5月1日(日)

 昨日滋賀の家の草をむしり過ぎたようで、起きた瞬間から腰痛と四肢筋肉痛。

 今年初かき氷。

 ホワイト『殺戮の世界史』を読み終わった。統計好きの著者が、たくさん死んだ歴史上の事件を調べまくって、死亡者の人数が多い順に100件をどのような事件か解説したもの。1位は第二次大戦6600万人、2位はチンギスハンと毛沢東で4000万人、100件入り最少人数が30万人。年代順に書かれているため、最初の方はローマ周辺の話ばかりで、ちょっと読みにくいし、とにかく長いので読み終わるのに1ヶ月かかった。ティムールやシャカは知らなかったし、ベルギー国王がほしいままにしたコンゴ自由国の死亡数1000万人や、太平天国の乱がスターリンと同じぐらい死んでいたことに(2000万人)驚いた。有名なベトナムとかポル・ポトとかルワンダとかは、100万人前後なので、人口が多い中国で内戦が起こると1000万人クラスの死亡者が出るんだな、と。死んだ原因(侵略とか独裁とか無政府状態とか)についても考察されていて、死亡数は推定値なので異論はあるだろうし(順位も割と適当にはなる)ここに書かれていない事件ももちろんあっただろうが、参照書としては非常に優れた本だと思った。

5月2日(月)

 外来は予想通りエンドレスな感じ。

 今朝も私の膝の上に載って、首そらして目閉じて私の腕の上にもたれる、なんてことをしてくるような甘えた犬を、今からペットショップに預けるのが非常に可哀想だ、と言ったらS君「そうかな、今も楽しそうに忍犬してるし」(おもちゃの刀の鞘を振り回すのがお気に入り)。

 夕方、木乃をペットホテルに預けてきた。ピノだと思われてた。こないだ1日預けた時は、ずっとピノと呼ばれてたのか。。

5月3日(火)

 朝7時に一家で家を出て、白浜へ。道はさほど混んではいなかったが、紀の川サービスエリアが大混雑で、行く前からぐったり。

 とれとれ市場で昼ご飯を食べ(美味しかった)あらかじめ土産を買ってから、S君にアドベンチャーワールドの前で降ろしてもらい、初のワンオペ娯楽施設(S君は田辺で仕事)。府民の常として、子供の頃から事あるごとにアドベンチャーワールドを訪れていたが、まさか自分&子供2人でパンダ見る日が来るとは。

 パンダ舎がゾウの近くに移動していて、アクセスしやすくなっていた。いきなり1歳半の双子パンダがコロコロ遊んでいるところを見て、テンションが上がる。アドベンチャーワールド3回目のいかなごは、ついに動物にも興味を示すようになり、おまけにパンダの家系図にもえらく食いついていた(私の遺伝が発現したか)。

 和歌山のパンダ量産を支える絶倫パンダ永明父さん(元気そうだった)とも記念写真を撮り(ご利益ありそう)、昔見た時は超可愛い子パンダだったのに、今は身動きもしない良浜母さんも見てからサファリへ。サイ、エミュー、キリンに餌をあげたが、サイは口の中に草の塊を投げるだけ、エミューは超目が恐く、キリンはいかなごの手の差し出し方が下手過ぎて、いい加減飽きていたキリンさんキレてあっちに行くというおまけつき。

 折角バクがこっち来てくれたのに、姉弟喧嘩してて写真撮れず、など色々とあったが、9歳児も6歳児もしっかり歩いてくれたのは有り難かった。「争いは同じレベルの者同士でしか発生しない」を延々と図示し続けていたカンガルー2匹が面白かった(人だかりができてたよ)。

 イルカショーは目新しいことはなかったが、雨対策でレインコートを持参していたので、かなり前の方に座ってみた(いかなごは「あまり濡れなかった」と不満気)。アシカショーは、動物ショーと改名して、犬、ミニブタ、ペンギン、アルパカ、フラミンゴ、ペリカン、カワウソ、オウム、タカ系、などを次々と出す構成に変わっていて、頑張っている感じ。昔は場内やイルカショーで始終流していて、宗教団体みたいだったテーマソングも今はほとんど流していないし、ちょっとずつ変わっているのね。

