2月1日(水)

 もぐが最近ゲキレンジャーの動画を延々と嬉しそうに見てるのだが…プリキュアみたいなもんじゃないの?あと2ヶ月で小学生が見るようなものなのか?

 後輩から「お久しぶりです。今年の人事聞きましたか?」というメールが来た。そのタレコミたるや物凄い激動で、こりゃ語り尽くす会が必要だわ。

 もぐ公文、全問不正解と全問正解をランダムに繰り返している。やっていることは繰り下がりの引き算だが、やり方を毎回忘れるらしい。先生によれば「これぐらいの年齢の子にはよくあること」。

 いかなごの5年生の塾授業がはじまり、夜まで帰って来なくなった。「いかなごがいないと寂しいねえ」とS君と言い合っていたら、もぐ「え?もぐ君という一人っ子がいるからいいんじゃないの?」

2月2日(木)

 誕生日だが、これからいかなごに週3で朝から22時まで会えないのか、と思って、朝から鬱々。いや家にいても、隣の部屋にいて返事もしないことも多いけどさ…。で、いかなごをバスで塾に行かせずに、私がバイクで塾まで送れば、数十分だけど夕方会えるよな、と気づいて、夕方いかなごに話をしたら「バイクだと移動中に動画見られないから嫌、動画見る時間は5分でも大事」と言われて、さらに落ち込む。「ママの気持ちは分からないでもないけど、私はママじゃないから、やっぱり理解できないのよね」

 しかし、凹んでる私を察知したいかなごが「ママが行きたい時には、いつでもママと一緒にバイクで塾に行ってあげる権利」を誕生日プレゼントにあげる、と言い出したので、一気に気分up。ちなみにもぐからは、何かのおまけの1cmぐらいのゴムの緑の犬をもらった。

 今日の晩御飯:ドリア、昨日の残りの粕汁。

 夜、仕事から帰って来たS君がくれた誕生日プレゼント→カクレクマノミとナンヨウハギとキングペンギンのヒナのガラス細工。は、いいとして、メインはなぜかサメのぬいぐるみリュック。40女にこれを背負えと?と言ったら、いや背負うのはさすがにアレなので肩にかけるんだよ、って変わらんわ!「子供には大きいし、若者が持つにはあざといし、やはりこれはおばさんが持つものだ!」と力説されたので、普段使いに使おうかしら(ふかふかで可愛いことは間違いない)。

 いかなごの爪切った!約7年ぶり。今までずっと噛んでいて切れなかったのだが、「爪の存在を無視してみた」らしい。しかし今度はもぐの爪をここ半年ぐらい切ってない…。

2月3日(金)

 最近、朝起きる→寒い→ナゾの腹痛→坐骨神経痛で身の危険を感じる、を繰り返していて大層危ない。対処法は可及的速やかに暖めること。

 もぐ&S君と吉田神社の節分祭をチラ見。もぐは念願の「自分のお金で買い物する」を実現できて嬉しそう(チョコたい焼き買ってた)。ちなみにいかなごとは、昨日ほんの入り口までだけ一緒に行ったが、「変な匂いがする」(屋台の食べ物)「頭が痛い」(人が多い)から「もう二度と行かない」と宣言していた。そんなことで将来海外旅行に行けるのか(心配)。

 もぐ「ねえ、動物ってどうやってできたの?」これは何とか答えたが「じゃあ宇宙はどうやってできたの?」…さあ、ママ知らないわ…。

 どうやら私は、いかなごが家にいると元気だが、塾に行ってると厭世的になる病に罹ったらしい。

2月4日(土)

 もぐはYMCAの1日スキー。スキーも、リーダー達に遊んでもらったのも、凄く楽しかったらしい。

 一方、いかなごは今日受けた新しい国語の授業が凄く楽しかったらしい。

 さらに一方、私は、いかなごの塾の授業&宿題があまりに煩雑になり、今までのように普通のノートに線を引いて予定表を作るのは無理だと気付き、自分が中高生の時に愛用していたビジネス手帳を四半世紀ぶりに買った。

 N響のショスタコで気になったこと→指揮者の蛇柄の腹巻。って、あの燕尾服の腹巻、カマーバンドって言うんだ。

2月5日(日)

