9月11日(月)

 ザ、ザギトワさんはあんなに滑りがおよろしかったっけ…。

 普段はランドセル置き場と化しているソファの上をもぐが片づけてくれたので、空いたスペースでもぐとゴロゴロ。

 チベットを旅したイギリス人が現地の人の食べ物を記述してるのを読んでいて、大麦の挽いたのとか、小麦を炒ったのとかは何とも思わないのに、ライスとか書かれると、お米って書け?!呼び捨てすんな!みたいに思い、我ながら非常に歪んでると思った。

 受験日には前泊か、とか真面目に考えはじめてドキドキしてきた。受験したことはあるが、受験生の付き添いしたことはないからなあ…(不安)。

9月12日(火)

 アルコー歩行器のアルファベット綴りが「aruko」であることを発見して、衝撃を受けた。あんだけアルコー、アルコー言われてたら、アルコーさんってドイツ人が開発したと思うやん?リヒカーが離被架だったことを知って以来の衝撃。

 マイクロファイナンスが途上国で評判が悪いという話を耳にしていたが、理由が多重債務に陥ったり、悪徳マイクロファイナンス業者がいたり、消費財の購入のためだけに借りたり…ってそれマイクロファイナンスという発想の責任じゃないんじゃ…。

9月13日(水)

 数ヶ月ぶりにバイクが帰って来た。何かと何かが繋がるところがおかしかったそうで、日本製の中古部品があったので、それに替えときました、中古なので安いです、と言われた。おまけに、代車で事故って、ミラー1本折れたのと(S君が家にあったので適当につけてくれた)擦り傷できたので、その修理代が要ると思っていたら、「正直に話してくれはったんで、それはもういいです」と言われた(万引きかよ)。

 myヴェスパさん、イタリア製で色々と問題が起こりやすいらしいのに、バイク屋のおじさんにより、着々と中身が日本製に替えられていって、どんどん調子良くなっていっている…。

 S君がもぐ連れてご飯食べに行ったので、今日は一人で食べたいものが食べられる。ということで、クルミちりめんと紫いも蜜豆を買った(幸)。

 「なんでお兄ちゃんもお姉ちゃんも、あの人参くれる人(S君)もいないんですか」みたいな顔して、木乃がずっと玄関見張ってるんですけど…私だけでは不満ですか…。

 これ、すごく頷けるわ。うちの父親も長年モラハラしていた妻を非常に嬉しそうに介護して、しかも他者の関与をなるべく少なくしようとしてた。牛乳石鹸CMの父親は、「妻を支配して家事育児をやらせることができないことを我慢すること」を頑張っていた、というのも頷ける。

9月14日(木)

 木乃のワクチン打ちに行ったら、主治医に「抗体価下がんないんで、国際的には3年に1回でいいので、うちも今そうしようとしてるんです」と言われて、打たずに済んだ(ラッキー)。先生「今までは省庁のからみもあって、毎年打たないわけにもいかなくて…説明書にも1年に1回って書いてあったんですけど、いつの間にか削除されてまして」私「ええ、そういうことありますよねえ」(うんうん)。

9月15日(金)

 コミが唐突に私の手足を気に入ったようで、しきりに舐めたり噛んだりしにくるようになって恐怖の一言。木乃しか助けてくれないし。飼い主ども、どうにかしてくれ…。

 ウッド『マイクロソフトでは出会えなかった天職』を読み終わった。マイクロソフトのエグゼクティブとして世界中を飛び回っていた著者が、会社を辞めて世界中に図書室や学校や奨学金を作るNPOルーム・トゥ・リードを一人で立ち上げる様子を綴ったもの。マイクロソフトでの営業職の生活が垣間見えて興味深かったのと、著者が作ったルーム・トゥ・リードのように、収支を明確にするという姿勢を打ち出すNPOが(その当時は)あまりなかったことに驚いた。一人で各国にプロジェクトを立ち上げようとしたため、国担当者の自主性を尊重することになって成功したとか、人脈を生かしてパーティーを開き、裕福な人から一気にお金を集めるシステムが凄くて、こういう人が世の中にいて良かった、と思った。

9月16日(土)

 朝突然いかなごが「『ホビットの冒険』ってのが読みたい」と言い出した。家探したけどなかったので「じゃ図書館で借りてくるけど…ママはホビット嫌いなんだよね…種族として」

 一家でセリアに行ったら、子供らがハロウィンコーナーで止まったので、いかなごには血のりスプレー、もぐにはお化けカボチャのお面を買った。明日雨だしこれで一日楽しめるね。しかし、衣服用血のりスプレーなんて…母は血液汚染で頻繁に白衣着替えなきゃいけなくて面倒くさいというのに。。

 そういや、いかなご「アタシ一度もハロウィンのコスプレしたことないんだよ!」と鼻息荒く主張していた。将来はレイヤー系か!?

