10月1日(水)

 朝「ねえママ、こんなんなってるんだけど」といかなごを足の指を見せてきた。そこには巨大なイボが…なぜこんなになるまでほっといた。妖怪不祥事案件で言う所の10月1日では遅すぎるってヤツですよ…。

 不覚にも朝青龍のツイートに笑ってしまった>「韓国メディアモンゴル国の言葉あんまりにバカにすると!我々は靖国神に参拝すると??」

 スティーヴン・ジョンソン『感染地図』を読み終わった。19世紀イギリスのコレラ禍を中心に据え、都市生活の意味について広く語った本。当時の生活状況の説明から入り、非常に読みやすく、面白かった。コレラの原因が井戸水だと看破した医者の話は知っていたが、ここに書かれている通り「スノーが大疫病の最中に地図を作った」と思っていたし、ホワイトヘッドなる副牧師が指針症例を見つけて、実際に井戸の周りを掘って下水の流れを確認したとは知らなかったし、当時は瘴気説が圧倒的に優勢で、井戸水原因説はなかなか受け入れられなかったことも知らなかった。おすすめ。

 転けたら障害者になるかと思うと怖くて跳べないわ、もうオリンピック・チャンピオンなのになんでこんなことやんなきゃいけないのさ、と当然のことを述べたジェーニャに「うっさいわ。お前がオリンピック・チャンピオンだろうとなんだろうと関係ねえ。つべこべ言ってねえで、とっとと練習しやがれ(意訳)」という妻、凄過ぎ。

10月2日(木)

 大塚ひかり『本当はひどかった昔の日本』を読み終わった。風化する時事ネタと絡めているのがちょっと何だが、捨て子は基本犬に食われるものとか、江戸時代には妊婦折檻ものがたくさんあったとか、軽く読むには面白かった。

10月3日(金)

 平日に父母を大量に仕事休ませて、体育館借りてもぐの運動会。今年は園舎が耐震構造に建替中で園庭が使えないためこうなったのだが、平日であることを除けば、雨の心配も暑さも砂埃もないし、見物客の場所も広々取れて楽ちん。

 もぐはかけっこも障害物競走も1位で、ダンスの時に隣の子がつっかかってきても、相手にせずに正しい位置で踊り続け…姉は同じ年齢の時に、すべてビリな上に、ダンスの時は隣の子と掴み合いしてたよ…何この差。

 平日であるためにもぐの運動会に行けず、去年のように卒園生同窓会ができないことを嘆いていたいかなごに、じゃあせめてKちゃん(←保育園時代の親友)の電話番号聞いてきてよ、と厳命されていたため、会場で年長児の妹がいるKちゃんの母を探して、携帯番号入手して、しばし密談。帰宅すると、早速いかなご(母経由で)Kちゃんとメール交わしていた。いかなご「犬飼ったよ。あとイボできたよ」親友「○○で遊ぼうね。うちはオオサンショウウオのぬいぐるみがいるよ」さすが親友、なんか通じ合っとる(笑)。双方の親同士は、あと数年以内に、この2人を同じ塾に放り込もうかと画策中。

 そういや今年の保育園の運動会でも、もちろん鼓隊があった。当たり前だが、普通に見ると「上手」というより「うまくはないが、よく訓練されている」のだが、これがほんの数年前まで、みんなうつ伏せにされたら顔上げるので精一杯の赤子だったかと思うと、やっぱり今年も涙出た。

 夜、話題沸騰の金スマをちら見。ウォークインで救急行けとか言うのはちょっと…。それにしても、近藤医師って150人しか診てないの!?(驚)

10月4日(土)

 朝8時過ぎに出発。出がけにもぐ泣き出したが、何とか新幹線間に合った。最近当直ないから、母がいなくなるのに慣れてないんだな。

 Yahoo!乗換案内様の指示に従い、早々と12時過ぎにたまアリ着。食糧も飲み物も確保の上、トイレ済ませてコインロッカーまで寄ったよ!