 もともと強風だったが、夕方から雨も降ってきて、ペンギン見たり(もぐ、皇帝ペンギンと並んでせっせと歩いていた)、お土産買ったり(いかなごは天竺ネズミのぬいぐるみ、もぐは毎晩一緒に寝ているゾウさんと同じシリーズのキリン)、屋内に変更された動物ショーを見ている間(2人ともかなり疲れていたが、それでも誘導に合わせて踊ってあげるいかなごが素直)に暴風雨に。

 ホテルはダメ元で申し込んだらなぜか取れた徒歩5分のところだったが、傘が使えないほどの強風と横雨で、遭難するかと思った。びしょ濡れになりながら、何とか到着し、いかなごの携帯テザリングして動画見せたら、やっと子供らが生き返った。後で雨に打たれながら露天風呂入ってたら、ホテルの人が露天風呂閉鎖しに来ていた。

5月4日(水)

 夜中も強風が吹き荒れ、ホテルが倒れるんじゃないかと不安になるぐらいだったが、朝になると快晴。朝S君に迎えに来てもらい、和歌山の大きめ公園めぐり。晴天だが涼しいという京都民には奇跡に思える天候の中、屋内型アスレチック(イベントでわたあめ売ってたので買った。なぜ子供はこれほどわたあめが好きなのだろう)、水場(予想通り2人ともずぶ濡れ)、トランポリン(炎天下なのに、20分ひたすらフィーバーしていたらしい…)をはしご。トランポリンは中学生ぐらいの子にも人気だった。

 6時前には京都に帰り着き、木乃のお迎えに。基本、小部屋みたいなところでたむろってる生活のようで、迎えに行ったときはゴールデンの子犬他数匹と遊んでおり、ホテルの人に「愛想の良い子ですね」と言われた。

5月5日(木)

 昼過ぎまで身体が動かなかったが、S君は朝から仕事に行った。最近の大学は連休でも授業があるらしい。

 昨日和歌山で筍を大量に買った。昨日S君がせっせと糠で茹でて、今日剥いたけど、大鍋に山盛りある。安いからって調子に乗り過ぎたかも。

 柳月堂がテレビ放映されたらしく、パンが店頭に並ばない状態が続いているらしい。前日の売れ残り奉仕品を朝S君が買いに行って食べてるうちの家は終わったかもしれない。

5月6日(金)

 こないだいかなごが休んだ塾の理科の授業が生物で、人間の骨の名前が全然覚えられない、といかなごが言うので、骨を触りながらこれが肋骨ね…と教えていったら、いかなご「ママ、凄いね。骨の名前全部知ってるんだね!(尊敬の眼差し)」私「いや、君が覚えてるその名前ぐらい、パパでも知ってるから」

 いかなご「ここ、さこつね。じゃ、右側はうこつ?」私「骨の名前は左右で変わりません」いかなご「え、そうなの!?」

 私「コウモリは鳥類ですか、哺乳類ですか?」いかなご「どちらでもない(きっぱり)」私「哺乳類じゃ!」いかなご「だって、昔戦ったとき、鳥でも動物でもないって…」私「イソップ童話で判断するんじゃない!」

 『ハリエット・ジェイコブズ自伝』を読み終わった。中身はこないだ読んだ抄訳の『ある奴隷少女に起こった出来事』と同じだが、内容が事実だと確認された工程が書かれているのかと期待して読んだのだが、それは全く書いておらず、現在この自伝が研究上どういう位置に置かれているのか、という話が主。翻訳はこちらの方が読みやすいが、その後のジェイコブズと子供達の話がないのが残念。南部の黒人奴隷が近所に隠れ住んでから逃亡する、というのはさして珍しい話ではなかったらしい。ジェイコブズの場合、主人が単なる白人奴隷主ではなく、ジェイコブズのストーカーでもあったことが大変だった理由だよな。

5月7日(土)

