12月21日(火)

 最近のもぐ。
・わっと驚かすと、凄げえ喜ぶ。何がそんなに嬉しい?
・歯軋りが凄い。4本しか生えてないのに、ギリギリ音を立てる。

 S君が100円ショップで見つけてきた、首にかけておく輪っか(マフラー代わり)をくれた。これが激暖かい。寝る時も手放せない。

 ルラングァ『ルワンダ大虐殺 世界で一番悲しい光景を見た青年の手記』を読み終わった。15歳で家族親戚全員皆殺しされ、自分も重傷を追ってスイスに亡命している青年の話。ルワンダで山刀での大虐殺が起こったのは、国民の9割が田舎で農業をしているのが大きな理由なのではないかと思った。全員が知り合いの田舎で、10%の人間を殺すのが正義と言われ、ラジオで殺すべしと煽られれば、日本の田舎でも同じことが起こるだろう(とS君に言ったら「そう思いたいなら思っとけば」と鼻で笑われたが)。全員が知り合いではない都会の場合、ユダヤ人狩りのように、まず犠牲者を一箇所に集める作業が必要だが、先祖代々知り合いではねえ。

 あと、虐殺に生き残って元の家に戻っても、フツ族の雇った殺し屋に狙われたり、虐殺の証言をしたら毒殺された人がいる、というのは、さもありなん。虐殺後に国を率いたカガメ大統領が、虐殺に参加したフツ族のほとんどを、大して罰することなく開放することにした(そうそないと、国から逃げ出して、国が立ち行かないから)のは分からないではないが、親族がほとんど殺された挙句、生き残っても社会的に抹殺(自分達を殺したフツ族がのうのうと暮らしているので、地元では暮らせない)では、踏んだり蹴ったりも甚だしい。主人公が(フツ族がたくさん移住している)ベルギーに行ったら、鼻が削ぎ取られた跡から、虐殺を逃れたツチ族と分かるので、現地のフツ族に囲まれて脅迫された、とかもうね。「みんなでやれば恐くない」を証明してしまった辺り、何か他の方策を取るべきではなかったかと思わないこともない。

12月22日(水)

 2日前からの風邪が悪化。咳がもの凄くて、じっとしてると大丈夫だが、動いたり喋ったりすると、止まらなくなる。今日は病棟の忘年会で、数週間前から某アイドルグループの踊りをDVDで自習し、昨日は集団練習にも参加して、余興に参加する気満々だったのだが、さすがにこの状態では無理と思い、直前キャンセル。

 医局の先輩(男)から手作りシュトーレンを貰った。今は開業医をしているのだが、以前製菓教室に通って習得した技術を生かして、毎年大量に作って配っているらしい(凄)。

12月23日(木)

 今さらフレッシュプリキュアのイベントがある、ということで、朝からつぶれそうでまだつぶれないピエリ守山に。入っているテナントが次々に閉店し、数ヶ月前についに大きなスーパーまで閉店してしまったピエリは、相変わらず閑散としていて、子供が遊ぶには最適(昼ご飯に久しぶりにモビーディックに行ったら、そこだけは割と盛況だったが)。空間だけは広いこのSCを生かす方策はないものか。

 帰宅して、夕方から、いかなごにうるさく付きまとわれながら、クリスマスケーキのスポンジ作り。「ねえ、何か手伝うことない?」「いかなご、なめてあげるよ」って君の手伝いは味見だけかよ。いかなごは、明日用のスポンジ作りというのが我慢できないらしいので、ヘラについた使えない生地をココット型に入れて一緒に焼いた(今日のいかなご用)。

 それにしても、スポンジケーキ作りは、膨らむコツ(砂糖を入れる前に白身を十分泡立てる)が分かってから、肉じゃがでも作るかのようにドキドキ感がなくなってしまったな。味も上等ではない普通のケーキのスポンジと似たような感じだし(昔の自分で作ったスポンジは、膨らみは悪いが、目が詰まっていて、あれはあれで美味しかった)。

 夜はピエリで安売りしていた家庭用ミニたい焼き器を使ってたい焼きをば。かなり小さいが、これはこれで楽しい。

 これは大事。とっても大事。

12月24日(金)

 5時起きでクリスマスケーキのデコレーション。数週間前にいかなごが突然「ウサギのケーキがいい」と言い出し、クリスマスにウサギ?と難色を示したら「ウサギがいい。できなかったらいいけど。ウサギじゃなければクマがいい。できなかったらいいけど」と言われた。いや、できるできないの問題ではなく…それともこれは私に対する挑戦か!?ってことで、しぶしぶ表面に色をつけた生クリームでウサギとクマを描き、チョコペンで目鼻口をつけた。せめてクリスマスカラーに、とクマを薄緑にしたのが祟って、激しく幼稚園向きな色合いになったが、まあいいだろう…いかなごは保育園児だし(疲)。

 もぐの予防接種。抱っこしていたら、看護婦さんに見つめられて、恥ずかしそうに顔を背けて、私の方に顔を隠してびっくり。普段はあまり親に興味なさげなのに(いかなご比)、いっちょまえに人見知りかよ!

