5月21日(月)

 6時頃からS君が日食の撮影を開始。7時過ぎには家の前に出て、家族で日食観察。周りは学生の下宿が多いところなので、通りがかりの学生さんに日食メガネを貸してあげること2回。よく晴れていて、くっきり見えたが、正確に環になったかどうかは怪しいかな。あ、環になったか?と思ったらすぐにそれていった感じ。でもまあ、いかなごの記憶には残るかな。もぐは日食メガネを奪い取っては「みえないーみえないー」と不満を述べていた(そりゃ黒いからな)。

 最近のもぐ「ママ、でざっと(デザート)」「あかなーい」などと言いながら、延々と色々なおやつを(椅子に登ったり、ゴミ箱を逆さにして踏み台にしたりして)持ち出してきて、ダメと言うと「ママ、めっ。ママ、めっ」と言いながら叩いてくる、ということをひたすら繰り返す(疲)。

5月22日(火)

 いかなごが植物園に遠足なので5時起き(←別に5時に起きる必然性はないのだが、弁当作りが間に合わないんじゃないかと思うと不安で、早く起きてしまう)。

 ピアノのレッスン中にいかなごがママーなどと言い始めて(最近発表会向け連弾の練習で、一緒にレッスンを受けてて、隣にいるため)ピアノの先生に「え?いかなごちゃん甘えん坊なんですか?なんか普段とイメージ違いますけど」とか言われた…い、いえ、こっちが本性です、家ではいつもこんなんです、すいません。

 遠足弁当は、いかなごが植物園で開けた時は「かたつむりの角が取れてて、殻が割れてて、ハムの花が倒れてて…」という惨状だったらしい。母は所詮素人なので許せ。それはともかく、今回のいかなごの第一目標「道端で転けない」は無事達成されたようで一安心(要注意園児として、先生と手をつないで歩いたらしい)。

5月23日(水)

 例の3年目の子に、忙しくない人2人担当してもらってもいいですか、と上司に聞いたら「いいですよ、どうぞ。ただし、彼女ちょっと調子悪いらしいので…」と口を濁された。どっちやねん。昨日も、周囲がこの仕事を彼女にさせたらどうですか、と上司に提案したのに対し、じゃあ彼女に言っといてくれ、と言われたので、「先生から言って下さいよ!」とみんなで合唱したばかり。彼女本体にも勿論(心の中で)キレまくりだが、自分からすすんで雇ったくせに「気は遣ってくれ。でも教育はちゃんとしなさい」と言い続ける上司にも内心キレまくり。勉強する気はありません、積極的に仕事する気もありません、と公言している人間相手にどうしろと言うのだ。

5月24日(木)

 島田荘司『写楽 閉じた国の幻』を読み終わった。石岡とレオナが出てた気がするが、それはもうどうでもよくて、写楽については、歌舞伎について全く知らなかったってのはどうなのかとは思ったが、なぞるんだったら何でもありとか、上京の時期とぴったり重なってるというのは凄いと思った。

 S君にいかなごとの連弾の模様を録画してもらった。思っていたより下手でだいぶ凹んだ。あと、自分の右の人差し指が立っていることが分かった。自分がピアノ弾いてるところなんて見たことなから、気づかなかったよ。

5月25日(金)

 朝から布団の中で「ママめっ、ママめっ、ママめっ、ママめっ…」とエンドレスで繰り返すもぐ。S君が「ちょっと話聞いてくる」と布団に乗り込み、もぐを抱っこ→パパ抱っこされたもぐ号泣。で、一体ママの何が気に食わないのだ(困)。

 みのもんたの奥さんが…と外来に来た人が複数。何だ何だ。

5月26日(土)

 超当たり前だが、1時間半ごとに起こされて計4時間半睡眠より、2時から6時までぐっすりの方が疲れが少ない。

 直明けで家に帰ったら、バイクの音を聞きつけたもぐが、ぞうたん持って玄関で待ってて、開口一番「こわいよ」と言われた←最近の口癖。アリでも枝でもナディアでも何でも恐い。ちなみにその他の口癖は「かしてよ」「あっちいってよ」「いたかったよ」。

 おう、カメさん、TRだらけにしてやってくれや。

 遊びに外出する前にS君が洗濯物を干すと言うので、みんなで干しに行った。私とS君がベランダの両端で干して、いかなごに洗濯物の下を通って、干す洗濯物を運んでもらったら、実に早いこと早いこと。S君「だから昔のイギリスの工場では、機械の合間を通って運ぶ児童労働が…」うん、確かに小さいというのは便利だ。

