1月2日(日)

 プリンタがなんとか使えるようになったので、遅れ馳せながら年賀状を作る。引越し後の住所をみんな知らないので、メールで知らせた友達からしか年賀状が来ない。みんなどうしてるかな。
 『ヨブ』を読み終わり。実にすばらしい。特に天国の話が。天国は「位階に相応の特典あり」という階級社会であるらしい。つまり天使が一番偉い。救われた人々は最下級民。そういえば、極楽は「お釈迦様がいて、蓮の花が咲いていて、朝から晩までお釈迦様のありがたいお説教を聞いていられるところ」だと、仏教の時間(私の出身中学・高校は仏教校)に聞いた覚えがあるぞ。絶対に極楽には行きたくないとみんなで言っていたものだ。やはり徳を詰んでもいい思いはできないのね。
 そのあとは岡嶋二人『そして扉が閉ざされた』を読む。ってこうしてミステリばっかり読んでいると、やっぱり私が好きなのはSFじゃなくてミステリなんじゃないか、といつも思う。これもなかなか良かった。このところ読んでるミステリは、おおはずれがあまりない。好きな作家しか読んでいないせいか。

1月3日(月)

 朝よろよろ起きだして病院へ。その後は実家。母親と西武に行って靴を買ってもらう。この靴を買うというのが私は大嫌いで、年に一回くらいしか靴を買わない。一年はき続け、雨の日に足がぬれるようになったら、新しい靴を買うのだ。というのも、足の形が悪いのか、新しい靴をはくと、痛みなしにはけるようになるまで一ヶ月くらいかかるからだ。去年の冬に買った靴はまだ水はしみてこないが、見かけがあまりにもぼろぼろになっているので、見かねた親が靴を買ってくれると言い出した。うろうろ歩いて結局二足買ってもらう。これでしばらくは靴を買わずにすむと思うと嬉しい。明日から足が痛いけど。

 実家のたあは今日もかわいかった。甘栗を親が買ってきていて、家族で食べていたのだが、たあは誰かが皮をむくまで、じっと手元を見ながら待っている。むけたところで、分け前をもらうのである。だいぶ眠かったらしく動作が遅いのもかわいい。

 実家にある本を持って帰ってきて、久しぶりにスタンリー・エリンの『特別料理』を読む。何回読んでも素晴らしい。ウォルポールの『銀の仮面』も。
 夜はようやくウインダムページの作成に着手。って昔作ってたリストをなおしただけだけど。またしても色使いに苦慮。どう変えても駄目な気がする。

1月4日(火)

 正月の間、夜更かし朝寝坊をしていたので、昨日の晩なかなか眠れなかった。睡眠不足で朝起きるのがつらい。
 予想していた通り、新患が3人。ばたばた。

 ニュースステーションに今日から久米宏が復帰。久米宏になんとなく顔が似ているという理由で選ばれたに違いない代役に変わってから、ニュースステーションを見るたびにこんなにくだらない番組だったのか、と思うようになり、以前は毎日のように見ていたのに、いつのまにか見なくなっていたのだが、なぜだかわからないが、久米宏だとあんまりくだらない番組に思えない。やっぱりニュースステーションは久米宏のあの声でないと。って別に私は久米宏ファンでは全然ないのだが。復帰が早まったのもやっぱり視聴率下がったからなんだろうか。

1月5日(水)

 今日は、自分の担当の患者さんの検査・処置が重なる日だった。時々こういうことがある。胃カメラ、腹部エコー(二人)、大腸ファイバー、膵管拡張術、肝動脈塞栓術。絶対に全部は行けないと思っていたら、重ならない時は重ならないもので、少しずつ時間差で全部行くことができた。びっくり。しかもその間に患者が急変して、泌尿器科とコンタクトとって大騒ぎだったにもかかわらず。

 2000年問題、しょぼいやつが各地で起きているようだが、うちの病院でも一つ。なぜか検査の依頼用紙の申込日の欄に、19 年と印刷してあるものがあるのだ。思わず下二桁に00と書き込んで提出してしまうこと多し。この依頼用紙、ここ2、3年以内に印刷したことは間違いない。気付かんか、普通。

 家に帰ってからはウインダムページの作成の続き。「ジョン・ウインダムの作品に愛がある友の会」でも作って会員募集でもしようかと思う。

1月6日(木)

 朝、メールをチェック。昨日ウインダムページのことで林@不科研さんにメールを書いたのだが、早速返事をいただき、「ジョン・ウインダムの作品に愛がある友の会」の会員が複数になった。めでたい。その上、たあたん(犬)のことを誉めていただき、有頂天で働きに行く。
 仕事は入院もなく穏やかに過ぎる。

