3月11日(日)

 え。クラスノジョンに何が。

 いかなごはもぐを手下に(邪魔しかしていなかったようだが)2時間ほど庭で穴掘ってご機嫌。タイムカプセル用と秘密基地用と2つ掘るんだって。好きにしなはれ。

 トゥルソワ見た。凄い。特に後半が。さあ3年後どうなってるか。

 余華『活きる』を読み終わった。塞翁が馬なお話。全財産を賭博ですったが、おかげで文革で命が助かった、病気で耳が聞こえなくなったが、良い男と結婚できた。家族はみんな死んだが、それでも生きてる。『兄弟』を読んでしまうと、かなり薄味ではある。

3月12日(月)

 マジで安倍昭恵の文字があったんだ…これ火サスとかで「あの時国会で首相が『私や私の妻が関わっていれば議員を辞めます』と言ってしまった。それで書き換えざるを得なかったんです。あの一言さえなければ、死ぬこともなかったのに…」って告白するシーンよ。これが現実のことなんて酷すぎる。

 数行速報で延々と改竄の内容が報道されてて、もうなんというか。

 若い頃は首相がころころ変わって何なのと思ってたけど、会計検査院が改竄容認するようじゃ、やっぱり長期政権のシステムは駄目なんやねえ(いやその前からずっとやってたのかもしれないけど)。

 S君が「シュプレヒコール聴きながらピアノの練習する」言うて、デモ聞きながらモンタギュー家とキャピュレット家弾いてる。

 花粉が恐ろしくて洗濯物が畳めない。フェキソフェナジンとデザレックス両方飲んでもまだ顔痒い。鼻水止まらないので、いかなごのアラミストも使ってる。

3月13日(火)

 あなたが犬を探している時、犬はあなたのすぐそばにいるのだ。木乃はたいがい、こたつの中で私の足スレスレに寄り添って寝ている。

 ロワー『ヒトラーの娘たち――ホロコーストに加担したドイツ女性』を読み終わった。ホロコーストの加害者として有名なのはほぼ男性だが、女性はいるのか、という話。全体としてはだから何だという感じもするが、ナチ党の女性蔑視思想、ユダヤ人殲滅の必要性を強調した教育、戦後も虐殺加害者の多数が裁かれていないこと、そして東欧での日常的な虐殺の雰囲気は伝わってくる。

3月14日(水)

 『過ぎ去ろうとしない過去―ナチズムとドイツ歴史家論争』を読み終わった。背景を知らずに読んだので、衝撃的だった。そもそもなんで喧嘩しているのか、よく分からなかったが、歴史学者のノルテさんが「ナチスのホロコーストをカンボジアの虐殺やスターリンの粛清と比較した」ことを、哲学者のハーバーマスさんが「修正主義」だと、馬鹿気違い呼ばわりした、というのがどうも発端らしい。

 正直ノルテやシュテルマーが何言ってるのか分からないところも多かったが、「ヒトラーとナチズムはいまだに神話であり、過程を学問的に取り扱えば、過去に対する道徳的衝撃を弱める」とか言われても。「ホロコーストの特殊性はガス室での抹殺という技術的プロセス」って何か間違ってる?と悩みながら論争の訳を読み終わり、三島憲一による解説を読んだら「ハーバーマスたちは現代社会の分析的言語の訓練を受け、解釈学的反省の荒波を乗り越えてきているらしい修正主義者たちとの知的力量の差は明らかで、議論の水準が違う」とか「『学問であることをどこかで放棄して高級な表現を使いはするが、しょせんは日常語に由来する教養言語の段階で議論しようとする』修正主義者の方が、国家を支える階層とそのご婦人方に浸透するのに有利」とか書いてあって、さらに唖然。

 あまりに衝撃だったので、S君捕まえて「ドイツ歴史家論争」っていう昔起こった論争について読んだんだけど…哲学者って因縁つけてバトルのが好きなの?と聞いたら、80年代はそういう時代だったんだ、と背景をつらつら説明されて、やっと少し理解。ちなみに、そういう話を「歴史学入門」ですると学生が寝るんだそうだ(笑)。「そのハバーマスって人、歴史学からみたらクソ哲学者だ」って言われて超納得。