 S君に健康診断を受けさせたら、GPT高値!LDH高値!LDL/HDL比3近く!完全に肥満が原因だよ〜。3年前は異常なかったのに。本人を問い詰めたら、3年前より数kg増えてるし、最近は運動してないから(保育園の送迎は車)とのことだったので、もぐも腰がほぼ座ったことだし、来週から保育園送迎は自転車でしてもらうことに。減量!減量!

 晩御飯はケンタッキーのフライドチキン(セットメニューしか売っていないので来年から買わないように、とS君)とホリデイインのピザ屋のピザ(最近お気に入り)と野菜とケーキとシャンメリーとスパークリングワイン。

 地上波(のフィギュアスケートの放映)は出来る限り見ないようにする派(腹立つだけだから)なので、もちろん今日の全日本男子SPの放映は見なかったが(テキスト実況だけ見てた)、フジの放映は例によって相当ひどかったようで。

12月25日(土)

 朝からプレゼント開けタイム。今年のプレゼントはプリキュアパジャマ、ゴードン+曲がるレール、シンデレラのポップアップ絵本、おばあちゃんからプリキュアお菓子セットと家族4人それぞれに服。

 プリキュアパジャマは、プリキュアの絵のついた普通のトレーナー上下に、ひらひらたっぷりの上着がついていて、いかなごが数ヶ月前から、SCで見る度に、指をくわえてこれ買って…と言っていたもの。私も子供の頃なら欲しいと思っただろうなあ(うちの親なら完全に拒否しただろうが)。

 ゴードンはプラレールに何か機関車を追加しよう→トーマスでそろえたい(私)→ゴードンがいい(いかなご。理由は『力持ちだから』)ということで買ったもの。別にクリスマスプレゼントにする必要は全くなかったのだが、もぐへのプレゼントがないといかなごが不審がるかと思って、クリスマス包装してみた。しかし、いかなごは当然のように「もぐ君、大きくなったら触らせてあげるからね」の一言だけで自分のものにしていた(笑)。

 私がみみちく貯めた楽天ポイントで毎年買っている絵本、今年はシンデレラのポップアップ絵本にしてみた。洋書だと2000円だが、日本語版だと倍するので、当然英語版を選択。思ったより凝っていて、両親も興味津々。S君は「アメリカ人にこんな複雑なことができるのか」と感心していた。

 S君母からの服は、いかなごももぐも似合っており、私の服はいかなごとお揃いな感じで、相変わらず非常に有難いのだが、どれも若作りなのがやや難点(S君母が普段から若作りなので、「これはさすがに私には着れないからあげる」という服が、私にも若かったりする)。

 で、午前中はおさるのジョージクリスマス特集を見たりして、だらだら過ごす。夕方からいかなごが外に行きたい、とウルサイので、北大路のSCへ。いかなごを遊ばせている間に買い物していたら、ゲームコーナーにベビーアルパカのぬいぐるみがあり、あまりに可愛いのでS君に取って、と頼んでみた。これは取れない、と言いながら、何回も挑戦するが、やっぱりなかなか取れず、大枚のお金を投資して、もう無理かなあ、と諦めかけていたら、お店の人が落ちやすい位置に変えてくれて、ここを押してください、と一言。なるほど、こういうサービスもあるのね。

 とりあえずアルパカさんはゲットしたので嬉しかったが(その後S君はアンパンマンの小さなぬいぐるみも取ったので、それはもぐに)「パチンコ中毒になる人の気持ちが分かった」とS君。確かに。安く取れそうにないものに手を出すのは、もう二度とやめよう。

 成美ちゃんのインタビューだ、面白い〜と思って読み進めたら、最後の文章を読んで、ん?やっぱり書いているのは青嶋ひろの氏だった。スポーツライターには人材がいないのかしら。

12月26日(日)

 日直。

 ソウルゼンバーグ『捕食者なき世界』を読み終わった。誤訳が多いとの噂も聞いたが、知らないことが多く、なかなか面白かった。「頂点捕食者がいないことにより生態系が崩壊している」という仮説は、私には非常に受け入れやすそうな説のように思われるが、ある程度認められるのにかなりの時間を要したらしい。オルカがクジラやラッコやアザラシを大量に食べているとか、アウストラロピテクスの幼児がタカに食べられていた、という話も興味深かった。あと、頂点捕食者を再導入して生態系を豊かにする、という計画をすすめるには、論理的な証明ではなく、人々の感情に訴えなければいけない、と言いたげな書き方も。

 美人で性格の良い仕事関係の知合いが、夫の浮気で離婚したらしい。私が知っている美人で性格の良い人は、たいがい男関係でひどい目に遭っているので、いかなごには(美人になるかどうかはともかく)あまり性格が良くならないように勧めたい。

 もぐ、最近「ぱの日」なこともあり。うぱぱぱぱぱ。あぱぱぱぱぱ。

12月27日(月)

