2月21日(火)

 上の先生に「大胆過ぎですがな。もう少し躊躇いというか、恥じらいをもってオペするように。まあ女医は大体そうですがね…」と言われた。ちなみに後輩も先週同じようなことを言われたらしい。

 いかなごのお迎えに行ったら「ママこれ見せたげる」と手を開いた、と思ったら、今日抜けた乳歯がコロッと排水溝の中へ…。まあ、最初に抜けた歯はしまってあるからいいか。

 「ねえ、ママの死んだママは今頃お墓の中で、いかなごちゃんそろそろ3つ目の歯が抜けたかなあ、とか思ってるんじゃない?」…墓の中の人はそんなややこしいことたぶん考えないと思う。

2月22日(水)

 朝、例によって「嫌だ、仕事行きたくない!」と言っていたら、S君「今日はお熱でお休みします、って言おうか?」いかなご「嘘はだめだよ。疲れてるので外来できません、って言わなきゃ」。言えるかよ。

 どうか手術が上手くいきますように。ドイツ人お願いします(祈)。

 夜、いかなごが「あのね、いかなごやっぱりお医者さんになることにした」「どうして?」「お医者さんになってママを助けたいの。ママと同じ病院で」。記載しておきます。

2月23日(木)

 最近いかなごのママageが激しい。「ママはもうおばさんだから…」「ママはもうお母さんてぐらい可愛いよ!」

 夕方から旅行に出発。車で南港まで行って、サンフラワーに乗船。なんでフェリー移動かって、それは船なら人に迷惑をかけにくい個室があって、某1歳児を電車に乗せるという胃が痛いことをしなくて済むから。いかなごはカーテンが閉まる二段ベッドで秘密基地ごっこして楽しそう。もぐは、靴とスリッパを積み上げて、靴ベラでがんがん叩くとか、付属のプラスチックの茶器を出したり閉まったりし続けるとか、二段ベッドの一段目から何度も飛び出して頭打つとか、そこら中に水こぼすとか…いつも通りロクなことはしていなかった。

 外海なせいか、和歌山沖で短時間繋がった以外はネットは繋がらず、結構揺れた。幸い酔いはしなかったし、風呂にも入れたが、安眠できず悪夢見まくり。

2月24日(金)

 朝、志布志事件で有名な志布志で下船。そのまま近くにあるイルカランドに行くことに。平日の朝だけあって、到着した時には、客は他に1組のみ。まずは広い広場で遊ぼう…としたが、人っ子一人いないので、いかなごは職員の草むしりのおばあちゃんの仕事をせっせとお手伝い。20分ほどで職業体験を切り上げて、イルカランド内部へ。イルカプールに行ったら、イルカ寄ってきまくり顔見まくり(後で聞いたところによると、推定人間年齢5歳の幼児イルカらしい)。それから可愛い赤子ポニーを見たり、ペンギンにえさやったり(上から魚落とすだけ)、いかなごがウサギ抱っこしたりしているうちに、イルカショー開始。

 ショーの客は4組だけ。イルカクイズでいかなごは指名してもらい(なんせ子連れが3組で、そのうち1組はペンギンクイズで当ててもらっていたので、競争率が低い)クイズに正解してびっくり箱もらって激喜び。出演イルカ2匹だけだったが、なかなか頑張っていた。ショーが終わると、次はイルカと触ろうコーナー。いかなごがイルカと握手(前びれに触る)してきた。プールサイドに上がるいかなごに「着いて行こうか?」と言ったのに、「一人で行ける、ママは来ないで」と言って、お姉さんからいるか握手用身振りを教えてもらい、「イルカさんつるつるだったー」と一人で戻ってきたいかなごに、私しゃイルカより感動(笑)。

 あとはウミガメにえさやったりも。小さな施設だが、半年前にオープンしただけあって設備が綺麗だった。土産物コーナーが非常に充実していて(特にぬいぐるみ)私はセイウチのぬいぐるに一目惚れ。ぬいぐるみ好きのもぐも何か欲しいだろうと、何種類か見せてみたら、「ぞーたん!」とゾウのぬいぐるみを離さなくなったので購入。

