7月21日(火)

 仕事が忙しかった。

 いかなご百人一首は「らむ」を「らん」と読まなかった、などでやり直しになったらしい。そういえば、そこ指摘してなかったわ。これをあと9回やるのか…(げっそり)。

7月22日(水)

 S君が木乃を見て虎刈りだ虎刈りだと嘆くので、ついにバリカンを注文した。さて虎刈りは解消されるのだろうか。日を決めて、お金を払って、可愛くない姿で帰ってくるよりは、自分の好きなように刈る方がストレス少ないものね(虎刈りにならなければだが)。

 ひのまどか『戦火のシンフォニー』を読み終わった。封鎖下のレニングラードで行われたショスタコ7番「レニングラード」の初演の話。まず驚いたのが、独ソ戦がはじまると、当時街頭でも家庭でもほぼつけっ放し状態にされていたラジオで、メトロノーム音だけを流していたという話(しかも空襲警報が鳴ると速くなるらしい)。

 ラドガ湖が氷結して細々と輸送ができるようになり、電力状況もやや改善すると、メトロノーム音じゃなくて音楽が欲しいと指導者が言い出して、休止状態だったラジオ付属オーケストラが再開。軍隊に入った音楽家や、疎開した別のオケの残留者、自宅で死にかけてたメンバー(家まで行ってみたら、あ、まだ息してるわ)を集めて、何とか演奏できる状態にし、ここは1つ、封鎖がはじまる前に強制疎開させられたショスタコが疎開先で完成させた7番をやろう、と思うも、なかなか楽譜が手に入らず、3ヶ月たってようやく届いた楽譜を見て、指揮者エリアスベルグ唖然、金管が倍の人数要る!って話が酷過ぎ。さらに音楽家をかき集め、伝説のレニングラード初演を成功させるも(残念ながら電力不足で録音は残っていないそう)尽力した芸術監督バーブシキンはおそらくユダヤ人であるがために、封鎖解除寸前に逮捕されて前線送り即日死亡というのがいかにもСССР。7番がより興味深く聞けるようになること間違いなし。お薦め。

7月23日(木)

 最近いかなごは朝起きたら本を読むのがお気に入り。今日も、とり・みき『冷食捜査官』を熟読。

 いかなご、百人一首の最初の10首を合格してきたのだが、そこで分かったこと→実はクラスの半分も合格していない(「合格した人」と先生が聞いた時に、周りがみんな手を挙げていたのを見て、びびった模様)。先生からは「夏休みまでに合格するように」と言われていたので、不審に思ったいかなごが「合格しないとどうなるんですか?」と聞いたところ「別にどうにもなりません。夏休み明けからまた頑張りましょう」と言われたんだとか。こうして世の中を知っていくいかなごであった(笑)。

7月24日(金)

 毎晩ご飯をなかなか食べないもぐだが、今日は三時間半かけて完食。

 明日は学区の夏祭りなのだが、なぜかいかなごが出し物3つに連続して出演→午前中の当日練習の時間と場所がそれぞれ違う→何時にどこに行かせりゃいいのか、さっぱり分からない→本人は何も考えてない、という事態発生。どうせえっちゅうんじゃ。

7月25日(土)

 夏祭りのいかなごの出番は、この暑さの中、校庭でソーラン節を踊るという気の狂った催しからスタート。きちんと踊っていたので、不審に思って後で聞いたら、1年生の時に振りが格好悪いから絶対踊らない、と主張して端っこに隠れていたことは全く覚えていないらしい(笑)。

 続いて体育館でクラス委員が行う手話コーラス。なぜクラス委員が手話コーラスなのか、さっぱり分からないが、まあ親としては見ていて可愛いのでどうでも良い。さらに、クラブ活動の発表として、歌とバンブーダンス。このダンスは初めて見たが、物凄いパフスリーブのワンピースとあいまって、なかなか珍しいものを見た気分。頑張って上達して下さい。ちなみに出しもの3連続だったのは、いかなごだけらしい。

 その後、カキ氷を食べたり(ふわふわで美味しかった)お化け屋敷や魚釣りなどのイベントをこなしているうちに、いかなごが機嫌悪くなってきたので帰宅したら、なんと時間なくて水筒の水も飲んでなかった、っておい。ヤギのように塩なめさせたよ(←ジュースとかポカリとか嫌い。水しか飲まない)。

 犬用バリカン凄い!すいすい切れる!さすがナショナル!3000円でこんなに切れるとは!虎刈りが解消されてるかどうかは微妙だが、簡単に短くなるからいいや。

 なんとなくキンタナに好感を抱くのは、たぶんなんとなくアモーディオに似てるから。それにしても、オランダ人としてこんなコーナーを引くのが誇りなんだろうか…尻が…。

7月26日(日)