 1日家でゴロゴロ。

 ソーウェル『征服と文化の世界史』を読み終わった。著者が書いた『〜と文化』」三部作の最終作らしい。支配していたローマが6世紀に撤退した後、道路水道が荒廃し、レンガも風呂もガラス瓶も棺もなくなったイギリスが19世紀に世界のトップに立ったのは、島国なために船で石炭が運べたのが一因(ドイツは鉄道ができるまで発展できず)とか、アフリカのサハラ以南は台地であり、沿岸が浅く船が近寄れず、川は急峻で滝があり、しかも雪解け水がないため水位が安定せず、要するに水運が全く利用できず、物を運ぶのはすべて人力なため、植民地支配しても儲からず欧州は撤退、その後も停滞しているとか、スラブは昔から一段低く見られていて識字率が低い地方も多いとか、天才が一人出ても社会体制や文化が追随しないと発展しないとか、なまじ成功体験があると良くなく、他所の文化を取り込むことが大事とか、非常に面白かった。アジアについて考察されていないのが残念。あと、そういう話ではないのだが、征服といかに差別されたかについて書いているため、抑圧され続けている女性についての考察が全くないのが気になった。『銃・病原菌・鉄』よりも面白いけど、売れないのは8000円なせいか?欲を言えば、地図がついていたら分かりやすかったな。

2月6日(月)

 30年近く全く変わってない>マルマンのビジネス手帳。

 いかなごが「とても犬をdisった話を読んだ」「なんか有名な小説らしい」というので、誰だ犬のそんな酷い話書くなんて!と憤って見てみたら、太宰治の『畜犬談』だった。それは仕方がない。

 いかなごの塾の新学期が始まって一週間。本人は楽しそうだが、こっちは愛しのいかなごと充分ゴロゴロできない上、宿題と通塾を円滑にこなした上でいかなごが動画を見る時間を作るために、数分置きにいかなごに指示を飛ばさねばならず、送迎と丸付けと睡眠不足に体力を奪われている。

 いかなご、勉強は嫌がらないのだが、放っておくと延々とノートや教科書を探していたり、分からない問題を答えを見ずに考えていたりするので、「勉強する以外はすべて親がやる」というのが、確かに中学受験では一番効率的だな、と子を3人灘に入れた主婦の話を思い起こしたり。私にはそんな暇もやる気も体力もないけど。

2月7日(火)

 いかなごと一緒に初社会の宿題。「イギリスの首都は?」いかなご「フランス!」「ロンドンじゃ!」「え、あのホームズがいるところ?」…まあ私も「三重の県庁所在地は三重市(答え見る)…あ、違った」とかいう有り様だったので、似たもの親子と言えよう…。いや、いかなごは県の位置をほぼすべて把握しているので(小学校で習ったらしい)既に私は越えてるかも。「東」の書き順が違うけどな。

 それにしても驚いたのが、日本の北端が択捉島と明記されていること。私が子供の頃は、北端は問われなかったか、稚内だった気がするのだが…。

2月8日(水)

 2時間早退して弁当作ってたら、いかなご「なんでパパがいるのにママが弁当作ってるの?パパが作ればいいじゃない」…いや、ママ有休が余っててね…。

 宮尾登美子『序の舞』を読み終わった。名前は変えてあるが、明治生まれの日本画家上村松園の一生を描いた小説。上村松園のことも、その絵のことも、因習的な日本画の世界のことも全く知らなかったので、色々衝撃だった。さらに、フィクションという形ではあるが、師匠に甘い言葉で言いくるめられて関係を持ち、未婚の母となって世間の非難を浴びたり、他の男とも関係を持って話をややこしくしたり、結婚してくれそうな男を追いかけてストーカーまがいの行為を働いたりと、そんなことでいいのかと思うような行動に出ているのも衝撃だった。とりあえず上村松園の絵、綺麗。

2月9日(木)

 最近知ってちょっとびっくりしたこと→ツタンカーメンの両親は、DNA検査で同父母兄弟と分かってる。

 え、ジロJスポで見られないの…(悲)。

 こないだ外来で「長手袋して下さいね。片平なぎさのように」と言ったら、50代看護師さんに「先生、そんな世代ですか!?」と言われたが、3つ年下の患者さんに「分かります、分かります」と言われた。

 悲しいときー胃が痛いのに薬箱にロキソニンしかなかったときー、と思ったらパリエット発見!

2月10日(金)

 いかなごが「私、学校でみんなから可愛い、可愛いって言われるんだけど…」と言うので「それはみんな『チビだね』『幼いね』って言ってるんだよ」と真実を教えてしまった。

 学校のイベントの本戻し大会で、かなり良いタイムを記録したいかなごは、将来図書委員になるか、飼育委員になるか(←ウサギがいる)で悩んでいるらしい。

 キティー・ハート『アウシュビッツの少女』を読み終わった。著者はポーランドから一家でソ連に逃げようとしたが果たせず、母と共にドイツに働きに行くポーランド人労務者の中に紛れ込み、ほどなくユダヤ人と見破られて逮捕されるが、政治犯扱いだったため、中年の母親も最初の選別を逃れて生き残り、親娘揃って運良くアウシュビッツを生き残り、最後の撤退の移送でも運に助けられて生き残る。戦後の孤独から話がはじまり、アウシュビッツで囚人のスープに毒物が混入されていたと考えていることや、生活描写が細かいことなど、一般的なユダヤ人ホロコースト生き残り記とは異なる部分も多かった。お勧め。



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