9月1日(木)

 いかなごを新しいバレエ教室に連れて行った。こないだのトラウマがあるので私は戦々恐々だったが、いかなごは楽しかったらしい。レッスンは、前半は柔軟中心でしっかり姿勢を直させ、後半はパントマイムみたいなこともやらせていて、確かになかなか楽しそうだった。前の教室のような華々しさはないが、教室は明るいし、授業料は引き落としだし、何より身体の姿勢をきっちり指導しているのが私的には好印象。

 いかなごは相変わらず出来は悪かったが、「もしレッスン中に喋ったら、もう連れて行かないよ」という脅しが効いたのか、余計なことはほとんど喋らなかったし、大体先生の指示通りに動けていたので、何とか続けていけると信じたい(祈)。

 ちなみにいかなごは、今回の教室に男の子がいないのも、とても気に入ったらしい(前の教室では、男の子に引っ張られたり、突付かれたりされまくっていた)。「いかなご、男の子嫌いなの」「でも、もぐも男の子だよ?」「もぐは可愛いからいいの!」。

 朝から平熱だったもぐは、無事に1日乗り切って夕方保育園から帰って来たが、超不機嫌でずっと泣きっ放し。うるさいことこの上ない。確かにいかなごも赤子の頃、熱が下がった後は不機嫌だったが、もぐは何かにつけて程度がひどいのよね(疲)。

 そのもぐの気を逸らそうと「わんわん、どれ?」と聞いてみたら、いかなごがロディと犬のぬいぐるみを引きずってきて、「もぐ、ワンワンどっち?」。真っ直ぐ犬を指差すもぐ。するといかなご、『もぐもぐもぐ』と『いいものみつけた』の絵本を持ってきて、それぞれ椅子の上に置き、「『いいものみつけた』はどっち?」。そりゃ難しすぎるだろう、と思ったが、もぐはあやまたず『いいものみつけた』を指差した。そこまで分かってるなら、ゴミ箱漁ったり、ブロック投げたりしてはダメなくらい分かってくれんか(疲)。

9月2日(金)

 朝いかなごを送りに行ったら「お母さん、職場は連絡取れます、よね?」と念を押された(笑)。

 ヤン・グロス『アウシュヴィッツ後の反ユダヤ主義―ポーランドにおける虐殺事件を糾明する』を読み終わった。非常に興味深い本だった。第二次大戦後のポーランドでは、ホロコーストを生き残ったユダヤ人への虐殺事件があちこちで多発し、その結果生き残ったユダヤ人のほとんどがポーランドから出国したこと、その当時のポーランドでは「列車に乗っているユダヤ人は殺してもよい」という暗黙の了解があったこと、ドイツ軍と入れ替わりにポーランドを支配した共産党は、自分達ではなくユダヤ人に敵意が向かうことを歓迎したことなどなど、知らないことばかり。ポーランド人によるユダヤ人虐殺事件は、ナチスのそれよりも、ルワンダのツチ族虐殺を思い起こさせる。そして、ポーランド人が戦後、ユダヤ人に同情を寄せるのではなく、激しい敵意を抱いた理由について、著者は「ドイツ軍が侵攻してきた時、ポーランド人が喜んで近所のユダヤ人を殺して、その財産を奪い取った」からだという。生き残りのユダヤ人は自分達の悪事を思い起こさせる存在なわけだ。この解釈は当然ポーランド人からは非難轟々だったらしいが、国全体が八つ墓村なこの考えは実に妥当なように思う。おすすめ。

9月3日(土)

 S君に送ってもらって午前中は子供遊ばせ施設へ。しかし、いかなごは、同年齢の子が少なかったので、こないだのバレエでやった猫とネズミごっこを私とやりたい、と言い続け、かと言ってもぐは一人で階段登ったり、おもちゃ投げたりするので目が離せず…。その後図書館へ行ったが、いかなごに紙芝居読んでたら、もぐは廊下まで脱走するし、かと言って読まないといかなごグダグダだし…そりゃ、いかなごがもぐの手引いて連れて来てくれたりもするので、年子よりは楽な気はするが、1人で2人みるのは色々と問題が。

