10月1日(土)

 朝からいかなご、もぐの運動会。最初の入場行進で、列の先頭のいかなごが、過たず他の列の後ろについて行進して行ったのを見て衝撃(←もうこれだけで私的には満足)。他にも、去年はクラスから抜け出して親のところに来ていたのに、今年は勝手に友人達と合流して三角座りしてるし、かけっこも一応走ってたし(今年もビリだったが)、ダンス中に横の男の子に押されても、押し返さないで場所移動するし…色々と去年に比べて成長が感じられた運動会であった。

 もぐは、赤子競技はマットの山をちゃんと登っていて素晴らしかったが、その後、幼児組の運動会の間、じっとさせておくのが大変で大変で。長時間、抱っこや肩車しながら、写真撮ったりしていたので激疲労。S君は2階のベランダでビデオを廻しながら写真撮っていたが、その間に周囲のお父さん方のカメラをチェックしていて(こっそり携帯で他人様のカメラを隠し撮りしたりも)、帰って来てからあれが高いだの(←それ持ってたお父さんは私の同級生だ)、あんな変なカメラ、気付かない人がいるわけないだの(←全く気付きませんでしたが)色々うるさかった。

 運動会が終わると、伏見方面に遠出して、ご飯食べてから西松屋でもぐの長袖服を大量買い。もぐは手は長いが体重が軽いため、90だとブカブカ、80だと袖が足りない。

10月2日(日)

 朝から、とある文庫本が見つからなくて不機嫌。しかしまあ、この家で特定の文庫本一冊を見つけようなんて、狂気の沙汰だな(ははははは)。

 S君は近くの小学校で地区運動会に参加。午前中に一家で少し行ってみたが、S君に鉄棒のそばに連れていかれたいかなご、「あたしは鉄棒できないの」と号泣。少し前廻りさせてみたが、やはりできず、さらに号泣。私は子どもの頃全く鉄棒ができなかったので「嫌ならやらなければいい。鉄棒できなくても困らない(←本音)」と言ってみたが、はてさてどうしたものか。

 午後から田中事務所へ。最近京都で就職したK君がいて、子守してくれた。K君は実に子守適性があり、回転椅子に大小乗せてグルグル廻したり、かくれんぼに付き合ったり、いかなごの毎回同じ要求に辛抱強く応えてくれたりしていた(感謝)。その間、親達は田中社長と密談。

 21時過ぎにいかなごが「あたしもう寝る」と言って寝室に引き上げたので、てっきり寝ていると思って22時過ぎに寝室に行ってみたら…なんと布団かぶって、中でタブレットで『ふたりはプリキュアMaxHeart』を見ているではないか! プリキュアは「プリキュア脳になるから1日3話まで」と制限していて、今日の割り当て分はもう見たのに!やりやがったな!

 タブレット取り上げて電気を消したら、いかなごはあっさり沈没したが、もぐは全く寝る気がなく(←たっぷり昼寝した)いかなごの横で寝ている私の顔に平手打ち、頭突き、キス責め(単に口&頭で私の顔を押しているだけとも言う)攻撃を繰り返された。

10月3日(月)

 動かないバイクを預けたお店から電話がかかってきた。「ご存知かどうか分かりませんが、色々悪いところがあります。バッテリーは充電できれば充電します。後部のライト切れてます。ミラーはできれば両方変えた方がいいです(←家の原付置場が、車と壁の隙間を通り抜けないと入れないため)。前輪が磨り減ってます。ブレーキも減ってます…」。

 もぐ、髪の毛が伸びてきているが、まだ軟毛で柔らかいので、一緒に寝てると子犬みたいで可愛い。

10月4日(火)

 当直。

 いかなごをピアノに連れて行ったS君によると、先々週レッスン室の外で鳴いていた子猫は、その後窓をぶち破って救出されたそうで、なんと生後直後の子猫だったらしい。だからあんなにみぃみぃ鳴いてたのか。

10月5日(水)

 お迎えに行った時から超不機嫌だったもぐ。こりゃお腹空いてるな、ということで、昨日のご飯にとりあえずシャケふりかけのせて食べさせたら、食べる食べる。結局どんぶり一杯完食(恐)。プラスデザートにスティックパン半分とアンパンマンせんべい。

 田中茂樹『子どもを信じること』を読み終わった。不登校など問題を起こす子どもの親のカウンセリングを行っている著者が、親はどのような態度を取ればいいかについて書いた本。既に子どもに問題が出ている場合は、その親に本を読ませても意味がないことが経験的に多いので、子どもの接し方に悩んでいる親向けの本だと書いてある。

 例えば「小言や指示を言わない」「子どもが何をするかではなく、何を感じているかに目を向ける」「プレゼントはご褒美として与えるのではなく、何でもないときに与えるのが効果的」(確かに私が今でも印象的に覚えているのは、小学校低学年の時、唐突に母親がソフトクリーム持って帰って来てくれた時のことだわ)「子どもは親の小さい頃の欠点を遺伝的に受け継いでいて、親はその欠点を既に自力で乗り越えているが、子どもはこれから乗り越えるのだから、人生の先輩としてやさしく支えてあげるべき」などなど。