 昼食は海のものを、ということで、それから海辺の村の食堂へ。近所のおばさんがみんなでやってます的なところで、あぶり魚がとても美味しかった。

 その後はS君希望で飛行機が外にたくさん展示してある航空自衛隊の博物館へ。アメリカ製の飛行機は格好いいということがよく分かった(見ただけでアメリカ製か日本製か分かる)。博物館の中に入ったら、受付の人が眼つきが鋭くがたいの良い、セーラー服着たお兄さん達で、かなりびびった。展示品の多くは特攻隊関係で、たくさん遺書が展示されていたが、物凄く立派な遺書もある一方で、「どかんと一発 はいそれまでよ」と金釘文字で書かれた遺書もあって、実に親近感が湧いた。

 それからは、宿に1時間ぐらいで着く予定が、なぜか3時間弱かかって、食事時間ギリギリで到着。夕食はいかなごにはお子様ランチが用意されていたが、例によってハンバーグとエビが嫌いないかなごが食べられるものはあまりなかった。旅行の時に、宿で食事するのは止めた方がいいのかも。

 部屋はロッジ形式で、もの凄く高い天井に、ロフト的寝室がついていて、大小ともに喜んでいた。S君&いかなごは大興奮で実写版ヤッターマンを見ていたが(ドロンジョ様が爆乳じゃないのはいいのか?)私は早々に沈没。…夜中に起きると、和室に3つ並べられた布団の真ん中の布団に、私ともぐといかなごが寝ていて(左右は手付かず)、S君は2階のベッドで寝ていた。

2月25日(土)

 昼前に近くにある霧島神社なる神社へ。鳥居も駐車場も大きな立派な神社だった。参詣する前の階段下の広場に、牛のお面をかぶった男の人がいて、子供を見る度に突進しては「も〜」と脅かしていた。いかなごは追い回されて息も絶え絶え、もぐに至っては「キャー」という声を上げたまま固まっていた。大人相手だと普通に案内もしていたが、あの牛男の人はボランティア?神社の職員?

 昼ご飯はなぜか果物屋付属のパーラーへ。名物のフルーツパフェを食べたが、フルーツが多種類で(スイカとか載ってるし)一つ一つが美味しくてびっくり。ちょっとずつ切った残りの果物はちゃんとはけるのだろうか(心配)。いかなごともぐは、オムライス半分ずつ。

 午後は古本屋に寄りつつ、昨日の轍を踏まぬように早めに宿へ移動。途中のブックオフでなぜか日本刀のおもちゃが1本105円で売っていたので買い占めたり。最近は古本屋では、いかなごは児童本コーナー、もぐはベビーカーのことが多いが、たまにいかなごがもぐのお守りをしてくれるので楽(←ベビーカーを押してひたすらママの後ろをついてきてくれる)。

 で、小雨の中、夕方ホテルに着いたのはいいが、周りには食べ物屋が何もなく、少し離れたスーパーまで全員で買出しに行ったところ、なぜか全国駅弁フェアをやっており、夕方で7割引きに。てことで、私は兵庫名物ひっぱりだこ飯を食べた。とても美味しかった(満足)。いかなごも大好きないくらご飯を食べられて満足した模様。

 昨日の宿もここのホテルも温泉で、昨日の温泉はなかなか凄い色のお湯な上に、身体が痒くなったのであまり入れなかったが、今日の温泉は透明でぬるぬるすべすべしていて、なかなか良かった。

2月26日(日)

 今日は大分の港まで定刻通りに着かなければ船に乗り遅れる、ということで、早めに起きて、早めにご飯を食べて、9時には出発。車の中では残り布でパッチワークをしているのだが、いかなごがいつものDVD鑑賞に飽きたため、ラジオで流れていたドボルザークの8番を聴きながら縫い物できた(幸)。

 で、しばらくラジオを聴いていたら、ミニ小説的な番組で「中学の同窓会に行ったら、今や立派なそのスジの人になった元同級生」なる人が出てきて、その人の名前が「金本くん」。…近畿地方では絶対放送できないな。

 途中のブックオフもどきの店で、ベビーカーのもぐと一緒にソフビ人形が並んでいる前を通ったら、もぐが「がおー、がおー」と人形を手にとって離さなくなったので、2体買ってみた。君はこれが嬉しいのか。バルタン星人(これは私にも分かる)とレッドキング(←調べた。買った時はゴジラの仲間かと思っていた)だった。