 植木等が主人公らしいドラマを時々チラ見してるが、出て来る人々が誰の役なのかさっぱり分からない。似てる役者を使う気がないのか、それとも昔はあんな顔だったのか。

 塾帰りのいかなごに古服を与えたら、喜んで風呂場で血のりつけてる。が、なんかただの汚れみたいだぞ。もっとシュビっとつけないと。シュビっと。

9月17日(日)

 マジで冒頭解散かよ…。

 髪切りに行って戻ってきたら、子供らが20分交代で狭い坪庭に穴掘ってた… 最低1mは掘るんだって。頑張れ。

 ああもうこの7歳児ストーカーどうにかしてくれ…トイレの前で待ってるとか0歳児かよ。

 警報出てる割に夕方まで降りもしなかったが、夜はさすがに100mmぐらいありそうな勢いの雨が。

 ウィグノール『ヒマラヤのスパイ』を読み終わった。ウェールズ出身の登山家が、中国侵略後のチベットにある山に登りに行く→インド人についでにタダでスパイしてきて(「同じイギリス連邦でしょ。中国、インド侵略しようとしてない?」)と言われたのでスパイもするわ→たぶんネパール(地図いい加減)で中国軍にあっさり捕獲→極寒のチベットの刑務所(というか地元の古家)に監禁→尋問されて(集団で囲んで中国語で糾弾する儀式が面白い←イギリス人にはただうるさいだけ)チャイニーズルーレットされたりしたので、「エベレストに登った人、酸素吸入器の中にウラニウム隠してたわ」とか適当なことを言う→そうこうしてるうちに本国が圧力かけてくれたので、釈放命令が出る→帰るなら帰れば、とほとんど食料も与えられず、雪山に放り出される→誰もが死ぬと思ったのに、雪の峠を越えて無事帰還、という話。なんというか、既に外国人が何人もスパイとして逮捕されてるのに、簡単にスパイ行為を引き受けるなよとか、そんな適当なことをほざいてスパイであることを認めたら即死刑やろとか、突っ込みどころが満載過ぎて…とにかくもの凄く運が良かったのね。ともあれ、チベットに対する中国の搾取振りは分かったし、雪山&チベットの旅行記としては面白かった。

9月18日(月)

 朝から私にみっしりくっつく七歳児ストーカー。ママのご利用は計画的に。

 昼過ぎに滋賀の家へ。大量に小さな熟した柿が落ちていて、そこら中ツタに覆われていた。もうコミが食べる草もないので、ひたすら雑草抜き。S君にススキの根っ子掘ってもらったら、鋤が折れた。

 夜、庭の虫の音に合わせて心の中で天国と地獄を歌ってたら眠れなくなった。

9月19日(火)

 「(休日用の宿題をするので)いつもより20分早く起きなきゃいけないのに、起きられなかったから、学校休む」と仔トラが朝から荒れ狂い、恐ろしかった。「休んでもいいけど、その場合は20分早く起きられなくて、自由研究できなかったら休みます、って連絡帳に書きます」と言ったら「悪魔!」と言われた。いやー子供の頃の私にそっくりだわ(ははは)。

 いかなごと社会の復習をしていて分かったこと→いかなごは「木」と「土」と「ネ」と「き」と「よ」の書き順が間違ってる。御成敗式目とか覚えてる場合じゃない気がする…。

 一方、もぐは公文で二年先の算数をやっている(公文の標準進度らしい)ということをこないだ知り、算数から国語に変更しようかと検討中。あまりにも話が通じないので、割り算なんてやってる場合じゃない気がする…。

9月20日(水)

 昨日より明らかに大腿後面の痛みがひどい…。草むしり恐るべし。

 S君親戚から大量のゴーヤとみょうがを含む農作物が送られてきて、我が家では消費できそうにないので(みょうがはS君しか食べない)職場に持っていったら、一瞬ではけた。これから毎回持って行こう。

 新しい銀英伝アニメ、みんな顔が一緒に見える。髪の色が違うだけ。

 いかなごが小学校の「みんなで遊ぶ時間」にドッジボールをしていて、外野に出た後に、どうせ自力では内野に戻れないから、と校庭の別の場所で遊んでいたら(おい…)、後でクラスメイトに糾弾されて学級会にかけられ、いかなご「私は外野にいても役に立たないので、その場にいる意味はない」クラスメイト「みんなで遊ぶ時間は『みんながいること』だけに意味があるのだからその場にいるべき」という争いになり、結局「1分に1回外野に戻る」という結論になった、という話を聞いて、両親唖然。

 先生がいる場所で「いかなごさんは役に立たない」「みんなで遊ぶ時間はみんながいることだけに意味がある」という事実が表向きに受け入れられ、しかも「1分に1回戻る」なんてロクでもない仕様が許されるとは。ゆとりって凄えと思うと同時に、これは良い世の中になって行くかもしれない、次世代は進歩していると希望を感じた。



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