11月21日(火)

 もぐが今朝「北朝鮮、北朝鮮、ある日せっせと戦争だ そこへアメリカが飛んできて、激しい戦争になった模様です」と歌ってた。小1でも、北朝鮮とアメリカと戦争が関係してると分かってるのね。当たり前か。

 万歩書店空港…岡山津山三十人殺し空港…。

11月22日(水)

 朝「今日はレーザーが1件…」と呟いたら、もぐ「え?ママそんな危ないことしてるの?」

 板門店、あんな普通の道路があるとは思わなかったわ。フェンスと山なのかと思ってた。

 ブラドカ・ミード『壁の両側』を読み終わった。ワルシャワゲットーの移送開始から始まり、家族で一人だけ偶然逃げのびた著者は、ユダヤ人的ではない容貌を活かして、ゲットー外でレジスタンス生活を送る。ゲットーからの移送も悲惨極まるが、ユダヤ人レジスタンスがゲットー蜂起のために武器を集めようとしてもどこからも支援がなく、ゲットー蜂起後の数少ない生き残りもゲットー外では生きて行けず、ワルシャワ蜂起の時に建物が壊れたために、隠れていたユダヤ人達もポーランド人に殺され、と、もう散々としかいいようのない目に遭うポーランドユダヤ人達。

 ワルシャワ蜂起時にAK(ポーランドのレジスタンス)がソ連軍に裏切られた話は有名だ(と思う)が、AKはユダヤ人をガンガン殺すことで有名だったので、加わるユダヤ人は少なかったとか。もちろんポーランド人の中にもユダヤ人に友好的な人がいたから、少しでも生き残れたんだろうし、ポーランド人自体が占領ドイツ軍に殺されまくってたのも事実なんだろうけど、ポーランド人の反ユダヤ感情の強さときたら凄いものがあるなと改めて思った。

11月23日(木)

 昨夕たまたま検索していて、NFでフリマやっていて、出店料が無料なことに気づいたので、朝から人生初フリマ。S君に手続きに行ってもらい、いかなごともぐに不用品を入れたリュックを背負わせて、夜逃げするかのように会場へ。

 周囲はプロや手作り品を売る手慣れた人々ばかりの中、単なる不用品のうちは浮いていたが、ナゾのものが細々と売れて行って、なかなか面白かった。買う人はほとんどが年配の人で、「なんでこんなに安いの」とブツブツ文句言う人もいたり(始末したいからだよ)。当初から風が強くて、度々物が飛んで困っていたが、もぐとS君がマジックを見に行っている間に(凄かったらしい)雨まで降って来たし寒いしで、あっさり撤退。道行く人々に全く興味を示していなかったプロと思われるおじさんが、ポツポツと雨が降ってきた瞬間、即座に商品を片付け出したのは凄かった。

 2時間ぐらいでもそこそこ不用品が売れたので、1日いれば結構はけるかも。風がない日なら、不用品が貯まれば、またやってもいいかも、と思った。あと、我が家にある一番要らないものとして「親にもらったオランダ土産の、花畑の風景写真のプラスチックのランチョンマットのようなもの」があったのだが、親と同じぐらいの年頃の方が買ってくれたので、あの世代にはウケるものなのか?

 助成金廃止するとかして、政治資金を合法的に手に入らないようにして、四回当選した議員を表彰したらいいんじゃない。

 いかなごによると、トイレに「赤い紙と青い紙、どっちがいい?」と聞くおばけがいるらしいのだが、無視すると、メールで何度も同じことを聞いてくるらしい。最近のおばけはしつこいな。

11月24日(金)

 仕事がもうなんというか大変で。しんど過ぎて寝たいけど眠れないというか、いかなごのお迎えがあるからどうせ眠れないというか。

 「家族がニコニコする時はどんな時?」というインタビューの宿題が出た、ともぐが教科書を見せてくれたんだけど、「お風呂を洗ってくれた時」「学校での話を聞かせてくれた時」とか書いてあって、は?と思った。私がニコニコするのは、もぐが可愛い顔した時か、可愛いこと言った時だけじゃ。

11月25日(土)

 午前中に人事権を握る首領との会談。最近の首領は面倒くさくなってきて、調整を私より5年上の部下にほぼ丸投げしたので、だんだん楽になってきてはいる。

 もぐのスケート教室。今担当の先生によると、クラスを替えるためのテストには「受かりそうにない」らしい。主な理由は「クネクネしてるから」…それ、たぶんしばらく治らない。

 もぐ、ピアノでも注意されてるのは「クネクネしない」ばっかりなんだよねえ…低学年男子には習い事は無理ってことか。

 午後からは学童のお仕事。主に模造紙に予定表を書いた。役員すら何をしなければいけないのか分かっていないので、色々大変。

 今までシャーペンはイヤと言っていたいかなごだが、カロラータのシャーペンをデザインが気に入って使い出してから、「シャーペンだときれいに書ける」ことに気付いたらしい。芯が折れにくそうなシャーペン検索してみたが、最近ボールペンしか使わないから、シャーペンって何?て感じ。

