9月11日(日)

 今日は頑張って外出しようと思い、決死の覚悟で朝から用意して、叡山電車で宝が池の子供の楽園に。水遊び場やら、紙飛行機やら、砂場やらで昼過ぎまで遊び、帰りはバッテリーが届いて動くようになった車でS君に迎えに来てもらったが、ピックアップされた時点で私はもうぐったり。力一杯遊んでいたいかなごは、疲れたと言いつつも、休まなくても自然回復するので、一方的に親がダメージを被るのみ。「行ったってどうせ満足しないんだから、連れて行くだけ無駄」とはS君の弁だが、そういう訳にもいかんだろ。。

 それにしても、いつ行っても何かが品薄なのは何とかならんのか>セブンイレブン。

 しばらく休んで、夜はいかなごと明日に備えて上新粉で団子を作ったり、ランドセルの希望調査をしたり。ピンク一色がいいのか、茶色ピンク縁取りがいいのか、はっきりしろっ(←いかなご、メーカーによって希望色が異なる)。いや、まだ1年後だけどな!

 毎日悪いことしかしなくても、いやあ、男の子もいいやん、と思ったりするぐらい、最近のもぐは可愛い。この頃、噛み応えのあるものを手に持って食べるのが好きなので、リンゴあげたらシャカシャカ満足そうに食べてるし。私と交互にお手玉をくわえる遊びとか好きだし。

9月12日(月)

 いかなごのお迎えに行ったら、今日保育園に消防車が来てくれたらしく「消防車が6時さんが待ってるとこ(いかなご達18時お迎え組が親を待つ通路のこと)を通ったんだよおお!」と感動を語ってくれた。

 初めてみたらし団子を家で作った。もちもち感がかなり弱かったが、ふんわりしていて、これはこれで美味。S君にも好評。

 で、団子を食べながら、家の中から月が見えないかとずっと待っていたが、ちょうど雲がかかっていて見えず、結局いかなごと外に出て、月見てきた。明るい。

 いかなご、ポン・デ・ライオンの毛布を首で結んで「いかなごマン」に変身するのが好きだが、今日は毛布をかぶって「ライオン頭巾」に変身していた。

9月13日(火)

 昼ご飯を食べながら、子供の話などしていたら(うちの科の子持ち3人組の子は、5歳、3歳、2歳、1歳、0歳、胎児)、ただ1人高校生の子を持つ上司が「女の子は可愛いけど、一時期だけやで。昨日なんか、コップ使い過ぎるから洗え、と言ったら『なにそれ』とこうやで」と嘆いていた。

 子供椅子に座って、手に持ったタブレットでプリキュア映画を視聴する5歳児。未来な感じ。

9月14日(水)

 3日取った夏休みを利用して、S君希望により北海道旅行へ。朝6時過ぎに車で家を出発。伊丹の駐車場で私が車からトランクを下ろそうと思ったのだが、地面に落としていきなりトランクを壊す。…大変だから手伝おうと思ったのが間違いだった。慣れないことに手を出すものではない(反省)。

 飛行機は、予想通りもぐが色々と大変だった。タブレットに入れた動画は音量が小さいためかあまり効果がなく(その代わり、後に車内で大活躍したが)、席の隙間から顔を出して、後ろの席のお姉さん達といないいないばあしたり、通路をせっせと歩き回ったり…。いかなごはこれまた予想通り、一人でイヤホンで音楽聴いたり、注意ビデオを見たり、タブレットでプリキュア見たりして何の手間もかからなかった。

 千歳でレンタカーに乗り換え。レンタカー屋の上空を戦闘機みたいなのが何機も飛んでいて、音が物凄かった。ブックオフと回転寿司屋に寄りつつ、1日目の宿へ。ブックオフは広いトイレを完備していたり、児童書にも105円コーナーがあったり、色々素晴らしい店が多し。アイヌ関連書なども多い。S君はハードオフで、探していたらしいカメラケースとか、S君によく似合うトランクとか、いかなご用に『太鼓の達人』の太鼓とかを買っていた(私は何もいいものがなかったので若干拗ね気味)。回転寿司屋は、北海道で評判が高いらしい『トリトン』にしてみた。子供用に小さいサイズを握ってくれるし、かなり美味しかった。