 もぐ初スイミング。面倒なので、着替えさせた後は体操する場所に置き去りにして、分かんないことは後でねえねに聞いてね、という適当さ。

 もぐ初スイミングで一番驚いたのは、スイミングスクールまで自転車で行かせたのだが、1回も怒鳴らないで往復できたこと。もぐは進むし、転けても泣かずに黙って自力で自転車戻すし、左に行けと言うと左に行くし、褒めるべき点しか見つからない。姉はまず進まなかったし、ちょっとよろけたら固まるし、左に行けと言うと無理と叫んで泣きながら右を死守するし…。

5月8日(日)

 昼前に家を出て、図書館→肉野菜屋(新発見:ステーキよりもハンバーグの方が胃の負担が少ないっぽい)→塾にいかなごをリリース→これから仕事のS君に、イオンに送ってもらう。

 ダイソーで探し物があったので、ダイソーがあるイオンで降ろしてもらったのだが、イケてないダイソーで探し物は何もなかった。てことで、イオンで靴下買うと、あとはすることもなく、もぐと放浪。もぐは私と2人っきりなので、歩く時も座る時も私にべったりすがりつき、大変満足そう。幼児向けイベントを見た後は、あまりにも暇で、私の膝に涎こぼして幸せそうに熟睡していた。

 仕事を終えたS君に拾ってもらい、試験を終えたいかなごもピックアップして帰宅。もぐがダイソーで欲しがったので買った、プラスチックの矢みたいなものを飛ばす銃みたいなものが、照準器みたいなものもついていて、結構真っ直ぐに飛んで、大小とも大喜び。すぐ壊れると思ったのに、意外にお得。

 な、何この典型的バカ親(いかなごに言わせると「親バカ」ではなく「バカ親」なんだそう)。

 白浜のガラス細工屋で、珍しいエビを見つけて、喜び勇んで買ったのだが、たしか「クシエビ」って書いてあったのに、そんなエビ検索してもいないな…と悩んでいたら、形状から「エピ 平たい」で検索したS君がセミエビじゃないか、と言い出した。で、さらに検索したら、白浜ではセミエビのことをクツエビというらしい。なるほど…ツとシなら見間違えるよな。いや最初からクツエビで検索しろって話だが、そんな名前のエビがいるとは…。

5月9日(月)

 【悲報】ピアノの先生がもぐに「メリーさんの羊」の楽譜をわざわざコピーして渡してくれた。これから毎日メリーさんの羊責めか…。

 ジョン・スノウ普通過ぎ。壁の誓約は1回死んだらチャラなのか。

 『人間と動物の病気を一緒にみる』を読み終わった。人間の身体も動物と一緒なので、病気もその起源も共通なことが多い、だから医者と獣医は手を取り合いましょう、という話。自分が散々わごっておきながら、なぜ迷走神経反射が起こるかなんて、考えたことがなかったわ。動物も徐脈になるらしいが、気絶することで捕食されなくなるらしい。捕獲性筋障害とたこつぼが同じというのも面白かったが、なぜ絶体絶命と思うとドーパミンがばっと出るのか(その結果筋痙攣を起こす)は謎。動物は生命維持活動に従事すると内因性の化学物質が報酬として出る仕組みになっているので、麻薬を使うと「やるべきことをやっている」と感じるようになっている、だから他のことは一切無視して、ひたすら麻薬を求める、というのも恐ろしかった。他にも、ダルメシアンは生まれつきQT延長症候群とか、1980年代半ばまで無麻酔で新生児を開胸してたとか、自傷行為はグルーミングの極端な形なのでリストカットはすっとするとか、興味深いことがたくさん。獣医学は面白い。

5月10日(火)

 いかなご、基本的に毎朝勝手に起きてくるのだが、たまに寝過ごして起こすと、毎回パニクるのが面倒。今朝10分ほど遅いので声をかけたら、騒ぐは、弟を殴るは、時計が壊れたと主張するわ。S君が枕元の時計見に行って、壊れてないよ、と言うと「私が見た時は壊れてたけど、パパが見に行ったら直ってた」さようか。

 最近もぐは、夜2階に寝に行く時に「悪い子はいねえか」と連呼しながら階段を上がる。そうすると恐くないらしい。かなり可愛い。

 へえ、ガスプロムってスタビツキーとセロフがいるんだ。



過去の日記の目次に戻る。

日記に戻る。