4月21日(火)

 オペ室からメンテ切れの電メもらった!!(嬉)ただひたすら圧迫→どうしようもない時だけ、どっかから借りる→簡単に借りられるけど、古過ぎて踏んでから機能するまでに時間差→ついに専用の電メだよ!!

 この嬉しさを分かってくれる人が少なそうなので(今まで電メがなくて苦労してた外科系マイナー科医ぐらい?)産休中の後輩に自慢メールするべきか悩み中。

4月22日(水)

 植物を入院させられる悪夢を見た。ひどい。

 ふと思い出したのだが、ソルトレイク後の落ち込んでいた頃、テレビで何かのドキュメンタリーをやっていて、4つのオリンピックで金・金・金・銀メダルを取ったカレリンが「最初は銀メダルからはじめるといいよ」って言ってたんだよね…あの頃は、銀・金・銀・別種目金で、さらに次を考えてます、なんてことになるとは思わなかったよなあ。当たり前だけど。

4月23日(木)

 年度始めってほんとに色々とお金要るわ。いくら財布に入れても出て行く…。

 仕事終えて、もぐ迎えに行って、木乃散歩連れて行きつつ、いかなごをピアノに送って、ご飯食べて、本読んで、洗濯物片付けて、Zookeeperして、眼鏡ケースに糊塗って、合間にいかなご・もぐ・木乃をもふもふして、寝た。

4月24日(金)

 ディケーター『毛沢東の大飢饉』を読み終わった。後の文化大革命を引き起こす原因になった、大飢饉を引き起こした毛沢東主導の「大躍進」について、最近一部公開された資料を元にまとめた本。ひたすら深く耕して密に植えろという指導・ダム作りまくり・金属をその場で溶かしてナゾの鉄鋼もどきを作る土法高炉などのせいで収穫激減の上、水増しされた収穫量に基づいて五公五民以上で国が食糧を強制買い上げ→そのまま輸出、ということで、この本によれば推定死者4500万人(ウクライナの3倍以上)。少数民族じゃなくても、充分酷い。

 いかなごが持って帰ってきた習字セットのパーツに名前をつける苦行終了。今の習字セットって、軽量すずりとかいって超軽い!!おまけに、最初から墨汁がついてる!とS君に報告したら、S君も授業では墨汁使ってたと言っていた。ごく少数の人以外はみんな地道に墨をすってたのはうちの市だけか!?

 いかなご、ブルグミュラーの新曲に入るときは、片手練習するときに、私がもう片手を弾いて付き合うので、ブルグミュラーをやったことのない私もブルグミュラーを弾けて嬉しい。

4月25日(土)

 S君が日帰りで東京に行ったので、もぐ自転車練習と木乃散歩を兼ねて、いかなごも連れて図書館に行った。普通に自転車に乗れる(そして泣かない)もぐが褒められるので、拗ね気味のいかなごを宥めたり、暑くて遠いので早々にギブアップした木乃を途中抱いて歩いたり。

 料理も裁縫もできる子になりたいから何か作らせろ、といかなごが言うので、夕ご飯はいかなご制作野菜炒め。

 岡本太郎記念館に行ってきたS君がお土産を色々買って来た。使い道が少ないけど、鯉のぼりの手ぬぐい素敵。

4月26日(日)

 今日はコミの草を採りに行ったが、やっぱり一番に木乃がへたばり、日蔭で手足伸ばして歩くのを拒否していた(笑)。

 テック『ディファイアンス』を読み終わった。現在のベラルーシの森の中で、パルチザンとしてナチス崩壊まで生き抜いたユダヤ人部隊の話。通常パルチザンは闘える若い男性のみで構成されるが、この部隊はゲットー等から逃げてきたユダヤ人はまるっと受け入れるというリーダーの方針により、半分以上が女子供老人で総勢1200人。食糧は周囲の村に遠征して強奪し(つまり農村にはそれなりに食糧がある)、内容に差はあるにしろ、全員に足りるように分配。最後まで殺されなかった技術者達がゲットーから逃げてきたため、鍛冶屋、パン工場、皮なめし工場等ができて、遠方から注文まで引き受けるし、基本的にパルチザンはソ連の支配下にあって、内務人民委員まで派遣されていたにも関わらず、リーダーの支配権に干渉することはなかった、ということで、厳しい状況にしろ、どこか牧歌的な感じのコミニュティな印象。

4月27日(月)

 もぐと2人で木乃の散歩行ったら「ママは可愛いよ〜もちろん木乃も可愛いよ〜ママと木乃は2人とも可愛いよ〜もぐ君は大好きなんだよ〜」と繰り返し歌われて、正直恥ずかしかった。

 円形校舎は机をハの字型に綺麗に並べるのが難しいので、あまり学びやすい構造とは言えないと思う。

4月28日(火)

 もぐ、何かといっちゃ「えへぺろ」と言うので、そのたびに「『えへ』じゃない!『てへ』だ!『てへぺろ!』」と連呼するのが面倒くさい。

 クーフィ『わたしが明日殺されたら』を読み終わった。相変わらず、原題「娘への手紙」がこういう題名になるのね。政治家になったアフガニスタンの田舎の首長の娘の自叙伝。

 著者はタリバンの女性蔑視はイスラムの伝統でもアフガニスタンの伝統でもなく、アラブ由来のものだ、と言うが(それは事実なのかもしれないが)、本人の父親は政治的な意図で7人の妻を娶り(数が多くなると、要らない妻から離婚)、母親を関節が変形するまで日常的に殴り続けたDV男であり、自分の娘達には全く教育を受けさせていない。著者は幼い時に父親が殺されたため、兄がいた首都に行って教育を受けるが、タリバンが侵攻してきて、結婚した夫がタリバンに逮捕されて結核になったため、タリバンの支配地域から脱出し、女性の社会活動に寛容な夫のもと、海外の支援団体を助ける仕事に就く。この仕事で見て回ったアフガニスタンの田舎の貧しさ、女性の抑圧が凄まじい。そして地方政治家であった父親の名声を知った著者は、跡を継いで自分も政治家になることにする。

 縁故政治は良くないと言いながら、我が家は政治の家系、政治家になるのは天命と言ったり、大家族や男兄弟が大事と強調したり(コネやお金を持つ人ばかり)、色々と疑問を感じないでもないが、全く知らなかったアフガニスタンの生活を垣間見られたのは興味深かった。

4月29日(水)

 口腔内にガラスのかけらを何百枚も入れる夢を見た。

 明後日に家庭訪問を控えて朝から大掃除。死にそう。年末のようだ。

 S君「さて、今日は何の日?」いかなご「昭和の日!」私&S君「おおおお。さすが小学生!」。というか、5月4日がみどりの日になってたんだ。

 夜はいかなごの赤白帽の捜索をば。子供の頃にモノを失くしても、いつの間にか捜索されてたけど、そのツケがこうして廻ってくるのね。

4月30日(木)

 患者さんが「患者には出すけど、医者が飲まないクスリ」の切り抜きを持ってきて、「私この中にある薬飲んでるんですけど」と言われた。私が「あ、私も今その薬飲んでます」と言ったら、何事もなかったかのように帰られましたが…汎用薬ばかり並べて何がしたいんだか>『現代ビジネス』。

 S君を見たいかなごの同級生っぽい男の子が、いかなごのことを「うさぎ好きでキーキー声の女の子」と説明していたらしい。そういえば、こないだ私が木乃を抱っこして道を歩いていたら、いかなごの下級生と思われる子が、木乃を見た瞬間「あ、ウサギ?」と言っていた。どんだけキャラ立ってんねん>いかなご。



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