 それにしても、平日なせいもあってか、道路には対向車が全然おらず、道端にはコスモスとアジサイが咲き乱れている。高速を通りながら、こんなに広い場所があるのに、人間は固まって狭いところに住んでるのね、と思ったり。

 日が落ちる直前に、層雲峡という観光地の滝を見学。細いがなかなか高い滝だった。そばの土産物屋で、エゾシカマグネット(トロフィーのようになっていて、若干恐い)を買ったりも。木彫りの熊もたくさん置いてあって、それなりに可愛いが、買っても飾る場所がない。

 宿は数日前に急遽変更した、層雲峡の中にある温泉場。食事は今いちだったが、卓球台と非常に充実した子供遊びスペース(ボールハウス、滑り台、ブランコ、ブロック、ぬいぐるみ等々)が素晴らしかった。もぐはせっせと滑り台を逆に上っては滑り降りる、を繰り返したり(いかなごはそんなことはしたことがないが)、ぬいぐるみを運んだりしていた。

 夕食の時、もぐがあまりにがっつくので「餓鬼みたい」と言ったら、いかなごが「餓鬼って何?」「お腹の空いたオニみたいってことよ」「ふーん。いかなごはお腹の空いてない天使!」…いや、そこまでは言ってない。もぐは、女の人が近くを通るたびに、食事中でももれなく笑顔を振りまいていた。外面良過ぎ(しんのすけかよ…)。ちなみに、隣の席のおばさんに「(顔が)お母さんにそっくり」と言われた(ふふふ)。

 小学生の校外学習先に泊まってるだけでもオソロシイのに、三日間活動を見守り続ける、って何のホラー映画ですか。

9月15日(木)

 朝から黒岳ロープウェイに乗って山へ。ロープウェイの待ち時間の間に、記念館らしきところでいかなごが見つけた「層雲峡の成り立ち」のビデオが分かりやすかった。

 5合目まではロープウェイであっさり着き、そこからリフトで7合目へ。日差しが強くて暑かった。あと少しで紅葉の季節らしいが、間に合わなかったのが残念。7合目には登山口があったが、ここから上はヒグマ出るので鈴つけてね、とかいう恐ろしいところなので、勿論パス。しかし、もぐが勝手に登山口を二、三段登りだして、後からいかなごがついて行き、若干ヘンゼルとグレーテル状態であった。

 帰りのリフトでは、上りのリフトに乗っている高校生ぐらいの集団が、すれ違いざまに手を振るもぐを見て「かわいい!」ついでに後ろのいかなごを見て「かわいい!」と次々に声を上げ、いかなごが「私ってママ以外の人が見ても可愛いの?」と呟いていた。高校生ぐらいの男の子でも、赤子を見ると可愛いと言うのねえ。みんな笑顔で手を振り返してくれるのに味を占めたもぐは、せっせと行き交う人に手を振っていた。

 山から下りると、だんだん大雨に。例によってブックオフを経由しながら、旭川方面に移動。昼は旭川ラーメン村の一軒に入ったが、あまりに不味くて仰天。いや、S君によると、北海道ラーメンというのはこういう味、らしいので、単に私の好みではないだけなんだろうが、ちょっと無理。

 2日目の宿はビジネスホテルと聞いていたので、少しでも広いといいなあ、と思いながらドアを開けたら、なんと部屋は2階付き。1階はソファ2つにエキストラベッド、小さなキッチンまでついていて、2階は風呂と寝室という豪華さで仰天。外見はごく普通のビジネスホテルだし、カードキー挿してつける照明も普通に暗いのに、こんな部屋があるとは。

 いかなご、もぐは大喜びで、早速ソファとオットマン、座卓とクッションを上ったり下りたり引っ張ったりで大興奮。予定では、部屋に荷物を置いて、旭川駅周辺にご飯を食べに行く予定だったが、S君だけ買い物に行ってもらい、子供らは部屋で放牧して、思う存分遊んでもらうことに。私が買った本の整理をしている間、2人は私のブラ○ャーの紐を引っ張りあいながら部屋中をサルのように駆け回り、満足気だった。

