7月21日(土)

 もくが最近一番面白かった本は『カラスのひみつ』らしい。たぶんカラスなんだな。

 年に3回のスーツ必須日がこんな気候とは…上着着たら死ぬ。で、飲み会。先輩女医が5人ほど集まって「女医の夫は大概細かい事は気にせず流すタイプ」という結論になっていた。

 最近クーラーかけても室内が冷えない。

 いかなごさん、小テストで点が取れないと落ち込んで、「ママは中学受験がゴールじゃないって言うけど、私としては第一志望校に入れないと人生終わりな訳よ」とか言い出した。私も自分が小6の時はそう思っていたので気持ちは分かるが、歳食ってるので、そうではないことも知ってる。

7月22日(日)

 例によって朝鴨川。30℃ぐらいで、日蔭でじっとしてれば快適。今日は大量にいたメダカ(針子)のごく一部を持ち帰った。いかなごが採ってくれた藻も持ち帰ったら、飼いエビのがっつき振りが凄い。緑のエビになってる。木乃は亀石ひょいひょいで楽しそうだった。

 言われてみれば「娘は思春期に漠然と父親が嫌いになる」は怪しい気がするなあ。 私が父親を嫌っているのを見て、母が「思春期だからよ。みんなそうだから。時が経てば…」とか言っていたが、今でも父親からメール来ただけで体調不良になるしな。父親が好きな子はずっと好きだし、いかなごも別にS君嫌いではなさそうだし。

 よく分からなかったが、アスタナはやっぱり喪章つけてたのね。ツール出てるメンバー、カザフ人は1人みたいだけど。

 マッスィミーニ&トノーニ『意識はいつ生まれるのか』を読み終わった。「たくさん情報が入って」&「それを統合できれば」意識ができる、というのがこの本の説。小脳は他の脳よりもニューロンがたくさんあるが、統合されていないので意識はない。意識があるかどうかは、刺激して反応するかどうかみないと判定はできない。とりあえず、分かりやすく書かれていて、読みやすい。

7月23日(月)

 いかなごさん、暑い体育館で三角座りで終業式の退屈な挨拶を聞くの嫌だから休む、と朝からゴネる。両親は、担任の仕事増やしては気の毒だから、休まずに途中から行けば?と勧めたが、途中登校は絶対やだ、と籠城。思春期っぽくなって参りました!

 結局、一時間ほど好きな本読ませたら落ち着いたので、S君が教室まで連れて行って「昨日から頭痛いとごちゃごちゃ言ってて…朝も体が重いとかずっとごちゃごちゃ言ってたんで様子見てたんですけど、(本読ませたら精神状態が)良くなったので」と置いてきたらしい(嘘は言ってない)。

 へえ、今度は東京が高温に襲われてるのか。

 良浜ちゃん、ご懐妊おめでとうございます。

 夜、もぐの夏休みの自由研究にしようと作っていたアルミ玉が突然轟音とともに破裂。直前にもぐが見た時、全体が熱くなって泡が出ていたらしいが、検索してもアルミ玉作ってて破裂した例など出てこない。一枚一枚巻いて作ってたのが悪かったのか、破裂後に床に見覚えのない謎の黄色い粉が少量落ちてたから、異物が混入していたのか…(謎)。とりあえずこんな危ない(?)ことは中止だ、中止。

 今晩は暑い。風はあるけど31℃(22時半)。

 こないだまで小学校はなぜか二学期制だったと思うが、いきなり三学期制に変わっていて、子供ら通知表持って帰って来た。で、もぐの通知表には「クラスのみんなのお手本です」…学童でふざけるのを止めようとした友達にぶつかって歯をぐらつかせた人がお手本?日々脈略のないことを延々と喋って父母姉に「黙れ」と言われ続けてる人がお手本?いかなご「みんなに書いてるんじゃない?」…君は一度もそれらしきこと書かれたことありませんが?

7月24日(火)

 夏休みに入ったので、外来に親に連れられた子供が多い。かくいう私も、朝はいかなご同伴通勤でいかなごを処置し(昨日足の裏に髪の毛が刺さった)、帰りはもぐを診察してから(手首にナゾの黒ずみが)同伴帰宅だった。

 またバスが来ないというので、塾にいかなごを迎えに行ったら、還幸祭らしきものにぶち当たった。いかなご、法被ふんどし姿の男達が神輿を引いているのを見て「あれは…警官がいるから違法ではないんだろうけど…人間としての尊厳はどこ行ったの…」。木乃は馬より人に興味を示していた。

 日々うぎょうぎょ無理難題と言いがかりをつけてくるいかなごがそれでも可愛いのは、ママ本当はマゾなのかも、と言ったら、いかなご「単なる親バカなんじゃない?」

7月25日(水)

 猛暑により夏祭り中止とのお知らせが。駆り出される親には有難いことだが…夏祭りで毎年小6がやるお化け屋敷で、貞子を30分やるだけのために2年前から髪の毛伸ばしていたいかなごは一体…。あと、どうせならもっと早くから中止して欲しかったりして。数年前に委員やった時、暑くて死にそうだったよ。

 同じく小6の受験生娘を持つ他科の先生と愚痴。「(子供が)プリントを探せない」「何でもママのせいと言う」「父親は受験なんてやるなと言い出す」まで共通だった(笑)。

 いかなごが低身長で受診した病院の先生に「骨の写真、別の基準で見直したら9歳相当」「こないだの採血での成長ホルモンも9歳相当」と告げられた。要するに中身は9歳らしいので、これからは9歳と思って接しよう(違)。

 グリッドスタートとは何だったのか。

7月26日(木)

