫力があったなあ。ネズミ恐い。

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