 今日はポーランドで、期待の星、知子ちゃんがついにジュニアデビュー。以前見た時が小さかったので、随分大きくなっていてびっくり。3F-3Tもびしっと決まってるし、手足の動きも素晴らしい。秘蔵のロシア女子シリーズも相変わらず凄かったが、私は知子ちゃんの動きの方が好み。

 一方、膝リハ中の人はジャパンオープンoutの発表が。最近なかった機会だけに残念だけど、無理されるよりは100倍マシ。プルがいなくても、チャンを見に行きたいが、当直・飲み会と続いたその翌日なので、諦めて家にいた方がいい気がする。

9月16日(金)

 今日は旭山動物園へ。展示方法はさすがで、新しくできたらしいタンチョウ舎は実に綺麗に見えるし、サル山のサル車や円筒を上るアザラシ、上から見るネコ科獣は面白かったが、園内はとにかく坂が多くて、普通に見てまわるだけでも疲弊。個人的に一番良かったのは、2階の高さまで柵を登って落ちそうになっていた子熊。

 サル山の隣には人間用の遊具が置いてあり、サル山に入って遊びたいと言っていたいかなごは大喜びでうんていにトライ。上に登って、何とか自力で渡っていた(ぱちぱち。ちなみに私は、幼稚園の時うんていの上を渡れなかった)。

 園内では、海洋堂の旭山動物園フィギュアが売られていて、素晴らしい出来だったが(1個買った。レッサーパンダだった)他の土産物は出来が今いち。後ほど、園外で旭山動物園テープカッターなるものを入手した(←シロクマ、アザラシ、ペンギンがついていて可愛い)。いかなごは土産物屋で見つけたウサギのぬいぐるみを熱烈に所望して、白ウサギをゲット。こないだピアノの先生に「いかなごはね、色はピンク、動物はウサギなの」と語っていたし、実はウサギ好きだった模様。

 昼食は地元のスーパーで何か探そう、何が欲しい?とS君に聞かれたので、いかなごの口癖の真似をして「ママの好きなものなら何でもいい」と言ってみたら、よいとまけ、というお菓子を買ってきてくれた(北海道銘菓らしい)。ハスカップジャムを巻き込んだロールケーキのようなもので美味。その後別のスーパーで買った、ゆでとうきびとポテトドッグも食べて満足。なぜかどこのスーパーでも、積み団子をパックした形で売っている(味は普通の三色団子)。

 今日の宿泊地小樽に向かいながら、途中の砂川ICから直で行けるという「北海道子どもの国」に少し足を踏み入れたが、あまりの広さに入口付近だけで少し遊んで撤退。ちなみに、いかなごともぐは植え込みで石を拾う遊びに夢中になっていた。やつらに広い敷地は無意味だ。

 小樽に到着して、近くのハードオフで新しいトランク買ったり、トーク帽を見つけて一目惚れして買ったり(←どこで使うと言うのか…)ぞうのエルマーのぬいぐるみが42円で投げ売られていたので、保護したりしているうちに8時前に。近くのSCの回転寿司屋で夕ご飯を食べ(ここもこども用に小さく握ってくれたが、味は今いち)ホテルへ向かったが、リゾートホテルだそうで山の中にあり、真っ暗な中、峠を一つ越えてやっと到着。部屋は広めだったが、昨日のようなオドロキはなし。

9月17日(土)