 で、ジャパン・オープン男子。
・会場は空席が目立ち(大輔&ゆづがいないせいだと言われていた)男子率が高し。誰目当て?
・レフェリーはおなじみアレクサンドル・ラケルニク氏。
・1番は毎年JOが頂点のバトル君。今年も素敵でした。ステップにうっとり。
・2番無良君オペラ座は典型的な出来。2回転けたら最後まで滑れなさそうなプログラム、と友人談。盛り上がりだけボーカル入れるのは何だかちょっと。

・直前練習で全く跳べていなかったトマシュ。始まる前には「ノービスを見るような、いやマスターズを見るような気分で」見守る、などと友人達と言っていたが、なんと後半に3Aを降りたばかりか、シングルジャンプがなかった!凄い!会場大盛り上がり!
・この時リンクサイドに出てきていたジェーニャは、曲に合わせて足を揃えて前後に跳ねていたが(タンゴだった)、ストレートラインの前に大声で掛け声。トマシュ好きなのね。
・パトリックは噂のショパン。前半の革命は赤いヤグを思い出すし、今いち合っていない感じがしたが、後半のスケルツォのステップは良かったわ。おまけに4-3も3Aも入って、会場総立ち。
・それはそうと、パトリックは何か、胸元で交差してないと力が出ないのか?

・小塚君は出だしから手を大きく広げて、いい感じ?と思ったら大遭難。体調悪かったのね。スピン回りきれなかったし、ステップも見たかったよ。
・全貌が明らかではなかったので、良く分からないが、ボーカル入っている必要があるのだろうか。いや本人がその方が乗れるならいいけどね。
・ハビエルは4Sで盛大に転けた模様(視界から消えた)だが、セビリアの理髪師でオペラの歌が入っているというのは、適切なボーカルの使い方な気がする。本人にも合ってるし、これからに期待。
・と、何やらみんなザヤってたという噂が…。

 男子と女子の合間にゲストの皆さん。
・メリチャリのラフマニは凄いの一言。愛がなくても関係ないのね。
・ジェーニャはストームとBOPを繋げた構成。いやあ、スピンが上手くなったなあ、としみじみ(超上から目線)。
・会場大盛り上がりで、TC席のジャッジの皆様もスタオベしておられました。

 続いて女子。
・逆回転が2人いて(未来ちゃんとアシュリー)何だか危なげな練習滑走。
・ポゴリラヤ、この衣装で火の鳥じゃなかったらどうしようと思ったが、無事火の鳥だった。赤い手袋がいい感じ。というか昨シーズンは棒が滑ってるみたいな感じだったのに、随分上手くなったよね。最後は髪がほつれてきて、余計に鳥っぽかった。
・未来ちゃんは色々と回転足りてなかった。
・知子ちゃん、衣装がなかなか良い赤。盛り上がりだけボーカルは好きではないが、滑りがさらに良くなった気がする。

・ラジオノワ、手足がさらに伸びて持て余し気味な感じ。相変わらずお団子の位置が高いが(←個人的に気に食わない)相変わらず可愛い。
・PCSは知子ちゃんと変わらなかったが、随分漕いでた感じがするし、この先大きくなって大丈夫なのかと色々若干不安。
・アシュリー、ディスコ音楽かよ…ボーカル煩過ぎ。あれで練習してて、気にならないところが凄いかも。
・佳菜子ちゃんのオペラ座は曲の構成は嫌いじゃないけど、やや止まり過ぎな印象。ループ高いね。

・女子キスクラで色々と顔芸を求められる男子陣は大変だ。それにしても、ジェフとパトリックが仲良し過ぎる。
・優勝はロシア女子が頑張ったチームヨーロッパってことで、この対抗に意味があるとは全く思えないけど、優勝チームインタビューがあったのはマル。
・しかし、トマシュが最初のワールドが長野で、最後のワールドも日本で、と言ってくれて、15歳の可愛いトマシュを思い出して、しみじみしている前で、「2008年長野五輪に出た」と訳の分からん訳をかましてくれたのはいただけなかった。そりゃスケオタじゃなければ難しいのは分かるが…。
・そしてロシア語でせっせと喋りまくる可愛いラジオノワに会場爆笑。通訳の人は日本語が怪しかったけど(中国人?)友人によると「国旗振ってくれてありがとう」とせっせと言っていたそうなので、CaOIでは柄の折れたロシア国旗頑張って振ったよ。
・あと、テレ東ってことで、テレ東キャラのナナナ&某スケーターらしい中の人が、妖怪体操に合わせて滑ってくれた。滑らなかったけど、ジバニャンの着ぐるみもリンクサイドに来ていて、非常に愛らしかった。