 この著者の方法が「子どもが長じて幸せな人間になること」に対して、どれほど有効な育て方なのかは、おそらくスタディはないだろうが(こないだの『子どもの頃の思い出は本物か: 記憶に裏切られるとき』でもそうだったが、心理学の学説の証明は難しい)、少なくとも、子どもがおねしょやおもらしをした時は親のやさしさを示してあげられるチャンスで、小言を言わずに淡々と片付けてやりましょう、という考え方は、精神衛生上なかなか良いと思った。

 ちなみにこの本は、製作に携わった田中社長に借りたのだが、その時以来、いかなごに何かにつけ「あの田中くんのところで借りた本にやさしくしろと書いてあったんでしょ」と言われる(笑)。

10月6日(木)

 ジョブズさん、早かったねえ。。

 いかなごバレエ。今日は最初から態度悪くて、まるまる1時間見学させられていたらしい(胃が痛い)。まあ他の子には迷惑かからないし、一応本人も、見学で良かった、とは思ってなさそうなのが救い(でも胃が痛い)。

 赤松啓介『差別の民俗学』を読み終わった。大体こないだの夜這いの話と似たり寄ったりだが、『もぐらの嫁探し』は同じレベルで満足しておけ、という差別的な話だとか、山にナゾの小売店があって、その売店を繋ぐ裏のルートがあるとか、キツネなどを憑かせるスジがあって差別されていたとか(なんじゃそりゃ、という感じだが、この辺りでは身近な部落も、違う地方から見ればそんな感じなんだろうな)興味深い話も。

 もぐ、身体の発達はいかなごより早そうだが(ロディにも自分からよく乗るし。いかなごは乗るよりも、ロディを飾りつけるのが好き)言葉は遅め。宇宙語は喋っているが、言葉らしい言葉はまだ「わんわ(←犬でもクマでも)」と「ぱっぱ(←ロディ)」ぐらい。あと、いかなごと違って、ものを指す時に、くっきり人差し指で指す。

10月7日(金)

 修理に出していたバイクが、ぴかぴかの銀色ミラーをつけて帰って来た!私がバイク置き場から出す時に、車にガリガリこすっているのを見て、どうにかせねば、と思ったバイク屋さんが、折り畳みタイプのミラーを探して、合わないのを加工して取り付けてくれていた。車にぶつからないし、見やすいし、超快適。毎日乗っているいかなごも、ぴかぴかさ加減が気に入った模様。

10月8日(土)

 午前中は例によって家の片付けとか、京フェスで売る予定のTシャツ畳んだりとか。

 早くTシャツ売りに行きたい、と逸るいかなごを宥めながら、午後から昼寝しようと試みたが、結局一睡もできなかった。おかげで水に浸されるのは免れた(←本会に出かけるS君が、帰りに切干大根を買って来てくれるというので、「寝てたら水に浸しといてね」と言ったら「息止まるんじゃないか」と言われたのだ)。

 で、京フェス。
・いかなごの名札に「本名(いかなご)」と書いたら、「いかなごなんて変な名前イヤ」と言われたが、「生まれる前から決まってたんだから諦めな」と押し切った。
・ディーラーズで、自転車に乗る「ちょっとデブの人」用Tシャツ(Lサイズ限定)を販売。
・というか、Tシャツが似合いそうな知り合いに声をかけて、実質押し売り。
・早川書房の人も、SEの人もよく似合ってました。
・Lが着られない人々から、XLを出せとのお言葉も。Lサイズ売り切ったら考えます。

・今年の驚き2つ。その1:私の2つ上の先輩Gさんが今年結婚されていた。なのに「何か変わったことありました?」と聞くまで、発表なし。お相手は一般の方とのこと。
・その2:小林泰三さんが痩せていた!ラーメンダイエットで10kg痩せられた由。ラーメンダイエットというのは、昼に社食のラーメンを食べることらしい。S君にも是非見習って欲しいが、実行困難なところが難点。

・もぐは大広間でディーラーズや宴会後の机を荒らしたり、大広間から脱走を繰り返したり、マイクを口の中に入れようとしたり、相変わらず悪事の限りを尽くしていた。
・それを見たしおしおが「なんか男の子もいいなあ」と言っていたが、あんまりおすすめしません。
・赤子受けには自信のある堺三保さんは、やっぱり未熟児だった(衝撃)。

・ワークブックが300円で売られていたので、「あ、値上げしたんだ」と呟いたら、売り子の現役の人に「ずっと300円ですよ!」と突っ込まれた(笑)。
・というか、まだアステリズムが出ていることに驚いた。あんなに適当に創刊が決まったのに(1回生がたくさん入ったから何か作らせろ、誌名はこれで、という上回生の人々の指令のもとに作られた)。