 ラーメン屋でご飯を食べた後、久しぶりの高崎山へ。いかなごは今のもぐより半年ぐらい年上の時に行ったことがあり、私は3回目、S君は子供の頃にも行ったことがあるが、もぐは勿論初めて。動物好きなもぐは、山を登る途中からすれ違う猿に目が釘付け。目を丸くして「しゃーさん、しゃーさん」と繰り返しながら、毛づくろいする猿達を凝視。完全に魂抜かれていた。いかなごが初めて行った時は、猿に興味を示したのは最初の数分だけで、後は子猿が遊んでいるものに興味を示していたというのに、この違いは一体(笑)。結局山を降りるまでの1時間弱、もぐはひたすら猿を見続けていた。

 解説の係員の人がなかなか面白い人で、猿達がエサの取り合いでキーキー喧嘩していても「安心して下さい、あれは婦人会の揉め事です」、サルと写真撮りたい人は「一言『おい』と声をかけて下さい。そうすれば振り向きます」(←これが面白いように振り向く)。最近群れのトップになったばかりのボス猿(「2番」らしい)が気性の荒い輩で、その上この日は特に荒れていたらしく、猿に躓きそうになっても何も言わない係員の人が、2番が近くを通った時だけは「すいません、道を開けて下さい!」と声をかけていた。

 途中のスーパーで晩御飯を買い、遅刻気味ながらも何とか乗船。帰りの船は新しくて設備は綺麗だったが、その分船室とベッドが狭かった。しかもその狭いベッドになぜか私ともぐといかなごが折り重なって眠り…風呂に行ったS君が帰って来たら、もぐが押し出されて床で寝ていたらしい。

2月27日(月)

 さすが瀬戸内海。行きと違ってほとんど揺れずに朝早く神戸港に到着。降りたら寒いこと、寒いこと。旅行中は寒いとはあまり思わなかったので、やっぱり暖かかったんやね。早く着くので六甲山にでも行く?とも話していたのだが、予想気温数度な上に雨まで降っていたので、あっさり断念し、とっとと帰宅。

 クローズアップ現代。プーチン政権下で腐敗は本当に「進んだ」のか?とか、若いウラジーミル・ウラジミロヴィッチは格好いいとか、ロシアの製造業がダメダメな話は分かりやすい、とか。

2月28日(火)

 私は今日まで休みなので、大小を保育園に送った後、そのまま車で送ってもらって(←散瞳するから)眼科へ。白内障と黄斑付近に繊維性の皮膜があるのを指摘された。ドライアイは前回より悪化してるらしい。。その後銀行行って、懸案の用事を3つ片付けたり。

 最近のもぐ。
・食べ物をこぼすと「ママー(語尾上がる)」といちいち呼ぶ。
・パパのパソコンのシンクパッドの赤いポッチが大好き。取って口に入れてしばらく噛んでから、ママの手を出させてその上に落とす。従って、赤いポッチは私の室内用上着のポケットに入っている時間が一番長い。
・ママの膝の上に乗り、自分の頭と私の頭をゴンとぶつけて「イタタタ」と大げさに言うのが好き。よく分からんが、はずせない儀式っぽい。
・二文字の単語なら、真似して発音する。「いす」とか「ふく」とか。
・「ちゅーして」と言うと、いかなごは「ちゅー」と柔らかくキスしてくれたものだが、もぐは両手でがしっとママを捕らえて、「ちゅ」とキスする。

2月29日(水)

 いかなごが『かいけつゾロリ』シリーズにいきなりハマり、今日借りてきた2冊を即読み。アンパンマンみたいな麻薬性を感じる。

 風呂の中でもぐが、「パパ抱っこにするよ!」という警告にも関わらず栓をはずすボタンを押したので、パパ抱っこされ、ついでに「前髪を大五郎カットっぽくするお仕置き」を受けていた。で、いかなごが「大五郎って何?」と聞くので(いや私もS君も見たことはないが)、あとで少し動画検索してから、大小2人と寝ていたら、がばっと寝室のふすまが開いて、アンパンマンボールとこないだ買った日本刀を持ったS君が「この手まりがいいか、どうたぬきがいいか…」って、あんたの息子はもうぞうたん抱いてすやすや寝てますがな。



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