10月11日(土)

 同じ侵攻するにしても、たとえ処刑動画を公開するにしても、女子教育や男女平等をかかげる団体が1つぐらい出てこないものか。

 S君が買ってくれたビクターの犬マグカップ(超可愛い)を使っていたら、いかなごに「ママはパパに愛されてるね」と言われた。

 朝から今日の子供神輿の申し込みしてないけど、行かなくていいのか、と近所の方の来訪が。そこへ出てきてたもぐが「バーベキュー行くの(←意味分かってない)」と言ったので、即座に納得して帰っていかれました。グッドタイミング。

 木乃ばかりか、なぜかコミも檻ごと移動して、バーベキュー。の用意をしている間に、木の犬に乗ったもぐがガラス障子に衝突して、見事にガラスを割った。怪我がなかったのが幸い。まともなバーベキューをしたのは初めてだったが、家族だけだと子供らを追い回さなくていいので楽。

 なかなか炭火に火がつかず(S君が)大変そうだったが、烏賊を1匹半食べられて幸せだった。木乃はS君が食べたスペアリブの骨をもらって幸せそうだった。〆は焼きマシュマロ。焼かないで食べると不味くても、焼くと美味しいのね。

 ついでに庭の山椒と柿1つを収穫した。柿甘い。山椒はせっせとぐぐって調べたら、赤い実の果皮を乾かして粉山椒にするらしい。

 夜、子等は寝袋で寝かせたら、えんえんイモムシごっこをしていて、全然眠らない。そんなに寝袋で寝るのが楽しいか。

 大塚ひかり『男は美人の嘘が好き』を読み終わった。「平家物語」をヒロインを中心に外題したものだが、そもそも平家物語を全然知らないので(出だしと安徳天皇の入水と敦盛の最期しか分からん)、著者が色々推定している部分も妥当性がさっぱり分からないのだが、面白かった。次々と平家の一族が都落ちして、戦いで負けて捕まったり自殺したりして、生き残った清盛のひ孫まで最終的に殺されたとか、まだ母系制度が残る社会での出来事を、後の既に父系制度が色濃い時代に語った話だとか、白拍子は売春婦というより女優みたいなものとか。

10月12日(日)

 昼前まで二度寝を繰り返してゴロゴロ。横で絵本を読むもぐ(←まだ濁音が読めない)「ねえ、は・る・た・ん・せ・い・じ・んって書いてあるよ。はるたん星人なんじゃない?」…可愛いな>はるたん星人。

 もう明日の午後電車動かさないって言ってるんか。凄いなJR。

 いかなごは私にとっては世界一可愛いので、毎日可愛い可愛いと言っている(最近前歯が新たなに生えてきて八重歯みたいでさらに可愛い)。ロクな人間に育たないような気がして止めたいのだが、やっぱり可愛いので止められない。やっぱりゼロ歳児のうちに食べてしまうべきだったか。

 遅ればせながら妖怪ウォッチを見た大小が、突然聞き慣れたフレーズでうっそっ!と叫び始めたので、何があったのかと思ったら、UFO回だったのね。

 葬式では、落魄してたらチャイコフキー6番を、してなければチャイコフキー5番をかけて欲しいとS君に言っているが、別に葬式なくても、100歳になったら、墓の前でいかなごが餅ついてくれる予定だから、まあいいか。

10月13日(月)

 台風なので一日家。

 英語のアニメ見てたもぐ「ママ、くもーりんって英語の挨拶なんですか?

 午後から昼寝したら、枕元で木乃も寝てた(幸)。

 大塚ひかり『源氏の男はみんなサイテー』を読み終わった。源氏物語の男どもがいかにサイテーかという話をしているわけでは必ずしもなく、歳取ってからの源氏は全然もてないとか、親の因果に呪縛された男どもが同じことを繰り返すとか、空蝉のモデルが紫式部だとか(それはずっこ過ぎ)、紫式部が薫のように幸せを感じない人物だったとか。実は朱雀院は弟の源氏が好きとか。

 一昨日収穫した山椒の実、今みたら全部種がはじけてた。びっくり(果皮しか使わないので好都合)。

 最近の木乃。
・フクロウに似てる。基本的な線が合ってる気がする。
・これは前のたあもそうだったが、はあはあと舌を出しているときに、真似してはあはあと舌を出すと、必ず首をかしげる。
・仔犬ってのは、思ったより赤子に似てた。はじめは私が目に見える範囲にいないとワンワン言ってたのが、今は家族がそばにいれば大丈夫。でも、私が動く範囲には基本的についてくるので、毎晩風呂場に一緒に行く。
・ウサギは噛むと一瞬で穴が開くが、木乃は噛んでもなかなか穴が開かない。

10月14日(火)

 滑りが綺麗とは思うものの、特に演技は好きではなかったし、今も特に好きではないけど、いい人だという話を色々見聞きしているので、これからも頑張って欲しいと心から思う>大輔君。

 深夜までS君といかなごの塾について検討。塾を選ぶには、中学の志望校も選ばなければならなくて、それはいかなごがどれくらい賢いかによって変わるのよね。しかし6÷3とか言ってる今の時点で、どこまで賢くかつ勉強できるかなんて分からない気がする。

10月15日(水)

 いかなごが突然「勝って嬉しい花いちもんめ〜負けて悔しい花いちもんめ」と歌いはじめ、続いて歌うよう求められたので「箪笥長持ちどの子が欲しい」と歌ったら、S君「何それ、聞いたことない」。というか、いかなごも言わないらしい(驚)。調べたらわりと大阪ローカルっぽい。大きくなって「長持ち」という家具があることを知り、これが「箪笥長持ちの長持ちか!」と驚くのがデフォじゃないのか。つうか、いきなり「あの子が欲しい」「あの子じゃ分からん」「相談しましょ」とすぐに売るのはあまりに直截じゃないか?!