 知子ちゃん、音に乗ってるのが素晴らしいねえ。昌磨君はまだ身体が小さいのが目立つ。

 ホテルの朝食が稀に見る不味さだった。ホテルの外には、バブリーな感じのナゾの商店街が広がっていた。

 早めにホテルを出て、霧の中、山を降り、念願の小樽のガラス・オルゴール街へ。私だけ降ろしてもらい、小雨の中、店を見て周りながら、硝子細工を色々購入(時間がなくてオルゴールまでよく見られなかったのが残念)。特に大正硝子館のほっこり家が素晴らしく、煩悩大爆発。硝子細工と一緒に飾る硝子ではないものも色々揃えた。買ったものの例→ウニ、桜の木、ホタル、白ヤギ郵便、ツル、などなど。店員の人に「真剣に見ていらっしゃるので、声をおかけするのを控えてました」と言われ、「これ新製品なんですよ」とか色々教えてもらったり。私的には、小樽と言えば硝子細工(高校の修学旅行で初めて行ったが、売られている硝子細工のあまりの質の良さに唖然とした覚えが)なので、何年先になるか分からないが、また行きたいものだ。

 煩悩を満たした後は、ブックオフや地元スーパーに寄りながら、空港を目指す。いかなごももぐも昼から沈没しっぱなしで、車内は静か。まるで二人旅のよう。

 途中渋滞していたのもあり、空港では遠いJALのカウンター目指して、荷物抱えて早足(いかなご必死に走る)。帰りの飛行機では、もぐは寝ていたが、どうも熱があるらしく、突然奇声をあげて泣き出したりして、乗務員の人が驚いていた。む、どうせ出るなら最終日で良かったぞ。

9月18日(日)

 遅く起きて、荷物を出す場所を作るために、まず洗濯物の片付けと居間の掃除。それから、買ってきた本の手入れしたり、硝子細工出したり、S君といかなごがPS2で太鼓の達人はじめたり。

 もぐは昨夜に引き続き熱が高く、ママが自分の半径1メートル以内から離れたら号泣モ―ド。

9月19日(月)

   もぐは少し熱が下がったようだが、相変わらずママ腰巾着なので、外出は断念して家でだらだら。PS2のソフト買っといて良かったわ(いかなごの気が紛れる)。私はもぐと一緒に昼寝したりしたが、いかなごはその間も全開で、一人で色々遊んでいた模様。

 夜になって再び熱が上がったもぐは、晩御飯を作るママの足にすがって泣き続けたり、いかなごがママに抱きついたり膝に乗ったりするたびに、弱弱しく抗議の叫び声をあげたりしていた。

 新聞連載時に読んでいた宮尾登美子『きのね』を読み返した。昔読んだ中学生の頃はよく分かっていなかったが、あの白血病になった市川團十郎のお母さんがモデルだったのね。昔は便所での一人出産が衝撃的だったが、今読み返すと、戦前は女中を置くような家でも食事は一汁か一菜かが普通で、一汁一菜は贅沢、削り節のかかった冷奴だけがおかずというのが普通だった、なんてところに驚いた。

9月20日(火)

 もぐは熱が下がらず、保育園お休み。食べられないので、げっそりしていて、自分からは動こうとせず、寝たままで潤んだ目でママを見つめ、その姿は捨てられたオランウータンの子のよう。

 昼前から熱が下がったらしいが、夕方いかなごのピアノの付添いに一緒に連れて行ったら、片手を私の背中に廻し、頬を私の胸にぴたっとつけて、目を開けたまま身動きもせず。夜、数日ぶりに米の飯を食べた途端、悪事に手を染めはじめたので(リモコン振り回して、床にがんがん)腹が減って動けなかった模様。

 もぐは結構な頻度で熱を出すが、いつも3日でぴったり解熱するので、そこそこ丈夫なんじゃないかと思う(丈夫ないかなごは、ほとんど熱を出さない上に1日で解熱するが)。少なくとも私自身や、私の友人の子(もぐより年下だが、既に入院3回)よりずっと丈夫。

 いかなごのピアノに行ったら、教室の端の開かずの扉のすぐ外から「みぃみぃみぃみぃ」と声がずっとしている、どこからか子猫が入り込んだに違いない、と騒動に。いい感じに空気読まないビルの警備員のおじいさんが、授業中に「ちょっとすいません」と色々な鍵を持って入ってきては、扉を開けようとするが開かない、ということを繰り返した挙句、授業が終わる直前に、ぴたっと子猫の声が止み、結局真相は闇の中。どこかに出て行ったならいいんだけど。



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