 例によってリピーターズチケットを買い(ショートサイド)法外な値段のプルグッズをチラ見して、宿に一旦チェックインして、ゆっくりご飯食べてから、戻ってカーニバル・オン・アイス。
・ショー前の舞台裏を見せるという設定のオープニングはなかなか面白かった。たまにはこういうのもいいかも。
・リード組はあまりお上手にならないねえ…。
・知子ちゃん、ステファン振付の意味を感じられなかったというか…衣装が可愛かったけど、やっぱりエキシビだと、まだちょっと見劣りするね。そこが伸びしろというものだけど。
・成龍、ユニゾン良くなってるし、スロー高くなったし、リフトもバリエーション増えたし、あとはみんな言うようにトリプルツイストだね。

・こづ君と未来ちゃんは復活。特に未来ちゃん、滑りがとっても綺麗。
・ポゴちゃん、最初は上半身のみの燕尾服で、一瞬誰かと。と思ったら、途中で金色ドレスに変身して、金髪なびかせてびっくり。
・ラジちゃんは、黒マントかぶって出てきて、なぜか鎧姿。と思ったら、途中で裾長白ドレス に変身して、金髪なびかせて、なぜかエンダーー。
・これがロシア女子の流行なんでしょうか。今年のロシア国内選のエキシビが恐い。
・前半トリのバトル君凄かった。何滑ったか覚えてないけど、とりあえず凄かった。

・町田君、出て来てエデンの東が流れた瞬間、会場中大歓声。
・私的には以前からエデンの東は禁止曲なので、逆バク衣装はあまり好きじゃないけど、また見られて非常に嬉しかった。
・メリチャリも、アンコールでシェヘラかかった瞬間、歓声が。もちろん、一部でも見られて幸せだったよ。
・上位選手多数にアンコールがあるのは、なかなかお得な感じで良かった。

・美姫ちゃんは、なかなか賛否両論ありそうなプログラム。それよりいやに膨れている衣装が気になって気になって。
・メンバー的に大トリになったプルさんは、BOPの途中から。痩せた体型を維持してるのが凄いよねえ、としみじみ。よっぽどバンクーバー前に10kg落としたのがしんどかったのかしら。
・そのおかげもあってか、スピードも変わらない滑りが見られるのは眼福。そして今回もスピンがとってもお上手だった。27年も滑ってるとスピンも上手になるのねえ、とまたしてもダブルオリンピック・チャンピオン様に超上から目線。
・続いてフィナーレとなり、お疲れの高齢者は何もしておられませんでした。良きかな。

 終わった後は、友人達と夜食をいただいて就寝。それにしても、アリさんに個体認識されてるとは思わなかったわ。本日のまとめ:一番大事な事の一つは健康です。

10月5日(日)

 朝7時にホテルを出たら、当たり前だが東京駅が空いていたので、少しうろついて土産を探してみたり。新幹線の中では、後ろの席の人が泥酔してチューハイ倒して、床中に広がって大騒ぎになったり、名古屋から服に血糊だの顔に傷跡メイクだのしてる謎のお姉さん集団が乗ってきたりした。

 東京周辺では大雨だったのに、京都についたら晴れてて、地域運動会が行われていた。S君によると、長女長男はお利口さんにしていたが、次女は悪かったらしい。

 昼には帰宅したので、午後からみんなで滋賀県へ。私は熟睡してて、3時間意識なかった。

 S君、届いた『インドでキャバクラ始めました(笑)』を見たがるいかなごに「これは大人の本だから」いかなご「もしかして、それって人生についての本?」

 3時間昼寝しても眠いが、大量の洗濯物の片付けと、給食エプロンのアイロンがけが終わるまでは眠られぬ。

10月6日(月)

 保育園と小学校とで基準違うからややこしいわ>暴風警報。

 山本譲司『累犯障害者』を読み終わった。知的障害者がごく普通に裁かれ、福祉につながってない状態を指摘した本。4、5歳相当の知能の人を普通に裁判で裁くというのは…そりゃ今のもぐが尋問されて、やったかと聞かれれば、どんなことでもやったと100%答えるだろうな。知的障害者の父親に虐待されて育った知的障害者が通行人を刺殺したレッサーパンダ帽事件や、犯人も被害者も知的障害者の伊勢崎市同居女性餓死事件などの裁判の経緯も書かれており、知的障害者が関係していると分かると途端に報道しなくなるのではなく、逆に報道するべきだという著者の主張に激しく同意。知的障害者女性は売春産業に喜んで勤め、産んだ子供もまた知的障害者、というのもよく分かる。

