8月11日(土)

 夏休み1日目。しおしお一家をホテルでピックアップ→1年振りぐらいに滋賀の家→琵琶湖で泳ぐ→小麦屋でご飯を食べて解散。

 琵琶湖は、いつも泳いでいる場所の隣に良い場所をS君がこないだ再発見したのでそこで。日陰が多いのと、砂浜が綺麗で広いのがポイント。子供達はもくもくと魚を見たり泳いだりして、帰り気ナッシング(3歳児も)。

 水を恐がらないこの3歳児が、それはそれはもう可愛くて、私しゃお菓子与えまくって、三文安を作る祖父母並みに甘やかす怪しいおばさんになっていたが(あとで絵本も読んだよ)なかなかのお転婆さんで、親は大変そうだった。

 あと、3歳児にちょっかいかけられまくっても決して反撃せず、唾つけられた腕を見せて「あのー洗ってきたいんですけど、洗面所行ってきていいですか?」とか言ってるもぐが凄かった。泳いでいる時間が長くなって、当初予定していた焼き芋をする時間なくなったと知るや、そんなこと聞いてない、とゴネまくる姉とは大違いである。やはりその辺りが、学校での評価の差に…。

8月12日(日)

 夏休み2日目。しおしお一家が家に来てくれたが、夜中に3歳児大活躍だったそうで、しおしおはぐったり。仕事中の田中のおじさんを呼び出して、バーバパパ読ませたりも。

 昼過ぎに家を出て、南の方にある屋内遊園地に。若干対象年齢が低かったようで、しおしお上の子は漫画に走っていた。一方もぐは、今日も3歳児の面倒をせっせと… 一緒に砂場行って、机の上の砂を払ってから3歳児を座らせている姿を盗み見て、コイツ何者?とまた思った。

 実家に行くしおしお一家を駅で見送り、帰宅。よっぽど3歳児が可愛かったのか、妹か弟が欲しいと主張するもぐを「あの恐ろしい虎姉を妹と思って可愛がってあげなさい」と説得するなど。

8月13日(月)

 なぜか猛暑の中、草むしりと肉を焼く夏休み3日目。しかも午後から雷と大雨。

 数時間かかるし、服も髪の毛も煙臭くなるが、焼いた芋と焼いた肉は美味しい。

 もぐ作文「きのう、いとこと一緒に屋内ゆうえんちに行きました。いとこにはいもうとがいました」。…いとこじゃないし。「いとこのいもうと」は「いとこ」だし。とりあえず『あ〜る』を読ませよう…。

 うちの子らには従兄弟はたぶんできないし、しおしお上の子もいとこだと思っている風だし(あちらには本物の従兄弟がいる)、そうなると3歳児は姪だし(?)、年数回会って遊ぶなんて、最早いとこ以外の何者でもないと思うので、もうそれでいいのだ(適当)。

 友野リバダン、待ち遠しい。

 いかにも田舎の祭りの争い的になってるが、やっぱり阿波踊り好きだわ。

8月14日(火)

 夏休み4日目。弁当作っていかなごを送り出した後、私の自由研究じゃなくて一応もぐの自由研究開始。タブを使った動く絵4つを試行錯誤しながら制作。カッター苦手なんだよ。メスの方が使いやすいよ。五時間かかって何とか出来上がったが、もう二度とやりたくない。やっと木乃と昼寝できる…。

 午後学童に行っていたもぐが帰ってきたので、「仕上げに周囲に絵を描くように」「できる限り派手にせよ」と指示したら、なんとか提出物っぽいくなった。派手大事。

8月15日(水)

 夏休み5日目。

 20分で発見て…。プロ捜索人とカラス凄い。

 えー!板井が亡くなった…まだ62だって。

 大学院生の時、ゲーセンでたれぱんだのぬいぐるみ取って、凄く欲しかったやつだったから、超嬉しそうにしていたら、周りで見ていた高校生数人に「良かったね」「おめでとう」と3歳児扱いされたことがある(当時社会人経験あり27歳)。

 昨日に引き続き、今日はいかなごの自由研究。琥珀糖を作る予定だったが、いかなご「弟に親切になんかできないから(親切にしろと言う)ママに手伝ってもらわなくていい!一人で作る!」と、S君に聞きながら、レシピ検索して作り始めた。

 が「砂糖300gって多過ぎない?味見してからやってみよう」から始まり、「寒天計れない」(はかりの上にティッシュ1枚載せて、その上に寒天置いてた…)から「あれ、寒天とゼラチンって違うのかな…名前違うけどゼラチンでいいや、これなら一袋5gだし」と失敗確定路線を歩み出したので、さすがに介入。ここまで30分以上かけて進展なし。ていうか、S君も「さあ知らない。ゼラチンでいいんじゃない」じゃねえよ。

 …小学生に料理って、思ったより難しいのね。大量に砂糖入れた寒天作って、いかなごに着色させ、出来上がった寒天をいかなごに切らせて、古い干し網出してきて洗って拭いて、出来上がった琥珀糖干して、この日の作業終了。もぐの工作に比べると数倍楽。

 『世界の終わりの七日間』読んだら『七人のイブ』買って読むんだ…。

 うちのエビ太郎の写真を撮っていたしおしおから、エビ太郎は「スジエビ」だと教えてもらった。…って肉食やん!やっぱりでかい金魚以外とは混泳できないな。

8月16日(木)