 今日は遅めに琵琶湖。前回熱中症になりかけたので、今回は私も足だけ入ることにし、木乃も暑そうなので、足でも濡らせば涼しくなるかと、水際に連れて行ったら、意外に恐怖心もないようで、大きく足を振り上げると、見事な犬かきで少し沖にいる私のところまでばちゃばちゃ。結局計4回、自主的に泳いでいた。すぐ近くにいかなごがいても、必ず私を目指して泳いでくるのが、可愛いというか、さすが犬というか。ただ、その後しっかり乾くまでの数十分、かなりブルブル震えていたので、小型犬は芯から冷えやすいのかな。

 一方、毎回のように姉や父に沖に連れて行かれては絶叫・大泣きしているもぐは、前回からライフジャケットをつけるようにしたため、浮くことができ、浅瀬でじゃぶじゃぶすることを覚えた。しかも木乃が泳いだため、「もぐ君も上手にできるよ!」と対抗意識を燃やした模様。

 今回驚いたのは、背中にもんもんが入っているお父さん(もぐ『ねえ、あの人なんで背中に絵描いてていいの?』と大声で叫ぶ)とその妻子が、帰り際に道具やゴミを綺麗にまとめて、車で帰って行ったのだが、あとでS君が言うには、ゴミをわざわざその場に置いていったらしい(謎)。

7月27日(月)

 いかなご、夜に久しぶりの喘息発作。私は1人で幼児を含む40人分ぐらいの食事の用意と給仕をする悪夢を見ていた。

 ストーン『ホロコースト・スタディーズ』を読み終わった。ホロコーストを研究する人向けに今までの研究の大筋をまとめた書。面白いが、専門家向けなので、私には何を言っているのか、さっぱり分からないこと多し。ホロコーストと植民地主義が関係あるというのは興味深かった。ジェノサイドとホロコーストと植民地主義の関係について知りたいところ。

7月28日(火)

 「卒業できないので、もう一度大学に入り直そうとするが、それは意味がないと気づいて、日々の勉強を頑張ろうとする」悪夢を見た。大学院2年だった。なぜか毎回、卒業or国試が大変な設定になってるのがナゾ。

 最近、木乃は夜は居間で寝ているらしいが、朝になると必ず、障害物(横たわるもぐ)を乗り越えて、私をなめに来る。

7月29日(水)

 3日連続でお迎え時に雨に降られてる。なんなんもう。

 昨日塾の夏期講習に行ったいかなご。漢字の「書き」取りをする「講習」だと思っていたらしく、算数をはじめた先生に「いつ書き取りするんですか?」と聞いたらしい(笑)。ちなみに、その後プリントに書いてある文字を見て、自力で間違いに気付いた模様。

 ハッツフェルド『隣人が殺人者に変わる時』を読み終わった。ジェノサイドに詳しい著者が、ルワンダのある地方で、ツチ族の生き残りに話を聞いたもの。沼に逃げた人と森に逃げた人がいたようだが、フツ至上主義者の大統領が乗った飛行機が落ちた途端、今まで行ったこともない沼に一斉に逃げ込んだとか、フツ族は朝になると山刀持って集団で殺しに来て、4時半になると家に帰るので、その間に自分の家に帰ったり、畑から食料を集めたりするとか、もう想像も困難な状況。森に逃げた人は、高い木ではなく藪のような場所なので、殺しに来たフツ族から昼の間ずっと走って逃げ続ける、最初は5、6000人いたのが1ヶ月後に最後に生き残ったのが20人。同時にルワンダの村の暮らしについても詳しく書いてあり、ツチ族は牛飼いとして有名であり、その牛は食べたりはしないとか、そもそも数十年前からの弾圧で、強制移住させられた人も多いとか。あと、虐殺が始まった途端、出国した宣教師やシスターなどの白人に対する恨みを持つ人が意外に多いことにも驚いた。

7月30日(木)

 いかなご、今日学校のプールでクロール25m泳いだらしい。めでたい!目的は果たしたので、9月からスイミング辞めさせよう!

 喉が痛い。

7月31日(金)

 ジューサーでオレンジジュースを作った。みんな大好きなので、ワーナー・ブラザーズのキャラの揃いのコップ4つに注ぎ分けた。コップは5つセット。「あと1人家族が増えても大丈夫」と言ったら、いかなご「パパに愛人が出来てもみんなで飲めるね」…飲めるか!

 普段は寄って来なくても、悪事をして怒られた後は、わざわざ飼い主の足の上で寝たりする犬クオリティ。



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