6月11日(木)

 保育園の送りの時に、体温表(新型インフルエンザ対策)を私が先生に渡したことで機嫌を損ねたいかなごが(自分で先生に「おてがみ」を渡したいらしい)私の膝に乗って、指を吸いはじめた。そこへやって来た、3ヶ月の時から同級生の女の子「あ、いかなごちゃん、怒ってる」。

 保育園の先生に、今日のいかなごは、はさみの使い方が上手だったと褒められた。む、もしかして、母に似ず手先が器用かも(期待)。

 今日の晩御飯:S君が作ったタコライスと味噌汁に、半額だった鯛のあら煮。

6月12日(金)

 最近、薬が減ったせいか、一時期の睡眠不足を取り返すかのように、1日9時間は寝てしまう。それでも眠い。

 今日の晩御飯:牛肉とピーマン炒め、じゃがいもとスナップえんどう炒め。いかなごはアジ。

 夜、音信不通だった父親から電話がかかってきて、母親はせいぜいもって今年中だろう、と主治医に言われた、という話をされた。母親の再発騒動は2002年だから、あれから7年か。その間に一人娘が結婚して、孫もできたわけだが、夫への恨みを募らせたり、娘夫婦と揉めたり、果たして幸せだったのか。

6月13日(土)

 てことで、いかなごを連れて親の家へ。親は新しく子犬を飼っていたが、これがえらくふわふわして、毛並みも姿勢も良い犬だった。なんでも親や親戚がチャンピオンらしい。親は、噛むだの、引っかくだの、凶暴だの、散々な言いようだったが、うちらのことは全く噛まないし、伏せもするし、いかなごと一緒に遊んでるし(精神年齢が近いっぽい)、例によって親の躾が悪いだけなのでは。母親は、麻薬のせいで身体が動かないとは言っているものの、一時期よりはまともな感じ。

 1時間半ぐらいで退散したが、いかなごはかなり緊張気味だった。まあ、知らない家に行くのも経験だからな。

 帰りに、いかなごの水泳帽やら、布団干し(これで庭で布団が干せる)やらを買って帰宅。

 今日の晩御飯:牛肉と厚揚げと冷蔵庫の野菜11種炒め。

6月14日(日)

 いかなごの水泳帽に名前書いた布を縫い付けたり(ミシンさまさま。あれほど恐がっていたのが嘘のようだ)、庭の隅の唯一日当たりの良い箇所を石で囲って、昨日百円ショップで買った、大葉とパセリの種を蒔いたり。しかし、蒔いてからS君に言われて気付いたのだが、そこに何か生えると、ビニールプールが置けないかも。どうしよう…。

 午後からS君がいかなごを連れて、近所でやっていたバザーに行き、絵本だのぬいぐるみだのを買って来た。いかなごが欲しがったというミッフィーのぬいぐるみは、即座に漂白剤つけて洗濯機に放り込んだが、もう一つのゴン太君のぬいぐるみは、機械内蔵なので洗うわけにもいかず、消臭除菌スプレーをかけまくって日光消毒。私しゃ、古ぬいぐるみは好きではないので、正直うんざりだったが(ちなみに、相変わらず「犬は汚い」主義者のS君は「このぬいぐるみは、昨日の親の家の犬より汚くない」と主張)、このうごうごゴン太君は、うごうご言う音が意外に可愛かった。

 いかなご、突然「シリーズ」と「グループ」にこだわるように。「さくらんぼは何のシリーズ?」と聞かれましても。

6月15日(月)

 銀行行って、スーパー行って、ついでに100円ショップでいかなご用にキティのDVDケース買ったり。

 今日の晩御飯:ミンチの肉じゃが、スナップえんどう炒め、レタススープ。ちなみに、いかなごは鮭のかま焼き、豆腐、コーン。

6月16日(火)

 夕方、東本願寺かどこかでやってる名人戦の中継をつけていたら、TVで雷が響く→うちで雷が鳴る、が繰り返されて凄かった。

 いかなご、ママと抱っこだけで構成されていたようなものだったのが、最近はよく一人で喋りながらごっこ遊びをするようになった。特に面白いのが、これいじりながら「あなたち(あなたたち)こっちにおいでよ。やだよ。なんでやなのよ。あ、こっち来たら駄目っていったでしょ。なんでだよ〜」と、延々とアテレコしているところ。

 今日の晩御飯:豚肉と野菜のポン酢炒め、レンコンの金平、イタリアンドレッシングのサラダ。イタリアンドレッシングはS君には不評だった。

6月17日(水)

 頭痛くて一回休み。

 夕方、保育園から帰って来て、いかなごが眠いと言うので2人で布団でゴロゴロしていたら、いかなご「ママ、お迎え来てくれてありがとう」「ど、ど、どういたしまして(そんなセリフどこで仕込まれたんだ…)」「かわりにあひるさんをどうぞ」とアヒルクッションをくれた。

 今日の晩御飯:鮭かまのホイル焼き、肉団子と青梗菜のスープ。私には脂っこ過ぎた。

6月18日(木)

 診察。改善してたので、薬減らしてもらった。その後、上司のところに行ったら、免疫抑制剤飲んでて敗血症になったり、肺炎になったりした例を色々話されて、甘く見るなと言われた。そうだよな、今の薬の量だと「仕事はできないこともないが(病気をもらう可能性の高い)病院で働くのは無理」と主治医にも言われたし。不便な職業だ。

 いかなご、保育園のお昼寝の時に、突然あはははと笑い出した、と先生に言われた。本人によると、パン屋さんの夢を見ていたらしい。家でもよく笑ったり、寝言言ったりしてるし、明らかに私の遺伝だ…(S君は全く寝言を言わない)。

 まさかA案可決とは。でもちゃんと通るんかいな…。

6月19日(金)

 S君が聞いてきたポルトガルとアンゴラの話が面白かった。

 こないだ蒔いた大葉とパセリ、まだ芽が出ない。

 今日の晩御飯:サンマ、小松菜の炊いたの、キャベツと赤ピーマンとセロリのサラダ。

6月20日(土)

 『ブレンダと呼ばれた少年』を読み終わった。新刊の時に立ち読みで読んだ記憶があるが、通して読んだのは初めて。医療ミスでペニスを失ったため、女の子として育てられ「男になるか女になるかは育て方で決まる」の根拠症例とされてきた主人公が、実は自分が男であることに全く疑いを持っていなかった、というこの話、性差の自意識は生得的に決まっているという説は、フェミニズムに興味はあるが、今まで一度たりとも「男になりたい」「ペニスが欲しい」なんて思ったことはない私としては、非常に納得できるもの。「女の子として育てれば女の子になる」説を推し進めた医者の考え方や、逆ギレっぷりも凄い。唐沢俊一のようだ。しかし、子供を見ていると、育て方で性差ができるとはとても思えないと思うけどな。いかなご、ヒラヒラがいい、ピンクがいい、と言いまくってるし。この本では、主人公は今は幸せになり、という感じだが、そんなことはないだろうとぐぐってみたら、訳書出版の2年後に主人公の双子の弟が、さらにその2年後に本人が自殺していた。育てられ方の影響がどれぐらいあったのかは分からないと思うが、悲惨過ぎ。

 いかなご、甘えたい時はネコの真似をするように。「にゃーん、にゃーん」「いかなごは甘えんぼさんなの?」「甘えんぼさんなの。すぐ、食べさせてって言うの」…そうですか…。

 ピーターパン、トムソーヤー、ヘンゼルとグレーテル、と読まされたら、残酷な話ばっかりでうんざり。



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