 滋賀県のどこかの公園に行こうとして、琵琶湖沿いの公園に行ってみたら、遊具が撤去されていた。が、浜辺や松葉などあったので、大小はそこそこ満足そう。浜辺で砂を掘ったり、アリ探したり。そのうちいかなごが、三匹の子豚の劇をするから、S君に狼になれ、と要求。「おおかみなんて こわくない こわくないったらこわくない♪」と歌いながら、S君に後ろについてくるように指示して、2人で松林の向こうに消えていった。…それじゃ赤頭巾な気がするんだけど…。しばらく経ったら、S君だけ帰って来て「パパだけ先に帰れって」。今度はヘンゼルとグレーテルらしい。。

5月27日(日)

 朝からいかなごのバレエの本校練習。今回は2人でバイクで行ってみた。近くに図書館があることが判明したので、私も時間がつぶせるし、移動時間が短いので楽チン。しかし、取り残されたもぐは玄関先で号泣しながら「ママ、めっ」を連呼していたらしい。

 午後からは、2歳児がぬいぐるみを次々持って来て私を埋めたり、私の帽子をかぶって、少し持ち上げて「ちらっ」と言ったり、シールを自分の胸に貼って「まま みて かわいいよ」と言ったり、ハッピーセットのカエルのパチンコを持ってきて「ティヤティヤ!」「ママ、ティヤティヤ!」「ティヤティヤもっかい!」と叫んだり(←ティヤティヤ言うには7回玉を入れにゃならんので面倒)。ちなみに、姉は忍たま(の本)さえあれば超静か。

 『思いやる勇気―ユダヤ人をホロコーストから救った人びと』を読み終わった。デンマークって、自国のユダヤ人がドイツに連れ去られる直前に、みんなで警告出してスウェーデンに逃がして、95%が助かってるんだって。中立国がすぐそこという地理的事情があるにしろ、ポーランド(終戦後も「列車に乗っているユダヤ人は殺してもいい」というナゾの不文律があったらしい)とはえらい違いなのね。

5月28日(月)

 妊娠する悪夢を見た。ムカムカしながら「あ、でもまた可愛いものが」とかいう考えが少しだけ頭をよぎる夢だった。

 一方、もぐは明け方に「ママ、めっ」「かしてよ、かしてよ」と寝言を言いながら、しきりに手で布団を叩いていた。大丈夫か、この子。

 『殴り合う貴族たち―平安朝裏源氏物語』を読み終わった。日々女漁りだけしていたような平安朝の貴族が、実は結構殴りあったり、従者を使って集団暴行や強姦をしていた、という話。藤原道長の系図が面白かった。道長って夕霧を思わせる子持ちなのね。

5月29日(火)

 いかなご6歳の誕生日。誕生日プレゼントは、本人希望により「こえだちゃんシリーズ」。それに鍵のかかる日記帳を足してみた(←鍵が気に入ったらしい)。誕生日ケーキはロールケーキのデコレーションで。こえだちゃんはちょっと幼すぎるかな、とは思ったが、遊んでいるのを見たら、色々細部まで工夫されていて感動。日本のおもちゃ凄え。

5月30日(水)

 朝、いかなごが抱っこ、と膝に乗ってきて「ろくちゃいになりまちた」。色々間違ってる。

 最近、私が朝家を出そうな気配があると、もぐが泣いてしがみつくので、一家で一緒に家を出てみた(自転車班:S君&もぐ、バイク班:私&いかなご)。もぐは保育園は大好きなので(朝、S君がぐずぐずしていると「ほいくえん いこ」と言うらしい)泣きやんだが、保育園にほぼ同時に到着したら、もぐが号泣している。どうしたの?と聞いたらS君「『さっきママいたな』と言ったら(←交差点ですれちがった)ママがいないことに気づいて泣きだした」「もうずっとママがいなけりゃいいんじゃないか。そしたら泣かずに済む」。

5月31日(木)

 いかなご、座ったまま背筋と首を伸ばすのが(本人比で)上手くなって、先生に褒められていた。

 吉村昭『赤い人』を読み終わった。明治初期に、明治維新のゴタゴタの政治犯と凶悪犯が、北海道の原生林に送られて、村や道を切り開いたという話。囚人が何もない雪の中に送られて、まず牢獄から作る、というのはシベリアでたくさん聞く話だが、日本の場合は死亡率はそれほど高くない印象。こないだ北海道旅行で通った道も、きっと元々は囚人が切り開いたものなのね。脱走した囚人の極悪再犯ぶりがなんとも凄い。



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