 今日は当直。病院ではネットにアクセスできないので、当直の日は落着かない。寝るまでに入院二人。一人は年末まで担当していた人で、「よかった、先生が当直で」と言われる。この、「何の訳にも立たなくても、顔を見せるだけで相手に多少の安心感を与えることができる」というのが、この仕事の最大の特典だといつも思う。

1月7日(金)

 1時前に寝るが、夜中にくだらない用事で何度かおこされる。8時過ぎにもう一人入院。
 寝てない訳じゃないのにとても眠い。眠くて頭がまわらず、自分が何をやっているのかよくわからない。その状態で仕事を片づけ、ふらふらと帰宅。

 家に帰ってネットに入ると、HPのカウンタが57になっていてびっくり。昨日は確か15、6だったと思うのだが。林さん細井さん森さんのおかげらしい。こういう展開は予想してなかったぞ。リンクのページやウインダムのページを作ってから、宣伝しようと思っていたに。
 とりあえず、目玉は「ときめきビレニアム」ではないんですが>森さん。あれはパソコンの中に入っていて、勿体ないからついでにアップしただけ。
 今日はウインダムのページとリンクのページをアップ。それから私は京フェスの支配者では絶対にありません。念のため。

1月8日(土)

 ネットに入ると、冬樹さんの日記でここが紹介されていた。びっくり仰天。瀬名秀明氏のページの紹介のすぐ下で。おそろしや。
 茅原さんところでも日記に書かれていて、ありがたいことです。
 しかしどうやら「ときビレ」が人気のようで。だらだら書いてある振り付け表を息つめて見る人がいるとは思いませんでした。すみません、読みにくくて。

 おでんを作ろうと思い、買い物に出かけたら途中でインディー・ジョーンズのテーマが。院外ベルのコール音をこれにしてから、このテーマは恐怖の的である。病棟から患者急変のお知らせだった。そのまま病院に向かう。今日は昼間でも寒くて死にそうである。
 仕事をすませて帰ってきてから、ウインダムの著作リストの作成に着手。ってやってると結構勉強になりますね。
 こないだ同僚にたれぱんだレターラックとたれぱんだ目の上にのせる枕をもらった。レターラックは、へび柄オレンジ色で掛け軸のようでお気に入り。目の上にのせる枕はこの頃寝る前にいつも使っているが、その適度な重さが肩凝りをとり、熟睡できておすすめ。

1月9日(日)

 今朝は寒かった。今日は日直。朝病院へ着くと、昨夜一般当直の同僚が死にそうな顔をしている。一睡もできなかった上、明け方心筋梗塞の物凄いのが来て、1時間心臓マッサージをしていたらしい。なんとおそろしい。
 と他人事のように思っていたら、昼に心筋梗塞がまた来る。今日の発症ではなさそうだけど、心筋梗塞は心筋梗塞。久しぶりにばたばたしたら、胸が痛くなってきた(肋間神経痛だと思う)。こんなことでは中年になったら心臓神経症になってしまう。自分の軟弱な神経が悲しい。
 ウインダムのページに著作リストをアップ。

1月10日(月)

 頭の中を「ミレニアム、ミレニアム、お買い物、お買い物」という西友のバーゲンのCMソングが回っている。どうも『ミレニアム』を買え、と言われてるような気がして、もう持っとるわい、と何度も叫びそうになる。
 去年の京フェスレポートを今ごろアップ。

1月11日(火)

 入院が2人。午前中に中心静脈栄養のカテーテルを入れるが、患者さんが非協力的な人だったので(半分ぼけてるおばあちゃん)大騒ぎ。午前中だけですっかり疲れる。ところが午後は救急当番なのであった。1時になった途端救急室に呼ばれて患者をさばく。このところ風邪が流行っているので、救急室に来る患者も多い。お願いだから、みんな外来受付時間までに来て、外来で診てもらってくれえ。風邪とか喘息とか胸痛とか、いろいろ。んでもってこういう時に限って、担当の患者さんの状態がいまいちだったりする。すっかり疲れて帰宅。

1月12日(水)

 夕方、担当患者が吐血。緊急胃カメラの大騒ぎ。それでも特に苦にならないのは、消化器科の人達がみんな穏やかだからに違いない。職場環境は重要っすね。
 お湯を浴びずに寝ようとしたら、体中のこりがとれない上に、足が冷えて眠れない。養命酒でも飲もうかしらん。しかし、お湯を浴びたら浴びたで、熟睡しすぎて翌朝遅刻しそうになるからな。一長一短。
 1時前に病棟からポケベルを鳴らされる。こんな時間に指示を聞かないでくれえ。と思うが、いつものように猫の皮を厚くかぶって、大人しく答える。

1月13日(木)

 担当患者が死にそうである。ポケベルは手放せない。何時呼ばれるかわからないので今日は早く寝る。


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