6月21日(水)

 朝方、雨音でうるさい、うるさい、と苦しみながら寝ていたら、朝起きてきたいかなごが窓閉めてくれた。静かだ(幸)。

 内科の先生と、患者さんに「最近、誤嚥性肺炎が流行ってるんですってね」と言われることが増えた、という話など。流行ってるちゃあ、ずっと前から流行ってるわな。

 S君が藤井四段、全局生中継だった、と喜んでいる。そんなことで喜んでる暇があったら、もぐに将棋教えてくれ。

 もぐは1ヶ月ほど前から自分のことを「俺」と呼ぶようになり、私といかなごは似合わないから「僕」にしろ、と言っているのだが、「似合う似合う、俺的には似合う」とか言っていて、くそ可愛い。

6月22日(木)

 うちには犬(木乃)猿(もぐ)雉(いかなご)が揃っているようだが、鬼が島では役に立ちそうにない。S君「けんけん言うだけの雉!抱きつくだけの猿!寝そべるだけの犬!」

 本人希望により、もぐを6mmの丸刈りにした。最初は髪が長くてバリカンが引っかかったり、庭で刈ったので蚊に刺されまくったり、一部アタッチメントつけるの忘れて、後頭部にハゲを作ったりしたけど(周囲を3mmにして姑息にごまかした)、剃りたての丸刈り坊主は可愛いわ。男児産んじゃったけど、たまには利得が(笑)。

 もぐ「俺は一休さんだーマルコメ君だー」「もぐ君のお触り体験今ならできますよー」「明日、学校行くの楽しみ!」…丸刈りの何がそんなに嬉しいのか。

6月23日(金)

 「夏のキャンプ中に、親が恋しくなった頃に渡すから、子供宛の手紙を書け」という指令がいかなごの担任から来た。アホか、毒親いたらどーすんだよ、と思いつつ、ウサギ便箋とウサギシールを探しに走り、わくわくと手紙を書くいかなごラブの母であった。

 前川元事務次官記者会見。高齢男性の高齢男性らしい質問に「今の情勢が1930年代に似ていることを危惧している」NHKや読売に対し「国家権力とメディアの関係について非常に不安を覚える」。元文科省トップがこう発言する、というのがマジ恐い。

 体育会TV見たもぐ「もぐ君相撲部に入る」私「無理!相撲は太ってないとできないのよ」もぐ「え?だって妖怪ウォッチの相撲部はみんな痩せてるよ?」

 いやあ、ちょっとマートンに似過ぎだよねえ(半笑)。

6月24日(土)

 蒸し暑くて昼寝できず(悲)。

 いかなご「塾の先生に、漢字は良くなってきてるけど、うっかりミスが多過ぎます、って言われた。そんなに私うっかりミス多い?」両親「そりゃ先生もこないだの『わ』と『は』の書き間違えが衝撃だったんでは…」

 藤永茂『『闇の奥』の奥』を読み終わった。コンラッドの『闇の奥』を下敷きにしたコッポラの映画『地獄の黙示録』の完全版(コッポラがよりコンラッドの原作に近い、と言っているらしい)で、カーツ大佐が子供達の腕が切り落とされる場面を見たという独白の場面があるのに、コンゴ自由国への言及を誰もしてないのはおかしい、という話からはじまり、コンゴ自由国を作ったレオポルド2世の鬼畜ぶりや、それを告発したエドモンド・モレルの生涯、『闇の奥』におけるコンラッドの差別意識を指摘したアチャベが批判されまくったことなど、未だ終わらぬ帝国主義について語った本。