 エンドレス外来しんどい。目がうつろ。

 今日の晩ご飯:鱈とじゃがいものチーズ焼、厚揚げと三度豆の煮物、レタスサラダ 。いかなご「魚とチーズなんて合うの?(もぐもぐ)合うわ」

 裏口入学っていうけど、お金積んでるなら仕方ないと思ってしまうのは、私が受験した時代は私立医大の学費が軒並み高くて、サラリーマンの子の私にはそもそも考慮外だった経緯があるからだと思う。別世界なのでズルいとかそういう発想にはならない。

 『トリフィド時代』何冊持ってたっけと本棚見たら、1冊しかなかった。解せぬ。『さなぎ』は青背は1冊だが銀背があるし。世界SF全集ウインダムは2冊あった。

7月27日(金)

 もぐピアノの練習→S君練習曲を鼻歌で歌い出す→もぐ「パパ歌わないで」→S君「歌わないで下さい」私「そーの歌は」齢がバレる両親。

 NHKで「BSプレミアム明日夜9時」というアナウンスと共に変な笛の音が。私「今の何?なんか悪魔が来たりて笛を吹くみたいな音がした」S君「悪魔が来たりて笛を吹くだわ」…『悪魔が来りて笛を吹く』ってあのフレーズで決定なの?

 飯島陽『イスラム教の論理』を読み終わった。イスラム教の論理の要点を分かりやすく説明した本。イスラム教は神とイスラム法を信じ、神の奴隷になる宗教で、あらゆることは神が決めるし、イスラム法に疑問を持つことはあり得ないし、イスラム教徒以外の人は殺さなければならない。今までは穏健派のイスラム教徒が適当運用していたが、ネットができて一般人がコーランとハディースを直接読めるようになったことでイスラム原理主義が広まった、と。面白かったのが、イスラム教にドン引きの日本人が多いのは、基本的に宗教は平和や心の安定を求めるものと考えているから、というところ。イスラム原理主義の統治の下で暮らす人々は来世でいいことがあるし、幸せなはずらしいんだけど、どうなのか。

7月28日(土)

 注文してもらった替刃が来たので、木乃を3mm刈にした。ぐさぐさだけど、たぶん本犬は涼しくなっただろ。体温高いので抱くと暑いけど。

 昼寝したら元気になった。やっぱり土曜日の昼寝が一番大事である。

 もぐと外を歩くと、頻繁にその辺の子にもぐが「よっ」とか挨拶して、向こうも「よっ」とか返したりするのだが、今日はやたらでかい子に挨拶してて、誰?と聞いたら「去年の六年生。一年の時遊んでもらった」おまけに名前も把握してる。何なんだお前は。

 いかなご、とある授業を簡単なコースに移ったのだが(志望校の入試が、簡単な問題を確実に取る子を求めるテストなため)、今までクラストップのとろさだったのが、新しいコースでは一番速かったらしい。そんなに差があるものなのか。

 『悪魔が来りて笛を吹く』超見覚えがある人が出てる、と思ったら山村紅葉だったのか。金田一はこないだの『獄門島』の人とは違うのね。『八つ墓村』も楽しみ。

7月29日(日)

 台風、朝4時頃は風凄かったけど、夜のうちに通り過ぎて良かったわ、と思ったら、通り過ぎて随分経った昼頃に物凄い風と雨。さすが逆転台風。。

 暴風警報が出て塾が休みになったし、本人も早く短くしたいと言うので、いかなごを髪の毛切りに連れて行ってきた。折角伸ばしたので、いつもの髪切り屋ではなく、ヘアドネーションできるところへ。いきなりショートカットで大丈夫なのかとかなり心配されたが、ベリーショートでもなく、とても可愛くて親バカ発狂。

 うっかりしていかなごに『怪奇植物トリフィドの侵略』を読ませていなかったので、『トリフィド時代』の新訳を手に取ったいかなごが「トリフィドって何?トリポッドなら知ってるけど」などとのたまう事態を招いてしまったことを心から後悔しております(懺悔)。

 そもそも姉弟が寝てる部屋にあかね書房の少年少女世界SF文学全集置いておいたはずなのに…と思って見に行ったら、奥の列に埋もれてた…そりゃ無理だわ。てことで、いかなごさん、そろそろペルシダーでもいかがでしょう。

7月30日(月)

 いかなごにいつも面と向かって悪口を言う男女が塾の同じクラスにいるらしいのだが、今日は「その髪型、可愛い子しか似合わないのに」「やっぱりブスだと再認識」と言ったらしくて、毎度の事だが私が怒り心頭。いかなごは気にせず、2人組の名前さえ覚えていないのだが、母は誰か知らんが毎回呪ってるぞ。藁人形でも作ろうかしら。

 いかなごには、定番の「失恋したの?」の声も飛んたらしい。今の小学生も髪を切るのは失恋なのか(謎)。

7月31日(火)

 もぐ「学童にパパから電話があったそうだけど」S君「電話した」もぐ「どうやって?」S君「携帯で」もぐ「え?携帯って電話できるの?」

 ウィンタース『地球最後の刑事』を読み終わった。自殺と思われていた人が他殺だったんじゃないかと調べる過程は割とどうでも良くて、近い将来小惑星が衝突することが確定の地球の暮らしを描くのがメイン。でも、息子を生き残らせるための物資を溜め込むために、薬物を横流しして金を稼いでいたという理由が最後に明らかになる辺り、ちゃんとハードボイルドミステリな感じ(?)。それはともかく「小惑星が衝突しないだけで日々幸せですありがとう」という気に心からなれるのがお勧め。戦争よりも病気よりも悲惨。

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