10月1日(水)

 最近いかなごが「パパ抱っこ」と時々言うようになり、S君わりと有頂天。よく「パパ抱っこするか?」といかなごに聞いている。受け入れ率が上がるように心から祈る。

 いかなご、夜私が布団に入って本を読んでいたら、その本を取り上げて「いかなごも読もうっと。おばあちゃんが むかむか」そんな本嫌です。

10月2日(木)

 いかなご、唐突に「ミッフィーみる!」「うちにはミッフィーのビデオはないよ」「ちがう!あったよ、こっちで!」とテレビ用のテレビを叩く(居間には、テレビ用といかなごビデオ用の2台テレビがある)。日曜日放映のミッフィーを見たのを覚えているらしい。「あれは毎日はやってないの」と言っても聞いてくれないので、結局動画サイトでミッフィー動画を探して見せることに。うー、見せているとメールもチェックできない。パソコンもいかなご用にもう1台欲しい。

10月3日(金)

 いかなご、10月からきく組さんに進級。事前には何の説明もなく、朝普通に保育園に連れて行ったら、夕方「今日はきく組さんに行ってました」と言われ、翌日にはタンスとタオル掛けが移動していた。上の子も同じ保育園に通わせている、同じく進級した同級生のお母さんに、こないだ「いかなごちゃん5月生まれでしょ。運動会終わったら、急に明日からきく組さん行ってくださいって言われますよ」と言われていたので、驚きはなかったが、事前説明もないとは(笑)。去年いかなごがいたクラスの子は2組に分かれ、分かれた基準がいかなごの生まれ月だったので、今までいかなごが所属していたうめ組は、いかなごより大分小さい子が多く、合同保育の時にいかなごが普段遊んでいたのは、きく組さんの子達が多かったので、正直ちょっと安心。

 夜「ママ、みてみて、あかちゃんおんぶした」。いかなご、保育園で使っているゴムを首にかけ、そのゴムに起き上がりこぼし(通称:赤ちゃん)をひっかけて首から提げていた。おー凄い凄い、でもそれは抱っこだ。

10月4日(土)

 朝5時半に車で家を出発。伊丹に車を置いて、飛行機で大分へ。機内は狭いが、1時間もかからないので、いかなごの相手は楽だった。いかなごは離着陸には興味なさそうだったが、S君が用意したピングーを見てご機嫌。

 大分でレンタカーに乗り換えて、高崎山へ。着く直前にいかなごが寝てしまったのでどうしようかと思ったが、途中で起きてご機嫌で猿観察。というか、猿はすぐに飽きてしまい、猿尻目にはっぱ、はっぱと葉っぱ拾ったり、枯葉を蹴ったり、猿用遊具で遊びたそうにしたり…猿子供も人間子供もあまり変わりません。猿子供に囲まれてくつろいで寝ている母猿に「おさるさーん」と声かけて起こしたりも(おい)。

 説明係の人が「ほら、見て下さい、あの子はもう2歳なんですけど、下の子が生まれてないので、お母さんお乳出てないんですけど、ああしてお乳ねだりに行くんですよ」…どっかで聞いたような話だなあ>いかなご。数年前に来た時よりも時期が早いので、生まれて数ヵ月の子猿がたくさんいて、非常に可愛かった。あと、徒歩数分で猿のいるところまで登れるのに、さるっこモノレールなるものが出来ていて、誰でも登れるようになっていたのが凄かった。

 レンタカーで会場のホテルまで送ってもらって、中学高校時代の友人の結婚式。「いかなごもいっしょにいく〜!」といういかなごに「ママ、おしごとだから」と説得力のないセリフを返して、泣くいかなごをS君に連れ去ってもらい、友人とお喋りなど。いつの間にやら、1人離婚していた。

 結婚する友人は、職場で知合った彼氏が地元の大分に帰るというので、大分に就職し直して結婚したという豪の者。新郎は旧家の長男だそうで、参列者が150人近くの超大きな結婚式だった。ケーキ切ったと思ったらすぐお色直し、20席あるので凄く時間がかかるキャンドルサービスからそのまま花束贈呈、と忙しい披露宴で、涙にくれる新郎を尻目に、青のカラードレスがよく似合う新婦は超お仕事モードで愛想を振りまいていた。それにしても、食事がとても美味しくて、どれも酒のあてになりそうなものばかり。