 というのも、職業欄にデリヘルと書き、仕事が忙しいから通院できないと言い続ける40代女性とか、知的障害者の子供が強姦されて産んだ孫を育てている、食事制限や薬の服用がきちんとできずに入院を繰り返している60代とか、産んでは育てられずに乳児院に預けるが、産み続けて10人目の産婦とか、色々と大変な人を私も色々見聞きしているわけで、人間全体の2〜3%が知的障害者、軽度知的障害者でも小学生レベルという以上、犯罪も含む困っている例を大っぴらにして対策を考える方が誰にとっても良いことだと思う。

 それにしても、聾唖者と健常者の手話が違うというのは聞いたことがあったが、健常者の手話だと理解するのがとても大変で10分が限界、手話ニュースも分かりにくいとか、今でも手話も読み書きもできない聾唖者のお年寄りがいるとか、聾唖者の教育が口話中心とかは知らなかった。それともう1つ、この本は、逮捕されたことで挫折した著者が、刑務所での経験を活かして第二の人生を歩むという、復活のストーリーでもあるのね。

 「エンダーー」の曲って「And I」って言ってるのか。

 こっそり1人で風呂に入ろうとしたら、なぜか当然のようにもぐと木乃がついてくるという…もぐはママの風呂を覗くのが趣味だが、木乃、お前は何しに来たんだ。仕方ないのでいかなごを呼んで、弟妹を連行してもらった。

10月7日(火)

 朝、私「いかなご、それ前後ろ合ってる?」いかなご「(トレーナーの裏を見せながら)自分の娘を信用してないのね」私「うん(きっぱり)」いかなご「そんなにあからさまに言われると照れるなあ…」

 犬とウサギの大きな違い:犬は呼んだらこっちに来る。ウサギは来ない。

 木乃はノーベル可愛いで賞。

 背中が痒いので(自分でもぐに処方した薬を)S君に塗ってもらった。私「この薬効くなあ」S君「一人華岡青洲」。

 すげえ…この人激強>内村航平。

10月8日(水)

 中国が地元なことは分かってるんだから、勝つには圧倒的な差をつけておかないといけないのよね、仕方ないね、的な考え方を普通にするのが採点競技ファン。改善して欲しいとは思うけど、ジャッジも人間な以上、どうしようもない面はあると思う。

 木乃さんは、いまだに1日数回は粗相があるのが何だが、私が朝仕事に行ってもわんわん言わなくなったし、ソファの後ろに潜っても、呼べば帰ってくるようになったし、昨日から朝は6時までわんと起こさないようになったし、日々進歩している。あとはウサギの草を食べないのと、ゴミ箱漁らないのと、やたら噛まないようになってくれれば…。

 いかなごは授業で象さんに餌あげてきたらしく、「ママは象さんの飼育室のすぐ近くまで行って、象さん見たことある?」私「ありません」「そうでしょう!」と自慢された。

 月食は何度も見たことがあるが、こんなに褐色に綺麗に影ができている月食は生まれて初めて見た。ほぼ隠れても、マジで赤い(凄)。

10月9日(木)

 あらあ、アンディ引退か…ファンは辛いだろうなあ。

 「できませんできません、こんなこと人間にはできません」だと思っていたソ#と1オクターブ上のシをS君が普通に押したのを見て呆然。ラフマニノフにしか無理かと思ってたのに。でもyoutube見たら、女性は大概たたってやってるから「できませんできません、こんなこと女性にはできません」なんだな。

 体操って「ここで日本選手の演技をもう一度」をやらないのね(羨)。しかし筋肉ダルマのアメリカ人強そう。

10月10日(金)

 朝からいかなごがもぐに木乃をけしかけて「さあ白状しろ、白状しないと犬が噛むぞ」と何も白状することがないのに迫っている。冤罪発生の瞬間。

 今日は前期終了の日らしく、いかなごが通知表持って帰ってきた。講評のところに「落ち着いて行動できるようになってきました」と書いてあったので、いかなごを超褒めた。ちなみに体育は例によって「がんばりましょう」が2つと、「やる気」の項目だけが「できました」だった。

 どっちみち過激派に命を狙われ続けるなら、ノーベル賞は受賞しといたほうがいいよな。

 今日は京フェス前日なのか。ゆっくり眠れるなんて有難いことだ。



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