 まあ確かに、ドイツ国内限定の論争なら、自分とこで悪いことしたんだから、それを他国と比較するなんて道徳的にとんでもない、と文句つけられるのは、分からないでもないかも。何やら西ドイツの思想的立ち位置の関係もあったようだし。南京大虐殺について、戦争なんだから虐殺は起こるっしょ、ほかの戦争と比べてみなよ的なことを言ったみたいな(いやそんな卑近な話なのかどうか、よく分からないが)。

 しかし、私のように各国の虐殺に興味があるものにとっては、比較して何が悪いのか、つーか世界各地で起こってるんだから、今後のこと考えると、比較しておくの大事でしょ、としか思えないんだが。比較しただけで矮小化とか言われてもな。

 だ、誰かと思えばキャラハン…。

3月15日(木)

 出勤途中で化粧を忘れていたことに気付くという驚愕の事態発生。花粉症で顔が突っ張っていて、あたかも化粧しているかのように感じていたのが敗因だったな。慌ててコンビニに駆け込み、眉墨とオールインワン的下地を買って何とかしたが、液体ファンデなんて普段塗らないので気持ち悪い。

3月16日(金)

 ハ、ハワードファミリーが>ぎんさん娘。

 もぐピアノ。先生が選んでくれた発表会の曲は、2曲ともしっとり系で左手のコントロールが必要という…先生がもぐに何を学んで欲しいのか丸分かり(笑)。いい曲なのに、毎日とんでもない音を聞かされている。一方連弾は、もぐは出来はともかく、楽譜上はほぼ弾けてるのに対し、S君はまだ半分ぐらいしか弾けていない。小学校以来ピアノ弾いていない40男ガンバ!←ピアノ休止中のいかなごの代打。

3月17日(土)

 いかなごの塾の懇談に行って来た。先生「いかなごさんの志望校だと、算数は偏差値これぐらい欲しいです」私「え。そんなの無理じゃないですか(←そんな偏差値一度も取ったことない)」先生「いかなごさんの内容を見てますと、ミスがなくなれば取れます」私「……(じゃあ、やっぱりムリなんじゃ…)」

 たとえやってることが前進→モホーク→バックスネークであっても、滑ってる人を延々と見てるのが楽しいというのは、我ながらナゾ。もちろん、リンクの壁に腕置いてペットボトル手渡すのも楽しいよ。

 小1にククレカレー辛口を出してしまった鬼母(すいませんすいませんすいません…)。

3月18日(日)

 医局同期近くの女子会に行ってきたんだけど(全員既婚子持ち、夫は医者が4人医者以外が5人)、夫が医者じゃない人は全員、「息子は医者にはしたくない」と言っていた。何かを見たらしい(笑)。

 1人は離婚騒動になってて「女医は強いから」と言われたらしいが…それは否定できないかも。

 デモの動画見たので、木乃の手を動かして「ね・こ・は・や・め・ろ」「いぬじゃなくて ねこがやめろ」などと遊んでいるのたが、敵役が猫なのが弱いな。ウサギにするといかなごに怒られるし…(悩)。

3月19日(月)

 「それはいくら何でも、それはいくら何でもご容赦下さい」は流行る。汎用性が高い。

 小池晃の予算委員会の質問見た。凄かった。

3月20日(火)

 数日前に処置した患者さんのことで、その患者さんのかかりつけの開業医さんから電話です、と言われて、なんか文句言われるのかとビクビクしながら出たら、足のタコが綺麗になってるが何か特別な道具を使ったのか?だった。

 基本食料品の買い物はS君がしてるので、うちの子供らは「母親とは冷蔵庫の残り物で料理を作るイキモノ」と理解してる節が。

 藤井六段、ほんとに中学生だったのねえ。



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