 夕方帰って来て、家の掃除など。もぐが寝ない限り綺麗にはならない。

 夜はもぐは早々に沈没、いかなごはペリーヌを見だしたので、私はBSでABT日本人バレリーナ特集。当たり前ではあるが、製作側の意志が見え見えなところがちょっとどうかと。相手役の男の人(シムキン)のグラン・パ・ド・ドゥが素敵だった。

 その前にやっていた中国雑技団の番組もそうだったが、小さい頃からよくあそこまで練習やるよなあ、と思ってふと気付いた。自分だって10歳前後の頃は、さして変わらない生活をしていたのであった。毎晩終バスまで塾で授業受けて、翌日は朝6時に起きて宿題とか。私がやっていたのは受験勉強なので、特殊度のレベルが全然違うけど。それにしても、あの生活を数年じゃなくて、二十歳過ぎても続けてるってのが凄い。

9月4日(日)

 朝早く目覚めてしまったので、テストスケートの動画を見たら…なんで3A3回跳んでるわけ?サーキュラーが上半身パワーアップしていて、観客の反応が凄いし。髪が短いと、滑ってる時寒そうだ。

 練習動画も見たが、クワドはまだ今ひとつなのね。早まるな、早まるな。

 昼前に家を出て、くら寿司経由で有料子供遊ばせ施設へ(S君は車の中で休憩)。入口から列が出来ていたが、数時間立つとさらに混んできて、施設の中は満員電車状態。もぐにずっとついていたので、いかなごはほぼ放置。でも一人でゲームとかビンゴとか楽しんでいた模様。もぐはふわふわクッションの遊具がたいそう気に入ったようだが、小学生ががんがん入ってきて、壁を蹴飛ばしたりするので、長時間はまだ無理。

 あまりの混み具合に疲れて(もぐも途中で沈没)数時間で離脱し、いかなごと隣のSCでバーゲンのもぐ用服を漁ったりしてから帰宅。

9月5日(月)

 試験受かってた。試験勉強が大して苦しくなかったのは、勉強内容の半分ぐらいは、日常の仕事にそのまま役立つものだったからかも。

 ご飯を作る時、S君は少しずつ作っては出すのが好きだ(私は全種類揃って出すのが好き)。ソーメンも少しずつ茹でて出す(が、最後の方になると、うどんやそばに変わったりするのはどうかと思う)。

 今日の晩御飯(byS君)は、前菜に「キャベツと大葉のサラダ、フレンチドレッシング」「ポテトフライ」。続いて「本日のひじき」(←鉄分対策に毎日ひじき作ってくれる)「ご飯」「揚げなす」メインディッシュに「鶏からあげ」だった。ちなみに、いかなごには「パパレストラン」と呼ばれている。

 夏休み旅行のもぐ飛行機移動対策に、youtubeから動画をせっせとタブレットに落とした。ヤツはまだ長時間連続では見られないので、3分以内の動画のみで1時間半分(疲)。

 いかなご、元々あまりこだわりのない性格なせいもあってか、もぐに飲み物やご飯を取られても平然としてる。もぐに叩かれても、3回に2回は怒らない。自分勝手にもぐからモノを奪い取ったりすることもあるし、「もぐがこっちのドアから出なかった。ここは秘密基地なのに、そっちのドアから出なきゃいけないのに。もぐなんてもう遊んでやらない!」とか言ったりもするが、基本的にもぐには無条件に甘い。