・1997年からの京フェスのプログラムブックが、すべてサイトに保存されていることをはじめて知った。それ以前のプログラムブックも発掘して、せめてスキャンなりとしておくべきだろうな…。
・便利な人にソローキンの『青脂』を勧められた。いやあ、読みたいとは思ってるんだけど、6000円は高い。
・なぜか大広間で恋話になったりも。便利な人が子持ちになったからだと思う。O君お幸せに。
・R君は良い奥さんをもらった(というより、良い奥さんにもらわれた)感じ。

・夜になって大広間にあぼさん一家が登場。相変わらずキリカちゃん大好きないかなごは、ホワイトボードに物凄い注意書きを書き続けているキリカちゃんに付き纏っていた。
・夜中過ぎ、いかなごが力尽きる前に退散。帰りにさわやの玄関までしおしおが見送ってくれた。それを見たいかなご「あの子、知り合い?」「何言ってんの、Kちゃん(しおしおの子の人)のママよ!」「Kちゃんのママ!?あんなに若いのに?」
・今年は大広間が空き空きだったが、みんな齢を食って、夜更かしが大変になったんじゃないかと邪推。

10月9日(日)

 昼前にしおしおが家に来て、二人で後輩の結婚お披露目会へ。少人数の食事会だったが、新婦は2回お色直しし、そのドレスが3着とも凝っていて、実に可愛いく、私も田中さんも「ええのう、ええのう」とおばさん発言を繰り返して、心ゆくまで愛でさせていただいた。いやもう、眼福ってのはこのためにある言葉かと。ドレスに合わせてネイルまで変わるんだよ。ケーキも婚約指輪も可愛いし。こんな可愛い子がワタクシの真の後輩とは(ふふふ)。昨日細美さんがもぐを見て満足気に「若い血が受け継がれてるねえ」と言われていたが、その気持ちが新郎新婦を見てよく分かった。

 しかし食事会での話題といえば、新郎がいるにも関わらず、フグ毒がどうの、大阪市長選がどうの、今はいないあの人はどこに就職したの、あの学年にいた某K社に就職した恰幅の良い有能な法学部の人は誰だの…でもまあ、私にはナゾだったO君以下の学年(今の盛況を迎える前の砂漠時代)がやや把握できた。

 二次会に行く人々と別れて、私は岡崎公園へ。学生祭典なるイベントが開かれていて、周囲は妙な服装をして踊り狂う人々で溢れ返っていて、ややびびったが、子供コーナーがあるグラウンドは比較的落ち着いていた。先行していたS君&子供2人と合流し、いかなごが描いた「一番好きな人(=私だ)が笑っている絵」(中央付近に、保育園ごとにまとまって飾られていた)を見物した後、いかなごを迷路だのビーズ細工だのメンコだの宝探しだののコーナーにリリース。色々工夫が凝らされていて、あれは子供は楽しいだろうなあ。若いお姉さんお兄さん達がつきっきりでお相手してくれるのも(私が)嬉しかった。

 ちなみに、もぐはお姉さん達に「大人しいですね。いつもこうなんですか」と言われたとか。大人しくてニコニコ笑ってるのは家の外だけでございます。家では、高いところに登ってるか、触ってはいけないものを触ってるか、泣いてるかの三択です、三択。

10月10日(月)

 午前中は病院。

 昼前に出発して、滋賀県の道の駅拡大版のような施設へ。小さめの階段状の野外舞台みたいなものがあり、もぐはそれを登ったり降りたりするだけで大満足。

 その後、エサがあげられる動物ふれあい広場へ。ヤギ羊馬ウサギ豚カモと充分な種類が揃っていて、しかも狭いのが素晴らしかった(親の移動が楽)。いかなごは一人ウサギ舎に入って、エサの人参をあげるのに夢中。もぐは、立派な面構えのヤギに関心を示していた。一匹だけ子ヤギがいて、みんなが人参をあげるものの、まだ噛み切れないらしく、数回もぐもぐすると出していた。その辺の草木を食べてるので、柵の外のをむしってあげるとむしゃむしゃして、角も生えかけだし、えらく可愛かった。

 それから芋掘りへ。事務所でお金を払うと、周辺の個人の畑に案内されるシステム。5株千円で、かなりの量が獲れたし楽しかった。また行こうね、と言ったら、S君「この芋全部食べ終わったらな」。

 昼間いかなごにウサギぬいぐるみを買ったのだが、夜寝る時に、いかなご、2匹のウサギぬいぐるみを寝かせながら「このウサギさんみたいな本物のウサギがお庭にいたら、いかなごどんなに幸せだろうなあ」と英語例文の訳文みたいなことを言っていた。え…ウサギですか…。

 一方もぐはなぜか夜も大活躍で、寝室に連れて来ると、おもちゃ投げたりするので姉が寝ない→居間でS君に捕獲していてもらうと号泣→うるさくてやっぱり姉が寝ない。結局、電気消して両方腕枕したら(←いかなごはいつもこれで即寝)なんとか両方寝てくれた(疲)。

 知子ちゃん、順位は良くはなかったけど、あの身のこなしとスピードはやっぱり凄い。

 

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