6月11日(火)

 解剖かよ!というようなオペだった。

 いかなごが「ピアノの発表会では、退屈だから絶対(演奏中に)余所見する!」と頑強に主張するので「学校の授業は退屈だから、絶対におしゃべりしちゃうんだもん!」と主張する子をどう思うのか、と聞いたら、自分の置かれた立場を理解したらしい(笑)。

6月12日(水)

 初スイカ。もぐ→飲み込めずにいつまでも口の中にスイカの欠片が。いかなご→毎年スイカを食べるとおねしょするので、念のために自分で紙パンツはいて寝た(が無事だった)。

 もぐが寝室に一人で入り、襖を閉めて大人しくしているので、絶対悪いことをしていると思って見に行ったら、姉のバレエタイツを超嬉しそうにはいていた。非常によく似合う(笑)。

6月13日(木)

 あまりの暑さで疲れたのか、いかなごが本も読まずに私のそばでごろごろして「ばぶー」しか言わない。

 ウォリス&パーマー『私たちが子どもだったころ、世界は戦争だった』を読み終わった。第二次世界大戦の間の少年少女の日記を集めただけかと思いきや、年代順に抜粋して書いてあり、恣意的ではあるのだろうが、戦争の経過も添えられているので非常に分かりやすく読みやすかった。中でも印象的なのは、『レニングラード封鎖』でも触れられていたレニングラードの少年ユーラ。隣の部屋の住人は食べ物に不自由しない生活なのに、本当かどうかは分からないが、母親と妹と争いながら衰えていき、疎開が始まった時には、最早動けず餓死。アメリカの少女と文通していたイギリス人の少年の能天気さや、ドイツ占領下とはいえ危機感はないフランス人少女と、ポーランドやロシアの少年少女の落差が凄い。

6月14日(金)

 しかし雨が降らない。

 学童関係の会合に出席したので不機嫌になったが、S君がブックオフのネットショップで買った本を4冊くれたので、幸せになった。

6月15日(土)

 朝から昼過ぎまでいかなごのバレエのゲネ。客席で着替え、昼ご飯は10分で食べ、分刻みのスケジュールに右往左往。

 夜、もぐがすき焼きの豆腐をゴミ箱にこっそり捨てていた。曰く「だって焦げてたから」。

 女医の配偶者の職業アンケート、6%も無職がいるらしい。定年の人もいるだろうけど、それだけじゃないだろう。

 偽医師の人、「傷口縫合後にリボン結び」ってリボン結びで縫合したってこと?んな面倒くさいことできるのは凄いかも。

6月16日(日)

 いかなごのバレエ発表会の日。本番(のシニヨン)なので(シニヨン係りの母は)朝から緊張。昨日はグダグダだったが、今日はなかなかうまくできた。

 満員電車並みの混雑の控え室で、顔と身体に下地塗って、化粧してもらって(今年は小さい子はナチュナルメイク気味で、あまりお化けみたいにはなっていなかった)、一口弁当を食べさせて、衣装着せて、口紅塗って、本番の間はもぐに見つからないように(途中でいなくなったら泣くから)隠密行動など。楽屋でせっせと撮った写真が写ってなかったのが悲しい。

 発表会は、オープニングはにっこり笑顔で(去年は始終こわばった顔をしていた)、昨日は進路を間違えていてどうしようかと思った小品もミスなく踊り、幕物もまずまずの出来で大過なく終了。準主役のお姉さんから駄菓子と、朝から見に来たS君母から花束をもらって、いかなごは嬉しそうだった。

 S君母は相変わらずずっと喋っているので、夜にはS君既にキレ気味。

6月17日(月)

 後輩1に今度は当直を「平等に」負担しろ、と言われた。「去年先生が大変だったのは分かりますが、去年は去年、今年は今年ってことで」。昨年度、私が多く当直に入らざるを得なかったのは、この後輩1が「育児のため日直のみにして欲しい」と私よりも長い間当直に入らなかったからである。てことで、さすがに私もブチ切れ。上司に言ったら、後輩1の子供はまだ小さいと思い込んでいて、さらにブチ切れ。もぐと1歳も変わらんわ!

 仕事場で、最近京都に来たらしい人が「凄いですね。こんなに暑いのに誰も驚かない」と言ってた。

 うんうん、人工光合成は夢。

 私しゃ鉄欠で献血できないので、丈夫そうなS君にとっとと献血会場行って、iPS作りやすそうな血がどうか調べてもらえ、と言ってみた。

6月18日(火)

 昨日のリベンジ。今まで後輩1がいかに優遇されていたかを上司に丁寧に説明し、助けられたらお返しする、という精神がない人が1人いる以上、きちんと科内で基準を設定し、言ったもん勝ちにしないようにして欲しい、私もこれ以上黙っているつもりはない、既にキレてる、ということをご理解いただいた。

 いかなご、相変わらずピアノの発表会の曲が今いち。暗譜はできているが、ロンドなので似たようなフレーズを繰り返す、その相違点が覚えられないらしい(困)。

 で、英語とピアノのレッスンで疲れたいかなごが宿題やるのは嫌だというので、私が代わりに「おむすびころりん」を読んだ。次にS君と私とで、塗り絵の宿題をやってみたが、子供の塗り方を再現するのは超難しいことが判明。あんなに無造作に線をはみ出せないよ!あんなに筆圧濃く塗れねえよ!…結局両親が塗った上を、いかなごが塗りなおして修正。

 夜、寝る前に、いつものように「おやすみ、ママの可愛いいかなご」と言ったら、いかなご「おやすみ、ちょっとうるさいけど大好きなママ」「おやすみ、いつも喧嘩ばかりしてるもぐ」。

6月19日(水)

 最近青物を採ってきていないので、雨の中、鴨川の河原に草採りに行ったら、鴨が4匹河原に上がってきていて、全く逃げる気配なく私のそばでグワグワ鳴いていた。危機感なさ過ぎ。ちなみにそろそろヘラオオバコが枯れてきているので、今のメインは葛。

 帰宅したら、いかなごがなぜか「あたしのすきなたべもの」という棒グラフを書いてた。「おこのみやき」が15で「たこやき」が14、「おもらいす」が12らしい。すげえ関西人っぽい。

 S君が録画していたダチョウ番組をみんなで見た。ダチョウ、自分の卵と自分以外のメスが産んだ卵を見分けるらしい。本当かよ。

6月20日(木)

 学童の懇談会に行ったら、いかなごは日頃、常に学童の先生に丁寧語で話しかけているそうで、そんな子は1人だけだと不思議がられた。別に家では全く丁寧語は使っていないし、そんな教育もしていないので、こちらも謎なのだが、思うに「保育園でそういう教育を受けてきた」(うちの保育園はお受験園ではないのだが、なぜかお受験園並みの教育をしているそうで、受験すればあっさり受かる確率が高いという噂があるらしい)「周りの子達の真似をしようと思っても、関西弁なので上手く真似できない」辺りが原因かと。

 いかなごは今「オープニングのある映画」というものの練習をしており、そのためにもぐを毎日訓練している。いかなごの言うとおりにしないと、すぐに殴られるというオソロシイ遊びである。ちなみに、いつもの決め台詞は「姉に勝てると思うな!」。



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