 この辺り、私が子供の頃に遊び相手が兄弟だった時によく目撃した理不尽な態度を思い起こされるものがあって、結構微妙な気分。私は小さい頃は、遊び相手が少ないと可哀相だからとかいう理由で、よく母親の知人の子供達と遊ばされたものだが、当然のことながら、兄弟相手だとお互い同士を贔屓するため、一人っ子の私は何かと酷い目にあったものだ(6人兄弟の次女だった母親は、大勢と遊べて楽しいでしょ、と、私が同級生だけと遊ぶ方を好んでいたことなど、全く頓着していなかった)。

 で、どうして酷いことをすることもあるのに、他人相手だとあれほど兄弟を贔屓するのかと、不思議に思っていたのだが、つまりは、私が自分の都合を優先することはあるものの、基本的にいかなごやもぐを無条件で可愛がっているのと、いかなごがもぐを可愛がるのとは、同じことなんだろうな。

9月6日(火)

 最近いかなごがようやく、寝る前に世界名作アニメ全集の類を一人で一冊(なぜか最後の解説まで)読んでくれるようになった!(嬉)いや、どうせ一日何回ももぐに同じ絵本読まされてるんだけどね。。

 いかなごの誕生日クマ(←10cm大)のチュチュの手入れ(←そもそもクマにチュチュを着せることに無理があるのだが、裏側にゴムつけたりして姑息に修正)をしていたら、もぐがクマを奪っていったので「もぐ、クマちょうだい!!」と連呼していたら、もぐが別のテディベア(←30cm大)を持ってきてくれた。…それじゃない。

9月7日(水)

 S君が28歳美人女性と再婚する夢を見た。腹立つ。

 夜「ほうら下膨れてるよ」とS君が昔の動画を再生しはじめた。指くわえた3歳児が「やーよ、やー」とゴネる→私「じゃ、抱っこ」とすぐに3歳児を抱っこする、とか、指くわえた3歳児が私の膝の上で仰向けになったまま、延々満足気に動かない、とかもぐでは考えられない場面が映し出された。

9月8日(木)

 いかなごがみんなのしらすをやり始めた。結構ハマっていて「ママ、すしら面白い〜」と私になかなか貸してくれない。ちなみに、しばらく前からアクアビーズアートにもハマっている。

 『ホロコーストを知らなかったという嘘―ドイツ市民はどこまで知っていたのか』を読み終わった。最初は近所のユダヤ人が強制的に連れて行かれて働かされるってだけだったし、その財産をパクれるので喜んで賛成→なんか殺されてるらしいけど、今のところ戦争勝ってるし、問題にはならないでしょ、ということらしい。

9月9日(金)

 当直。昔は他科の先生と共同でコトに当たるとなると、上の先生の手伝いが多かったが、最近は下の先生に手伝いを頼まれることが多くて、手加減が分からなくて色々困る。普段よく知らない先生だと、どれくらいてんぱってるのか分かりにくい(ので、どこまで自分が手を出したらいいのか見極めが難しい)。

9月10日(土)

 明けて家に帰り、S君に送ってもらっていかなご達と遠くの公園に行こうとしたら、なぜか車のバッテリーがあがっていて動かず。旅行の朝じゃなくてよかった。おまけに暑かったので、すっかり外出する気をなくして家でだらだら。

 最近、もぐは超ご機嫌(←たぶん体調がいい)。椅子を流し台の下に持って行って乗って、流し台の中を探るとか、流し台の下からカップラーメンを取り出してゴミ箱に押し込むとか、座卓の上に乗って体温計くわえて立ち上がるとか、引き出しの中から干ししいたけの袋を取り出して、食べさせろ、と号泣するとか(しいたけ皮膚炎になっても知らんぞ)、食事用ベビーチェアのテーブル部分によじ登って立ち上がるとか…なんでこんなにやっちゃいけないことばかり次々に思いつくんだろう…将来は悪事の天才かもしれん(←親馬鹿)。

 午後からたこ焼き器でホットケーキを作ったら、いかなごに「ママやさしいね」と絶賛された。お手軽。



過去の日記の目次に戻る。

日記に戻る。