7月11日(月)

 朝、財布がないのに気付いた。家中探してもない。となると、昨日泳いだ琵琶湖の近くで落としたのか…しかし場所がどこかよく分からない。とりあえず管轄らしき警察に電話したが、派出所らしく、なかなか繋がらない。1時間ぐらいしてやっと繋がり、京都からならこちらで届け出しておきます、と幸い電話で遺失物届けを出してもらえ、それから1時間もしないうちに、別の警察署から財布届いてます、と連絡があった。やはり泳いだところで落としていたらしく、親切な人が拾って昨日のうちに届けてくれていたらしい。ありがたや、ありがたや。現金はともかく、身分証明書もカードもすべて入っていたのだ。世の中、親切な人がいるものだ(涙)。

 S君が昨日泳いだところに探しに行ってくれていたので、連絡して警察に財布を取りに行ってもらい、ほっと一息ついたところで、今度はもぐが9度6分で早帰り(ちなみに同時に隣のクラスの同僚の子も発熱)。38度台なら日々よくあることだが、9度台は初めてで、結構心配したが、当人は熱いだけで元気そうだった。

7月12日(火)

 財布拾ってもらった人の連絡先を警察から教えてもらったので、連絡してお礼を言ったら「それはいいんですけど、免許証見せてもらったら小型二輪の免許持ってはるんですね」「ええ」「何乗ってるんですか?」「ヴェスパです」「えっ!?」。どうやら親切な人はバイク乗りの女の人で、マニアックな女性バイカー仲間を見つけたか?とドキドキしたらしい。子供送迎のために小型二輪の免許を取った単なる原付乗りであることを説明すると、残念そうにされていて申し訳なかった。バッグ拾ったら中に『デイワールド』入ってて、も、もしかして?と思ったら、電車の中で拾ったんです、と言われたような感じだろうか。

 いかなご、傘差すと「きんようび、きんようび」と言いながら行進する(よんきびう隊の真似)。

7月13日(水)

 朝、保育園に行く準備をしていて、いかなごに「ほら、これ入れて」と服を渡したら、「どうして私が用意しなくちゃならないの?まるで貧しい子みたいじゃない」。…あんた何言うとんねん。

。  夜いかなごが、牛乳飲んだら歯が冷たいとかいう歌を歌ってくれた。

7月14日(木)

 マノンはせんとくんに似ている。

 今日はもぐがいやに可愛かった。帰って来た途端、パンの袋を探して持ってきて開けろと要求するし(これはまだいい方で、はっと気付くと朝の食べ残しの堅いパンを食べ、その辺のコップから何かを飲んでいたりする)、寝室でうつ伏せで教科書読んでたら、かなり上から後頭部に頭突きしてきて、また目の前が一瞬真っ暗&ムカムカしたりしたが、それでも今日は可愛かった。

 楽譜に伴奏がついているので、いかなごのピアノ練習には、私も大体付き添っている。伴奏はそこそこ難しいので、私も結構楽しい。

7月15日(金)

 朝7時頃にお腹を下す→迷走神経反射で気絶、のいつものコース。仕事に行かねば、とS君に保育園経由で送ってもらったが、車の揺れがダメで、左折を繰り返す保育園前で、再び迷走神経反射で気絶。何とか仕事場まで辿り着いたが、着いた途端上司が「こりゃ顔色悪すぎる。ちょっとバイタル取ってくれ」と看護婦さんに血圧測られたり。結局上司が30分、外来を代わりにやってくれ、その間に休んでなんとか復帰。後で受付さんに「私が見てもやばそうなほど真っ青だった」と言われた。このすぐにわごる身体をマジでどうにかして欲しい。

 夜、もぐが私を見てにっこり笑って「まーまー」と言いながら歩いてきた。最近ややママっぽい発言をするようになってきた。

 金魚、数日前から白点病に罹っていて、今日ついにS君が古い鍋(←昔私が焦がし、それ以降、庭で遊び道具やメダカ水槽として使われている)に2匹とぶくぶくと貝を移して温熱療法。