 いかなご「ノルウェーかいせんって何?」S君「それは第二次世界大戦の?」私「違うよ、疥癬だよ」

11月26日(日)

 ガルーラ出た。有袋類だったのか。

 学童の仕事の出番がシーマとかぶっていたので、S君に20分交代してもらって、プルGPコーチデビュー見物。うむうむ、ちゃんとコーチしてた(上から目線)。エッジカバー渡すだけでも緊張する。

 学童の出番は、夫婦揃って祭りでの綿菓子作りで、特に問題なく終了したが、もぐにバザーや露店用にお金を渡すと、何の考えもなく無駄遣いして、しかも使途を親に説明しない(というか、できない?)ことが判明。これは成長で改善が見込まれるのか、それともそういう性格なのか…とりあえず数年はヤツに金を渡すのは無理だな。いかなごはお金を渡すと、レシートとお釣りをきっちり返すタイプなのでこちらも油断してたよ。

 3A-3T-2Tと3A!!!おおお。「ライサより上」という感想を見て不覚にも笑ってしまった。

11月27日(月)

 朝起きてスケアメ女子チラ見。超絶元気なアメリと、知子ちゃんの髪型良かった。

 シーマちゃんは今んとこ精神的に不安定そうで心配なんだけど、プルの人的には、来年4サル習得して試合も好きになる予定らしい。漕いでるのが目立つんだけど、その辺りも何とかしてもらえるかしら。

 暗くなってからもヘリがずっと飛んでた。イノシシはこんな時間に飛んでも仕方ないだろうし、何かあったのか?

 塾から帰って来たいかなごが「キングアラジンってどんなの?」というので、検索してみんなで見てみた。転がってた!

 今はit's a hard lifeが気に入ってるんだけど、どの映像でもフレディがあり得ない服装してて(S君は「あの時代、こういうのあったよね」とか言ってたけど)(他の全てを覆い隠す)才能というのは大事だよね、としみじみ。

11月28日(火)

 朝、いかなごが壁(の本棚)に取り付いて何かやってると思ったら、唐突に『冷たい方程式』を持ち出して学校に行き、学校で読んだらしく、夕方面白かったと言っていた。おめでとう、君にはその壁半分の本への扉が開かれました!ただし、凄くつまらないものも多いので、しばらくは読む前に親に聞いた方がいいぞ。

 私(膝に跳び乗って来た木乃に)「木乃は積極的で可愛い犬だねえ」S君「agressive lovely dog」…それ英語で言うことに何の意味が。

 荒俣宏『決戦下のユートピア』を読み終わった。太平洋戦争終盤の日本の風俗を各種資料から解説したもの。保険が浸透していて、男児が生まれると徴兵保険をかけておいたり、徴兵された場合の死亡保険も第二次大戦まで普通にペイしていたが、死亡率が上がってきて苦しくなり、それでも政府が引き受けて全額保障したというのにびっくり(ただし封鎖預金とインフレで意味なし)。あとは、戦費を捻出するために、貯蓄してお金を差し出すように国民に要求していたとか、昭和20年ともなると、負けたらどうなるかという話も雑誌に載ったり、政府上層部も神仏頼みになり、爆撃された伊勢神宮に皇族が参拝して祈ったら、その直後にルーズベルトが死んで大騒ぎになったとか。なかなか面白かった。

11月29日(水)

 帰宅途中に小学校の前を通ったら、柴犬連れた中年の女の人がインタホン押してて、その犬が校門前のプランターにシャーってして、あーあ、と思っていたら、女の人が柴犬を先頭に立てて学校の中に入って行ったので、おいおい、という感じだったのだが、その後帰って来たいかなごが「聞いて、聞いて、凄いことがあったんだよ。学校に普通に犬がいたの。しかもそれ、○○さん(例のいかなごを威嚇した6年男子)の犬だったの。先生に校庭に犬がいます、って言ったら『そういうこともあるんですよ』って言われた」

 今日はいかなごに『宇宙の漂流者』を渡したら「面白い!モノマネリスが可愛い」とか言ってたので、次は何にしようか。

 いかなごがまた本人比最低レベルの模試を持ち帰ってきたけど、「太陽」が「大陽」になってて−4点(しかも書き抜き)とか、そもそもこの人試験に向いてない気がする。

11月30日(木)

 朝いかなごが壁本棚に取り付いていたので、「その目の前の本、作者誰?」「クラーク」「じゃ、その下の段の反対側の端に『トリポット』ってやつあるから、それ持って行き」ということで、整理は大事だと思った。

 さて次はどうしよう。バッドエンドばっかり?とか言ってたので『スラン』?時間物もあった方がいいから夏扉?ミステリがいいと言ってたから『鋼鉄都市』?子ども相手と思うと結構難しいのよね。マイナスゼロもハローサマーグッドバイもあなたの人生の物語も、ティプトリーもディックもラファティもビジョルドもまだ早いし…我はロボットとアルジャーノン(短編版)は早い方がいいかな。

 いかなご「もぐよ、滅び去れ」「弟を滅ぼしてはいけません」



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