 これで高校時代の友人12人のうち、8人が結婚して未婚が5人。その中でも子供を3人産んだ友達とは仲が良かったのだが、友達の親は、中学生は子供だけでは本屋に行かせない、という厳格な人で、当時は気の毒だと思っていた。それが今は、彼女の子供3人の面倒をしっかり見ていてくれるらしい。今は、私の方が気の毒だわ(笑)。しかし、会う度にお互い「あんた親にそっくりになっていくなあ」と。相手の親の顔の記憶が鮮明だからな。

 結婚式が終わったのが7時前。その間、いかなごはS君と遊園地に行く予定だったが、結局ほとんど車で寝ていたらしい。「ママー」「いかなご、ごめんね、おしごと終わったよ〜」「おしごと おわった の ?!?」…信じられないらしい。

 それから車で山道を2時間半。福岡のS君実家に着いたのが10時近く。酒を飲んだのと、盛装していたのと、車に揺られたので、ふらふらになりながら到着。S君実家に行ったのは、飼っているというウサギを見るのが大きな目標だったのが、この兎、人慣れしないそうで、我々が家に入った途端、脱兎のごとく逃走。そのスピードときたら、ウサギというよりミニカンガルーといった感じ。怪我をしているところを保護した野生のウサギで、アナウサギではなく、ノウサギらしい。

 みんなでファミレスでご飯を食べてから、福岡のホテルへ。プルがゴッドファーザーを初演した福岡プリンスの行なわれたパピオアリーナや、プルがアリさんと日用品を買いに行った日曜大工店のそばを通った(懐)。

 いかなご、じゃまじゃま(パジャマでおじゃま)を歌いながら、自分でパジャマ着た。

10月5日(日)

 朝起きて、雨の中をブックオフやラーメン屋に寄りつつ、S君の父親の実家へ。いかなごはラーメン屋の出口で「あめふってるよ かさがないとこまるね かさがいるよ ままどうぞ」と手近にある傘を渡そうとしていた。いや、それ知らない人のだから。

 S君父親実家では、S君の伯父伯母夫妻とお祖母さんが出て来て、歓待されまくり。部屋に入ったら、ちゃぶ台にクッキーが山と積まれた巨大ボールが2つ、でんと置かれていて仰天。なんでも、S君が好きだからというので焼いてくれたらしい。台所にある小さなオーブンでどうやって焼いたんだ(謎)。いかなごは直前に寝ていたのが功を奏してご機嫌で、ひいおばあちゃん(92歳)といないいないばあしたり、いっしょにクッキーを袋に詰めたり、ひいおばあちゃんがなぜか押し入れにしまっていたという、UFOキャッチャーの景品のような、12支の動物お手玉が詰まったカメ型の巾着袋を貰って中身出して遊んだり、S君従兄弟に愛想振り撒いたり、きちんと曾孫の務めを果たしていた。

 で、帰り際に、農作物やら、クッキーやら、小豆ご飯やら、芋の茎の煮物やらをダンボールに一箱貰った。作物やおもちゃを親戚に持たせるのは普通だと思うが、そのほかに、まず伯母さんがS君のかばんに封筒を突っ込み、次にS君の従兄弟が私にポチ袋を差し出し、最後に帰ろうと車に乗ったところで、92歳のひいばあちゃんが杖をついて現れ、ぶるぶる震える手でいかなごに熨斗袋を差し出した時は、頭抱えたくなった。このS君父方の親族、日常的に親戚内でお金をやり取りする習慣があり、S君母がたいそう嫌がっていたらしいのだが、それもよく分かるわ。親切なのは嬉しいが、何事にもやり過ぎというものが。