7月16日(土)

 S君がいかなご連れて遊びに行ってくれた。もぐは居間とママを独占できてご機嫌。せっせと家を荒らす→ママ抱っこ〜→昼寝(→最初に戻る)を繰り返していた。

 一方いかなごは、以前に1度SCで見てからずっと、また遊びたい、また遊びたいと言っていたぴちょんくんとコジマの前で再会したそうで、大喜びしていた。親達が中に機械が入っているんじゃないかと邪推しているぴちょんくん人形の中には、夢と希望が詰まっているらしい。

 今日のもぐのツボ→お姉ちゃんが「到着!」と言いながら、ソファから飛び降りるのを見て爆笑。

 S君の治療の甲斐なく金魚死亡。やっぱり1週間しかもたないなあ。。

 ゾラ『獣人』を読み終わった。無茶苦茶面白い普通のミステリ。しかも倒叙物!列車トリックあり!
 主人公は鉄道の運転手ジャック・ランチエ。『居酒屋』のジェルヴェーズの息子で、『製作』のクロードの弟、『ジェルミナール』のエチエンヌの兄、当然『ナナ』のナナの異父兄。って、ジェルヴェーズ、パリに出てきた時に男の子2人しかいなかったやん、と思ったら、出てくる時に次男だけプラッサンに置いてきたんだって。なんでそんなことになったんだ。

 それはともかく、このジャック、人を殺したくて堪らなくて、不倫相手に夫を殺してって頼まれて、思わず愛する彼女の方を殺しちゃったり、同僚の情婦と通じて、運転中の列車の中で同僚と喧嘩して、2人して列車から落っこちて、列車暴走したまま話終了とか色々凄過ぎ。おまけにジャックに横恋慕した踏み切り番の女は、踏み切りに荷車置いて列車脱線させた挙句、自分はトンネルの中で列車自殺だし。ゾラにしても実に派手なお話。既に映画化されているらしいが、ここは一つ、是非ジブリでアニメ化して欲しい。

7月17日(日)

 兵庫県まで勉強会に行った。復習にはなったかも。途中で寝てしまいそうになるのが辛い。

 最近、もぐはせなけいこに夢中。『ふうせんねこ』を読んだら、超目を丸くして、宇宙人を見るような顔で私を見つめる。

7月18日(月)

 勉強会2日目。1時間早く出てしまった。間抜け過ぎ。

7月19日(火)

 明日強風警報が出たら(=保育園が休みになる)どうするのか、というのか今日の職場の主要話題。部長が休暇中なので、私と後輩達の子供全員(未就学児5人)連れて来て、外来の控え室で遊ばせて交代で番をしたらどうかという案に、看護婦さん達もノリノリ。

 雨風が強かったので、行きも帰りも家族全員S君に送ってもらった。夕方病院を出ようとしたら、出口付近にスーツ姿の見慣れぬ男性が立っていて、よく見たら迎えに来てくれた我が夫だった(驚)。バイト先から直接来たらしい。

7月20日(水)

 警報が中途半端な時間に解除されたので、保育園は今日はお弁当。

 いかなごともぐがママの膝争い。当然のことながら、体積が大きい方(いかなご)が勝利していた。

 最近ホッツェンプロッツ三たびが行方不明なので(おそらく寝室のどこかに埋もれている)寝る前には私が小学生の頃に読んでいた童話集をいかなごに読んでいるのだが、今読み直すと色々面白い。子供がいないので、雄牛を跡継ぎにしようとした夫婦が、雄牛を牧師さんに預けて教育してもらおうとする『雄牛のピーター』なんて、牧師さんが賢い(牧師さんはさっさと雄牛を食べてしまい、全然関係ない人をあなたの雄牛の生まれ変わりでは?と夫婦に言うのだ)という話だったんだなあ、と。



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