私「どうして破滅物には必ず犬が出て来るの?」
S君「犬は人類の最愛の友だからだよ」
いかなご&私「よくもパパの口からそんなことを!」(いつも犬畜生とか言ってるくせに…)

 斉藤環『世界が土曜の夜の夢なら』を読み終わった。ヤンキー論を読むのはじめてだったので、いろいろびっくりした。「ヤンキーにメタレベルはない」「気合とアゲアゲのノリがあればなんとかなる」「今を何とかすることは得意だが、しばらく先を見通すことはできない」「考えるより感じろの反知性主義」。もともと日本には「永遠」という発想がなく「いま→いま→いま」な社会らしい。「安倍政権はヤンキー的」だが「ヤンキー文化はきわめて持続可能性が高く、逆境やストレスがあっても現状維持ができる」(外側だけが剥離し、中は維持される)。だから全然倒れないのか。

8月17日(金)

 早朝、いかなごが「寒い。私、おかしいのかな」と言いながら2階から下りてきたが、23℃だってよ。そりゃキャミソールワンピじゃ寒いわ。

 夜、散歩に出たら、26℃らしいんが、滅茶苦茶寒かった。熱帯アフリカから新潟に留学して、肺炎で亡くなった学生の話を思い出した。で、子供と犬がたくさん外に出てた。

 「我が家のルール」みたいなやつ、「人様に迷惑をかけない」とか「晩御飯は居間でみんな一緒に」的なイメージだけど、うちときたら「廊下をドタドタ歩かない」「お湯を流しっ放しにしない」(もぐ向け)「読んだ本は布団の下に入れない」(いかなご向け)…なんか情けない。

8月18日(土)

 いかなごさん、例によって超トロいために、第一志望校が厳しい状態が続いているが、それに対する塾の先生の方針が「遅い分、一回で合わせる力をつける」で笑ってしまった。

 もぐがS君とS君実家に行っているが、巨大うさぎ小屋であるS君実家の主様の定位置が、居間の出口の敷居の上と聞いて、もぐが主様に狼藉を働くのではないかと怯てる。

 あ、やっぱり双子だったのか>良浜の子。二日後に死産とはお疲れ様。

 千葉『日本人はなぜ切腹するのか』を読み終わった。適当に書いたプロトタイプがウケたので、色々調べてまとめました。解剖も知らんくせにとか言われたので、1年解剖実習に付き合いました、という凄い本。こう切って、こう切って、と詳しく解説してあるので、読んでいると腹が痛くなること請け合い。

 一番驚いたのが昔も今も、結構女が切腹してること。「男は腹を切る、女は喉を突く」ってエラリー・クイーンが言ってたのに(笑)。中国には「剖腹」といって、潔白であることを示すために腹を切って臓器を見せる習慣があったとか(密通の噂を流されたが妊娠してないことを示すため、って腸見せてもな)。日本では一人だけ神様が腹を切ってるけど(風土記にあるらしい)それも女神とか。あとフェティシズムに切腹がある(『奇譚クラブ』が資料)のもびっくり。下腹部だから陰部に近い、ってなるほどねえ。

8月19日(日)

 7時過ぎに塾に行くいかなごを送っていたら、近所の人、地蔵洗ってた。

 一日木乃と二生物きりだったが、昼前になったら「ご飯食べないの?その時私もガム貰えるでしょ?」ご飯食べたら「あっちの部屋で昼寝でしょ?まだ?」と激しく犬に行動を指示される生活。

 木乃のケージを豪華天蓋ベッド風に改造しよう(嘘)と企んで試行錯誤してる私を見る木乃の眼が冷たい。いや、最初についてきたピアノカバー(気に入らなんだのでピアノカバーは別に作った)とナゾの簾が余っていてですね。

 ウィンタース『世界の終わりの七日間』を読み終わった。三作目でも最初の二作と同じことを繰り返している主人公が有難い。最後がアーミッシュで締めなのはどうかと思ったが、アメリカなのに人肉食が出てこなかったのは(チキンだったし)嬉しかった。四作目書いてくれないかな。

8月20日(月)

 留守番中のいかなごから「夏期講習の算数の宿題が見当たらない!」「見てるの?」「いかなごだよ!」「宿題持って行かないと怒られる!」「指示くれ!」という鬼ラインが来てた。外来中の母にどうしろと?(ちなみに怒られなかったらしい)。

 S君不在のため、賞味期限切れ間近の食べ物の処理で常にお腹いっぱいで気分悪い。たぶん体重も増えてる。。

 ここ2、3日で、ノモンハン、駅の子、治安維持法、731部隊を見たが、NHKの有名なアナらしき人がフィリピンで戦死した祖父の足跡を辿る風の番組が一番凄かった。日本兵がフィリピン市民にガソリンかけて焼いた地下室で「(こんなことした人が)私たちの誰かのおじいさんだったわけですもんね」って、この手の番組で今の現役世代が加害責任をはっきり口にしたことって、あまりない気がする。私の祖父も(父方の祖父は当時既に齢がいっていて出征していないが)何度か大陸に出征していたから、何かしていても不思議はない。

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