 夜、もぐのODが発覚。月曜日には2シートあったビオスリーがすっかり空に。こっそり食べていたらしい。もぐ小声「だって美味しかったんだもん」。特に反省の色が見られないので「飲んじゃったものはもう仕方ないけど、これから身体がまっ黄々になったり、しんどくなったり、紫の点々が出てきたりするかもしれないから、そしたら言ってね」と言うと、生まれて初めてマジでヤバいことが起きたと感じたようで、青ざめて呆然とし、泣きはじめた。仕方ないので「たぶんならないから。大丈夫だからな」と慰めても山口さんちのツトム君のように落ち込んでいた。しばらく落ち込んでいるがよい。

10月16日(木)

 山本譲司『獄窓記』を読み終わった。管議員のスタッフから勤め(管さんのいい人ながら難のありそうな性格が伝わってくる)民主党ブームに乗って議員になったが、公設秘書を名義貸しして給与を他の経費に回すという「違法だけどみんなやってること」を悪いと思いながらやり続け、そのことを首切った元身内にマスコミに垂れ込まれて、逮捕されて執行猶予なしの実刑を(ほぼ控訴を見越してみせしめとして)言い渡さた著者は、刑務所の中を見てやろうという気持ちもあって、控訴せずに実刑を受け入れる。刑務所は思っていたより大変で、刑務官は先生と呼び、仕事は働けない認知症や精神身体障碍者の介護なのに、介護側の設備は整っておらず、感染症の危険と隣り合わせ。受刑者は医療をロクに受けられずに死ぬ人もいる、というのはかなりどうかと。その後旧監獄法は改正されているので、改善方向に向かっているといいな。著者のような人は世の中に必要というのと、刑務所には入りたくない、というのが感想。あと、著者が一般に使われない四字熟語を多用するのは、刑務所内からの手紙に字数制限があるためについた癖らしい。

10月17日(金)

 夕方帰宅したら、木乃がケージから出てた。…たぶん飛び出た。

 20日ぶりに、もぐの毎日の「今日ドラえもんある?」の問いに「ある」と言えた。特別番組多過ぎなんや。

10月18日(土)

 そういえば昨日の午後3時ぐらいから、もうヤバイぐらい眠くて、夜もうとうとしながら、いかなごにピアノの練習させて、風呂も入れずに寝落ちしたのだが、よく考えた昨日は朝から紅茶を一滴も飲んでいなかったのだった。恐るべし紅茶中毒。

 S君が仕事でいないので、もぐといかなごにリュック背負わせて、木乃連れて、コミの草採りに行ってきた。まだ新芽が出てるけど、たぶんもうすぐ最後の草刈りが行われて何もなくなるので、その前に総ざらえ。イノコヅチとタンポポを大量収穫。

 初めて1時間以上の散歩に連れ出された木乃は、途中で一時歩かなくなるなど大層疲れた模様。夕方凄くお腹空いてるみたいだったので、早めに晩御飯あげたら、ぺろりして、とっとと自分の家に入って熟睡していた。

 イリーナとサーシャが可愛過ぎる>雪の王練習動画。

10月19日(日)

 木乃が再び2回ほど自力でケージから出たので(現場を目撃した人はいないが、たぶん飛び出た)余っていた柵を天井にして出られないようにしてもらった。

 昼前にS君が子供らをおもちゃ交換会に連れて行ってくれたので、数時間だけだが、家が実に静かに(幸)。天気いいのに、家ん中でコタツ入って、静かに犬なでながらスターリンの伝記読んで、超幸せ。スターリンの伝記は、最近延々と読んでるけど、まだキーロフ暗殺されたとこ。

 大塚ひかり「『源氏物語』の身体測定」を読み終わった。源氏以前には適当に書かれていたり、そもそも書かれていなかった体の大きさや描写に注目した本。背が高いと玉の輿に乗り(例:明石の君、玉鬘)、背が低いと男の言うことを聞くだけの都合のいい女になる(例:夕顔、明石の姫君、浮舟)らしい。源氏の描写が細かいのは、当時流行った『往生要集』が関わっているのではないか、というのも面白かった。浄土宗が、やたらややこしいホトケの姿を、即座に思い浮かべられるように瞑想を頑張る宗教だとは知らなかった。

10月20日(月)

 いかなごは、手すりを持たなくても階段がわりと早く(並より少し遅いくらい)降りられるようになったことが現在の一番の自慢。

 最近いかなごの塾選びをしているので、ふと思い立って自分が小学生の時通ってた塾2つを検索したら、1つはつぶれてて、もう1つは規模を縮小して細々と生き残っていた。

 こないだ患者さんから教わったこと→士官はゲートルを巻かない。長靴をはくから。さらにぐぐってみたら、国民学校の高学年はゲートル巻いてたのね。



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