 また山道を戻って、S君実家に。またしてもウサギさんは逃げ出して、棚の奥に隠れていた(気の毒)。それから、S君弟とS君母が次から次へと持ってくる動く不気味なぬいぐるみ(好きで集めているらしい)を鑑賞したり、S君兄弟が小さい頃遊んでいたというブロックを持って帰ることになったり。しかし、うちの家には既にいかなごの1歳の誕生日に貰ったレゴや、私が小さい頃使っていた積み木もあるのだが(頭痛)。いかなごはなぜか、カンフー映画の主題曲にあわせてヌンチャクを振る不気味なネズミの電動ぬいぐるみを気に入り、それも貰ってきた。

 7時前に福岡を出て伊丹に。物凄い雨の中、車で帰宅(私といかなごは熟睡していた)。

 昨日の結婚式の席次表を見たS君「あ、これ分家だわ」。なんでも花婿の親戚に名家がいるんだとか(←大分は有力者がはっきりしていて、子供の頃に数年大分に住んでいたS君には苗字で分かるらしい)。

10月6日(月)

 朝、いかなごがあまりに熟睡していて気の毒だったので、保育園休ませたら、昼間は無茶苦茶元気だったらしい。私は日中眠くて。疲れのせいか、吐き気もする。

10月7日(火)

 引き続き眠くて。

 プルが初めて一人で読んだという、ロシアの有名な児童書『月のネズナイカ』のネズナイカの絵って、パルナスのキャラクターなのね(驚)。

 唐沢俊一検証blogにリンクされている各種専門家ブログが面白い。

 いかなご、時々無茶なことを言うので困る。パンツはいて、と言ったら、先にズボンはく!とか。足差し出して「ママ、あし食べて」とか。食べません。

10月8日(水)

 夜、S君が突然、阪神のユニフォームと鉢巻を取り出して装備し「だいたい、テレビの向こうで見てるファンの気合が入ってないから、こんなことになるんだ。第一、メガホンが見つからないじゃないか」と家中メガホンを探し回り、見つけ出して応援していたが、負けた。うちのS君のせいです、すいません。いかなごは妙な格好をしてるパパを見て「パパ、かわいいねえ」と誉めていた。

 ノーベル物理学賞の人が、過去数年間、マスコミにどうもどうも毎年すいません、と挨拶してた映像が面白かった。

10月9日(木)

 とんでもないことが判明。いやーまさかね。夏前の健康診断で尿蛋白3+だったのだが、なんせ親の騒動でバタバタしていて、ついつい放置していた。数ヵ月たったので、再検してみたらまだ2+。で、今日採血してみたら、Alb2.8って冗談言うなー(それ、うちの親より低いし)。血の気引きつつ、腎臓の先生に電話して「先生っ、私ネフローゼかも…」「ああ、こりゃネフローゼですわ」。ひええ。で、来週腎生検だの、上司と教授に相談して私の代理探してもらうだの、とりあえず論文早く出すだの…。

 で、まず要る物は…パジャマだな。普段着てるよれよれパジャマで入院したら恥ずかし過ぎ。あと、安静を保つためのゲーム機とソフト。内科の先生に、何か症状はなかったかと聞かれたが、まあ確かにしんどかったが、なんせ出産後はずっとしんどかったし、確かにオペが続くと夜足がだるかったが、そんなもんかと思ってたし…。

 ノーベル化学賞の人、GFPを発見した人なんだ。お世話になりました。

10月10日(金)

 朝からS君に車で送ってもらって仕事場。外来に行ったら、看護婦さんが声を揃えて「先生、大丈夫ですかー?」。朝一に上司が電話かけてきて「先生、どうですか?」。いや、どうですかって、自覚症状ないんだってば。しかも「もう先生今日から休診にしたから。休んで下さい」。いや、休めって言われても…。で、病院内を移動するたびに、色々な人から「先生前から悪かったんですか?」「いえ、私も昨日気付いたところで…ははは」。しかし、今の身分がたまたま公務員で良かったわ。病休取っても、しばらくは給料下がらないらしい(驚)。

 いかなご用パソコンをS君が用意してくれた。こたつ机にノートパソコンが3つ並ぶと狭い。

 S君が落ち込んでる。途中で応援の気抜くからだってば。



過去の日記の目次に戻る。

日記に戻る。