 最近のもぐがコタツの上のものにすぐに手を出すことはよく分かっているのに、コタツの上に熱湯で淹れたばかりの紅茶のカップを置いた神経が我ながら分からん(反省)。てことで、はっと気がつくと、もぐの左上腕と左下腿、私の大腿に二度熱傷が。急いで服を脱がせて、泣き喚くもぐを流しで水にさらし、家族全員叩き起こして病院→私は仕事、もぐといかなごは保育園に送っていってもらう→夜はもぐの三種混合3回目、と自業自得ながら病院三昧の一日。

 もぐは最初こそ泣いたものの、その後は特に機嫌も悪くなく、見た目痛そうとか、医者に何されるんやろ、という恐怖感が、子供が泣く主因なのではないかとまた思った。

 うーん、なんだこれは。

12月28日(火)

 仕事は年内最終日。当然のことながら忙しく、入院だらけでばたばた。

 帰宅してロシア国内選の結果チェック。ヴォロトラ優勝だよ〜。しかもSPもFSもノーミス(トラどうしちゃったの?)。ショートのカルミナは本当に素晴らしい(涙)。久しぶりに感動したよ〜。あの中国人のようなツイストは何?背後霊のようなリンクサイドの黒モロゾフも素敵だし、このカルミナ引っ下げて、ワールド殴りこみって感じかな(それまでに悠子ちゃん達が調子戻るといいんだけど)。フリーのロミジュリは、ちょっと音楽そっちのけな感じだが、エレメンツはどれも高品質だし、今後に期待。

 それにしても、ハルチェンコとスプリットした後に、すぐにトラと組めていればなあ(←外野の繰り言)。

 じ、Jスポでワールド全種目生中継だって!?見れないかと思っていたワールドが見られる(涙)。ありがとうJスポ!!

 夜、S君が忘年会に行ったので、いかなごと大掃除をしようとしたら、なぜかぬいぐるみに正月準備をさせると称してナゾの工作物をまとわせる会に。

12月29日(水)

 朝起きたS君、昨日正月準備として、紙リボンを耳につけたアルパカぬいぐるみを見て「ローストチキンみたいだな」。

 朝病院に行ったら、処置が多過ぎて、なかなか帰れなかった。

 午後から大掃除をはじめたが、子供2人の相手しながらの大掃除は無理とすぐに悟る。もぐ→少なくとも両親のどちらか(多くの場合ママが)側について相手をしないとギャン泣き、いかなご→掃除真っ最中の居間に、寝室から布団かぶって這って出てきたり。

 でもまあ、洗濯物取り入れたり、畳んだりには、いかなごもそこそこ戦力になってきた気が。

 もぐ、いつの間にか蟹工船のカバーはずしていた(恐)。また本をその辺に置けない生活が始まったよ…。

12月30日(木)

 7時にもぐに起こされ、7時半にいかなごが起きてきたので、ママがついてないと泣き出すもぐを背負い、いかなごは飯も食わさず手下にして働かせて、掃除の続き。

 午後からは、餅を作るS君と場所と子守を交代しながらおせち料理作り。何かする時は、やっぱりおんぶが一番楽なんだよな。その代わり、こっちの体力の減りが早いが。

 夜、全日本女子フリー後半2組の放映を見た。
・石川翔子ちゃん、凄かったけど、あまり好みではないタイプの滑りなんだよな。
・大庭雅ちゃんのいきなりサルコウと2A3Rは凄い。
・最終GPの6分間の6分割画面は凄い。
・真央ちゃんは何か変わった。それが間の取り方なのか、滑りなのか、よく分からないが、いい感じ。 ・章枝ちゃん、悪くはなかったよねえ。ジャンプも高いし。でも、ほぼノーミスじゃないと全日本では厳しい。
・真央美姫が試合を支配してましたな。さすが世界チャンピオンズ。美姫ちゃんが言うように、まさにシニアの滑りに。

12月31日(金)

 朝起きたら雪が降りはじめていて、良かったと思ったが(←最近いかなごが雪だるまを作りたいのに雪が降らない、とうるさかった)どんどん降り積もる上に、明日も降りそうと聞いて早くもうんざり。

 午前中は雪の中、いかなごと近所の105円ショップに買い物に行き、もぐ背負っておせちの残りを作ったり。

 午後から一家総出で雪だるま作り(+自転車置き場の屋根の雪下ろし)。既に20cm以上積もってるよ。質の良い雪での工作は楽しく、いかなごの背丈ほどの雪だるまと、あまりウサギっぽくない雪ウサギを作ったが、屋外に付き合わされたもぐは迷惑そうだった。

 今年は最初の3ヶ月は屍も同然だったが、プルも立派に復帰できたし、無事に身二つになれて仕事にもあっさり復帰できたし、毎日バタバタしながらも、かなり幸せな日々を送れたと思う。お世話になった皆様、色々ありがとうございました。どうぞ良いお年をお迎え下さい。


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