 『地獄の黙示録』は見たことないわ、『闇の奥』(白人がアフリカの原始に触れて気が狂うという話らしい)は聞いたことはあるが、どういう意義を持つ作品なのかさっぱり分からなかった私には非常にためになった。レオポルド2世って、黒人教化と自由貿易を掲げて、ベルギーという小国であることを利用して、イギリスフランスアメリカを出し抜いて広大なコンゴを手に入れたのね。コンゴ川が途中に滝だらけの箇所が2箇所あって、資源を輸出しようとすると迂回が必要とか、コンゴのゴムは木じゃなくて、ジャングルの木に巻き付いているツタから採るとか、キプリングの「白人の重荷」という詩が、アメリカに対し帝国主義頑張ってねという応援を表明したものだとか(いや皮肉だと思ってたよ、マジで)、『赤いゴム』でコンゴ自由国を告発したモレルが、その後第一次大戦で戦争反対を唱えて投獄されたり、また戦争が起こるから、とヴェルサイユ条約に反対したり、国会議員選挙でチャーチルに勝ったりしていたとは。数百年に渡り働き盛りの人間を誘拐し続け、その後も植民地支配して教育を制限したり、紛争のタネを撒いたりすれば、国が発展することは簡単ではない、という主張も頷ける。

6月25日(日)

 金曜夜、S君が明け方までカラオケしていたことを知って仰天。何ソレ皆さん体力あり過ぎ。

 宿題に追われている上に午後からテストのいかなごのストレス解消目的で、夕方S君にいかなごをカラオケ連れて行ってもらった。1時間だけだが、東方の曲を歌って、結構楽しかった模様。

 うーん、お友達かどうかはおいといて、「獣医学部新設」はどうなのか。獣医師会の言っていることが一般の獣医師の意見とは思わないけど(獣医師は労働者なのか?)、獣医師が足りないとしても待遇が悪い分野でしょ?保育士足りないから、保育学部新設!て言う?

 中島偉晴『アルメニア人ジェノサイド』を読み終わった。ジェノサイドの記述は少なく、アルメニアの歴史やジェノサイド後のトルコの動向の話が主。地名は現地読みに近い表記に統一しているとのことで「テュルク」「ヴラジ・ヴォストーク」などと書かれており、ただでさえ地理に疎い私には、色々と頭に入って来なかったのが残念。

6月26日(月)

 選挙おたくのS君曰く「小選挙区は超つまらない。中選挙区は各選挙区の特性を把握しなければならないので楽しかった。共倒れしたりして面白かったし。今の小選挙区制度では選挙好きの子供が生まれない!」

 S君「今日は負けそう」「互角になってきた」「そば茹でてる間に優勢になってる。何が起こったんだ」

 藤井四段は本当に凄いと思うが、NHKは狂ってる。

 時流に乗る飼い主。「木乃も29連勝だな。可愛さ勝負だもんな」

 もぐ「寝る時になると気分が悪くなる」姉「つまり(2階に1人で行くのが)恐いんだな」S君「いいから寝なさい」私「可愛いもぐ君おやすみ(抱きしめる)」→満足して嬉しそうに寝にいくもぐ。なんというか、常にそこはかとなく不憫さが漂ってる気がする。

6月27日(火)

 いかなごが1年の時、5年の特定の男子に粘着されて、ボールぶつけられたり、突然押されたりして大変だったが、その子の弟(この子も周囲に暴力を振るう)が数年前に入学してきて、今日廊下でいかなごの持っていた本を奪い、輪ゴムをぶつけてきた(頬に当たった)らしい。上級生だけあって、いかなごはその子と体格的にあまり差がないので、今回は特に恐くはないが、小さな1年生は恐いだろうな。。

 いかなご「私って性格悪いんだよね」私「そういうとこが可愛いんだよねー」いかなご「この親バカ」

 私のおやつのパプリカ、机にちょっと置いた隙に、木乃に食われた。

6月28日(水)

 もぐが考えた音読「やつが やってくる やいゆえよ」…何かの見過ぎ…。

6月29日(木)

 また髪を剃ってくれと言われたので、3mmでもぐの頭を刈ったら、0歳の頃の姿に近いモノが現れた。そうそう、こんなんだったよ、私が産んだの。しかしなぜにそんなに頭を剃りたいのか(謎)。

 たぶん私、ニコライ・コスター=ワルドーの顔がとっても好みなんだわ。

6月30日(金)

 私「木乃は犬だねえ。可愛いねえ」S君「毎日毎日同じ事言っていて飽きないのか?」私「だって毎日、最初に会った時と同じぐらい感動的に可愛いんだもん」S君「それは病気だから病院に行った方がいいぞ」

 もぐを近くのジムに走らせて、ポケモン置いて来させた。1回目は失敗したけど、2回目で任務完遂。お使い便利。



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